歌碑ー9

 万葉の森の散策路は次第にゆるやかな登りになっいる。
それを辿ると少し小高い所にこの歌碑がある。

 万葉集2巻ー1118

 
碑の読み

 いにしへに ありけむひとも わがごとか

               みわのひばらに かざしおりけむ


作者=柿本人麻呂(註2)万葉歌人 持統、文武両帝に仕え、
藤原京の宮廷歌人として多くの傑作を残した。その歌風は雄大かつ荘重、力量感にあふれる中に
沈痛の趣を伝えている。集団で歌うものであった歌謡から個人の文学的意識による和歌に移る
時代に生き、文学としての和歌を育てた最大の功労者であり、歌聖と仰がれた。

 書家=三輪大神神社 木山 照道

 通釈=昔の人々も、私のように三輪の檜原でその枝を折って挿頭
(かざし:草木の花や枝を頭のかざりに刺すこと。
草木の命を感染させる呪術に発する。)にしてことであろうか。