グランイダー使用の注意点


私は「据置き型両頭グラインダー、手持ちディスクグラインダー、カッティンググラインダー、刃物研ぎグラインダー」の4種類のグラインダーを保有しているが、これで怪我をしたことはないのだが、「グラインダー恐怖症」ともいうべき感覚を持っている。それは下記した理由によるがその故に不用意な使い方をしないように心掛けている。グラインダーで怪我をしたという実例を見たことがないが、無いとは言えないので使用に際しては、事前の砥石点検と作業時の姿勢には充分な配慮をすべきである。

物騒な砥石の割れ
水研ぎの刃物研磨機は別として、金属の研磨作業に用いるグラインダーは、研磨砥石の周速が概ね 30m/S 以上の高速回転をする。そのため回転中に砥石が割れると、遠心力で破片が勢いよく飛び散る。戦後間もない頃だが同僚が大型の研磨盤を操作中に砥石が割れた事故があった。割れた瞬間に大音響がして破片がふっ飛び、それが当たった壁のトタン波板に大きな凹みができた。もし人間に当たっていたら致命傷になりかねず、石をぶっつけられたどころの騒ぎではない。これが以後の「グラインダー恐怖症」の原因になった。

安全眼鏡は必ず着用
研磨作業では研磨屑が周囲に飛散するが、たとえ微細な屑でも眼に入ると眼球を傷める。お医者さんに聞いた話だが、こういう細かい金属片がいちばん取り除きにくいそうである。鉄粉を強力な磁石で吸い取った例があったそうだが、もし真鍮などの屑ならそれも出来ないので大変だという。切削屑だけでなく加工物も飛び跳ねることもあるだろうから、安全眼鏡は必ず着用することである。

安全眼鏡はグラインダー作業に限らない
このページで思い出した事があるので書いておきたい。戦後勤めた職場の班(約20名)に二人も隻眼の人が居た。Yさんという方は鶏小屋を作っていて、運悪く打ち込みかけた釘がハネ返って目に当たって片目を失明。もう一人のK君は小型エンジン駆動の草刈り機を使っていて、回転刃が石に触れて割れ、その破片が飛び散って顔面に当たり左目を失った。滅多にないことだとは思うが、DIY作業でも少しでも不安があれば安全眼鏡の着用が望ましい。私は眼鏡を掛けているので「当たっても眼鏡が壊れるくらいで済むだろう」と横着を決め込んでいる。人に勧めるけど自分は・・・・で申し訳ないが。

材料の固定は確実に
私の体験だがカッチンググラインダーを使っていて肝を冷やした事がある。DIY工作で1インチの鋼管を切断するのに金切り鋸より楽だと思ってこれを使った。ところが鋼管の固定がいい加減だったので、半分ほど切り込んだ時点で鋼管がバイスから外れ、途端に鋼管が捻じられ回転も止まった。カッテイング砥石は厚さが4ミリ前後と薄いので割れ易い感じがする。もう少しのところで砥石が割れたのではないかと後になって不安を感じた。この手のグラインダーのバイスは信頼性が低いので要注意だ。

体の位置に注意を
据置きグラインダーはけっこう使用頻度が高いが、これを使う際には体を砥石の正面からずらせて、万一砥石が割れても当たらないようにしている。とくに頭の位置に注意しているが、これは工廠勤務時代に伍長から幾度も教えこまれたので体が覚えている。実際の事故例は知らないが、研磨作業の都度「またか!」というくらい繰り返し言われた事を考えると、そのK伍長は実際に砥石の破損事故に遭遇した経験があったのだと思う。

周辺に可燃物を置かない
鉄製の物を研磨すると派手に火花が飛び散る。この火花が直接肌に当たってもさほど熱くはなく火傷をすることもない。だが周辺に燃えやすい物を置いて事故を起こした事がある。若い部下がある部品を研磨して修正したいと言ってきた。それで作業上の注意をくどい程しておいたのに、研磨作業の脇に蓋の無い容器にガソリンを入れて置いていた。ところが研磨で生じた火花で引火して燃え上がった。普通は研磨火花で火事を起こすなど考えられないが、不運にも気化したガソリンで容易に着火したらしい。大事には至らなかったがお陰で「指導不行き届き」と上司から大目玉を喰らった (-_-)。