びっくりマジック!


注文に応じないこと
 マジックを演じていると、ときに「そのカード、もう一回見せてよ」「トランプきらせて!」「その手の中が怪しい。開いて見せて」などと注文を受けることがある。そのようなとき、いったいどう対処したらいいのでしょうか。



 基本的に、注文には応じない事をお勧めします。理論上、観客の注文に応じ始めれば、タネの関与し得ない超能力や奇跡であることが判明するか、あるいはタネがばれるかするまで、その注文が尽きることはないのです。
 実際、そうならないとすれば……
 ,箸蠅△┐瑳,涼輅犬思いつかない
◆ヾ儺劼「これ以上、注文つけたら悪いかな」と遠慮してくれている
 「これ以上はムリです」「それはダメです」とマジシャンが言った
……の3つの可能性が考えられます。

 ,痢崋,涼輅犬思いつかない」であれば、問題が解決した訳ではないのは明らかです。次の注文が思いつけば、あなたの予定した流れを無視して、また口をはさんでくるに違いありません。  「そのカードをめくって見せてよ」等とつけられた注文をダブルリフトなどのテクニックでカバーする人がときに見受けられます。それもこの,任后その場では完璧に対処したように思えます。しかし「注文をつける人+つけられる人」という人間関係は同じままです。更にいえば、完璧な対処をしたことでマジシャンは勝利を感じ、観客は敗北を感じるのです。つまり心理的な関係はますます悪化しているのです。マジックではありませんが、予言しましょう。このケースでは、近いうちに同じ事が起きることでしょう。たとえ、その演技自体が無事に終わったとしても次にあなたが、あるいは誰かが見せるときに同じ事が起こるハズです。

 △痢屬燭栖儺劼遠慮した」のであれば、それは好ましくない事態です。マジシャンはマジックの世界を「夢の旅先案内人」としてリードしなければならないのです。観客が遠慮することに成り行きを任せてしまっている事は「主導権」を取られてしまう事を意味するのです。観客に主導権を奪われた夢の旅は、決して予定通りには進まず、その後も観客の思いつきや興味に翻弄されることになるでしょう。主導権はしっかりとキープしましょう。どうせ遠慮してもらうのであれば、最初からマジシャンが「遠慮して下さい」とハッキリと観客に告げるべきです。ただ遠慮してくれるのを待つ様では旅先案内人として失格です。

 の「これ以上はムリです」と言う姿が無様なのは説明するまでもありません。カッコ悪いだけでなく「あれは見せることが出来て、これは見せちゃダメなんだから……」とタネを推測する手がかりを与えることになりかねません。


 以上のことからお分かり頂けたでしょうか。演技中に何らかの注文を差し挟まれても、始めからキッパリとお断りするのが一番問題が少ないのです。  ただ、お断りするのに法的な根拠がある訳じゃありませんし、マジシャンが偉いわけでもありません。角(カド)が立たないように、笑い飛ばしたりジョークにするぐらいの断り方を工夫しましょう。

←戻る