亡き王女のためのパヴァーヌ ラヴェル 5分36秒 

Pavane pour une infante defaunte
J.M.Ravel


亡き王女のためのパヴァーヌ       J.M.ラヴェル作曲

この曲は、ラヴェルが24〜5歳頃(1899年)の作品で、親交のあった
エドモン・ド・ポリニャック公爵夫人のために作曲された優美なピアノ独奏
曲です。
「パヴァーヌ」とは、スペインに起源を持つといわれる宮廷舞曲の意で、
その踊りは荘重な「すり足舞踏」のことです。

しかし、この曲ではタイトルのみに使われているようで、楽曲自体は
パヴァーヌの形式とは無関係です。
曲想としては、「逝去されたスペイン王女への挽歌」との解釈があるよう
ですが、そうではなく、むしろ、「王女がその若かりし頃に、スペインの宮廷
で踊ったであろうパヴァーヌを回想して・・」という見方もあるようです。

ラヴェル自身は「頭韻がおもしろいのでこのタイトルにした」とだけいい、
人々のそれ以上の勝手な解釈を大変嫌いました。

また、ラヴェルは1910年に、この曲を、フルート2、クラリネット2、ファゴッ
ト2、ホルン2、オーボエ1、ハープ1、弦楽器の小管弦楽用に編曲し、
翌年のクリスマスにパリで初演されました。

彼はオーケストレーションの達人でしたので、これが元来はピアノ独奏用
だったとはわからないほど、精巧に作られ、この曲は現在では管弦楽で
演奏されることのほうが多いようです。
このようなパターンは、ラヴェルの生涯を通じて繰り返されました。
彼の著名な管弦楽作品は、その多くがまず、ピアノ作品として作曲され
たのです。


◆ジョセフ・モーリス・ラヴェル(1875−1937)
 ラヴェルは、フランス圏バスク地方の漁村に生まれた。
 父親はスイス生まれで母親はバスク人。
 ラヴェルは母親を強く敬愛し、生涯スペイン好みだった。


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MIDI:仙姑宮