<山ウド>

 

山ウドは薬用として有名な朝鮮ニンジンと同じ仲間のウコギ科 (Araliaceae) の多年生草本で植物全体を食用に利用することができます。春先の山ウドの根茎はアクを除いて酢みそ和えなどに、。茎は皮を剥いてキンピラ、炊き込みご飯、タマネギと合わせてかき揚げに、新芽、若葉は天ぷらにと、捨てる箇所はほとんどありません。いずれの食べ方でもあのほろ苦い味とほのかな独特の香りは「春がきたなあ」と感じさせてくれます。あの独特の香りはリモネン、サビネン、a-ピネン、ミルセン、テルピネンなどの精油成分 (揮発性化合物)が豊富に含まれているためです。さらに、山ウドは春先だけの山菜と思われがちですが・・・、実は大きくなった夏の山ウドの葉は 5 cm ほどに刻んだ後、陰干しにしてお風呂の浴湯料にすると肩凝りや持病に有効とされています。また、山ウドの根茎は[和独活 (わどっかつ)]、根は[和羌活 (わきょうかつ)]と呼ばれ、発汗、解熱、鎮痛剤としてかぜ、頭痛、歯痛などに薬用としても使われます。その他にも根や果実から3ケ月以上かけて熟成させた作る根酒および果実酒は強精、強壮に効き目があるとされています。

俗に「ウドの大木」という言葉はあまり良い例えとして用いられませんが、どうしてどうして「山ウド」は先に述べて来たように本当に有用な山菜あるいは薬草と言うことができます。

 最後に一つだけ、中国の「本草綱目」には山ウドの根、根茎部分を[土当帰(どとうき)]と呼んでいる他、「神農本草経」には根、根茎部分のことを[九眼独活 (きゅうがんどっかつ)]と呼んでおり色々な呼び方があります。ちなみに単に[独活 (どっかつ)]とい言われる植物はセリ科のシシウドのことで全く別なものとして理解して下さい。


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