◇歌の翼に メンデルスゾーン 2分54秒
歌の翼に 作詞 ハイネ 歌の翼に恋しき君をのせ ガンジス河の美しい花の野に運ぼう 静かな月は映えて 花園の蓮の花は 愛しいものの訪れるのを待っている すみれはほほえみ星を仰ぎ バラはひそかに耳に香りを寄せる 馴れた賢い小鹿が走りより 耳をそばだてるかなたには 清い流れのせせらぎがきこえる そこに茂るやしの樹のもとに おりたち 君とふたり 恋と安息を味わい 幸せの夢を見よう |
| 歌の翼に 作品34の2 〜六つの歌曲 作品34より〜 作 曲 J.L.F.メンデルスゾーン |
| この曲は、メンデルスゾーンが27歳頃、1834年のデュッセルドルフで の指揮者時代に、ハイネの詩に作曲されました。 メンデルスゾーンの歌曲の中でもっとも広く知られ、ヴァイオリンやその 他の独奏用にも編曲されて親しまれています。 メンデルスゾーンらしい穏やかで気品のあるメロディ、ピアノは一貫して 美しいアルペッジョで動いています。 この『六つの歌曲』には、全曲とも淀みのない流麗な旋律が歌い やすく書かれていますが、モーツァルト、シューベルト、ウェーバー、また 彼の先生だったツェルターなどからの影響をみせ、同時に民謡的な 傾向ものぞかせます。 さらにピアノ伴奏の芸術性にもかなりの重心が置かれました。 ハイネ(1797−1856)といえば恋愛の達人のような甘い詩が 多いように思われますが、素顔はかなりのアウトサイダーだったようです。 ユダヤ人の商人の子としてドイツに生まれ、その後パリに亡命しました がどちらの国でもなじむことはできませんでした。 この詩に理想郷を見出していたともいわれます。 |