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音楽史入門:バロック
◆ルイ14世とバレエ音楽
バロック時代のフランスでは、舞踏とそのための音楽が発展し、ルイ14世の
時代に絶頂期を迎えます。
幼い頃から音楽教育とバレエのレッスンを受け、特にバレエを得意としてい
たルイ14世にとって、舞踏は自分の権力を誇示する道具で、自らが主演
し宮廷で壮麗なバレエを上演しました。
(その頃のダンサーは男性ばかりだったので、男性が仮面や衣装等で女性役
を演じていた。のちに女性の職業ダンサーも出てくるようになる)


ルイ14世が好んで演じたのは「太陽神アポロン」です。
このことから「太陽王」の名がついたともいわれます。当時のバレエには神話
の世界の神々が登場し、それは国王の栄華を賞賛していました。

また、1661年には世界初のバレエ学校(王立アカデミー)を設立しました。
今日までのバレエ芸術はヴェルサイユで育ったものといえましょう。

                
     ルイ14世         太陽王アポロンの衣装に扮したルイ14世

◆メヌエット

           ジャン・バディスト・リュリ


    
 油彩画 「メヌエット」 S・J・ル・クレール(1734−1785)

この画は、壮大な自然のパノラマに建つオープンアーケード(娯楽用のあづまや)
で舞踏会が開かれている様子が描かれてします。
オーケストラ(左のカーテン?の下)にあわせて一組の男女が「メヌエット」を
踊っています。
メヌエット〔(仏)menu(pas)=「細かい(ステップ)」〕は、元は民族舞曲でし
たが、リュリがフランス宮廷に持ち込み、ルイ14世もお気に入りの舞曲のひとつ
となりました。以来、宮廷舞曲として全ヨーロッパに広まっていきました。

メヌエットは表現力に富む軽快な踊りで、お辞儀のような芝居がかった仕草等
は優雅さを表しています。
他のカップルたちが踊りの列に入ろうとしますが、彼らの社会的地位によってその
順番が決まっており、列柱に沿って並び自分たちの順番を待っています。
(この宮殿はヴェルサイユかどうかは不明)

余談:「メヌエット」というタイトルの曲は多くの作曲家の作品があります。
    たいていは『4分の3拍子で中庸の速さ』で演奏されますね。
    「メヌエット」はこの画のようなシーンでの踊りのための音楽ですから
    「メヌエット」の曲を演奏するときには「宮廷、優雅、軽快さ」を充分
    イメージしてみましょう。

    

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