グノシェンヌ サティ 2分57秒

1ere Gunossienne Trois Gnossiennes
E.A.L.SATIE


グノシエンヌ 第1番 三つのグノシエンヌより
作曲 E.A.L.サティ




     不思議な作曲家、サティ。
     おかしなタイトル、数々の奇行、あからさまな反骨精神、離島への美学。
     どこまでも反即興、表現することから逃れようとする控えめで謙虚な音楽は、
     落伍者ゆえの永遠に青年の音楽といわれたりしてきました。サティの作品は
     長い間、音楽学者からは見向きもされないオタクの音楽だったのです。

     とにかく異端の作曲家でしたが、その音楽は奇異でも難解でもありません。
     簡潔で素朴、透明な裸身の音楽です。サティのピアノ音楽はコンサートホール
     よりプライベートな空間が似合うのかもしれません。

     このグノシェンヌは、1890年、24歳頃の作品です。前年のパリ万博を見に
     行ったサティは大変刺激を受け、そこで民族舞踏合唱団を通じて知り合った
     ルーマニア音楽の影響がこの作品に出ているようです。

     曲名のグノシェンヌとは、古代ギリシャのクレタ島にあった古都グノーソス宮に
     起因するというのが定説でした。が、キリスト教以前から存在していた神秘
     主義的な宗教団体のひとつ、「グノーシス派」と結びついている曲名ではない
     か、という説もあります。
(Gnosisはギリシャ語で「知識」を意味し、この派は
      信仰と共に知識を重んじ、智を得たもののみが天上の幸福を得ると説いた)


     繊細な感性に満ちたしなやかなメロディと、ギリシャの韻律のリズムや旋法
     (リディア旋法)がみられ、東洋的な響きが静かに詩的に繰り返されます。

     グノシェンヌ第1番〜3番の3曲とも小節線がありません。1音1音を柔らかく
     切るポルタートという奏法で弾いていきます。

         


 ■エリック・アルフレッド・レスリー・サティ(1866−1925)
 ノルマンディーのセーヌ河口、港町オンフルール生まれ。
 13歳でパリ音楽院へ入学。
 30歳頃、4歳年上のドビュッシーと交友する。
 保守的なアカデミックの音楽に反感を抱き、調号や小節線を
 廃止したりして伝統を打ち破ろうとした。近代音楽の中では
 ユニークな存在感を常に保っていいる。

 
 ■主な作品
  「オジーヴ」、 「三つのジムノペディ」
  「三つのグノシェンヌ」、「三つのサラバンド」
  「ジュ・トゥ・ヴ(お前が欲しい)」、
  「官僚的なソナチネ」」、「乾燥胎児」
  「薔薇十字会の最初の思想」、
  「ヴェクサシオン(癪の種)」
  「(犬のための)ぶよぶよした本物の前奏曲」など等


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MIDI:Reinmusik