- 照屋林賢氏はネーネーズ、喜納昌吉&チャンプルーズと並ぶ「沖縄ポップ3大グループ」の1つりんけんバンドのリーダーであり、株式会社アジマアの代表取締役としてレコーディングスタジオ、ライヴハウス、ハワイアンレストラン、カクテルバーを経営する実業家でもある人物。沖縄という特殊な土壌に根付きながら世界に向けて沖縄ポップを発信する立場ゆえ各界に人脈を持ち、今回のセッションも林賢氏と沖縄愛好家・細野氏&久保田氏との音楽的交友関係から実現した。上原知子は林賢氏の奥様であり、琉球民謡や舞踊でトップクラスの人物。りんけんバンドのリードシンガー・看板でもある。
- ライブ前日(19日)に細野氏、久保田氏、三上氏(細野氏のブレーンらしいです)が沖縄入り。ラフなTシャツ姿でアジマアの事務所に登場すると、すかさず林賢氏は自慢のスタジオへと案内(これ、いつもの自慢)。スタジオはサルサバンド・スインゴサの録音初日。サンセットビーチの見えるバルコニーでトロンボーンが練習していたりして、良いムードなんだ、これが。 案内が終わるとハワイアンレストラン“プナプナ”でバイキング。どこの馬の骨かも知れないヤマトンチュの僕であったが、上原知子が隣の席で親しげに話しかけてくれた御陰で面目が立った。 予想通り、淡々としたトーク。久保田氏だけが饒舌に語った。沖縄と久保田氏の出会いを語るのだけれど、喜納昌吉および「ハイサイおじさん」の話題がメイン。林賢氏は無口になってしまった。(林賢氏と昌吉氏は犬猿の仲なのです) 僕は久保田氏がプロデュースしたアジア歌姫シリーズの大ファンだったので、「また制作して下さいね」と懇願。
- 細野氏が林賢氏に向かって「ギター貸してもらえる? ガットギターでいいからさ」と言った一言で一同はアジマアのロビーに移動。林賢氏はガットギターと8弦ウクレレをスタジオから持って来た。この8弦ウクレレはギターの高い4弦と同じチューニングのもの。細野氏がガットギターをチューニングし始め、久保田氏は8弦ウクレレの弾き方を模索している。長い時間をかけてチンタラチンタラと音が固まっていく。細野氏は2つのコードを1小節毎に鳴らしながらチューニング。三上氏が持参のウクレレでフレーズを重ねる。久保田氏は手探りでフレーズを探しているようだ。すると、唐突に細野氏が歌い始めた。♪Happy
Birthday♪ 知らない曲だった。(細野&三上で神社の境内で歌う曲だそうで作品化されていないらしい) マイクを通さない生声なのに、レコードのまんまの声。音出ししている3人の他にロビーにいた“観客”はたったの3人。明らかに細野氏・久保田氏に興味の無さそうなオジサンとオバサン、そして僕。呪文のような落ち着いたサウンドに酔っていたら、事務所に引っ込んでいた林賢氏が血相を変えてロビーに飛び出して来た。そこで沖縄の誇るミュージシャン照屋林賢氏の取った行動は…。デジカメで3人の写真を撮影することだった。(自分のホームページに毎日写真を掲載しており、肌身離さないデジカメは林賢氏のトレードマークだ) 写真を撮り終えると事務所に引っ込んで三弦を持って再登場。 細野「お、いいね。三弦で合わせよう!」 林賢「キーは何ですか?」 細野「D」
- そして感動のセッションが始まった。 ロビーの上はレコーディングスタジオの通路になっていてサルサバンドの連中が息抜きにお喋りをしていたのだけれど、この音に気付いて聴き入り始める。夢のような一時だった。 細野・久保田・三上の3氏がホテルに帰った後で林賢氏が「どうだった?」と心配そうに聞いてきたのがおかしかった。「DATで録音すべきだった。すごかった。」と答えたら「そうでもないよ」と急に余裕の表情で答えたが、僕がすごいと言ったのは細野氏のことだったんだけどなぁ…。
- 林賢氏、三上氏、細野氏、久保田氏 (アジマアロビー 撮影:まじろう)
- 続きを読む←クリック!!
-
|