サマータイム ガーシュウィン 2分12秒

 Summertime ~PORGY and BESS
G.Gershwin
Summertime
Summertime and the living is easy
Fish are jumpin’ an’ the cotton is high
Oh Yo’ daddy’s rich an’ yo’ Ma is good−lookin’
So hush litte baby,baby don’t yo’ cry

One of these mornin’s you goin’ to rise up singin’
Then you’ll spread yo’ wings an’ you’ll take the sky
But till that mornin’s a nothin’ can harm you
With daddy an’ mammy standin’ by 

サマータイム      作 詞 デュボウス・ヘイワード

ああ、夏だわ・・そして(きっと)暮らしも豊かになる
魚は飛び跳ね 綿花はスクスク育つ
あんたの父さんは金持ち 母さんはきれいだよ
だから泣くのはおやめ いい子だから

いつかあんたも立ち上がって 雄々しく歌い叫ぶ朝がくるんだろうね
それから大きく羽を広げて 空に飛び立っていくんだわ
でもその日までは あんたはここにいて なんの心配もいらないよ
父さんと母さんがいつもそばにいて あんたを守ってあげるから


サマータイム 〜オペラ ポーギーとベスより
作 曲 G.ガーシュウィン

オペラ『ポーギーとベス』は、足の不自由な心優しい貧しい黒人の青年
ポーギーと、ならず者の沖仲仕クラウンの情婦ベスとの悲恋物です。
そして中でも一番有名になった、この『サマータイム』はジャズのスタンダー
ドとしても世界中で多くのプレイヤーによって常に歌われ、演奏され続け
ています。

この歌は、『ポーギーとベス』の第一幕(他)で漁夫ジェイクの女房クララ
が、暑苦しい夏の夜に赤ん坊を抱きながら豊かな夏の生活を夢見て
情感たっぷりに歌うブルースの子守唄です。

アメリカ南部、チャールストン・スラム街のしけた長屋「キャットフィッシュ・
ロウ(ナマズ長屋)」。貧しい黒人達がひしめきあって厳しい暮らしを強い
られている、という1920年代頃の舞台背景です。
そこには絶望的な現実だけが待っていますが、ミクロな希望にすがって
生きざるを得なかった人々の魂が熱くせまってきます。

1935年9月に初演されたこのオペラは、長いオペラの歴史の中でも、
初めて黒人が主人公となった、黒人だけが出演する作品です(白人
警官役のみ白人)。
ガーシュウィンは、特に差別の激しかったアメリカ南部の黒人達の悲しい
運命をゴスペルやジャズの雰囲気をふんだんに取り入れ、かつ、西洋の
クラシックも基本にして作りました。

この「サマータイム」は、詩を読んでいるうちにメロディがすぐに飛び出して
きて短時間のうちに作られたそうです。黒人の生活を題材にしているの
で、生活の安楽へのこだわりや、子供が大きくなると北部へ出て行って
しまうかもしれない、という黒人家族の中に出来上がっていた一種の
前提のようなものが示されています。

原作は、サマータイムの作詞者でもあるヘイワードの『ポーギー』という本
からガーシュウィンが感銘を受けてオペラを書きました。


◆ブルース blues(Am.)
 アメリカの黒人の間で生まれた歌およびその形式。奴隷制度下の
 苦悩を歌ったワーク・ソング、黒人霊歌を母体とし、19世紀後半
 に形成されたもので、
 @3行詩形式で1行が4小節の12小節形式
 A多くが長調で3度と7度の音が半音近く下がるブルース音階(=
   ブルー・ノート blue note)を使うのが特徴。
       ↓
   ド、♭ミ、ファ、(♭)ソ、ソ、♭シ、ド等


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MIDI:Piano1001   写真画像:Four seasons

参考資料:村田 陸男 著/ジャズ詩大全2 : 中央アート出版社、他