鉄輪温泉

 今年1月末、家内と一緒に九州−別府の鉄輪温泉で湯治と云うものを体験しました。鉄輪温泉は鎌倉時代に一遍上人により、露天風呂形式の風呂が作られたと言われ、別府八湯の一つで、寅さんの映画やテレビでも紹介されています。私達もテレビの番組で鉄輪温泉を知り、是非寒い時期に暖かい温泉に行きたいと思った次第です。鉄輪には入湯貸間旅館が多数あり、ふとんや調理用具も付いており、温泉の噴気を利用した「地獄蒸し」調理が出来る所もあります。貸間旅館はインターネットで調べて申し込みました。(陽光荘)
 
  写真左ー鉄輪温泉の街並み(立ち上る湯煙り)写真中ー鉄輪温泉いで湯坂通り        写真右ー鉄輪の街はずれにある貴船城 

 鉄輪温泉の泉質は弱塩泉で、その効能もいろいろとあるようです。。鉄輪の町には多くの公共浴場もあり、鉄輪独特のものとして、蒸しぶろの床に石菖を敷き詰めた「むし湯」が町の中心にあります。ここのむし湯は独特の形式をとっており、1メートル四方の木戸を開けて中に入ると約8畳ほどの石室があり、 温泉で熱せられた床の上には石菖(せきしょう)という清流沿いにしか群生しない薬草が敷きつめられていて、 その上に横たわります。石菖はすばらしい香りで、「豊後鉄輪、むし湯の帰り、肌に石菖の香が残る」と 詩人の野口雨情が詠っているほどです。
 我々の泊まった旅館にも小型の「蒸し湯」があり、中に入ってしばらくすると全身から汗が吹き出し、何か身体中の悪いものが全部出て行く気がしました。蒸し湯の中の石菖の匂いが何とも言えないよい匂いがして、すっかり気に入りました。
 
  写真左ーかまど地獄      写真右ー真っ青な海地獄

 湯治の生活は、一日3回風呂に入り、午後散歩を兼ねてちょっと離れたスーパーまで行き買い物、良い天気の日は鉄輪の街や地獄の見物などして退屈することも無く、約1週間が直ぐに経ちました。湯治に来ておられる方は70才以上の高齢の方が多く、私達は若い方でした。毎日風呂で一緒になる非常に元気なお年寄りは95才だということでした。私達が着いた翌日に同じ真菅からというご夫婦が来られ、あまりの偶然に驚きました。今回始めての経験でしたが、本当に楽しい温泉旅行でした。

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