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LPレコード等(25)

初回:2011.10.30

 私の場合,家でクラシック音楽を聴く場合は,LPレコードかCDと言うことになりますが(それ以外に,SPレコード,LD,DVD,VHSテープ等でも聴くことがありますが),両者の音を比較すると,大抵はLPレコードの方が私の好みです。と言うのは,私の家のオーディオ装置ではCDの方が軽い感じなことが多いためです。しかしながら,勿論,CDにも利点がある訳で,その代表的なものが気楽に音をだすことができると言うことです。すなわち,LPレコードの場合,まずは,LPレコード表面のゴミをとり,そして,ターンテーブルに乗せて回転しているLPレコードにレコード針を乗せると言う,傷を付けないように行わねばならないかなり緊張することをやる必要があります。その上,昨今は地震が多いので,再生している最中に地震があると,レコード針が飛んで表面に傷をつけてしまう恐れがありますし。この点,CDはターンテーブルに乗せて,スイッチを押せばすぐに音が出ますし,また,地震にも強いと思っています。


ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲
[シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団]
録音:1958年
(RVC RGC-1088)

 夏の盛りは涼しく感じる「高原」の音楽をと言う訳で,「ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲」です。クラシック音楽においては結構,流行廃りがあり,昨今は,マーラーやブルックナーの交響曲が流行ですが,これらが演奏されるようになったと言うことは,あまり演奏されなくなった曲があると言うことで,その手に曲として,この「ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲」のほか,「フランク:交響曲ニ短調」等があるようです。
 ダンディはフランスの作曲家で,6曲の歌劇,4つの交響曲のほか,管弦楽曲,協奏曲,室内楽,器楽曲,声楽曲等,作品番号がついているもの105曲,それ以外に,番号が付いていないもの16曲程を作曲しましたが,そのほとんどは忘れ去られ,現在,演奏されるのは,「フランスの山人の歌による交響曲」のみのようです。
 この「フランスの山人の歌による交響曲」の特徴は,全3楽章で,循環形式,そして,ピアノが協奏曲風に演奏されることです。また,曲の主要旋律はフランスのセヴェンヌ地方の民謡だそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound707」中の以下のファイル
 第1〜第3楽章:D'Indy_Symphony_on_A_French_Mountain_Air_Munch_Boston_so_1958A.mp3(23.0MB)


 なお,これはステレオ録音です。
ベートーベン:バイオリンソナタ第9番
[アルテュール・グリューミオー(vn),クララ・ハスキル(pf)]
録音:1957年
(日本フォノグラム FG-10)

 ベートーベンのバイオリンソナタは全部で10曲ありますが,私はその中では第5番と第9番が好きです。この第9番の正式の名前は「ほとんど協奏曲のように,相競って演奏されるバイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ」だそうで,モーツアルト等の「バイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ」とは異なり,バイオリンとピアノがほぼ対等なことが特徴だそうです。
 ベートーベンは当初,この曲は初演した黒人のバイオリニストのジョージ・ブリッジタワーに献呈し,楽譜には「狂気の黒人のためのソナタ」という献辞が書かれていたそうです(それにしても,当時の英国では,黒人のバイオリニストが活躍していたのですね)。しかしながら,ブリッジタワーがある女性を侮辱したところ,その女性はベートーベンの友人だったことから,ベートーベンはブリッジタワーとの縁を切って,同じくバイオリニストのロドルフ・クロイツェルに再献呈したそうです。だが,結局,クロイツェルは「もう誰かが弾いているし,それに難しすぎる」とのことで,この曲を演奏することは無かったそうです。
 しかしながら,クロイツェルは有名なバイオリニストでしたので,お金も結構,持っていたと思いますし,当時は,献呈されると,礼金を支払うのが一般的だったようですので,献呈されたことに対する礼金はベートーベンに支払っていたかもしれませんね。ベートーベンの生活費は,貴族からの年金,楽譜の出版代,曲を献呈された礼金で成り立っていたと思いますので。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound505」中の以下のファイル
 第1〜第3楽章:Beethoven_ViolinSonata_No09_Grumiaux_Haskil_1957A_B.mp3(31.2MB)


 なお,これはステレオ録音です。
シューマン:弦楽四重奏曲第3番
[カペー弦楽四重奏団]
録音:1928年
(東芝EMI TOCE6172)

 ローベルト・シューマンの室内楽曲と言えば,「ピアノ五重奏曲変ホ長調」が有名ですが,「ピアノ四重奏曲変ホ長調」,「ピアノ三重奏曲第1番・第2番・第3番,バイオリンソナタ第1番・第2番・第3番」等のほか,弦楽四重奏曲においては,第1番・第2番・第3番,そして,番号無しの弦楽四重奏曲が2曲あります。この弦楽四重奏曲第1番・第2番・第3番はいずれも1942年に作曲されたものですが,これはシューマンとクララ・ヴィークが結婚した1940年の2年後です。なお,この年には「ピアノ五重奏曲変ホ長調」も書かれたそうで,後年からみると,「1940年:歌の年」,「1941年:交響曲の年」,そして,「1942年:室内楽の年」と言えるそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound570」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Schumann_StringQuartet_No03_CapetSQ_1928.mp3(20.1MB)


ベートーベン:弦楽四重奏曲第2番
[バリリ弦楽四重奏団]
録音:1952年
(MCA Record WPCC-4102)

 「ベートーベン:弦楽四重奏曲第2番」はその第1楽章の冒頭の第1主題が挨拶をするような感じであることから,「挨拶」との綽名で呼ばれている曲で,1800年に作曲,1801年に出版されたものです。番号は第2番ですが,完成自体は第3番,第1番についで3番目であり,実際は第3番に相当するものだそうです。なお,この1800年と言うのは,交響曲第1番も完成した年で,この交響曲の傾向から,同年に作曲された弦楽四重奏曲の傾向もわかるのではと思います。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound585」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Beethoven_StringQuartet_No02_BarylliSQ_1952.mp3(22.1MB)


モーツアルト:ピアノ四重奏曲第1番
[アルトゥル・シュナーベル(pf),プロアルテ四重奏団]
録音:1934年
(EMI CDH7630312)

 「モーツアルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調」は,出版社の依頼により,1785年に完成し,同年末に出版されました。出版社側からは3曲のピアノ四重奏曲を作曲してほしいという依頼を受けたのですが,第1番を受け取った出版社より「一般大衆には受け入れにくい難解な作品であり,誰も買おうとしないだろう」という苦情があったため,モーツァルトはその契約の解除しました。しかしながら,1786年には「第2番変ホ長調」が完成し,こちらは別の出版社から出版されました。
 モーツアルトの曲において,調性が「ト短調」のものには,このピアノ四重奏曲第1番のほか,ピアノ四重奏曲第1番交響曲第25番,交響曲第40番,弦楽五重奏曲第4番等がありますが,いずれも,憂愁に満ちた暗い情熱の独特な感じの曲です。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound590」中の以下のファイル
 第1〜第3楽章:Mozart_Piano_Quartet_No1_Schunabel_ProArteSQ_1934.mp3(27.4MB)


 なお,アルトゥル・シュナーベルはオーストリア領ガリチアのクンツェンドルフ(現在はポーランドのリプニク)生まれ,ウィーンで学んだピアニストで,プロアルテ四重奏団はベルギーの弦楽四重奏団です。
ベートーベン:弦楽四重奏曲第6番
[バリリ弦楽四重奏団]
録音:1952年
(MCA Record WPCC-4103)

 ワルター・バリリは1921年にオーストリア・ウィーンに生まれたバイオリニストで,1936年にミュンヘンでデビュー,1938年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団,1940年には同団のコンサートマスターに昇格しました。そして,1945年からはバリリ弦楽四重奏団を結成し,1959年に右肘を痛めるまで活動を継続しました。しかしながら,そのメンバーは大きく変遷しており,

 1945年:ワルター・バリリ(vn),ワルター・ヴァラー(vn),アンフォンス・グリューンバーグ(va),ヘルマン・ベッケラート(vc)
 1945年:ワルター・バリリ(vn),ヴォルフガング・ポトゥシュカ(vn),アンフォンス・グリューンバーグ(va),ハンス・チェッカ(vc)
 1951年:ワルター・バリリ(vn),オットー・シュトラッサー(vn),ルドルフ・シュトレンク(va),リヒャルト・クロチャック(vc)
 1955年:ワルター・バリリ(vn),オットー・シュトラッサー(vn),ルドルフ・シュトレンク(va),エマヌエル・ブラベッツ(vc)

となっており,特に1951年はバリリ以外の3人が替わっています。ううん,これだけ変わると,弦楽四重奏団の音や解釈もかなり変わっているでしょうね。と言うか,この頃までの弦楽四重奏団においては,第1バイオリンが如何に重要であったかと言うことだと思います。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound587」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Beethoven_StringQuartet_No06_BarylliSQ_1952.mp3(23.7MB)

ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
[カペー弦楽四重奏団]
録音:1928年
(東芝EMI TOCE6173)

 「ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調」はドビュッシーが31歳の時に完成した曲で,ドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲です。同年12月29日にパリの国民音楽協会にてイザイ四重奏団によって初演されましたが,この作品を賞賛したのはデュカス等のごく少数で,ショーソンも良いとは言わなかったそうです。この曲の初録音は1924年にスペンサー・ダイク弦楽四重奏団によって行われましたが,今回は,カペー弦楽四重奏団がその4年後の1928年にはカペー弦楽四重奏団も録音しました。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound566」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Debussy_StringQuartet_Gminor_CapetSQ_1928.mp3(22.8MB)


ベートーベン:舞踊音楽「プロメテウスの創造物」序曲
[オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団]
録音:1957年
(東芝EMI AA5132)

 ベートーベンには,「プロメテウスの創造物」と「騎士のバレエ」と言う2つのバレエ音楽があり,前者は1800年から1801年にかけて作曲されました。その曲は,序曲と7つの曲から成り,同年の3月23日にウィーンのホーフブルク劇場で上演され(勿論,バレエとしてです),好評を博したそうです。しかしながら,現在は序曲以外ほとんど演奏されることはありません。
 バレエの内容ですが,残念ながら原作が残っていないため,詳細は不明で,ギリシヤ神話とは異なり,啓蒙的な思潮を表現したものと言われています。なお,ギリシャ神話に登場するプロメテウスはゼウスの怒りに触れて天界を追われた後,神々の姿に似せて人類を創造しました。すなわち,「プロメテウスの創造物」とは人間のことで,プロメテウスは天界から火を盗み出し人間に伝えたとされています。また,ベートーベンはこの曲の中で使われた旋律を気に入ったのか,「交響曲第3番」や「エロイカ変奏曲」でも,この旋律が出てきます。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound515」中の以下のファイル
 Beethoven_PrometheusOverture_Klemperer_PhilharmoniaO_1957B.mp3(5.12MB)


 なお,これはステレオ録音です。
サラサーテ:チゴイネルワイゼン
[ミッシャ・エルマン(vn),キャロル・ホリスター(pf)]
録音:1931年
(OpusKura OPK2001)

 2011. 7.19(火),映画「ツィゴイネルワイゼン」(鈴木清順監督)で主役を演じていた原田芳雄氏が亡くなったと言うニュースがテレビ各局から大々的に流れていました。大昔にこの映画が上映され,話題になっていた記憶はありますが,映画自体は観たことがありませんが,内容的には,サラサーテ自作自演のレコードが関係していることから,映画の題名が「ツィゴイネルワイゼン」になったようです。このサラサーテが演奏した1904年に録音したレコードは,曲の中間部分が省略されているもので,途中でサラサーテの声とも言われる謎の呟き声が入っており,私も何回か,この録音は聴いたことがあります。しかしながら,叙情的な昼間部が省略されているために(おそらく,収録時間に関係していると思います),演奏としては,影が薄いと思っています。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound715」中の以下のファイル
 全3部:Sarasate_Zigeunerweisen_Elman_Hollister_1931.mp3(7.92MB)


 なお,この曲は,独奏バイオリンとオーケストラ(フルート:2,オーボエ:2,クラリネット(B♭管):2,ファゴット:2,ホルン(F管):2,トランペット(F管):1,ティンパニ:1,トライアングル(ad libitum/任意):1,弦5部)から成り立っていますが,残念ながら,上記の録音はオーケストラの代わりにピアノが使われています。
ブルックナー:交響曲第9番
[ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団]
録音:1959年
(CBS Y35220)

 「ブルックナー:交響曲第9番」は,第4楽章の作曲途中に作者が亡くなったため,未完に終わったものですが,現在は完成した3楽章のみを演奏するのが普通です。しかしながら,ブルクナーの指示通りに,第4楽章の代わりに同じ作曲家による「テ・デウム」が演奏されることもあります。また,第4楽章のスケッチに補筆して演奏できるようにしたもの(SMPC・コールス版,サマーレ・マッツーカ版,キャラガン版)もあり,これを使って,4楽章版として演奏することもあります。
 この曲は1903年に「フェルディナント・レーヴェ指揮ウィーン・コンツェルトフェライン管弦楽団」により初演されましたが,この時の楽譜は指揮者が管弦楽法,フレージング,デュナーミク,和声法等に大幅に手を入れたもの,すんわち「レーヴェ改訂版」で演奏されました。そして,この楽譜が出版されたため,その後の演奏はこの楽譜を用いて行われました。しかしながら,1932年に「ジークムント・フォン・ハウゼッガー指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」により,前半はこの改訂版が,後半はブルックナー自身の原典版(アルフレート・オーレルにより校訂された版)が演奏され,そのあまりの違いが音楽関係者や聴衆に認識され,それが原典版の出版の道が開かれたそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound539」中の以下のファイル
 第1楽章  :Bruckner_Symphony_No9_Walter_ColumbiaO_1959A_01.mp3(21.9MB)
 第2・3楽章:Bruckner_Symphony_No9_Walter_ColumbiaO_1959A_B_02.mp3(32.0MB)


なお,これは原典版(オーレル校訂版)による演奏で,また,ステレオ録音です。


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