西山まりえ Marie Nishiyama

東京音楽大学ピアノ科卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。大学在学中に17世紀イタリアのフレスコバルディやピッキなどのチェンバロ作品に接し、深く内省的でありながら音楽の喜びに満ちていることに魅せられチェンバロの道に進む。研究科終了後イタリア、ミラノの市立音楽院、スイス、バーゼルのスコラ・カントールムに留学、13~17世紀にかけての中世およびルネサンスの音楽を学ぶとともに、ヒストリカル・ハープもM.ガラッシ、H.ローゼンツヴァイクに師事。また、イタリアのチェンバリスト、R.アレッサンドリーニにも師事。卒業後は、コンチェルト・ヴォカーレのメンバーおよびソリストとして活躍するが2002年に帰国。現在はチェンバロとハープの両方を操るソリストとして、またアンサンブル奏者としても活躍中。
 栃木蔵の街音楽祭、大分長湯ルカス音楽祭、目白バ・ロック音楽祭に招かれ、霊感に満ちた演奏で聴衆を魅了する。またスペイン鍵盤音楽のスペシャリストとして海外でも評価が高く、2008年オランダ・ユトレヒト音楽祭より16~17世紀スペイン鍵盤音楽のリサイタルに招聘される。
 古楽器を奏でる上では、バッハやそれ以前の作曲家たちがそうであったように、即興演奏を音楽の重要な要素としてとらえ、ジャズピアニストなどとの共演を通じて、内面から溢れ出るさまざまな感情の一期一会の表現を追求している。
 敬愛するバッハのチェンバロ作品の全曲録音プロジェクトが現在進行中。いずれも高い評価を受けている。また、邦人としては類のないヒストリカル・ハープ奏者としても、演奏や録音活動、後進の指導にもあたっている。
 第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位上原賞および栃木蔵の街音楽祭賞受賞。
レコード芸術「読者が選ぶピープル2007」、HMV「2008年度期待のアーティスト5名」に選出。 

《主なディスコグラフィ》

J.S.バッハ・シリーズ「インヴェンション&シンフォニア」「イタリア協奏曲&フランス風序曲」「フランス組曲」以上、すべて「レコード芸術」誌、特選盤

「バロック・ハープとの出会い(17世紀イタリアの音楽)」準特選盤/朝日新聞推薦盤

「J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲」「トリスタンの哀歌(中世ゴシック・ハープ)」準特選盤

「ファンタシーアの奏法〜イベリア半島の鍵盤音楽〜」スペイン「リトゥモ」誌、最優秀推薦盤

「王の踊りとシャンソン(ルネサンスハープによる16世紀フランス音楽)」「音楽現代」誌、特選盤

最新アルバム「ドメニコ・スカルラッティ ソナタ集 鍵盤の魔術師」2009年12月リリース!