ピアノ・ソナタ 悲 愴 第2楽章 ベートーヴェン 4分10秒


Pathetique

Piano Sonata No.8 cmoll Op.13

2nd Mov:Adagio cantabile

L.V.Beethoven


ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 《悲愴》 第2楽章
作 曲 L.V.ベートーヴェン

 この作品は、1798年にウィーンで出版され、おそらくその前年
 あたりに作曲されたと思われます。(ベートーヴェン27〜8歳頃)
 同時代の他の作品よりもこの曲をポピュラーにした【悲愴】の
 題名は、ベートーヴェン自身の呼称でした。少なくともこの名称
 で呼ぶことを本人が許したのです。なぜなら初版にはその表題
 ページに【大ソナタ悲愴】と記されていたからです。

 このソナタは発表当時から、音楽愛好家はもちろん、音楽を
 音楽としてよりもロマンチックなものとして愛好する当時の一般
 民衆にも大きな魅力を与えました。
 そして、ベートーヴェンの人気も一層高まり、ピアノ・ソナタは
 彼が好んだジャンルでもあります。形式の様々な実験が行わ
 れ、交響曲や弦楽四重奏のジャンルにも影響を与えました。

 全32曲あるベートーヴェンのピアノソナタのなかでも、
 「悲愴(Op.13)」「月光(Op.27)」「熱情(Op.57)」
 「ワルトシュタイン(Op.53)」等は傑作として有名です。
 この「悲愴」は、重苦しく不安な出だしから始まり、たたき
 つけるような終わり方をする第1楽章から、すっと、景色が
 変わるのが第2楽章です。
 第2楽章の穏やかで、この上ない叙情的メロディの美しさ、
 慰め、そして奥深さは心にせまる説得力があると思います。

 ベートーヴェンは、1798年に聴覚障害の兆候が現れました。
 耳の病はベートーヴェンを危機に陥り、1802年にはかなり
 症状が悪化し、自殺を考えるほどの絶望に襲われました。
 しかし、苦悩のときを乗り越え、創作活動は新しい段階を
 迎えました。そして1803年、新しい様式が集約された
 革新的な【交響曲第3番《英雄》】を作曲しました。


 
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MIDI:Reinmusik