鳶尾(いちはつ)

 あやめ科(杜若、はなしょうぶ、等)の中で一番先に咲くからイチハツとも言われています。葉が大きいので葉組みは、楽に形を整えられます。あっさりと生けやすい素材です。  
  杜若(かきつばた)
 葉物の代表的素材として古くから有名で各流で競って生けられてきました。このお花も古来よりいつくしまれ女性的と申しましょうか、優雅な曲線美の追求は、春、夏、秋、冬と分けてそれぞれの花形で季節の風情を出し生けてこられました。春の咲き始めの初々しさに始まり夏となり花の盛りをこえ夏枯れの趣、秋の実の頃、冬の微かな残花へと移り変わりを楽しみます。
  花菖蒲(はなしょうぶ)

 杜若が女性的な味わいをもったものといえば、はなしょうぶは陽性で男性的な感覚をもったお花と申しましょうか。鋭い直線的な葉の伸びは、快い初夏になくてはならない素材です。葉にあまり曲を付けずすんなりと花を高く多く用います。
  太蘭(ふとい)
 夏のもので涼しげに生けます。大きい花器に株分けにして水面を楽しめるように生けたりします。
  睡蓮(すいれん)
 真夏の太陽の下一時の涼感を得るのがこの睡蓮です。蓮と共によく用いられます。水揚げをポンプで水揚げをしても長く楽しめないのが残念ですが、大きい花器にゆったりといれて水辺の情感を楽しみます。浮葉は、「心」という字を思い浮かべると綺麗に入ります
   河骨(こうほね)
 まず水揚げを、ポンプで致します。後は、花型としては7行生けの基本形と余り変わりません。真と留に花を持っていきます。黄色い可愛いお花です。
   魚道生け、魚游生け
 是はお花の生け方なのですが、水物の場合株分けに生ける時、左右に分けると魚道生け又前後にゆったりと分けると魚遊生けです。水盤の中で分かれた株の間を魚が通ると見立てて魚道生け、そしてもう少し水面を多くとって前後に株を分け其の水辺で魚が遊んでいると見立てて魚遊生けです。