びっくりマジック


テーブル・ホッピング
 マジックを見せる形態のひとつに「テーブル・ホッピング」と呼ばれるものがあります。レストランやパーティーなどで、テーブルからテーブルへと渡り歩きながらマジックを見せるものです。
 いわゆるマジック・ショーという形態とは違った注意点があるものです。いくつか紹介したいと思います。
■始めるタイミング
 レストランなどでお金をもらって行うのであれば、やはりお店にとって得になるように、を目指すべきでしょうか。 食事を待ち時間をつぶしたり、食後のお酒が進むようにできればベストかと思われます。
 といってもベストなタイミングをつかむ事は難しく、見せずに終わってしまってはいけません。細かい事はいわず、 ちょっとでも見てくれる可能性を感じたら、どんどん積極的に見せに行きましょう。テーブルまで行って声をかけ、まさに食事中なんてところだったら「では、また来ますね^-^」などと声をかけておけば、食後のマジックを想ってワクワクしながら待っていてくれることでしょう。
■入り方
 相手は食事をしに来ている客ですから、入りにくいものです。 でも行かなければ始まりません。いろいろな手があります。

 聞いた手では次のようなものがあります。
「お客様の中で、このクレジットカードを 落とした方はいらっしゃいますか?」
とクレジットカードを見せつつ近寄る、というもの。 お金の事はやはり注意を引きますし、 クレジットカードを持ってる人はなおさらです。 そこで注意が集まった瞬間に、それを使ったトリックを披露するとか。
 クレジットカードの代わりに財布でもいいかもしれません。

 個人的に準備までしておきながら、レストランでは実行しなかったのが「スプーンをお持ちしました」と言いながらスコップ(ちっちゃなシャベル)を持って行くもの。
 レストランでスプーンを店員が持っていくシチュエーションまでは自然であり、そう思った客がマジシャンの手元のスコップを見た瞬間に「あ、スプーンかと思ったらスコップでした。さてさて……」と、マジックという非日常な空間に引きづりこもうというもの。まあ、スコップじゃなくても普通にスプーンやフォークを持っていってそれでトリックを披露してもいいでしょう。

 私自身が一番気に入っているのは、お菓子の箱から取り出した 赤い光(ディライト)を食べながら近づいて「食べます?」と勧めるもの。興味を引く力が強く、話しかけやすい事から気に入って使っていました。

 稀に店員と思って声をかけられることがありました。そのような時には「誠に申し訳ありませんが、私はビールをお出しできません。その代わり……(シルクを取り出し)……バラなら出せるんですが」とバラを出していました。そして「よろしければマジックはいかがですか?」と始めていました^-^
■トリック
 ネタは3つ程度に押さえるべきでしょうね。つかみネタ(最初のトリック)は、自分がマジシャンであることを早く印象づけるように、現象がすぐ起きるトリック(orオチがすぐのギャグ)が望ましいでしょう。

 トリックは「セットが要らない」あるいは「リセットが簡単なもの」を選びましょう。テーブルで見せるたびに、どこかにセットしに行く事はカッコ悪いばかりか不思議さを減じますし、こなせる仕事量が減ります。レギュラーデックやレギュラーコインなどで演じられるレパートリーを増やしておく事をお勧めします。

 テーブルの上には食器があったり飲み物があったりするもので、マジックに使えるスペースはそんなにありません。マットを使うとしても小さい必要がありますし、テーブルにあまり置かずに済んだほうがスマートでしょう。

 また、Shanlaさんによれば、近くのテーブルではなるべく同じものはやらない方が良い、とのことです。レストランマジックの目的はマジックを堪能させると言うより、また来よう、という気にさせることですから、「あ、このマジシャンはこれしか持ちネタないのか」と思われたらいけませんね。

■異性
 噂で聞いた話ですが、テーブルホッピング中、女の子のところでずっと話していてクビになったマジシャンがいると聞いた事があります。その噂の真偽は別として、好みの異性が気になってもガマンすべきことには変わりありません(笑
 個人的には「オバサマ9割、若い娘1割」を心がけてました。同じグループ内にオバサマと若い娘がいたら、オバサマを優先しましょう。万が一にも「若い娘をえこひいき」と思われたら、その場にはマイナスの感情が起きてしまいます。オバサマに90パーセントを使うくらいで、周囲にしてみるとバランスが取れてるように見えるものです。
■拍手
 あなたが雇われているのであれば、拍手をどんどんもらうべきです。それも「雇い主」の耳に届く拍手が求められます。技術やトリック、フレーズなどを用いて頑張りましょう。


 これを読んで頂いている皆様も、テーブル・ホッピングについての工夫や注意していることがありましたら、参考まで聞かせて頂けると幸いです。
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