オドリコソウとヒメオドリコソウ

オドリコソウ

オドリコソウは春の舞姫である。
上の写真に見る様に笠をかぶった踊り子が茎をぐるりと取り巻いて裾をあでやかに翻しながら輪になって踊っているように見える。 これほど絶妙な命名も珍しい。
花の色は白から赤みの強いものまでいろいろ有り、春の野原を白やピンク色に彩る。
沖縄を除く日本各地の山野や道端の半日陰に群生し、春の若芽はお浸し等の食用になり、根は煎じたものを付けると打撲傷や腫れ物に効く。
日本には自生していないが外国種にツルオドリコソウと呼ばれる黄色いオドリコソウもあり、園芸種として庭に植えられている。

 白色のオドリコソウ        ピンクのオドリコソウ        黄色のツルオドリコソウ

オドリコソウは日本原産の花であるが、明治時代にヨーロッパから渡来し花の形が似ていて小さいのでヒメオドリコソウ(姫踊り子草)と呼ばれる花が最近全国に分布を広げている。
小さいオドリコソウと名付けられた花ではあるが、下の写真の様に花はむしろ同じ属のホトケノザに似ていて、あまり似つかわしい名ではない。( 「ホトケノザと春の七草」 の項参照)
花よりもむしろ葉で自己主張する。 葉の付き方を見ていると、上に出る葉は下の葉が陰にならないように生え、下の葉ほど葉柄が長く、上から眺めるとすべての葉が見える、つまりすべての葉に太陽が当たる仕組みになっており、この姿かたちがなかなか美しい。

ヒメオドリコソウの花

葉で自己主張するヒメオドリコソウ

オドリコソウもヒメオドリコソウもホトケノザも四角い茎と唇形花を持つシソ科の特徴をよく表し、それぞれ花や葉や、生存戦略で自己主張するオドリコソウ属の花である。

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