Eyefear - Interview with Danny Cecati
Interviewed by Ellie Timms
Interview support and Photography by Peter Fundeis

Danny Cecati / EyefearMMJ: EyefearとしてドイツのMassacre Recordsとの契約が決まったそうですね、おめでとう!どういう感じの契約か,また、それにとってバンドとしてどういったことを期待しているかを教えてもらっていいですか?

Danny : Massacre Recordsはメタルとしてはとても大きな、プロフェッショナルなレーベルだから、契約できてとてもうれしく思ってる。プロモーションもちゃんとやってくれるだろうし、それによってヨーロッパを始めいろんな国でライブをやったりできたらいいなと思っているけど、 今はただIntromentalという心強いマネージメントもついてくれて契約できたことに満足してるし、彼らの期待に添えるような仕事ができたらと思ってる。デビューアルバム'9 Elements of inner vision'は、ヨーロッパで11月15日にリリース予定なんだ。

MMJ: オーストラリア国外にあなたのことが最初に知られるようになったのは、パワーメタルバンドのPegazusにおいてだけど、それまでシンガーとしてはどういった過程を経てきたのですか?

Danny : 最初にみんなの前で歌ったのは、小学校4年のとき、全校生徒の前で国歌を歌う役に選ばれた時だった。それからずっと、そういう行事があるたびにその役回りを担うことになったんだ。
最初にメタルをやったのは、14歳のときにManowarやSavatageといったバンドに憧れてNightfireというバンドを結成したときだった。16才くらいのときには地元のスクール・バンドでライブを始めて、ライブでの演奏、音響、機材がどういう感じなのかということを少しづつ学んで行ったんだ。18歳のとき、これもやっぱり地元で活動していた、グルーブ感が強めのヘアメタル・バンドWildbunchに加入した。このバンドではオーストラリア国内をクラブ回りして、僕にとって最初にバンドとしてツアーすることがどんな感じか、というものを味わうことができた。このバンドを意見の相違(別に憎みあったわけじゃないよ!)で辞めて3ヵ月後に、当時ボーカルを探していたPegazusに出会ったんだ。Pegazusではアルバム‘Wings of Destiny’をレコーディングし、結構いい評価を得てドイツのレーベルと契約することができた。その年にはヨーロッパに招かれてHammerfallと延べ14カ国にも亘る国をツアーしたんだ。その事は僕の人生で今でも最も大きな出来事として残っている。次の年にはアルバム‘Breaking the Chains’をレコーディングしたんだけど、リリースの後すぐ僕はPegazusを離れ自分の夢を追求し始めたんだ。いろんな地元のミュージシャンとデモを作ったけど、どれも結局あまりうまくいかなかった。そんな時、Eyefear からコンタクトがあったんだ。2000年の事だった。それからのことは、www.eyefear.comに詳しく載ってる …

MMJ: まず、日本ではあまりオーストラリアのメタル・シーンについての情報がないのだけど、どんな感じか説明してもらえますか?

Danny : 他の国から陸路を遮断されたところで人口は全体で2千万人ちょっとだという事を考えれば、オーストラリア、特にメルボルンのシーンはとても恵まれてると言えると思うよ。 国外でも通用しているVanishing Point, Black Majesty, DungeonPegazusだけでなく、Crimsonfire, WithoutEnd, Enter Twilight などといった新しいバンドも、とてもいい可能性を持っていると思うんだ。

Danny and his mates

back - Black Majesty
front - Silvio (Vanishing Point), Danny (Eyefear)

MMJ: 国外でも名の知れたパワーメタルのボーカリストが、全くスタイルの違うプログ・メタルのバンドであるEyefearのボーカルとなって、何か大変だったことは?

Danny : 最初にEyefearのメンバーから連絡があってリハーサルに誘われて歌ったとき、不思議なくらいすんなり彼らの音楽に溶け込むことができ、即座に僕の目の前に彼らと一緒に音楽をやってる自分がビジュアライズ出来たんだ。彼らの音楽が、今まで僕のやったことのないプログ・メタルであるという事実も、従来と同じように歌う自分の唱法でなんら違和感はないし、特に変えた部分もない。自分がいかに、歌うことによって自分を表現していけるかが重要だと思っているし、それは、音楽のスタイルが違っていることによってあまり左右されないものなのだと思う。

[9 Elements of Inner Vision] album coverMMJ: あなたのパフォーマンスを目の当たりにする幸運があったのですが、その声域、高音の力強さに圧倒されました。その声を、健康に維持するための秘訣があれば教えてください。

Danny : 単純に健康的な生活をするように普段から心がけている。たとえば食べ過ぎないで体にいい物を食べるとかね。アルコールはとらないようにし、ストレスを貯めるのもよくないと思っている。精神的に何か抱えてるとあまりいい表現が出来ないと思うんだ。あとは、たくさん練習して声帯に適度な刺激を与え、いい状態に保つように心がけている。

MMJ: 立ち入った話で申し訳ないんですけど、プロとして音楽だけで生活しているんですか?それとも何か別の仕事をしているのでしょうか。もしそうなら、何の仕事か、そして将来についてはどう考えてますか?

Danny : 僕の夢はまず歌うことだけで身を立てていくこと。つまり今は残念ながら音楽だけでは食っていけてなくて、普段は造園師として仕事をしている。

MMJ: 正式なボイス・トレーニングは受けましたか?また、どのくらいの頻度で練習しているのですか?

Danny : 正式なトレーニングは受けたことがないけど、練習は週3-4日、それぞれ90分スケールをやったり、CDに合わせて他のボーカリストのメロディーラインをなぞったりするんだ。バンドとしての練習も、週に3−4時間はするけど、ボーカルとしては一日90分の練習 を超えないようにしている。

MMJ: どのようなボーカリストを選んで練習してるんですか? 誰か、お気に入りはいますか?

D : Jorn Lande, Ralf Scheepers, Andi Deris, Michael Kiske, Erik Adams, Bruce Dickinson.. でもこれはあくまでも練習対象としてだけどね。他の人のラインを歌うことは、自分の声域を広げ、新しい可能性に気づかせてくれるんだ。でもEyefearとして練習するときは、自然に自分の中から出てくるものを大切にしながら歌う。

MMJ: あなたにとって、歌うということの意味はなんでしょう。ボーカリストとして歩いてきた道のりで、今までで一番大きな達成感が持てた出来事は? Danny's long hair

Danny : なんと言って表現していいか分からないのだけど、単に歌うことが何より好きで、歌っていない自分は、想像さえできない。
僕の音楽をやってきた中での一番大きな出来事は、Savatage, Manowar, Stratovariusなどといったバンドとヨーロッパをツアーして回ったことだ。それと、1998年のヴァッケンで2回演奏したこと。そしてもちろん、今回新アルバム‘9 Elements of Inner Vision’をAndy LaRocqueにミックス・マスターしてもらったことも。なんと言っても、彼は僕のアイドルだからね。

MMJ: それは嬉しいですね! おめでとう。ところで、その彼のミックスした作品の出来はどうですか? アルバムについて、少し教えてくれますか?

D : Andy LaRoqueが最終的なミックスとマスタリングをしたのだけど、その結果にはとても満足しているよ。こんな機会を得てとても幸運だと思うし、夢なら覚めないで、っていう感じだよ。
アルバムについては、全体を通して一つ一つの曲が深い意味を持ちながら、同時にリスナーが個人なりの解釈を投影できる余地も残すように書かれている。煮詰まっている少女や落ち込みから這い上がれない状態など、日常生活の小さなことを題材にしながら、現代社会に生きる僕たちの陥り易い精神の隙間を取り上げているんだ。また、神話的な要素も組み込んでいるけど、ここではあまり大仰になったり時代的になったりせずに、その根本的な哲学を伝えるということがしたかったんだ。僕にとって曲や歌詞を書く上で一番大切なことは、何かを伝えつつも、リスナーにその意味を身近に感じてもらうことだから。

MMJ: 音楽、仕事と忙しい中、暇な時間があれば何をしていますか?

Danny : テレビーゲームだね (Xbox、PS 2、Nintendo、Gamecube, とにかく全部持ってる!)。他には郊外をゆっくり歩くことやアウトドアに関すること一般。キャンプとかね。

MMJ: あなたの写真を見ているとこの質問を避けて通れない気がしますが(笑)、髪の長さはどのくらいなんですか?髪を長くしてるということで、不都合だったことはありますか?

Danny : 長さは今のところ160センチ(旧スケールで言うと63インチ)。
普段は後ろで三つ編みにしているので、日常生活には支障は無いよ。リラックスしたときや、ステージで歌うときくらいしか髪を解かないんだ。この長さにしてずいぶん経つんで、もうどうすれば生活しやすいかというコツも心得てるし、良くも悪くも髪の長さが僕に影響することはないね。

MMJ: そもそもどうして髪を長くしようと思ったのですか? 将来いつかはショートにしたいと思いますか? 

Danny : 9歳くらいだったかな。なんだか長髪にあこがれて、「よし、僕は髪が床につくまでがんばって伸ばすぞ!」と宣言したんだ。母親は引きつってたけどね。
でもそれから実際に髪を伸ばすまでは時間がかかって、15歳くらいにやっと伸ばし始めた。今、後3インチくらいで床につく長さになったんだ。いったん床についたら、その撮影をして、くるぶしの長さに切るだろうね。足が縺れちゃいそうだから。凄く短くする?それはないね(笑)。

MMJ: さて最後の質問です。オーストラリア国外で今後Eyefearのパフォーマンスが見れるチャンスはあるでしょうか?

Danny : 新アルバムの売上によると思うよ。ヨーロッパや日本、アメリカでもやってみたい。なので、是非リリースされたら買ってください!(笑)


Dannyどうもありがとうございました!今後の幸運をお祈りしております。

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