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LPレコード等(22)

最終改訂:2016. 1.31(前回:2011. 6.30)

 最近はオーディオを趣味としている人はかなり少なくなり,携帯電話・スマートフォンを含めたmp3プレーヤーとヘッドフォンにて,mp3ファイル等の圧縮音源で音楽を聴いている方がほとんどで,昔のように,LPやCDをプレーヤーで再生し,それをメインアンプで増幅して,高さ1m位の大きさのスピーカーで聴いている人はあまりいないのではと思っています。これは,テレビやビデオ等のより刺激的なものが出てきたことが大きいことのほか,所謂,ポピュラー音楽は,音の大小は無く,ほとんど,大音量で鳴っているだけのものがほとんどであるためだと思っています。しかしながら,世の中はやはり広く,未だに,高さが1m半はあるのではと思うような大型スピーカーで聴いている方もいらっしゃるようで,その場合は,勿論,LP・CDプレーヤーやプリメインアンプ等も高価なものを使っているようです。
 それにしても,やはり,クラシック音楽は,できるだけ大きくかつ重たい装置で,大きくでかつダイナミックな音で聴きたいものですね。


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
[ワルター・ギーゼキング(pf),ウィレム・メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団]
録音:1940年,Live
(日本コロンビア OZ-7563-BS,A面)

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は,1909年のアメリカ演奏旅行のために作曲され,1909.11.28に「ラフマニノフ(pf),ウォルター・ダムロッシュ指揮ニューヨーク交響楽団」によって初演されました。そして,その約2ヶ月後の1910. 1.16には,何と,「ラフマニノフ(pf),グスタフ・マーラー指揮ニューヨーク・フィルハーモニー」(注:当時はニューヨークには2つのオーケストラがありました)により再演されました。リハーサルの際,スラブ系の音楽の演奏・解釈に不慣れだった楽団員がざわついたために,マーラーが「静かにしなさい。この曲は傑作だ。」と言ってオーケストラをなだめ,この演奏の為に時間になっても団員を帰さず,完璧を目指して長時間の練習を続けたそうです。その根気にラフマニノフも感銘を受け,後にオスカー・フォン・リーゼマンに「ニキシュと同列に扱うに値する指揮者はマーラーだけだ。」と語ったそうです。しかしながら,その後,この曲を弾いたピアニストはあまり多くはなく,有名どころでは,ウラディミール・ホロヴィッツとワルター・ギーゼキングだけだったようです。なお,ホロヴィッツは1930年にこの曲の録音を残していますが,これは世界初録音です。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound468」中の以下のファイル
 第1〜第3楽章:Rachmaninov_Piano_Concerto_No3_Gieseking_Mengelberg_1940A.mp3 (34.2MB)
シベリウス:組曲「ペレアスとメリザンド」
[アンソニー・コリンズ指揮ロンドン交響楽団]
録音:1954年
(Decca ECS581,A面)

 ベルギーの劇作家モーリス・メーテルランクが書いた戯曲「ペレアスとメリザンド」は1893年にパリで初演されましたが,当時は人気があったようで,以下のように,舞台用の劇音楽や歌劇等が作曲されています。

 (1)ロンドン初演用(1898年)にフォーレが劇付随音楽を作曲したほか,その2年後にはそれより選んだ組曲(1900年)が作られた。
 (2)ドビュッシーが戯曲をほぼそのまま用いて,歌劇を作曲し,1902年に初演された。
 (3)シェーンベルクが交響詩を作曲し(1903年),1905年に初演された。
 (4)ヘルシンキ初演用(1905年)にシベリウスが劇付随音楽を作曲したほか,同年,それより選んだ組曲が作られた。

 この中で,私は(1)が最も好きで,(2)も好きですが,こちらは歌劇ですので,長いです。

(4)は「第1曲:城門にて,第2曲:メリザンド,第3曲a:海辺にて,第3曲b:庭園の噴水,第4曲:3人の盲目の姉妹,第5曲:パストラーレ,第6曲:糸を紡ぐメリザンド,第7曲:間奏曲,第8曲:メリザンドの死」から成り立っており,第3曲aと第3曲bは連続して演奏されます。内,「城門にて,メリザンド,パストラール,糸を紡ぐメリザンド,間奏曲,メリザンドの死」の6曲です。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound459」中の以下のファイル
 全6曲:Sibelius_Pelleas_et_Melisande_Suite_Collins_London_so_1954A.mp3 (14.8MB)


「OneDrive」中の「sound954」中の以下のファイル
 全6曲:Sibelius_Pelleas_et_Melisande_Suite_Collins_London_so_1954A.mp3(14.8MB)


 なお,この録音は擬似ステレオになっています。
 また,この戯曲の粗筋ですが,インターネット上の百科事典「WikiPedia」に書かれています。加えて,ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」の台本の日本語訳は,インターネット上の「オペラの対訳プロジェクト」にあります。これは前述のごとく,ほとんどメーテルリンクの書いたものと同じです。 
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ホ長調,L023
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ト長調
,L286
[ワルター・ギーゼキング(pf)]
録音:1944年,Live
(日本コロンビア OZ-7563-BS,B面)

 ドメニコ・スカルラッティ(1685〜1757)はイタリアのナポリ出身ですが,スペインで活動していた作曲家で,マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた555曲のチェンバロ用練習曲が有名です。これらの練習曲は,後に「エチュード」ではなく,なぜか,後にソナタと呼ばれるようになりましたが,このほか,彼は勿論,歌劇,ミサ曲,管弦楽曲等も作曲しています。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound477」中の以下のファイル
 2曲:D_Scarlatti_Sonata_in_E Major_G_Majpr_Gieseking_1944B.mp3 (4.18MB)

 なお,前述のごとく,スカルラッティのソナタはチェンバロ曲ですが,バッハの曲とは異なり,時代楽器・時代奏法全盛の現在でも,ピアノで弾かれることが多いのだそうです。また,スカルラッティの作品を整理する作品番号は,(1)Pestelli 番号(P. と略する),(2)Longo 番号(L.),(3)Kirkpatrick 番号(K. または Kk.),(4)Fadini番号(F.)の4種類もあるのだそうで,音楽学者と言うのは,自分勝手で全く困ったものです。なお,スカルラッティの楽譜は,インターネット上の楽譜ライブラリイから無料で入手できますので,楽譜を観ながら曲を聴くのもいいかもしれません。
チャイコフスキー:交響曲第6番
[ウラディミール・ゴルシュマン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団]
録音1956年
(キングレコード PP-5059/60,17cmLP・2枚組,A面〜D面)

 クラシック音楽における女性奏者にとっては容姿と言うのは非常に大切で,また,コンサートで着るドレス等の衣装も非常に重要です。一方,男性奏者や男性指揮者において,容姿が不要かと言うと,実際にはかなり重要です。と言うのは,コンサートや歌劇場において,女性の聴衆は非常に多く,彼女らの力も強いからです。美男子だった指揮者としては,シャルル・ミュンシュが有名で,氏がフランスから米国のボストン交響楽団の常任指揮者となった時には,ファンの女性達が「美男シャルルを返せ」と騒いだそうです。このほか,美男子だった指揮者としては,フランス生まれのロシア系指揮者のウラディミール・ゴルシュマンがいます。彼は,ディアギレフのロシアバレエ団の指揮をやった後,1923年には米国に渡り,1931年から25年間もセントルイス交響楽団の常任指揮者を勤めました。これほどの長期間,常任指揮者を続けられたのは,貴公子然とした美男子だったためと言われています。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound513」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Tchaikovsky_Symphony_No6_Golschman_WiennaStaatsoperO_1958_D.mp3 (39.7MB)


 なお,この録音はステレオです。また,オーケストラですが,ウィーン国立歌劇場管弦楽団と言っても,これは,喜歌劇やミュージカルを上演している「フォルクスオーパー」のオケだと思います。
ベートーベン:ピアノソナタ第32番
[アルトゥール・シュナーベル(pf)]
録音:1932年
(東芝EMI EAC-30209,B面)

 SP時代の独奏楽器のコンサートは今とは異なり,小品の演奏が好まれており,長いソナタは前半に,後半はリラックスして,短い曲が何曲が演奏されると言うのが一般的だったそうです。しかしながら,ピアニストのアルトゥル・シュナーベルはその風潮に逆らって,「私は前半も後半も退屈なソナタを弾く」と豪語していたそうです(笑)。すなわち,シュナーベルは現在のコンサートの先取りをしていた訳ですね。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound492」中の以下のファイル
 第1・第2楽章:Beethoven_Piano_Sonata_No32_Schnabel_1932B_effect.mp3 (24.1MB)


 なお,これは響きが少なかったため,リバーブをかけてあります。
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調
[ビアトリス・ハリソン(vc),エドワード・エルガー指揮New Symphony Orchestra]
録音:1928年
(G.S.E Record CDGSE78-50-31)

 ビアトリス・ハリソン(Beatrice Harrison,1892〜1965)は,インド生まれの英国人チェリストで,彼女が有名になったのは,彼女が夜,ラジオのために庭でチェロを演奏していると,それに合わせてナイチンゲールが鳴いているところが実況放送されたことからだそうです。
 「エルガー:チェロ協奏曲ホ短調」は,1919年に作曲者自身がロンドン交響楽団を指揮し,フェリックス・サルモンドがチェロを弾いて初演されたのですが,大失敗に終わりました。その後,このビアトリスのチェロで再演して,ようやく認められるようになったそうで,この故事により,この曲は男性チェリストにとっては鬼門になっているそうで,例えば,カザルスも録音していますが,名盤とは認められておりません。近年では,同じく英国人のジャクリーヌ・デュ・プレによる録音が名盤として有名ですが,彼女の伝記的映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」(アナンド・タッカー監督)にも,このエルガーのチェロ協奏曲が映画全編に流れています。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound588」中の以下のファイル
 第1〜第4楽章:Elgar_Violinell_Cncerto_in_E_minor_Harrison_Elgar_Newso_1928_effect_short.mp3 (20.7MB)


 なお,この録音は,響きが少なすぎたため,リバーブをかけ,また,速度が遅すぎるのではと言うことで(SP盤からの覆刻の際のSP盤の回転数が録音当時とは異なっているのではないかと推測してです),5%程,早くしました。
マーラー:交響曲第10番(第1楽章・第3楽章
[ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団]
録音:1958年
(SONY 26AC793/94,D面)

 グスタフ・マーラーは「夏休み作曲家」で,夏になると別荘に行き,そこで作曲を行っていました。交響曲第10番も当然,夏に作曲し(1910年),4段,5段の略式総譜と,第1楽章のオーケストレーション,第3楽章の30小節のオーケストレーションがなされた所で,残念ながら,その夏休みは終了してしまいました。そして,マーラーは翌年(1911年)の夏にそれを完成するつもりだったのですが,何と,1911. 5.18,「連鎖球菌による亜急性細菌性心内膜炎」と言う感染症により亡くなってしまいました。と言う訳で,交響曲第10番は未完のままで終わってしまいました。マーラーは未完の曲の譜面は廃棄するようにとの遺言を残したそうですが,妻のアルマはその草稿をとっておきました。そして,1924年にファクシミリで出版したほか,娘のアンナの夫であるエルンスト・クシェネクに第1楽章と第3楽章の補筆を依頼し,1924年に初演されました。

 その後,他の楽章にも補筆した完成版が,クリントン・カーペンター,ジョン・ホイーラー,デリク・クック,レモ・マゼッティ,ルドルフ・バルシャイ等によって作られ,いずれも,録音されています。この中ではホイーラーによるものが,「大地の歌」の第6楽章風で面白いのですが,バルシャイによるものも,打楽器が多用されていて,明るい感じで,それまた,面白いです。

<mp3ファイル>
 「OneDrive」中の「sound537」中の以下のファイル
 第1・第3楽章:Mahler_Symphony_No10_Szell_Cleveland_O_1958D.mp3 (24.2MB)

 なお,これはステレオ録音で,また,版は勿論,クシェネク版です。
ベートーベン:エグモント序曲
[アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団]
録音:1939年,Live
(Memories Excellence MR2150/54)

 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテば,ワイマール公国の枢密顧問官及び宰相も務めた政治家で,かつ,「色彩論」等を書いた科学者でもありましたが,現在は,小説「若きウェルテルの悩み」,「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」,「親和力」及び「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」の著者として有名です。氏はこのほか,自伝的なものとして「わが生涯より詩と真実」及び「イタリア紀行」,8つの詩集,そして,「ファウスト 第一部」及び「ファウスト 第二部」等の戯曲も書きました。氏が書いた戯曲の1つとして,圧政に対して叛旗を翻したことにより,死刑に処せられた男を描いた「エグモント」(1789年)があります。
 1809年,ウィーン宮廷劇場の支配人のヨゼフ・ハルトルは,この「エグモント」を上演するため,ベートーベンに,舞台音楽の作曲を依頼し,ベートーベンは,序曲を含めた全10曲を作りました。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound552」中の以下のファイル
 Beethoven_EgmontOverture_Toscanini_NBCso_1939_effect.mp3 (7.94MB)


 なお,この録音,響きが少なすぎる感じがしたので,リバーブをかけております。また,これは「ベートーベン連続演奏会」の実況録音です。
ブルックナー:交響曲第5番
[ハンス・クナツパーツブッシュ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団]
録音:1956年
(Decca ECS530,A面・B面)

 「ブルックナー:交響曲第5番」は1878年 1月に完成し,同年 4月に,フランツ・シャルクとフランツ・ツォットマンが2台にピアノ用に編曲したものを初演しました。その後,シャルクはオーケストラ版を初演する予定だったのですが,「このままでは,とても演奏できない,大幅なカットが必要」と主張したため,オーケストラ版の初演は中止となりました。そして,1894 年になり,シャルクにより大幅なカットとオーケストレーションを大変更したものが,シャルク指揮により初演されました。これを,現在は「(シャルク)改訂版」と言っています。
 しかしながら,ブルックナーが作曲したものをと言う考えを持つ人達もおり,1935年にはロベルト・ハース校訂の「ハース版」が,1951年にはレオポルド・ノヴァーク校訂の「ノヴァーク版」と言う2つの原典版(ブルックナーが1876年に完成したもの)が公表され,それ以降は,徐々に,改訂版ではなく,原典版での演奏が行われるようになりました。
 でも,クナツパーツブッシュはそれらの原典版で演奏をすることはなく,改訂版での演奏をし続けました。この理由は,改訂版に慣れてしまっていて,原典版では違和感を覚えたためか,あるいは,新しいものを勉強するのが嫌だった,あるいは,学者達の言うことを信じていなかったためだと思います(日本の地震学者や原子力学者達をみていると,学者達を信じなくても,当然と言う気になりますね)。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound510」中の以下のファイル
 第1・第2楽章:Bruckner_Symphony_No5_Knappertsbusch_Vienna_Po_1956A.mp3 (29.3MB)
 第3・第4楽章:Bruckner_Symphony_No5_Knappertsbusch_Vienna_Po_1956B.mp3 (26.1MB)


 なお,これはステレオ録音で,版は勿論,シャルク改訂版です。
ベートーベン:コリオラン序曲
[アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団]
録音:1939年,Live
(Nuova Era 2243/48)

 ウィリアム・シェイクスピアは,「ブルターク英雄伝」に描かれている古代ローマの伝説的将軍「ガイウス・マルキウス・コリオラヌス」伝等を元に,悲劇「コリオレイナス」を書いていますが,ベートーベンの友人で,かつ,ウィーンの宮廷秘書官・劇作家「ハインリヒ・ヨーゼフ・フォン・コリン」もこのブルターク英雄伝を元に,同じく,コリオレイナスを主人公とした悲劇「コリオラン」を書きました。ベートーベンは劇場でこの劇を観て感動して,作られたのが「コリオラン序曲」だそうです。

<mp3ファイル>
「OneDrive」中の「sound553」中の以下のファイル
 Beethoven_CoriolanOverture_Toscanini_NBCso_1939_effect.mp3 (6.32MB)


 なお,これは響きが少なすぎるため,リバーブをかけて,響きを豊かにしております。


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