釣り竿のタケ、ササ専門店
釣り竿の材
ホテイチク1尺〜20尺、ヤダケ穂先用2尺〜各種、スズダケ=高野竹各種、クロチク穂材3尺〜各種、ヒマラヤダケ、カンチク=寒竹、稚児寒竹=朱竹
 

代表的な竹素材の紹介

特徴と用途
ハチク根堀 :
釣り竿の握りを作るには、これが一番だが価格も一番。 節が詰まり、玉コロのきれいな材は品格良くどこから眺めても、言う事なし。ホテイチクでこれと似 た様な材は無いこともないが、あきらめた方 がよい位 「上の写真:5本の握りの うち、左の2本はホテイチク。一本取り根堀り材で、磯竿の総印籠四本 継ぎ、17尺仕上げ」
クロチク根堀:
クロチクはハチクの仲間ですが、寿命が短く2年生の 秋〜冬に伐ります。1年生は、まだ青々として  いますが、出筍した年の初冬ころから、黒くなり始めま す。年明けてさらに黒さが増し、2年目の秋   にはほぼ黒くなってきます。しかし、土壌や環境、親竹 の特性などが影響し、皮肌が薄黒いタイプや  真っ黒になるもの、中間タイプで「うずら」の卵殻のよ うに、まだら紋様が出たり不規則。
釣り竿としての利用は少なく、ホテイチクのような、 ウラ=穂先には不向き。ハチクと同様ジグザグとした節で、火入れで癖取りをすれど硬くて矯め辛 く、よく折れる。
しかし、例外は何でもあるもので、執拗に探せば少数 ながら、良材を見つけることができる。でもホテイチクの穂先には叶わない。ただ独特の黒肌に対抗 できるタケ類はなく、希少価値は大である。
製作可能なものとして、石鯛竿、磯竿、へち竿、筏竿 の胴、たも柄、フライ竿、テンカラ竿バス  ルアー竿、船竿、握り材など。釣り竿以外では、ウキ 筒、穂先入れなど。変わったものでは、ペン、 お箸、照明器具、文鎮、線香入れ、箸置き、花入れ、内 装建材など。
クロチク:
ハチクの変種。産地は高知県と和歌山県が二大産地。竹材と して利用する場合、2年ものが良い。3年生になれば枯れ始めるものが多く、また硬くて割れ易い。色の薄いタ イプは2年ものでも充分に硬くなく、さらに一年後に伐る場 合がある。もちろん、一年物の軽い材が必要なら、応じた時期に伐れば よし。
過去作られた竿はフライロッド6〜7f #2〜4、 バスロッド5〜7f 、チヌ中通し8尺へち竿、石鯛竿18尺 エギングロッド8尺外ガイド仕様、タナゴ竿5〜6尺中通し 仕様、波止の仕込み竿4尺、キス竿6尺、鯛船竿、 筏竿、ワカサギ竿2尺、ハゼ竿など。



ホテイチク:
竹稈の下部にコブコブのあるのが特徴で、布袋さんの膨れ たおなかに見立てたのかいつ 頃からか判らないが、一般にそう呼ばれている。九州地域 では、コサン、コサンダケ、  ゴサンチク、など。タケノコは、えぐみ無くて美味。
コブのタイプは多く、分類も可能のようだが、釣り人に とっては、好みで各人が選ぶ場合が多い。ソロバン型、亀甲型などが代表的な姿。これ らは、釣り竿の握り部分として利用するときの話であって、竿本体の材選びとなると、最 も避けるのが、コブ部分。負荷を掛けると、弱くてすぐに折れる。タケノコのとき も同じで、コブから折れ易い。見た目も竿としては、きれいには見えず嫌われる。鹿児島 では寄り節=ヨリブシという。最上級の竿材の姿は、丸々としているのが一番。さらに 節が詰まり気味で、枝目の並び     が通っていて、ねじれがないこと。さらに欲張れば、栄養 分の少ない土壌で水分の少ないところで苦労して育った竹、となる。竹齢は用途次第で必 要なものを使う。適度な粘りが理想ではあるが、これが難題であって、また探し出すのも 厄介。
細く、短く生えた古竹は釣り竿の穂先材として、最適で ありこれに勝るものなし。長短あらゆるタイプの竿を作ることが可能で30センチから8 メートルまで調子も多種。産地
は本州、四国、九州、沖縄あたりまで分布するも、鹿児 島、宮崎の質は群を抜いている。

ホテイチク:
 細い目の竿材を並べて撮影したもの。8ミリ〜12ミリ 元径の手元材は、筏竿、へち竿、メバル竿、ルアー竿、 キス竿,カワハギ竿、船竿など広範囲に使う材。
ホテイ穂先:
 元径が4ミリ〜7ミリ、3尺〜4尺材が約1000本。 他に5尺、6尺、7尺材などもある。
ラッキョウヤダケ:
今から40年余まえ発見、命名されたとか。竹類の変竹のな かでも希少タイプ。しばしば、間違えられるのは、ダイフクチク。熱帯のバンブーだが、節の姿は確かにラッ キョウ型。それで「ラッキョウチク」と言われる。 が、ラッキョウチク」は形状を表しているが、品種では ない。したがって、ラッキョウヤダケ、または、大福竹=ダイフクチクと呼び分けて、混乱を避けたい。
珍妙な姿ゆえ、面白がられて、釣り道具などに利用する が、園芸種なので大繁殖の薮は希少で探し辛い。特に喜ばれるのは、太いもの。しかし、竿にできそうなものは、 細くて硬く姿よしの節詰まりもの、難儀する。

ヤダケ=矢竹:
日本固有のササ類で、字の通り「弓矢」の矢を作るには 最適の材である。原産地は鹿児島県下説がもっとも有力。はるか昔から、武器用として極めて大切に栽培され 鉄砲が主力となるまで永い間の利用があったと思われ る。現在生育している場所は園芸種はともかく、自生は あり得ず、その昔栽培されていた子孫である。
400年余前の戦国時代は日本各地で栽培が最盛期 だったと想像する。
さらに、400年さかのぼれば、源平時代。那須与一の逸話は、 ご存知の通り。平家が逃げ落ちた先々では、勢力挽回に備えてか、ヤダケ栽培をひっそりと。四国の険しい山の奥地でも多く散見することができる。        で。平和利用の典型として、釣り竿が作られている。 「原竹の厳選」と言えば、簡単であるが、極めて厳しい選別であって、想像を絶す る。さらに、火入れ作業は難解そのもの。
川、池などの淡水魚用の並継竿がほとん どで、海釣りの竿への利用は少ない。その理由のひとつは、太い材が少ない事、良 いホテイチクがあるから。  未開発の海竿への挑戦を試みているので、近々ご紹介 する予定。


細い全体像は、穂先用材で長さは、60センチから100センチくら い。
太さは元径で、5ミリから10ミリ。テーパーが強くて、希少材。
太いのは、硬調の竿や道具作りに適している。
中間タイプは、各種の竿材。
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竹甚
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