良かったね、ドラムと出会えて

    学ラン天国



    -「弁当忘れた・・・!」「あほう」-

     

    「っしゃー!!昼休み!!あ、今日陵兄達バンドの打ち合わせで来るんだっけ?」
    「そうだよ、また騒がしくなるなぁ・・・」


    「よーぅ!!可愛い弟達とそしてもっと可愛い英理k」
    「(後ろ襟掴んで)はいはい、今日のところはそこまで」
    「えーんッ!!」

    遠くの方で英理子が呆れ、有菜がくすくす笑う。

    「さて、文化祭でやる曲だけど・・・」
    「・・・どうした智樹?さっきから静かだな。お前が静かだと恐い」

    「(頭抱えながら)弁当忘れた・・・!」

    3人声をそろえて 「あほう」

    「ったく・・・母さんの泣いてる姿が目に浮かぶぜ・・・ほら、おかず食え」
    「ちょうど良かったよ、俺今日買いすぎたんだ。ほら、泣いてないで食べろよな」
    「智樹君ってばご愁傷様〜♪ようし!!ここは優しい沙希お兄様が
    購買限定10個の超レアカレーパンを喰らわせてやろう!!
    困った時はお互い様ってね!!サァ泣いて味わえ!!」

    -傷ついてないフリしなくていいのに-

     

    「陵!・・・陵くーん!入るよ?」
    「・・・あ、うん」
    「ぼーっとしてたね」
    「否?本読んでただけだよ」
    「(背中向けて座りながら)弟達に心配かけたくないってのはわかるよ?
    けどさ、オレの前でまで平気ぶってどーすんの」
    「・・・・・・」
    「まだ1ヶ月、無理もねーよ・・・」

    (陵、背中を合わせて座る)

    「・・・悔しい・・・

    悔しい。悔しい。悔しい・・・
    悔しいんだよ・・・・・・」

    「うん」



    -項に舌を這わす-



    -誰もこの恋を知らない-

    恋なんて二人だけが分かり合えていればそれでいいものでしょ

    ならば闇に溶けてどこまでも堕ちていこう


    誰もこの恋を知らないのだから