Minor Mind Maniaxe ! Presents


早川めぐみさま




時は1980年代に遡る。石野真子さま、横山みゆきさま、渡辺祐子さまと、10代だった私のお気に入りアイドルは途切れることがなかった。

けど、もう高校も卒業だし、アイドルももう卒業、学生バンドでも組んでハードロック一直線だ!と決めたころ登場したのが美しきその人、早川めぐみさまだった・・・。


このページは、誰もの青春の一ページを鮮やかに飾ってくれた彼女に捧げるために、たぶん日本で最初のトリビュートサイトとして2002年に立ち上げたサイトであります。






・・・1980年代になって、それまでプログレッシヴロックやブリティッシュロックからの影響を強く受けていた日本のロックシーンに、NWOBHMやLAメタルの風が吹き、俗に日本だけでしか呼ばれることのない「ジャパメタ」というムーヴメントが勃発。数々のバンドが生まれ、それは今日でも再評価されているところであるが、同時期に女性ボーカルとジャパメタのミュージシャンとのバックアップ・コラボレイトが産み落とされた。

糸井重里氏の手による「麻里ちゃんはへヴィメタル」のキャッチコピーでデビューアルバム「LUNATIC DOLL」を1983年にリリースした浜田麻里さまがその頂点であろうが、彼女は樋口宗孝氏の全面バックアップというのがウリでもあった。

その対抗馬的存在ながら彼女より先にデビューしていた本城未沙子さまも、またLOUDNESSシリーズの人でもあり、ライヴではX-RAYのサポートを受けていた。この2人の個性は強烈であったが、私なんぞは、彼女たちのカン高いボーカルスタイルに対して良くも悪くも「女性ボーカルって、みんな同じに聞こえる・・・」という印象を抱いていた。わたし自身、欧米のメタルの追究に余念のない時期のことであり、実は彼女たちに興味がやや薄かったことも事実である。

彼女たちのデビューに相前後して、橋本ミユキさま、早瀬ルナさま、杉本誘里さま、と女性ボーカリストがアルバムをリリースしている。もとはビーイング事務所所属の浜田さま、本城さま、橋本さまはイニシャルがHM(ヘヴィメタル)、早瀬さまはHR(ハードロック)という徹底ぶりだったし、彼女たちの他にもメタルに近いボーカリストがデビューしていた時期でもあった。そんな彼女たちの記事はこちらにまとめた。

とにかく、当時はいずれも「ジャパメタクィーン」という陳腐な呼ばれ方をした彼女たちであったが、「メタル」というシーンから見て、どこからどこまでが「ジャパメタクィーン」なのかという認識が完成するまでに、そういったムーヴメントが去ってしまったのは惜しまれることだと言える。

そして、この時期からそれ以降は、アン・ルイスや寺田恵子といった、人気・実力ともに最強の女性ボーカリストたちが「ジャパメタクィーン」たちを飲み込み、歌謡界のみならず日本のハードロック界も巻き込んでの活躍を見せていくことになるのも忘れてはならないことだろう。





・・・さてさて、そんな中、早川めぐみさまは浜田さまたちに一足遅れの1985年にデビューすることになる。

名だたるミュージシャンがバックアップすることや、前述の浜田さま、本城さまと同じくイニシャルがHMにちなんでいる(ちなみに彼女の本名は「嶋津博美さま」である。)だったこと、あいかわらずのカン高い声質なのは変わりないところであるが、当時、何より私が驚き新鮮に感じたことは、デビュー前の彼女のコンセプトが・・・



「歌謡メタル・エンジェル めぐちゃん」



だったことである!


か、か、歌謡メタル、とは何ぞや!? (@_@) 


いまだかつて聞いたことのない言葉に、またもや新しいムーヴメントの誕生に立ち会っているような感覚に襲われたのを昨日のことのように覚えている。しかも!かなりルックスが可愛いではないかぁぁぁぁっ! やはりこれはポイント高かったですなぁ、こりゃ。ホント、可愛いです。


そんなわけで、海外のJUDAS PRIEST、MOTORHEAD、ACCEPTなんかを聞く一方で、唯一聞くジャパメタ、じゃなかった、歌謡メタルクィーンとして早川めぐみさまは、私の天使さまとなったのであった・・・。



その天使さまの残した作品について、以下の通り怒涛の全曲レビューに挑んでみた。



LP



秘密警察(SECRET POLICE)  85/2/01発売

東芝EMI EASTWORLD 
WTP-90314(Record)
ZH28-1479(Cassette)

Guitar.松本孝弘, 山本恭司, 北島健二
Bass.六川正彦, 鳴瀬喜博
Drums.青山 純, 山田亘
Keyboard.難波弘之
Produce.Yoshinao Momoi

オビ 「歌謡・メタル・エンジェル めぐちゃんのデビューアルバム! あなたのハートを逮捕する!!」

めぐみさまのデビューアルバムであり、「歌謡メタル」というジャンルの幕開けを祝うファンファーレな作品。

とにかくこのジャケットは満点である。これまでのメタル系女性ボーカリストのアルバムと同じように、ミュージシャンは超一流。難波弘之氏の参加は当時驚いたものだった。

本作はオリコンLPチャートで初登場50位という、歌謡メタルとしては当時空前のヒット作となった。オビには「めぐちゃん」と書いてあるが、軽々しすぎて私は「めぐみさま」としか呼べない(^^ゞ。

右はサインと生写真である。キャー!

A-1 Shocking You
(W:亜蘭知子/M:RIO)
どことなくRAINBOWの"Spotlight Kid"に似ている、典型的なジャバメタスタイル。めぐみさまの「しょっきんぎゅ〜」のシャウトが脳天に突きささる。オープニングにはインパクト充分な曲だ。
2 Rock'n' Roll Queen
(M:亜蘭知子/W:中島正雄)
ハードポップな佳曲。ストレートなハードロックだった1曲目に続いてこの曲が出来てしまうのが歌謡メタル・エンジェル宣言した強みだと言える。
3 Burning Rain
(W:亜蘭知子/M:中島正雄)
サビが印象的なハードロック。ややポップな路線ながらもエキセントリックなギタープレイが素晴らしい。
4 愛の奇蹟(Crazy Love)
(W:亜蘭知子/M:中島正雄)
ミドルテンポのハードロック。こういう曲があるとアルバムにメリハリがつくという好例。4曲目というポジションも絶妙、さすがめぐみさま。
5 No More Tears(滅びゆく季節)
(W:亜蘭知子/M:長戸大幸)
ジャーニー風のロッカバラード。めぐさまも必要以上のシャウトを求められることなくリラックスして歌っている。彼女の才能はこんな感じの曲の時、十二分に発揮されるのではないだろうか。私的隠れた名曲。
B-1 Rock ☆ City(燃えろ! Rock City)
(W:亜蘭知子/M:横関敦・中島正雄)
これまたレインボー系のスピードチューン。個人的には80年代ジャパメタの中でも名曲の部類に入れられる。めぐみさまのシャウトも最高潮だがちょっと苦しいかも。ギタープレイも一聴の価値あり。
2 横須賀17(Seventeen)エレジー
(W:売野雅勇/M:芹澤廣明)
イントロのギタメロはブリティッシュロック系の湿り気を持っていてトリ肌もの。しかし!歌が始まると一転して大歌謡曲大会。
このクサすぎる展開と懐かしいメロに涙してこそ歌謡メタルマニアだ。チェッカーズのあの曲にもなんだか似ているなぁと思って聞いていると、またあの泣きのギタメロが流れ出すのだ。
歌謡メタルの歴史に燦然と輝く伝説の名曲である。
3 Sugar Time Memories
(W:亜蘭知子/M:RIO)
ハードポップな良い曲だ。歌謡曲的要素が多く、このテの曲はめぐみさまでないとキマらない。
4 Chase The Dream(未来 -ゆめ- を抱きしめて)
(W:亜蘭知子/M:RIO)
これまたハードポップな曲。イントロはALCATRAZZ の"Island In The Sun"みたい。のびやかに歌うめぐみさまが素晴らしい
5 Swan Song
(W:亜蘭知子/M:RIO)
いかにもラストといった組曲っぽいバワーバラード。ブログレ系の哀愁メロディなど、センスの良さを感じる曲だ。ただ、高音部のめぐみさまの「ラララ〜」は、慣れない人には少しイタいかもしれない。





メタル・ヴァージョン(Metal Version)  85/4/20発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-40199(Record)
Produce.Yoshinao Momoi

オビ 「話題騒然! もう今までのアイドルは古い!! ヘヴィ・メタル界のシンデレラ、早川めぐみが、
ヘヴィ・メタルの洋楽ヒット・ナンバーにチャレンジ」

2作目は全曲カバーのミニアルバム。これは洋楽しか聴かない人にもめぐみさまを聞いて欲しいというコンセプトの表れであろうか。カバー曲、ということでは本城未沙子さまというお手本があるが、ここでの選曲のセンスは彼女を上回っている。ファーストにくらべてワイルドな声質になっためぐみさまにメタル歌謡マニアはひれ伏して聞くしか取るすべはないだろう。

A面は「OLD SONGS」サイド、B面は「NEW SONGS」サイドと名づけられていた。これもジャケットが素晴らしすぎる作品であり、この笑顔には文句のつけようがない。

とにかくレンタルレコード店には必ず置いていたアルバムだ。

A-1 激しい愛を
(C'mon And Love Me)
Original artist:KISS
Guitar.松本孝弘、松川"RAN"敏也
Bass.六川正彦 Keyboard.小島良喜
ご存知キッスのヒットナンバー、彼らの3rdアルバム"Dressed To Kill"に収められたPaul Stanleyの曲だ。これをカバーしたいとするメタル魂には文句なく乾杯してあげようじゃないか! ここでのリードギターはRAN氏だが、そんなにハデには弾いていないように聞こえる(^^ゞ。
2 グッバイ・ジェーン
(Gudbuy T' Jane)
Original artist:SLADE
Guitar.松本孝弘、ジョージ吾妻
Bass.六川正彦 Keyboard.小島良喜
SLADEの1972年の3rdアルバム"Slayed?"からのヒットナンバー。当時、SLADEをカバーするのはQUIET RIOTでの大ヒット以降、あちこちで見られた傾向であった。この曲もイイ曲だが、"Everyday"、や"Far Far Away"あたりのスローナンバーもめぐみさまの声にピッタリで、カバーすると面白かったかも。
B-1 サンズ・アンド・ラヴァーズ
(Sons And Lovers)
Original artist:ALCATRAZZ
Guitar.松本孝弘、Bass.六川正彦
Keyboard.小島良喜
当時のALCATRAZZの最新アルバム"Disturbimg The Pease"に収録のミドルテンポの1曲。地味な1曲だが、"Island In The Sun"あたりの売れ線曲をカバーしなかったのは偉い。
ファーストアルバムでバラードが思うように歌えなかったことが、この曲を歌うことでフッ切れ、次作でバラードに取り組む自信になったとめぐみさまはおっしゃっておられる。素晴らしい!
2 アイ・ウォナ・ロック
(I Wanna Rock)
Original artist:TWISTED SISTER
Guitar.松本孝弘、松川"RAN"敏也
Bass.六川正彦 Keyboard.小島良喜
TWISTED SISTERか世界的にブレイクしたアルバム"Stay Hungey"の中のヒット曲。バカ売れだったこの曲をカバーするのはちょいと勇気がいったことだろうが、めぐみさまはソツなくこなされている。ギターのRAN氏もイカしたソロを聞かせてくれる。





シンデレラ・シンドローム(Cinderella Syndrome)  85/6/29発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-90337(Record)
ZH28-1542(Cassette)
Produce.Yoshinao Momoi

オビ 「歌謡メタル・エンジェルめぐちゃんのセカンド・アルバム! 
(歌謡曲+ロック)÷2=早川めぐみ <<アイドル・メタル>> !!」

めぐみさまの3枚目のLPは2ndフルレンスアルバムとなったが、デビューからまだ半年しか経っていないのにこのリリースのペースの速さには感心する。

ジャケットもやはり満点。というか、も、もう我慢できないぐらい、イイ!(笑)。ちなみにA面はシンデレラ・サイド、B面はシンドローム・サイドと名づけられている。

A-1 ワイルド・ワン
(The Wild One)
Original Artist:Suzi Quatro
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦
Drums.鈴木"リカ"徹 Keyboard.小島良喜
オープニングはスージー・クワトロの1974年の大ヒット曲のカバー。演奏はソツなく、これといって聴く所はない。しかし、めぐみさまのボーカルは前作どおりワイルドで一安心。
2 Sleepless Night 
(W:ジョージ吾妻/M:RIO)
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦
Drums.鈴木"リカ"徹 Keyboard.小島良喜
キーボードの味付けが効いているハードロック。 ギターは熱いソロを聞かせてくれる。めぐみさまの英語の発音が相変わらず「カキクケコ」チックなのが微笑ましい。
3 I Just Wanna Rock You
(W:ジョージ吾妻/M:ジョージ吾妻)
 Guitar.松本孝弘、ジョージ吾妻
Bass.六川正彦 Drums.鈴木"リカ"徹
Keyboard.松浦義和
これはイイ曲だ! 70年代チックなハードドライヴィンギターがカッコいい。めぐみさまの英語の発音が気になる人には気になるであろう作品。私はまったく気にならない(笑)。
4 素敵なサマーボーイ
(W:過激求/M:中島正雄)
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦 
Drums.山田亘 Keyboard.小島良喜
ワイルドなめぐみさまのボーカルが板についている。曲はやや歌謡曲色が濃くて、そのへんのギャップが楽しめる曲だ。しかし、作詞に関わった、ペンネームにしては凄すぎる「過激求」氏とは誰だったんだろう。
5 過激にRock'n Roll
(W:過激求/M:中島正雄)
 Guitar.松本孝弘、橘高文彦
Bass.六川正彦 Drums.山田亘
Keyboard.小島良喜
うはは、「過激求」氏のペンによるタイトルが凄い(笑)。
ギターはアルージュの橘高氏、テクニカルなアーム奏法のギターをきかせてくれる。ジョーン・ジェットの"I Love Rock'n Roll"のようなな曲だ。途中で英語のMCがあり、ライヴ向けの曲であったことが分かる。
B-1 シンデレラ・シンドローム(Cinderella Syndrome)
(M:中島正雄)
 Drums.Linn II Keyboard.小島良喜
B面展開のためのインスト。静かなメロディが流れ、"Lover!"のコーラスで幕を閉じる。
2. 涙のTonight
(W:過激求/M:中島正雄)
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦
Drums.山田亘 Keyboard.小島良喜
メロディのはっきりした、覚えやすい曲。シングルカットしてもおかしくないデキだ。何故か懐かしく思うメロディラインは70年代の歌謡曲からの影響すら感じる。
3. Don't You Know
(W:中島正雄/M:中島正雄)
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦
Drums.鈴木"リカ"徹 Keyboard.松浦義和
ハードポップなノリの曲。これも歌詞は英語なのでめぐみさまのカキクケコな英語が聞ける。キーボードが効果的だ。
4. 恋はノー・ ノー・ ノー!
(W:亜蘭知子/M:長戸大幸)
 Guitar.松本孝弘、土方隆行、北島健二
Bass.渡辺直樹 Drums.山田亘 
Keyboard.小島良喜
めぐみさまの第二弾シングル曲となった。イントロのギターのメロディが印象的。めぐみさまのボーカルにもよくあった曲、ひと夏の恋の終わりをテーマにしたロックだ。
5. Lover
(W:RIO/M:RIO)
 Guitar.松本孝弘 Bass.六川正彦
Drums.鈴木"リカ"徹 Keyboard.小島良喜
デビュー作でのバラードに満足いかなかっためぐみさまは、前作で"Sons And Lovers"でバラードを歌うことへの自信をつかみ、この曲でそれをさらに深めた。たしかにリキのはいった出来栄えで、めぐみさまのベストバラードチューンだ。





パワー・ミックス (Power Mix)  85/9/21発売
東芝EMI EASTWORLD
WTP-40201(Record)
Produce.Yoshinao Momoi
オビ 「高橋よしろう、本田恭章が早川めぐみのために、書き下ろしの曲をプレゼント! 
君も、メグのはじけるPOWER POPかじってみない?!!」

高橋よしろう氏と本田恭章氏が関わったミニアルバムで、「特別企画」としてリリースされたもの。
ACTION!はともかく、本田氏が関わる必要はなかったのではなかろうかと感じる。事実、その1曲だけ浮いた存在になってしまっている。

A-1.Shake Me
(W:高橋よしろう/M:高橋よしろう)
 Guitar.高橋よしろう、山根基嗣
Bass.大谷慶一 Drums.本宮日登士
かなりごきげんさんなハードロック。ドライヴ感あふれるギターのリズムがイイ感じ。この路線の曲がめぐみさまに一番あっている。高橋よしろう氏の気合が垣間見られる、オープニングにしてこのアルバムのベストチューン。
2.Mystic Magic
(W:高橋よしろう/M:高橋よしろう)
 Guitar.高橋よしろう、山根基嗣
Bass.大谷慶一 Drums.本宮日登士
ここでも高橋氏、山根氏のギターが伸びやかでカッコよく、イイ仕事をしているのがわかる。こうして聞けばACTION!もかなり器用なバンドだと分かる。シングルカットしてもおかしくない出来だ。
B-1.Heart To Heart
(W:本田恭章/M:本田恭章)
 Guitar.松本孝弘 Keyboard.増田隆宣
やはりこの曲だけ異色に聞こえるのは、本田氏のトーンが出ているからだろう。松本孝弘氏のギターの音が「メタル」なので少し違和感もあるが、そこはこの曲を面白くする狙いだったのだろうか。リズムは打ち込みによるもののようだ。
2.Wanna Be Free
(W:過激求/M:中島正雄)
 Guitar.松本孝弘 Bass.美久月千晴
Drums.山田亘 Keyboard.増田隆宣
フルベール化粧品のCMソングとしてお茶の間にも流れたことがある。デビュー曲と同じ流れを持つ隠れ名曲で、後半部の松本氏のギター弾きまくりが素晴らしい。めぐみさまも少し余裕のある歌いっぷりだ。次作「ホットレディー」にこの曲のリミックスバージョンが収録されているが、リミックス前のこちらのバージョンのほうが低音が効いていてライヴ感がある。





ホットレディー (Hot Lady)  85/11/21発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-90362(Record)
ZH28-1595(Cassette)
Produce.Yoshinao Momoi
オビ 「君も、セクシーでキュートなメグのライヴ感覚あふれる"POWER POP"かじってみない?!!」

めぐみさまのボーカルスタイルがやや変化し、ワイルド感が薄らいだ曲が増えている。ということで、デビューからの「歌謡メタル」路線は、ややポップな路線へと向かった気がする作品だ。
MC-4とはデジタルシンセサイザー(シーケンサーやリズムマシン)のことらしい。

A-1.Hot Lady
(W:亜蘭知子/M:西村昌俊)
Guitar.松本孝弘 Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
シンセの音が増え、メタル色がややうすれた感のある歌謡曲的オープニング。めぐみさまのトーンは変わらないので安心。
2.Secret In My Heart
(W:過激求/M:松本孝弘)
Guitar.松本孝弘 Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
めぐみさまだからなおさら改めて感じるが、イントロがギタメロってのはイイですなぁ。ハードポップタイプの佳曲。
3.レスキュー
(W:亜蘭知子/M:西村昌俊)
Guitar.松本孝弘 Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
1曲目と同じ手法の歌謡曲タイプ。めぐみさまのボーカルが充分生かされていないのが残念。
4.輪舞(ロンド)
(W:亜蘭知子/M:篠原信彦)
Keyboard.小島良喜
静かなテンポのムーディな曲。といってもバラードではなく、ララバイなのだ。こんなタイプも歌えてしまうめぐみさまは偉い。
5.悲しみのStairway
(W:亜蘭知子/M:Haward Killy)
Guitar.松本孝弘 Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
ミドルテンポな曲。サビのメロがはっきりしていてリズム感があり覚えやすい。めぐみさまのボーカルもマッチしている。A面の中ではベストチューン。
B-1.Perfect Lover
(W:亜蘭知子/M:中島正雄)
Guitar.松本孝弘、中島正雄
Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
これもメロがはっきりしている。横須賀の流れをくむ正統派メタル歌謡だ。めぐみさまも気合いが入っている。
2.輝きたいね
(W:岩里祐馬/M:中島正雄)
Guitar.中島正雄 Bass.MC-4(Prophet5)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
メタル色はない歌謡曲。リズムもなんだかヘンだ。
3.テレフォン
(W:高橋よしろう/M:高橋よしろう)
Guitar.高橋よしろう、山根基嗣
Bass.大谷慶一 
Drums.本宮日登士 Keyboard.Shuhei Katsuta
ハードポップタイプでご機嫌さんロック。
4.Wanna Be Free
(W:過激求/M:中島正雄)
Guitar.松本孝弘、土方隆行
Bass.美久月千晴
Drums.山田亘 Keyboard.増田隆宣
前作のミニアルバムからのリミックス。ハードなバッキングが印象的で、本作中最もハードロックしている。
5.Free
(W:亜蘭知子/M:篠原信彦)
Drums.MC-4(Linn II) Keyboard.小島良喜
ピアノでしっとりと歌いあげるバラード。アコースティックな感じがいい雰囲気だ。





フェイス・トゥ・フェイス (Face To Face)  86/5/1発売
東芝EMI EASTWORLD
WTP-90397(Record)
ZH28-1667(Cassette)
CA32-1245(CD)
Produce.Yoshinao Momoi、早川めぐみさま

このアルバムでめぐみさまはついにそのイメージをがらりと変えた。本城未沙子さまや浜田麻里さまがそうであったように、オトナのロックへと変化したのだった。
作詞作曲者の面々をみても分かるように、ここには従前のメタル色はほとんどない。これがデビュー後1年ちょっでの変化なのだ。しかし、少しふっくらした印象ながらリラックスして歌うめぐみさまの声には、ボーカリストとしての本当の力を感じることができるアルバムでもある。
当時CDが同時リリースされた本作は、もっと評価されるべき作品だ。ただ、帯のタタキ文句なし、ミュージシャンのクレジットなし、なのはなんとなく寂しい。

A-1. Dance With Romance
(W:松本一起/M:西村麻聡)
シングルカットになるだけあって、メロディのはっきりしたアップテンポな曲。肩の力を抜いて歌っているのがよくわかる。リズムはシンセドラムのようだ。
2.Endless Night
(W:村上孝之/M:西村麻聡)
キーボードを効果的に使ったミドルテンポな曲。
3.世紀末C・I・T・Y
(W:関口誠人/M:米川英之)
前作までのトーンを感じられるロックな曲
4.Midnight Rambler
(W:三浦徳子/M:佐藤健)
おしゃれなオトナのロック。やはりキーボードが効いている。
5.彼に関する4ページ
(W:松本一起/M:Haward Killy)
メロディのはっきりしたロッカバラード。せつなく歌うところが印象的。
B-1. Ridin' High
(W:湯川れい子/M:大野克夫)
ハードポップな佳作。これくらいのリズムがめぐみさまには合っている。
2.サイレント・チャーミング
(W:松本一起/M:松本孝弘)
これもハードポップな佳作。ギタメロがゲイリー・ムーアみたい。
3.ダンシング・イン・ザ・レイン
(W:三浦徳子/M:佐藤健)
なんとシングル盤とはは別テイク、わざわざ録り直している。丁寧な仕事ぶりが示す通り、めぐみさまの原点回帰的なロックな曲。サビのメロディが印象的な名曲である。
4.八月のSea Bleeze
(W:三浦徳子/M:大野克夫)
ミドルテンポな曲。ブリティッシュ・ニューウェーブっぽい。ギターの音でフィクスを思い出した。
5.悲しみも天使に帰る
 (W:中島優貴/M:中島優貴)
泣かせるバラード、数あるめぐみさまのバラードの中でもトップクラスのデキだ。これを聞けば彼女のボーカリストとしての才能がアッブしたのがよくわかる。




EP



横須賀17-seventeen-エレジー 85/01/19発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-17677


A 横須賀17-seventeen-エレジー
(W:売野雅勇/M:芹澤廣明)


B ROCK'N ROLL QUEEN 
(M:亜蘭知子/W:中島正雄)


アルバムに先立ち、事実上もデビュー作となったこの曲は、歌謡メタル史に燦然と輝く頂点である。「エレジー」って「哀歌」なのであるが、そんなことはもうどうでもよろしい。
中森明菜さまのセカンドシングルである「少女A」などで有名な売野雅勇・芹澤廣明コンビによる曲であり、基本的にはそんな路線な曲であると思う。

「横須賀」と聞くと、ゴールデン・カップスとか百恵さまの「横須賀ストーリー」とか、そんなイメージしか持たない私のような田舎の若者には、この曲に出てくるような17歳が自分の周りにいないことが当時は不満なのであった。

B面の作詞を手掛けた亜蘭知子さまといえば、あの三原順子をロック化すべくデビューさせた「セクシーナイト」の作詞をするなど、新進作詞家として成功をつかんでいた人。作曲の中島正雄氏は70年代の日本のブルーズシーンのトップバンドだったウエストロード最後のギタリスト、後に長戸大幸氏と音楽制作グループ「Being」を立ち上げ、B'zらを輩出し成功を収めた人物だ。





恋はノー! ノー! ノー!   85/5/22発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-17721


A 恋はノー・ノー・ ノー!
(W:亜蘭知子/M:長戸大幸)


B ストップ・ミー
(W:売野雅男/M:芹澤廣明)


デビューシングルのインパクトが凄かっただけに、やはりちょっと地味な印象はぬぐえない。B面は「シンデレラ・シンドローム」アルバムには未収録のレア曲。こちらは人気コンビの作詞作曲のもので、キャッチーで明るいメロディの曲だ。こちらがA面でもよかったかもしれない。





Dancin' In The Rain 〜昨日よりも愛しい人〜  86/2/1発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-17798


A Dancin' In The Rain ダンシング・イン・ザ・レイン
 〜昨日よりも愛しい人〜
(W:三浦徳子/M:佐藤健)


B 金色の微笑
(W:三浦徳子/M:中島正雄)


アニメビデオの「ザ・ヒューマノイド」の主題歌。このころの時代背景ではメタルとアニメとの融合は少なからず見られたことで、同じシーンで活躍していた杉本誘里さまやMAKE-UP、中島優貴氏、NOVELAなどがそのセンを辿っている。
メタル歌謡だっためぐみさまには、そういった結びつきも自然であったのだろう。ちなみに私はアニメには全く興味がないので、「ザ・ヒューマノイド」がいかなる作品だったのか想像もつかない。この曲は後に録り直され、「フェイス・トゥ・フェイス」アルバムに収録された。B面はアルバム未収録曲、ミドルテンポなノリで、かなりしっとりとした曲だ。





Dance With Romance  86/5/22発売

東芝EMI EASTWORLD
WTP-17854


A Dance With Romance
(W:松本一起/M:西村麻聡)


B Body To Body
(W:亜蘭知子/M:西村麻聡)


A面は「フェイス・トゥ・フェイス」アルバムからのシングルカット。このシングル盤では「A面」ではなく「POPS SIDE」と名づけられている。B面はテレビ東京「スクランブル・ロック」(見たことないなぁ^^;)の主題歌。こちらは「ROCK SIDE」と名づけられている。アルバム未収録曲だが、小気味良いリズムに肩の力を抜いて歌うめぐみさまの声が印象的な、ロックな曲だ。






・・・時は過ぎてさて今、めぐみさまはどうしていらっしゃるのだろう。誰しもそう思うだろうし、私なんぞはさらにその思いも強いのだが、なんと本名である嶋津博美さま名義で、その美しいお声を今も聞かせてくれているようであります!

ゆったりしたメロディと歌声こそが彼女の素であり、若き日の様々な曲との出会いの末にたどり着いたゴールかつ原点ではないでしょうか。
もっとその歌声を届けていただけるよう、これからも永遠の「エンジェル」として光り輝いていただけるよう、応援し続けたいと思います!


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