戦後まもなくの少年少女向けの娯楽雑誌の紹介!! (昭和21年〜昭和25年)

紹介されることの少ない、戦後まもなくから昭和25年くらいまでの珍しい少年読物雑誌を集めてみました。中には、漫画雑誌や絵雑誌、絵物語雑誌等も混ざっていますが、大なり小なり読物が掲載されています。

普通は、すぐに単行本のほうに目がいきがちですが、この当時は特に雑誌が王道! 雑誌が中心にあって、下々というか周りで単行本が出版されていたというのが本来の見方です。雑誌は一流? 単行本は三流です。 まあ完全にそういい切れないところもありますが、兎に角、日本のパルプ雑誌とも言うべき、娯楽雑誌群です! 見ていて楽しいところです!

 

 

 

 

 

 痛快少年

「季刊」とあるが、この1号しか発行されなかった。戦後の娯楽色が強い読物雑誌の原点ともいうべき雑誌です。

 

 仲よしくらぶ

こういった落ち着いた表紙の雑誌もいいです。海野の戦後まなくの作品とか収録してます。

ハロー・マンガ

酒井七馬の表紙がいつもいいですね。この可愛らしさは、「ハロー・マンガ」独自のものです。

 まんがえほん

こちらも戦後直後の可愛らしい絵雑誌です。特に、途中から連載がはじまる松下井知夫が最高です!

少年読売

この雑誌と同じような類似雑誌、「少年朝日」とかと同じで、地味な感じですが、読物としても娯楽作品を結構掲載しています。

海野十三や「少年ジャイアンツ」と改題後は、高木彬光らの作品を掲載しています。

 

 

 

 

 

 

 良い子の友

戦前・戦後と橋渡しをしている雑誌として、「少国民の友」や「週刊少国民」とならんで重要な雑誌。地味な雑誌ですが、戦後活躍することになる挿絵画家とか絵物語画家が登場しています。

 

こどもクラブ

戦後まもなくに創刊された講談社の絵雑誌。小松崎茂などの挿絵が掲載されています。

少年文庫

山川惣治が挿絵や表紙等で活躍しています。これも戦後直ぐの雑誌です。

 

 少年ロック

探偵雑誌の「LOCK」はよく見かけますが、こちらはレアです。読物雑誌としては極初期のものです。

 

冒険世界

「少年ロック」から改題。小松崎茂が全号表紙画を担当した。小松崎茂の表紙画が最高です!

まんがランド

こちらも珍しい手塚治虫の影響がまだない頃のマンガ雑誌です。可愛い表紙絵は、島田啓三が担当!

 

少年漫画帳

戦後、田河水泡の門下によって構成されていた雑誌の一つ。杉浦茂がいいです!

マンガクラブ

これもかなり珍しい雑誌です。「少年クラブ」誌上で人気が高かった横井福次郎の「ふしぎな国のプッチャー」のロボットのペリー君を主人公とした、「ロボット・ペリーくん」が連載されている。

 

小学世界

創刊号のサイズは雑誌サイズ、途中から小型になります。この創刊号から付録になっている「まんが天国」なんかいいですね、なんてわかる人は通です。戦後の息吹を感じます。

中学生の友

読物にもちからを入れていました。特に、創刊された昭和24年の頃がいですね。

 漫画と読物

手塚治虫の「タイガー博士の珍旅行」や「新世界ルルー」等の作品が掲載されていたことで有名ですが、雑誌そのものが珍しく、増刊号も多数あることから全体像をご存知の方は少ないでしょう。南洋一郎や久米元一、地球シリーズを連載した高垣眸らがいる。

 冒険少年

海野十三作・小松崎茂挿絵の「怪星ガン」や、南洋一郎や野村胡堂の作品を連載! 挿絵陣も豪華で、戦後まもなくの読物雑誌としては最高ランクのもの。表紙は椛島勝一が担当している。昭和24年には、サイズが、雑誌サイズにと大型化される。この雑誌サイズの頃は、珍しいです。

 

冒険少年・増刊号

「冒険少年」唯一の増刊号。これもきわめて珍しいです。当時も、超マイナー誌ですから、余計に知られていません。作家陣は最高です!

少年日本

「冒険少年」を改題し、「少年日本」となる。3冊しか発行されなく廃刊となった。売れてないためか、これも非常に珍しい雑誌です。サイズは、「冒険少年」創刊当時と同じです。

少年読物

 

世界少年

海野十三の作品や、小松崎茂の絵物語等が掲載されていました。表紙同様おとなしい内容ですが、冒険ものも掲載していました。これも珍しいです。 

探偵少年

「探偵少年」は、6冊しか発行されませんでしたが、こちらもきわめて質の高い雑誌でした。海野十三や香山滋の作品が掲載されていて、もちろん作家陣も豪華ですが、雑誌そのものに豪華さが光っています。目次のページに挿入させている画とかいいです。是非、実物みていただきたいですね!

 少年世界

「少年世界」の本当の創刊号? これも入手はきわめて困難です!

少年世界

こちらは、2冊ある創刊号というか、「探偵少年」の改題号です。香山滋の作品のみが引き継がれています。当初は、「探偵少年」ほどの面白さはありませんが、昭和25年から横溝正史の「皇帝の燭台」や小松崎茂の「キングゴリラ」が掲載される頃から俄然面白い雑誌になります。売れなかったせいか、その時期のものは非常に入手困難となっています。

 

 漫画と痛快読物号

小学館の学年誌の増刊号です。まだ「おもしろブック」が創刊される前で、「少年王者」の読切作品が掲載されています。その他にも伊藤彦造さんの娘さんの挿絵がすばらしいです。

冒険クラブ

海野十三の「超人間X号」が連載されています。この2号は、この作品が表紙画となっています。表紙は最高ですが、雑誌としては三流です。廃刊頃には、野球雑誌?になります。

少年少女譚海

この雑誌は非常にユニークでした。増刊号も多数あり、6年間の全貌をつかむのに長い時間がかかりました。この「譚海」から、後に「探偵王」や「冒険ブック」という雑誌が生み出されます。今からみると作家陣も豪華ですが、猥雑で楽しい雑誌です。何故こんな雰囲気が出せたのでしょうか?

少年少女譚海・増刊号

はじめての増刊号。「譚海」には、創刊当時から読物と絵物語と2本柱があり、後に、絵物語部分を中心とした「冒険ブック」(当初は、「譚海」の付録としてはじまり、次に「探偵王」の増刊号から改題した。)を創刊させますが、これは、まだ「冒険活劇文庫」くらいしか絵物語を中心とした雑誌がないなか、「譚海」が、オール絵物語号として発行した増刊号。「冒険活劇文庫」と違い、横溝正史や一流の作家陣による絵物語を掲載する。絵物語も独特の画風と色合いで異彩をはなっている。これもウルトラ級のレア雑誌です。

 

少女ロマンス

「冒険活劇文庫」を出版していた明々社(後の少年画報社)から出版されていた少女向け雑誌。挿絵が非常に美しく、「冒険活劇文庫」とはだいぶ印象が違う。少女向け雑誌の中では異色で、最も美しい雑誌でした。何故?この雑誌が取り上げられることがないのか不思議でならない。
 

少年少女冒険王

表紙画は、福島鉄次が担当。特に昭和24年の発行分は、連載されてる「沙漠の魔王」の物語からの表紙絵となっている。この表紙画のスピード感とか福島が非常にさえています。今からみると最高の表紙画ですが、こういう表紙と「砂漠の魔王」のどぎつさで売れ行きはよくなかったようです。その為か、有名なわりには、レアです。「冒険王」は、その名の通り、冒険ものに徹していた雑誌で、当時としては珍しく、掲載作品に教育的な内容が少ない。このあたりも、俗悪雑誌といわれるところだろう!

 

天狗少年

こちらも絵物語人気を当て込んで出版されたとおもわれる雑誌。これは、三流というかそれ以下の雑誌。おそらく書店には並んでいなかったとおもわれます。久米元一原作の絵物語とかが掲載されています。でもこのチープさがまたいいです!

 冒険ロマン

「冒険活劇文庫」に対抗して、加太こうじらの紙芝居のともだち会が全面協力のもとに出版された雑誌。3号目には、4号の予告が載っていますが、結局3冊しか発行されませんでした。 加太こうじの「黄金バット マゾー編」がいいですね! 漫画史の年表とかには必ず登場してきますが、実物を確認するのはきわめて難しいのでは。

 

冒険紙芝居

久呂田正三が編集のもと発行された関西発の絵物語雑誌。

関西の絵物語作家を中心にして構成されいますが、後に書店にも並ぶようになり、読物も充実させていった。表紙は、久呂田正三の「怪鳥ドラコドン」! これもなんともいえない雑誌です。昭和20年代の少年雑誌の中では、最も猥雑な雑誌です。後には、手塚治虫の「ロックホーム」も連載されます。

 

おもしろブック

山川惣治の絵物語「少年王者」や「荒野の少年」、小松崎茂の不運な絵物語「大平原児」が連載されていた雑誌。総合的に見て一番偏りがなくバランスのとれていた少年雑誌ではなかったか。その為、かなりの部数を発行していたものとおもわれる。

月刊子供マンガ

私は、こういう手塚治虫の影響がまだない頃の漫画雑誌もいいとおもうんですが。こういう戦後まもなくの漫画雑誌は、オールカラーで印刷されているものが多く、中に可愛らしい漫画達が連載されているんですが、紹介はあまりされてませんね。

 

 有名ところの「少年」や「少年クラブ」、「野球少年」に「漫画少年」、その他にも「幼年クラブ」、「少女クラブ」、「少女の友」、「こども朝日」に「少年朝日」、「銀の鈴」に「少国民の友」。肝心の「冒険活劇文庫」も抜けています。珍しいところでは、「少年時代」に「コドモと漫画」、「コドモ漫画」、「少年痛快文庫」なんてのも抜けています。それから、小学館と二葉の学年雑誌、そうそう子供向けの新聞も抜けています。いずれそれらもまとめて紹介する予定です!乞うご期待! 

昭和20年代後半の少年雑誌群もいずれ紹介します!「探偵王」に「冒険ブック」、「太陽少年」に「面白少年」、「痛快ブック」に「少年少女王冠」、「譚海文庫」、「少年読物文庫」、「コドモブック」他多数を予定!

 

 

 

  ホームページへCounter