【紹介】

臨時ローマ字調査会の紹介

    

 

 ローマ字つづりには,「チ」「ツ」「フ」を

日本式ローマ字:   ti, tu, hu

ヘボン式ローマ字:  chi,tsu,fu

などと書く2種類の大きな流れがあります.

 このように,基本的な書き方が乱れているのは不便なので,過去2回文部省を中心として,公平な形で,専門家によって検討されたことがあります.

1.「臨時ローマ字調査会」(1930~1936, 昭和5~11年)

2.「国語審議会」(1948〔昭和23年〕「ローマ字調査会」として始まり,1953「国語審議会」で可決)

 

 この「臨時ローマ字調査会議事録」は,まったく中立の政府の政務次官その他を委員の半数とし,残りをヘボン式代表,日本式代表の委員で徹底的に検討し,議論した内容です.どのような根拠で,日本式ローマ字が正しいものと認められてきたかを示す客観的な資料でもあります.本文は,上下巻で1000ページちかいながいものですが,重要な文献ですので全文を加えることにしました.ぜひ,おおくの人々に読んでいただきたいものと思います.文献とするために,原文のまま載せましたが,そのままでは読みにくいと感じる方も多いかと思います.hiyuさんのご厚意によって,「現代かな」「現代漢字」などによって読みやすい形のものも加えることができました.これによって,より価値あるものとなったものと確信しております.

 

 なお,1948~1953の審議については,公刊された議事録があるか,どうかを知りません.「ヘボン式には進駐軍(GHQ)がついている」といった議論が多く,そのため1954年の「内閣告示第1号」で,「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情にある場合に限り」ヘボン式を使っても良いことになった,と聞いております.   Simizu-Masayuki

 

 

 

臨時ローマ字調査會議事録 上


目次

 

第一回議事録..........................   一


第二回議事録..........................   七

第三回議事録..........................  三七

第四回議事録..........................  八七

第五回議事録.......................... 一三九

第六回議事録.......................... 二○九

第七回議事録.......................... 二六三

第八回議事録.......................... 三二五

第九回議事録.......................... 三八三

第十回議事録.......................... 四四一

第十一回議事録......................... 四九三

第一次主査委員会委員長報告................... 五二四

第十二回議事録......................... 五三七

第二次主査委員会委員長報告................... 五八二