「天空遊歩道」タイトルロゴ

川上岳〜位山周辺概念図
「天空遊歩道」・・・
なんてロマンティックな響きでしょう。

川上岳〜位山間7.7kmの稜線は、「天空遊歩道」と呼ばれています。誰が付けたのかは知りませんが、この名前に心動かされない岳人はいないでしょう。私は2年前の初冬にこの稜線をMTBでトレースしました。1/2万5千地形図を横に一往復するという行程がどれほどのものか予想できず、無我夢中で走り抜けました。
周りの景色を楽しむこともなく、ときおり冷たい時雨に打たれながら、ただゝゴールを目指したのです。
少し要領が分かった今、もう一度この「天空遊歩道」をトレースしてきました。

行動予定は下記のとおりです。
・モンデウス位山スキー場駐車場(刈安峠)→宮川→宮川源流付近の峠1227m→川上岳
・川上岳→(天空遊歩道)→位山→モンデウス位山スキー場駐車場
MTBの機動力をフルに発揮して、このロングコースを走り抜けます。
AM.9:10 モンデウス位山スキー場駐車場スタート。
気合いを入れた割には遅いスタートで少し焦ります。猛スピードで飛弾一宮集落の外れに駆け下ると、乾いた風は心地よく、今から始まる長い一日のプレッシャーを一瞬忘れさせてくれました。沿道の案山子に見送られ宮川源流部を目指します。道は完全舗装、登りを感じる程の勾配はなくほぼ快適です。宮川防災ダムの分岐から砂利と小石のダートとなり、しばらくして川上岳登山口のある峠(1227m)に到着しました。正確なところは分かりませんがスキー場駐車場から15km程度かと思います。 案山子のお見送り
りんご畑わきの案山子たち
AM.11:00 川上岳登山口着。
川上岳登山口
飛弾や奥美濃の登山口は、メジャーな山でない限り道標などの目印は無く、早朝暗い内などは、たびたび登山口を見付けるのに苦労させられます。ところが、ここには立派な看板と道標が立っており、「天空遊歩道」という文字はどれほど登山者を期待させることでしょう。
登り出しはやや急。木の根っこに覆われており、しばらくガマンです。やがてゆるやかな登りとなり、ひょっこり熊笹の小山に飛び出しました。目指す川上岳まで穏やかな稜線が続いており、もうひと頑張り!
ここからはいくらか乗車出来ます。
川上岳登山口 .1240m
川上岳遠望
長い担ぎから解放され、一気に川上岳ピークを目指します。やはりMTBは担ぐものではなく走らせるものでした。見る見る内にピークが近づいて来ました。ある程度の登りならば意外と登れたりもします。「登りではお荷物!」というMTBの概念も乗り手次第。
実際トライアルの選手なんて、1m位の岩に飛び乗ったりしてスゴイですよネ。あの半分でも真似できれば、どんなに楽しいでしょう。
ピーク直下からの川上岳
ピーク直下よりの川上岳
川上岳ピーク
PM.0:45 川上岳ピーク着
視界を遮るものは無く開放感に満ちています。
これから向かう位山を見つめながら一息入れました。私の他には男女三人の先客がいてお弁当の真っ最中。
私も下山するだけならビールを飲んでゆっくりするのですが、今はそうはいきません。
ここから「天空遊歩道」のスタートです。
休息も程々に先を急ぎました。

「天空遊歩道」川上岳ー位山間7.7kmは小さなコブをいくつか越えて行くだけの単調なコースですが、
道は尾根上を通っており、景色を楽しみながらの楽しい「稜線漫歩」のはずでした・・・。
熊笹の道
しかし2年前の記憶は頼りないもので、
今回の感触は「稜線漫歩」とほど遠いもの・・・。
コースのほとんどが背丈程の熊笹に覆われており、
時々視界が開けるだけ。
熊笹や灌木が育ち過ぎたのでしょうか?
コースも自転車のコントロールを楽しむようなものではなく、あまり面白くありません。
今回は余裕を持って走り、景色も楽しみたかったのですが・・・残念。
こうなると、この7.7kmという距離はひどくつまらないものに思えてきて集中力も途切れがち。
赤いナナカマドだけが秋の気配を感じさせてくれ、
それだけが救いでした。
気持ちの良い道は極わずか
赤く色付いたナナカマド
重苦しい長い道は、
ナナカマドの赤い色だけがなぐさめでした。
位山頂上展望やぐら跡
PM.3:35 位山ピーク着。
半分気が抜けてしまいましたが、何とか位山ピークに到着できました。しかし、かつてあった東屋は倒壊して跡形もありません。
そこは殺風景なただの広場。
また、何か寂しくなってきました。

小休止の後、ゴールの位山スキー場に向かいました。


位山ピークからの下りは、少しだけ自転車を楽しむことが出来ました。
ゴールまで、ずっと下りです。初めは石がゴロゴロした沢状の道。
スキー場が近付くにつれ乗り易い道になりますが、私の場合体力の限界。
「楽しむ」という気力は残っていませんでした。
飲み水は一滴も残っておらず、ゴールまで我慢しなくてはなりません。
PM.4:50 モンデウス位山スキー場Top着。
灌木と熊笹の中からひょっこりスキー場最高点に飛び出しました。
開けた斜面に銀色の穂がゆったり風に吹かれています。
ひとり眺めていると頭の中が空っぽになり、海に浮かんでいるような気がしてきました。
モンデウス位山スキー場のススキ
とくべつ厳しい登り降りがあったわけではないのですが、
病み上がりの私にはちょっと堪えました。
ススキの海にしばらく漂い、
スキー場左端をゆっくり下ってゴールを目指し、

PM.5:10 位山登山口着。


ダナ平林道利用の位山登山について
後日位山についてWebで調べてみると、
ダナ平林道終点登山口から位山に登るコースが最短であることを知り、偵察に行って来ました。
位山スキー場駐車場
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ダナ平林道(1時間10分)
完全ダート(カテゴリー6)
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林道終点(飛騨一宮水無神社奥宮)
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登山道(1時間)
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頂上
結論から言うと、MTBにはNo Goodです。
ダナ平林道は「本格オフロード車のみ可」といえるほど荒れており、かなり消耗してしまいます。登山道も位山の特色である巨岩が点在するハードな道で、私は下りも乗車せず抱いて降りました。
ダナ平林道を四駆車で登山口まで行く場合のみ最短コースとなるようです。