◇道化師の朝の歌 ラヴェル 1分34秒

Alborada del gracioso

-From Mirror-  J.M.RAVEL



  道化師の朝の歌  作曲:J.M.ラヴェル

 情熱などという湿ったものはビニール袋に入れて捨てる。
 夢などという不純物はさっさと燃やす。
 思い出などというあいまいなものは一気にちょん切る。
 内なる声などという実態のないものには一切耳をかさない。

 な〜んていうCOOLな作品ばかりが多いラヴェル。
 ラヴェルはフランスの作曲家で、この曲は、1904〜5年に作られたピアノ
 のための小品集、【鏡】のなかの第4曲目です。【鏡】は難曲としても
 有名で全部で5曲あります。

 ラヴェル自身は、この曲集【鏡】について「これらは私の和声的進展の中で
 もかなり大きな変化を示し、それまでの私の作風に最もよく慣れ親しんで
 いた音楽家でさえ当惑したほどだった」と自伝に残しています。

 「道化師の朝の歌」は、華麗なピアノ書法、雰囲気の移り気な変化、
 くっきりとしたリズム、そして輝くような色彩的和声で、道化師を表現してい
 ます。スペイン風なメロディとリズムが情熱的に展開し、ラヴェルの最も生き
 生きとした音画です。(1918年には管弦楽用にラヴェルが編曲)

   【鏡】
   第1曲 「夜蛾」
   夜、蛾が羽ばたきをするような動き(リズム)を表現した曲。

   第2曲 「悲しい鳥たち」
   ラヴェルが一番好んでいた曲で、真夏の最も暑い時間、
   麻痺したような暗黒の森の中で錯乱する鳥たち。


   第3曲 「洋上の小船」 
   よく知られた【水の戯れ】を、より大きなキャンパスの上に展開してみせた
   海の風景。のちに自身により管弦楽用に編曲された。

   第4曲 「道化師の朝の歌」 Alborada sel gracioso
   アルボラーダ(alborada)とは古いスペイン宮廷の朝に行われた行事で
   音楽を指すが、他に「暁」「起床ラッパ」の意もある。

   第5曲 「鐘の谷」
   5曲中、最も抑制された作品で、遠くから響いてくる鐘の音を暗示して
   僧院の静けさを表現した曲。


   ■主な作品
  「ボレロ
  「亡き王女のためのパヴァーヌ
  「スペイン狂詩曲」
  「マ・メール・ロア」

  「水の戯れ

ジョセフ・モーリス・ラヴェル
(1875−1937)
ラヴェルは、フランス圏バスク地方
の漁村に生まれた。
父親はスイス生まれで母親は
バスク人。
ラヴェルは母親を強く敬愛し、
生涯スペイン好みだった。


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