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LPレコード等(26)

初回:2011.10.30

 私は,現在,パソコンを使って,持っているCDのWAVEファイル化を行い,それを外付ハードディスクに保存しています。目的は,来るべきPCオーディオの時代に備えてですが,そのついでに,携帯型プレーヤー「日本ビクター:alneo XA-V80」で聴くためと言うこともあります。しかしながら,全くWAVEファイル化できないもの,すなわち,パソコンで読み込まないものの結構あります(それは勿論,オーディオプレーヤーでも再生できません)。また,一部の曲のみWAVEファイル化できないものや,ひどく雑音が入ったWAVEファイルができるものもあります。一時期,イタリア製造のCDは保存性が悪いと言われていましたが,日本製造盤でもあります。ううん,CD創世記は永久保存可能なようなことを言っていたのですが。これに比べれば,LPレコードは丈夫です(と言っても,爪等で傷を付ければ,針飛びが起こったり,ボッボッと言う音が聞こえるようになりました)。何せ,基本的にCD創世記よりもっと前に作られたものばかりですから。


R.シュトラウス:アルプス交響曲
[R.シュトラウス指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団]
録音:1941年
(東芝EMI GR-2175)

 今年(2011年)の夏は昨年の夏と同様に酷暑の上,9月になっても30度以上の日はずっと続いていましたが,昨日(9/19)の夜辺りから,ようやく,秋の兆しが見えてきて,本日はかなり涼しい感じがします。さて,暑いときと言えば,海や山への避暑ですが,クラシック音楽でも,山を扱った曲があり,その1つが「R.シュトラウス:アルプス交響曲」です。
 これは,標題交響曲の一種で,「1人の旅人が暁に山登りを始め,山頂で嵐に遭い,下山し,日没の時に山を去る」光景を描いているそうです。この曲は,1915年にドレスデン宮廷管弦楽団を作曲者自身が指揮して初演し,1916年に「メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団」によりオランダ初演が行われ,これが好評だったので,その1週間後に今度は作曲者自身が再度,指揮をしたそうです。と言うことは,1915年の作曲者自身の指揮による初演は好評でなかったのでしょうね。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound716」中の以下のファイル
 A面+B面:Strauss_R_Eine_Alpensinfonie_Strauss_BayerischeStaatskapelleO_1941AB.mp3(40.0MB)


 なお,音で描かれている光景は「夜,日の出,登り道,森に入る,小川のほとりのさすらい,滝,花咲く牧場で,山の牧場で,林の中で道に迷う,氷河で,危険な瞬間,山の頂で,幻影,霧がはいのぼる,日がかげる,エレジー,嵐の前の静けさ,雷雨と嵐,下り坂,日没,余韻,夜」となっています。また,これは作曲者自身の指揮で録音したものですので,所謂,自作自演です。
J.S.バッハ:マタイ受難曲(ハイライト)
[カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団,ミュンヘン・バッハ合唱団,ミュンヘン少年合唱団,イルムガルト・ゼーフリート(S),ヘルタ・テッパー(A),エルンスト・ヘフリガー(T),ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ(Br),キート・エンゲン(Bs)]
録音:1958年
(ポリドール 20MG0378)

 「J.S.バッハ:マタイ受難曲」は1727年に初演,その後,何回か改訂され,1736年に最終的な自筆稿が清書されました。この曲はバッハの死後,長く忘れられていましたが,1829年にメンデルスゾーンにより蘇演されました。これは当時の楽器で演奏できるようにメンデルスゾーンが改訂したもので演奏されましたが,当時の新聞評は芳しいものではなく,無理解な批評家によって「フーガとはひとつの声部が他の声部から逃げていくものであるが,この場合第一に逃げ出すのは聴衆である」と批判されたそうです。バッハの音楽を聴くことは,当時の人々にとっては地獄にいるのと同等な罰であると思われていたと言う話も残っています。
 この「J.S.バッハ:マタイ受難曲」は全78曲から成り立っており,演奏時間は現代楽器・現代奏法のものでは3時間程(最長だと3.5時間程),所謂,古楽器・古楽器奏法のものでは2.5時間程と言われています。しかしながら,私はこれではあまりに長いのではと思っています。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound540」中の以下のファイル
 A面:Bach_Matthaus-Passion_Richter_Munchener_BachO_Highlight_1958A.mp3(25.1MB)
 B面:Bach_Matthaus-Passion_Richter_Munchener_BachO_Highlight_1958B.mp3(26.5MB)


 <A面>
 第1曲:合唱「来なさい,娘たちよ」
 第12曲:アリア「さあ血にまみれるがよい,愛する心よ!」
 第26曲:アリア「私は私のイエスと一緒に目覚めていよう」
 第35曲:コラール「おお人よ,あなたの罪の大きさを嘆け」

 <B面>
 第47曲:アリア「わが神よ,憐れみ下さい」
 第71〜73曲:レチタティーヴォとコラール(昼の12時から地上が暗くなって・私がいつの日か死なんとする時・見よ,神殿の墓が上から下まで真二つに裂けた)
 第75曲:アリア「わが心よ,自らを潔めよ」
 第78曲:合唱「私たちは涙にくれてひざまづき」

 なお,ドイツ語の歌詞の和訳に関しては,インターネット上に国井健宏氏によるものがありますので(「第一部」・「第二部」)をご覧下さい。
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
[カペー弦楽四重奏団]
録音:1928年
(東芝EMI TOCE6173)

 モーリス・ラヴェルが作曲した曲と言えば,管弦楽曲の「ボレロ」,「ダフニスとクロエ」,「スペイン狂詩曲」,2曲のピアノ協奏曲が有名ですが,勿論,室内楽曲もあり,その1つが「弦楽四重奏曲ヘ長調」です。
 この「ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調」は,1904年にパリにてエマン弦楽四重奏団に初演されましたが,賛否両論だったそうです。そして,1917年にロンドン弦楽四重奏団により第1・3・4楽章録音され,1927年にはインターナショナル弦楽四重奏団により全曲が録音されましたが,更にその翌年に,カペー弦楽四重奏団によって録音されました。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound568」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Ravel_StringQuartet_Fmajor_CapetSQ_1928.mp3(25.5MB)


チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調
[ダヴィット・オイストラフ(vn),フランツ・コンヴィツニー指揮ザクセン州立管弦楽団]
録音:1954年
(日本グラモフォン SMH-1034)

 チャイコフスキーは1877年夏に,教え子のミリューコヴァと離婚し,自殺未遂を起こしました。その失意のチャイコフスキーを救ったのが,モスクワ音楽院を卒業して間もない若きバイオリニスト,イオシフ・コテックで,1878年の春に,スイス・ロマン湖畔のクラランに滞在していたチャイコフスキーに面会し,「ラロ:スペイン交響曲」を紹介しました。これに刺激を受けたチャイコフスキーは,バイオリン協奏曲ニ長調の作曲に着手,その間,コテックは全面協力しました。チャイコフスキーはこの新作をコテックに献呈,初演をまかせようと思ったのですが,世間では2人はあやしい関係ではないかとの噂で持ちきりとなったため,なされませんでした。
 初演は,有名なバイオリニストのレオポルド・アウアーにも断られたため,結局,ウィーンにて,「アドロフ・ブロッキー(vn),ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」により行われ,大成功だったそうですが,著名な評論家のハンスリックは「第3楽章は野蛮なロシアの休日の馬鹿騒ぎで,醜い顔や呪い,ウォッカの匂いに満ちている」と,悪意丸出しの評論をしたそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound594」中の以下のファイル
 第1〜第3楽章:Tchaikovsky_Vn_Concerto_Oistrach_Konwitschny_DresdenO_1954A_B.mp3(32.3MB)


 なお,これは擬似ステレオです。
ベートーベン:弦楽四重奏曲第12番
[クリングラー弦楽四重奏団]
録音:1935年
(新星堂 SGR-8506)

 クリングラー弦楽四重奏団は,1906年,すなわち,今から100年以上前に,ヨハヒム門下のカール・クリングラー(vn)が創設したドイツの弦楽四重奏団で,第二次世界大戦中は活動を休止していましたが,クリングラーが引退する1948年まで活動しました。と言っても,クリングガー以外の奏者は大きく変わり,第1期(1906〜1914),第2期(1916〜1926),第3期(1928〜1935)及び第4期(1945〜1948)と分けることができるそうです。彼らによる録音も結構,ありますが,残念ながら,弦楽四重奏曲の一部の楽章のみと言うのがほとんどで,全曲として録音されたのは「ベートーベン:弦楽四重奏曲第12番」のみのようです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound534」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Beethoven_StringQuartet_No12_KlinglerSQ_LowNoise_1935.mp3(35.4MB)


チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調
[ヘプシバ・メニューイン(pf),ユーディ・メニューイン(vn),モーリス・ジャンドロン(vc)]
録音:1959年
(東芝EMI EAC-30160)

 「チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調」は,ピアニストのニコライ・ルビンステインが亡くなった後の1881年から1882年にかけて作曲された曲で,「偉大な芸術家の思い出に」との副題が付けられています。この曲は全2楽章から成り立っていますが,「第1楽章:悲歌的小品」(約18分),「第2楽章:主題と変奏・最終変奏とコーダ」(約29分)と合わせて50分近くもかかる大曲です。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound526」中の以下のファイル
 第1・2楽章:Tchaikovsky_PianoTrio_Aminor_Menuhin_Menuhin_Gendron_1959A_B.mp3(44.7MB)


 なお,これはステレオ録音です。また,ヘプシバ・メニューインはユーディ・メニューインの妹です。
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番
[カペー弦楽四重奏団]
録音:1928年
(東芝EMI TOCE6172)

 シューベルトは史上最高のメロディ・メーカーと言っても良いのではないかと思う程,沢山のメロディを創作していますが,なぜか,室内楽・器楽曲には,自作の歌曲の旋律を使ったものが少なくとも4曲あり,

 (1)弦楽四重奏曲第14番(歌曲「死と乙女」)
 (2)ピアノ五重奏曲イ長調(歌曲「ます」)
 (3)「しぼめる花」の主題による変奏曲(歌曲集「美しき水車小屋の娘」の第18曲)
 (4)幻想曲ハ長調(歌曲「さうらい人」)

また,このほか,劇音楽の一部を使ったものもあります。

 (5)弦楽四重奏曲第13番(劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」の間奏曲第3番)

この内の(1)をが演奏・録音したSPレコードを覆刻したものを,

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound569」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Schubert_StringQuartet_No14_CapetSQ_1928.mp3(25.5MB)

チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」
[アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団]
録音:1946年
(BMGビクター BVCC-5173)

 シェイクスピア原作の戯曲「ロミオとジュリエット」と言えば,舞台で演じられるのは勿論,映画としても,(1)「ロミオとジュリエット」(ジョージ・キューカー監督・1936年・アメリカ),(2)「ロミオとジュリエット」(レナート・カステラーニ監督・1954年・イギリス),(3)「ロメオとジュリエット物語」(レオ・アルンシュタム,レオニード・ラブロフスキー監督・1954年・旧ソ連),(4)ロミオとジュリエット(リカルド・フレーダ監督・1964年・イタリア),(5)「ロミオとジュリエット」(フランコ・ゼフィレッリ監督・1968年・イタリア),(6)「ロミオ+ジュリエット」(バズ・ラーマン監督・1996年・アメリカ)がありますが,日本においては,(5)のオリビア・ハッセーの若さと美しさ,(6)のレオナルド・ディカプリオの魅力で,共に大ヒットしたと思います。
 一方,クラシック音楽においては,歌劇としては,(7)ベッリーニ:歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」,(8)グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」,(9)ディーリアス:歌劇「村のロメオとジュリエット」 が,管弦楽曲としては,(10)プロコヒエフ:舞踊音楽「ロメオとジュリエット」,(11)ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」,(12)チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」等があります。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound573」中の以下のファイル
 Tchaikovsky_Romeo&Juliet_Toscanini_NBCso_1946.mp3(16.6MB)

ベートーベン:交響曲第6番
[アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団]
録音:1939年,Live
(Memories MR1152)

 「ベートーベン:交響曲第6番」は1808年にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて行われましたが,その時のプログラムは,交響曲第6番,アリア「ああ不実なる人よ」,ミサ曲ハ長調(抜粋),ピアノ協奏曲第4番,交響曲第5番,ラテン語賛歌,幻想曲(ピアノ独奏),合唱幻想曲と,現代のコンサートでしたら,ゆうに2回分以上になる長大なものでした。その上,練習中に少年合唱団の1人をベートーベンが殴ったために,練習は全て,他の指揮者が行うこととなり,本番のみ,ベートーベンが指揮したそうです。このためもあり,合唱幻想曲の途中の繰り返しのところで,繰り返す者とそのまま進む者がいたため,ベートーベンは演奏を中断し,結局,このコンサートは大失敗と言うことになり,コンサートの内容については伝えられていないそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound548」中の以下のファイル
 第1〜第5楽章:Beethoven_Symphony_No6_Toscanini_NBCso_1939_effect.mp3(37.2MB)


 なお,これは1939年に実施されたベートーベン連続演奏会における実況録音です。
ベートーベン:献堂式序曲
[オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団]
録音:1959年
(東芝EMI AA5139)

 「献堂式」とは「キリスト教で,新築の会堂を聖別する儀式」のことを言うそうですが,ベートーヴェンが作曲した最後の序曲に「献堂式序曲」(1822年)と言うのがあります。これはある新築劇場のこけら落としとして上演された劇「献堂式」のために作曲されたものですが,時間が無かったことから,脚本はその10年前の1812年にブダペスト音楽祭のオープニングで上演された「アテネの廃墟」を用い,劇で使われた音楽も,序曲と合唱曲以外は,この「アテネの廃墟」のものを流用したのだそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound529」中の以下のファイル
 Beethoven_Die_Weihe_des_Hauses_Overture_Klemperer_PhilharmoniaO_1959B.mp3(11.2MB)


 なお,これはステレオ録音です。


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