オホーツクの舟唄(知床旅情)

 作詞・作曲 森繁久彌


何地(いずち)から吹きすさぶ朔北の吹雪よ
わたしの胸をさすように
オホーツクは今日も海鳴りの中に
明け暮れてゆく

  父祖の地のクナシリに
  長い冬の夜があける日を
  白いカモメが告げるまで
  最涯の茜の中で わたしは立ちつくす
  何故か 眼がしらの涙が凍るまで


オホーツクの海原ただ白く凍てはて スズランの緑が雪解けに光れば
命あるものは暗い雪の下 アイヌの唄声谷間にこだます
春を待つ心ペチカに燃やそ シレトクの春は潮路しおじに開けて
あわれひんがしにオーロラ哀し 舟人のかいな海に輝く
  
最涯の番屋に命の火チロチロ      . オレ-オレーオシコイ沖の声舟唄
トドの鳴く夜はいとしが瞼に 秋あじだいエリャンサ
誰に語らんこのさみしさ 揚げる網ゃ大漁
ランプの灯影ほかげに海鳴りばかり 霞むクナシリわが故郷
  何日いつの日か詣でむ御親の墓に
  ねむれ静かに



 東宝映画「地の涯に生きるもの」(1960年)の長期撮影の打上げの時に森繁久彌さんが即興で作った曲が「オホーツクの舟唄」(当時は「さらば羅臼」と呼ばれた)であり、後にこの曲をもとにして作られた加藤登紀子歌う「知床旅情」が大ヒットしました。しかし、倍賞さんの「オホーツクの舟唄」を聞くたびに、こっちの方が名曲だと感じるのは私だけではないでしょう。厳寒の自然の中に、舟人たちの力強い人生が歌われているような気がします。最初のナレーションも倍賞さんの十八番です。
 この曲のMIDI化にあたっては、CD「倍賞千恵子抒情歌全集6・あなたと共に」と楽譜「シニアのための抒情歌集」(芝泰志/枡本安紀子編)をMIXしていますので、小川寛興先生の編曲に忠実ではありません。もちろん伴奏部は全部娘任せです。
 なお、壁紙の写真は、小舟さんのホームページ「STARDUST BOX」よりお借りしました。
MID作成:平成17年1月25日