医療消費者ネットワーク MECON

わたしたちの意見交換
インフルエンザワクチンの接種をどうするか?

メコン・ニュース No.61 より

 

予防摂取を受けるかどうか?

 S(東京) 高齢の家族がいて、肺炎予防の注射をしたほうがいいのか迷っています。今年は新型インフルエンザが流行りそうなので…。(8/11)

小笠原(徳島) 私もすごく迷っています。
 昔予防接種について調べた時に,日本消費者連盟関連の本を読んだら、予防接種は危険な確率のほうが高いとありました。他にも何冊か同じような内容の本がありました。それで、子どもはインフルエンザや日本脳炎の予防接種をしたことがありません。母や私もしたことがありません。

 でも、この新型インフルエンザは、判断の基準がないので、どうしようかなあと悩んでいます。母は予防接種をしたことがないので、急にワクチンをしても大丈夫かなあ、という心配もあります。

 ちなみに母は75歳、何にでも興味を持っていて(最近の趣味は公民館で習うマジック)、薬ひとつ飲まず、健康です。母は毎日、駅まで20分自転車をこいで、10分ほどJRに乗って私の住む町に来て、家業の魚屋の店番や畑を耕すのを手伝ってくれます。畑は機械を使わず、トンガや鎌で作業をします。

清水(東京) 新型インフルエンザワクチンの報道が喧しくなっています。老親がいれば、Sさんや小笠原さんのように、インフルエンザや肺炎のワクチン接種をどうするかで迷う人は多いでしょうね。迷わず「接種は受けない」と決められる人は少数派だと思います。
 身近な仲間内でも、季節性のインフルエンザワクチンをいつも受ける人・受けない人に分かれます。私は受けたことがありません。かなり前に迷ったことはあります。家では皆受けたことがありませんが、そのことで不都合は起こりませんでした。

 他の人から意見が出ないのはワクチン接種に意義を感じない人が多いからでしょうか。今までの発言から推して、高橋さんや西田さんは、ほとんど迷うことなくワクチン否定派だと思います。問題は、本当にワクチンの効果はあるのか、重大な副作用がどう起きるのか、ですね。(9/2)

小笠原 そのとおりです。昨日近所の内科診療所に行ってインフルエンザのことを質問してきました。先生が言うには、毎日保健所から知らせがくるたびに指示が違うし、副作用など肝心なことが書かれていないので、医者仲間で困っている、と言っていました。…… 
 先生は、今現在流行しかかっているので予防接種は意味がないと思うと言い、新型インフルエンザに早めにかかって病院で薬をもらい、肺炎にならないように気をつけるしかないとも言いました。なので、自分の考えも合わせて、予防接種はやめます。……あとは、自己免疫力の強化ですね。

ワクチンは接種しません!

西田(広島) ワクチンを接種しても、血中の免疫はついても、粘膜への免疫はつかないので、ほとんど意味がないらしいです。私は、母里啓子さんの本『インフルエンザワクチンは打たないで』(双葉社)を参考に、ワクチン接種は考えていません。
 しかし、受験を控えた高3の子供がいますので、インフルエンザにかかるなら年内のうちに早くかかって、年明けの受験日までに終わらせてほしいと切に願っています。
 インフルエンザに関するマスコミの報道も、なんだかなあという感じですね。ワクチンについては、史上最大の防具みたいな感じで取り上げていますけど、副作用の問題などにはほとんど触れられていません。……

 マスクの問題も、「予防に効果はない」という記事が出ていたかと思うと、「外出時にはマスクし、手洗いを徹底して」という報道があったりします。……それで結局、マスクをしない人は白い目で睨まれるような、ヒステリーに近い雰囲気になったりして。一時の神戸の状態は恐ろしいな、と感じています。自分の意思を貫けないような周りの雰囲気。これが一番嫌ですね。戦争中の日本のようなイメージさえ抱いてしまいます。
 死者の報道についても、病状や治療の経過など詳しいことは出ないので、素人の推測で終わってしまう状態です。

 というわけで、マスコミの報道のあり方に疑問&怒りを感じている日々です。インフルエンザ→大変だ→怖いぞ→死ぬぞ→ワクチンだ→タミフルだ、と暗に世間を誘導しているような……。惑わされたくなくても、情報源はマスコミに頼る部分が多いので、困惑ばかりです。(9/2))

ワクチン接種は本当に必要なのか?

清水 浜六郎医師は、『薬のチェックは命のチェック』12号で、かぜやインフルエンザのときは、「安静第一にして様子を見、寒気がきたら身体を温め、熱は基本的には下げる必要はない。どうしても解熱剤を使うときはアセトアミノヘンにする(非ステロイド抗炎症解熱剤は絶対に使わない)こと。ふだん健康なら、抗インフルエンザ剤(タミフル・リレンザ)に頼らなくてよい。インフルエンザワクチンは効かないので一切受けないでよい」というような助言をしています。
浜医師は、『メコン・ニュース』51号(10頁)でも、根拠となる前橋市医師会の調査(通称、前橋レポート)に触れたあと、インフルエンザワクチンは効かない、予防にはならない、としています。

 インターネットで調べると、前橋レポートとは、前橋市医師会がワクチン被害を真摯に受け止め、開業医らが5年に及ぶ調査を行い、1994年に、ワクチンは接種してもしなくても、インフルエンザの流行状況には何の変化もなかった、と公表した報告書のこと。   (http://www.kangaeroo.net/D-maebashi-F-view-r-R-no-200408_admin_message.html)。

 これは古くて新しい情報です。この調査の影響で、集団予防接種中止の動きが全国に広がったものの、2000年頃から巻き返しが起こり、現在に至っているとのこと。そこにこんな一文が添えてあります。
「厚生労働省やマスコミの情報を鵜呑みにするのではなく、子どもにとって、本当にインフルエンザの予防接種が必要なのかどうか、もう一度しっかり考えてみませんか? その際、前橋レポートは、有益な判断材料の一つとして挙げられるのではないかと思います」
 
 興味深いのは、自然感染による免疫は徐々に衰えてもよく保持されるのに対して、ワクチンの効果は一過性と考えられ、感染防止に重要な役割を果たす上気道(のど)粘膜の免疫を高めることはできないという点。西田さんも指摘されたことです。ワクチンより自然感染歴のほうが感染防止に役立つようですから、現在、中高年より子どもの感染が多くなっているのもうなずけます。

 小笠原さんのお母さんは、毎日健康的に身体を動かして、理想的なシニア生活を送っていて、私たちより健康で免疫力もありますね。何かそういうことを大事にされたほうがいいように思いました(この言葉に責任はとれませんが〜笑い)。 

小笠原 この文を読んで、すごく心強く思ったし、ずっと健康で免疫力があると褒めて頂き納得しました。母に予防接種を受けさせるのは止めました。母もなったらなったでその時と言います。体を動かし、栄養のバランスを考えた食事をし、睡眠をとって、免疫力を高めるようにします。かかったらかかったときです。そう決めました。

A(金沢) 私は、免疫抑制剤を飲んでいるため、免疫がつかないから「予防接種はしなくていい」と思っていました。主治医も、去年はそう言っていました。しかし、昨日、「季節性と新型インフルエンザの両方の予防接種を受けて下さい」と言われました。「免疫がつかないのでは?」と聞き返しましたが、「全くつかないわけではないし、打っておいた方が軽く済む可能性がある」とのこと。
 私の持病は、ワクチン接種の優先順位の高い「基礎疾患」に入っているそうです。もちろん本人が受けたくないと言えば受けなくてもいいのだと思いますが、感染して重症化するのも困るし…「予防接種しない派」の信念がすこし揺らぎました。
 体調が悪いときに予防接種を受けると、かえって体調を悪化させるようで、受けにくいですね。体調が良く体力があれば、インフルエンザにかかっても自力で快復できるでしょうし、やはり冷静に考えると、予防接種は無意味、または、副作用の方が怖いと思ってしまいます。
 ワクチンの副作用やワクチンが万能でないことの冷静な情報が欲しいものです。(10/1)

清水 むずかしい判断を迫られていますね。
 今日の新聞にも、ぜんそくの子どもの親が接種を受けさせるかどうか悩んでいる、と出ていました。自然感染で重症化するケースは呼吸器疾患が6割を占めるようですから、親としてはワクチンで重症化したら…と怖れるのでしょうね。

西田 新聞記事をあれこれ見ても、強く勧める内容の情報があったり、効果は限られるという内容の情報があったり、副作用を懸念する内容の情報があったり。あれこれ情報が錯綜しているということは、答えを持っている人は存在しないのだと私は判断しています。…… 
 自分の信念に基づいて行動していれば、リスクを負ったとき後悔はしても、「まあ仕方ない」と、気持ちも乱れないのでは……。受験生を抱える母としての今の気持ちです。

清水 免疫低下や免疫不全の人にワクチンがどう効くのか(新型インフルエンザに対する免疫をどう形成できるのか)、あるいはどう悪影響を与えるのか、しっかりした研究的裏づけはないのかもしれませんね。迷いが増すのは当然です。重大な病気を抱えていれば、信念だけでは決めきれないところですね。

国が認めるワクチンの不完全さと副作用

清水 国は「免疫を付与」して「死亡者や重症者を減らすこと」を目的に、一定の効果があるとして、ワクチン接種を推奨しているわけですが、有効性や安全性はどうなのでしょうか。
 国立感染症研究所がホームページで「インフルエンザワクチンについて」の見解を発表しています(http://www.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html)。それによると、次のようにインフルエンザワクチンの効果の不完全さを認めています。

「現行のインフルエンザワクチンは、ウイルスに対する感染防御や発症阻止の効果は完全ではありません。従ってワクチンを接種してもインフルエンザに罹患する場合があります」 

 また、副作用の記述から、重篤な神経障害やアナフィラキシーショックで重病人になるリスク、死亡のリスクが稀にあることがわかります。
「約100万人に1人の割合で重篤な神経系の健康障害が生じ、また、インフルエンザワクチンには微量ながら卵由来の成分が残存していますので、これらによって発赤やじん麻疹などの局所反応やアナフィラキシーショックが出現する可能性があります…」

 実際、厚労省の発表では、昨年も季節性インフルエンザのワクチンで、死者が2名(うち脳症で1名)、神経系障害のギラン・バレー症候群が10件、ほか(共同通信2009.9.29)。ワクチンで人生が奪われたり後遺症が残るのは何とも不条理ですね。

高橋(東京) 昨日の朝のラジオのニュースで、国の呼びかけとして「インフルエンザらしいと思ったら医療機関にかかること、脳症になる恐れがあるので解熱剤を使わないこと」を報じていました。
浜医師が警告していた解熱剤による脳症がやっと認められたのだな、しかし国は今までの反省もなくこっそり変節するところは変わっていない、と思いました。

清水 この3か月で、新型インフルエンザで脳症を発症した患者は50人と報じられています。インフルエンザ自体による脳症は避けられなくとも、解熱剤による脳症、タミフルによる脳症は避けられますね。国や医師が患者本位に考えていけば…。

接種の可否についての正解はない?

A 今までのいろいろな情報や厚労省のワクチン関連情報から、西田さんが言われるように、やはり誰も正解を持っていないし、国も危険性を認めつつも接種した方が有効との立場から接種を勧めていることが分かりました。私の主治医も(リスクも分かっているのでしょうが)重症化を防ぐ可能性があると考えているようです。

 私は今、ステロイドともう一種の免疫抑制剤を飲んでいます。飲んでいる量は微妙な量のようで、免疫機能が下がっているが、ワクチンが全く効かないわけでもない量のようです。プラス、病気が免疫異常の病気のため、優先接種の対象疾患とされているようです。
 我先に打ちたいという気持ちはないので、始まってからの様子を見、自分の体調と相談して、あとは自分の本能的感を頼りに、決めることになりますね。

 どんな病気の治療も、予防的処置も、集められ得る情報をもとに、自身が納得して受けるということですね。

高橋 私はワクチンもタミフルもいらないと思いますが、(国の)マスコミを使っての恐怖を煽る報道には腹が立ちます。

 近所の中学校が3日間学校閉鎖をしたのですが、そこの職員に聞くと、教員は1人もかかっていない上に、隣接した中学校は罹患者が少なくて閉鎖はなしと言っていました。ということは、当該学校の指定医が生徒を簡易検査でインフルエンザに仕立てて高い薬を処方しているのだと思います。

 今週のNHKの昼の「漢方医に聞く」の番組で、日本薬科大学のテイさんという方が、インフルエンザにかかったら、かかってからで良いから「麻黄湯か葛根湯を服用すれば抗体が早くできます。それで充分」としごくまともなことを言っていて、アナウンサーのほうがかえって焦っていました。
 浜ドクターが編集発行している『薬のチェックは命のチェック』の最新(36)号はインフルエンザの特集です。もちろん副題は「ワクチンもタミフルもいらない」です。(10/8)

清水 軽症のまま回復する感染者が多いのですから、肺炎や脳症の兆候に気をつけつつも、自宅で安静に過ごすのも軽症患者の見識ある選択肢ですね。大挙して押しかけ医療機関を混乱に陥れないためにも。

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