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- フジロックは“イキの良い登り調子のアーティスト”を生で味わう絶好の場であると同時に、主催主の言葉を借りて言うならば“新興の祭の場”だ。僕はその両方の主旨に乗っ取って存分に楽しませていただいた。
- 聴いて、踊って、食っての3大快楽を味わい尽くした3日間だった。
- (屋台の料理があまりにもうまいので1日6食ぐらい食い続けていた。)
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- さて、僕が見たLIVEは以下の通り。 ()内はステージカラー。
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- ●G.ラヴ&スペシアルソース(赤) ●フィッシュボーン(白) ●エイジアン・ダブ・ファウンデイション(白) ●ベントリー・リズム・エース(赤) 以上、28日。
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- ●ロリンズバンド(緑) ●ヨ・ラ・テンゴ(赤) ●ゆらゆら帝国(赤) ●ケリス(白) ●クラスト&ダイナマイトMC(白) ●ランDMC(白) ●エイフェックス・ツイン(赤) 以上、29日。
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- ●ジャー・シャカ(白) ●フィラ・ブラジリア(白) ●バッファロー・ドーター(白) 以上、30日。
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- 見事に「メレンゲ今週のCD」にフィットしたアーティストばかり。
- また、メインステージとも言えるグリーンはほとんど見ておらず、ダンス系に特化したホワイトが多いのも、いかにも…ってとこだろう。 踊りまくったからね。
- (ロリンズバンドは意外でしょ? “ある人の命令”で見たんだってば!)
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- 特に印象の深かったアーティストに重点を置いてレポート。
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- 1.G.ラヴ&スペシアルソース … いきなり、Gラヴがギターのチューニングに現われたのには驚いた。つまり“人の良いアンちゃん”だ。ファッションもダサかったし。 CDで理解していたはずの“Gラヴの志”、つまり“ブルースにラップを乗せた音楽”という主旨がダイレクトに伝わってきた。これは良い音楽だ! 観客の反応も良かった。Gラヴがギターやハーモニカで仕掛けた音に敏感に反応。 観客の熱気がむしろGラヴやバンドメンバーを刺激していたのが明確に理解できた。 Gラヴの幸福そうな顔が忘れられない。
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- 2.フィッシュボーン … 安定した演奏。貫祿、だね。 客席の熱狂ぶりが凄まじく、戦場のようなダンス。 僕の前の奴が鼻血出してた。そりゃぁねぇ…。 オフステージでフィッシュボーンの取材場面に出くわした。ドラムの奴が僕の歩調に視線をあわせるので、手をふったら返答された。 良い奴。 顔は怖いが…。
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- 3.ベントリー・リズム・エース … てっきりDJだと思い込んでいたが、バンド演奏+DJ。ビッグビートの彼等なりの解釈を見て、こいつら“本物”だ、と思った。 本物の馬鹿! ドラムスが2台で全く同じフレーズを演奏すんの。バコバコいってんだよダブルドラムス。 フィルインまで一緒なんだもん。笑った笑った。
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- 4.ヨ・ラ・テンゴ … もっと暗いムードを想像していたけど、メンバーが楽器をコロコロと持ち変えるなど、案外楽しいステージ。 下手ッピなふりつけダンスをやらかした時、ちょっとだけ惚れた。
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- 5.ゆらゆら帝国 … 意外と声が細いんだね。ジャンプナンバーは“痩せた印象”。後半「ミーのカー」からのムチャクチャ長いサイケがカッコ良かった!
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- 6.ケリス … ドラムスとキーボード以外は全て女性。ハーレムのスケ番グループ、って感じで何しろカッコ良い。ひときわ迫力の女番長ケリスの貫祿にメロメロ。 “ストリートからジャネット・ジャクソンを狙い撃てる女”だと確信。 攻撃的なR&Bは素晴しかった。喧嘩腰でアカペラを決めるんだもんな。 難を言えば、荒削りなバンドがなぁ…。バラつきが気になった。特に思いつきのフレーズに迷いを感じさせるドラムス。 あいつをクビにしてステップアップを望む。 次は東京ドームで会いたい。(せめて武道館で!)
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- 7.クラスト&ダイナマイトMC … ロニ・サイズが急病のため欠席。急遽抜擢されたDJチーム。 ロニ・サイズを期待していた僕はガッカリだった。 ガッカリだったんだよ、本当に。彼等はレプリザントのネタで煽る煽る! 爆音のドラムンベースを聴いていた僕は気付いたら狂ったように踊りまくっていた。 年甲斐も無く、とはこのことだ。汗まみれで一服。タイラーメンをずるずる食いながら、目の前で踊っていた女の子達を見ていたら我慢できなくなって前線復帰。 いやあ、踊った踊った。 おかげで腹筋まで筋肉痛…。
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- 8.ランDMC … サウンドチェックでマイクチェックに登場したスタッフ(もちろん黒人)がラップ調でチェックをし始めた瞬間、客席が沸く。 ターンテーブルのチェックでは惜し気も無くネタを披露。2本のマイクチェック担当はコール&レスポンス。 会場は早くもダンス。 こんなの初めて見た。 本遍は言うこと無し!
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- 9.エイフェックス・ツイン … 深夜のステージに爆音轟く! あの低音は殺人的だ。 いやはや、攻撃的。 改めて惚れた。 実は、クラスト&ダイナマイトMCのステージ直前に僕はリチャード・ジェイムス(エイフェックス)と擦れ違った。 背の高い“良い男”だったよ。 なんで、醜男のふりをするかねぇ?
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- 10.ジャー・シャカ … ボブ・マーレイに合わせて自分が一番ノッてダンスしていた。
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- 11.バッファロー・ドーター … いやぁ、すごいよ、彼女達。 ギターもベースもピッキングが力強くて、僕はもうそれだけで感激。自信の表われ、ですね。 その場に“異空間”が出現した。
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- 12.エイジアン・ダブ・ファウンデイション … 恐れ入った! ターンテーブル+シークエンサー+ギター+ベース+MCの5人は意外にも全員キャラが立っている。 彼等一人一人のアクションの組み合わせで会場が揺れる。(僕はシークエンサー担当者のダンスが好きだった) もちろん、サウンドの個性は更にすごい。 あの貧血起しそうに低いベースの抜き差しで、その場の全てがコントロールされる快感。 思った程、攻撃的ではなかったな。むしろ、娯楽色が強かった。 にも関わらず、客席はトランス状態で攻撃性を増す。 僕はかなり前方にいて、ムチャクチャに踊っていたのだけれど、突き飛ばし合いと言うか喧嘩のようなダンスに揉まれ、周辺から女の子が消えてしまった。もう、体力と気力で“命懸けのダンス”。 明日も昨日も忘れ、今をダンスの為だけに生きる時間。 素晴しかった。 刹那と判り切った時間、しかも濃密。 アンコールでADFはバングラビートをループさせ、自らもダンスに没頭。 うーむ、正しい! 雨と泥と汗にまみれたトランスダンス。 ジャーナリスト風情の白人がビール片手に首だけでリズムを取っていた。(俺達は“腰”で踊るんだよ! 覚えときな!)
- 僕は心の中で思った。 ざまあみろ、21世紀は俺達が勝つ! と。
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- 会場移動の折にチラッと見たのがケミカルブラザース、ソニックユース、EVE6等。ケミカルとEVE6はじっくり聴きたかった。CDは好きじゃなかったけれど、ライヴはすごかったな、ケミカル。
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- そうそう、日本の3人組ロックバンドの解散の瞬間には立ち合いました。(ADF終了後の移動中、偶然にも最後の瞬間を目撃) あの瞬間に“青春を終えた人”や“人生の区切りを迎えた人”も多数いたことだろう。 でも、僕には“遠い音”だった。 リアルじゃなかった。
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- 僕はまだ青春を終えない。 まだまだ、踊りたいんだもんネ。
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