村上春樹作品の
紹介です
外国文学の古典と
純文学作品の紹介です
英米古典文学の
作家ごとの読書案内です
ミステリ、SFなど
娯楽系作品を
紹介しています
このサイトの紹介です トップページに戻ります

Contents

僕が図書館の扉を押したのはその何日かあとの夕方だった。重い木の扉は 軋んだ音を立てて開き、その奥には長い廊下がまっすぐにのびていた。空気はもう何年もの間そこに置き去りにされていたかのように、ほこりっぽく淀んでいた。
                          村上春樹 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

……彼がその輝かしい知覚力をそこに埋めることに決めた密林の村のマレイ人たちは、一音節の彼の匿名に一語を加えた。マレイ人たちは彼をトアン・ジムと呼んだ――われわれならさしずめロード・ジムというところだ。
                                                             ジョセフ・コンラッド『ロード・ジム』

わたしの父の姓はピリップ、わたしの名はフィリップといったが、幼いわたしの舌では、 両方ともただのピップというだけで、それより長くも、明瞭にもいうことができなかった。そんなわけで、わたしは自分をピップとよび、人からもそうよばれるようになった。
                                                    チャールズ・ディケンズ 『大いなる遺産』

パパは台所で白いエナメルのマグカップからお茶をすすっている。ぼくを膝に抱き上げる。
パパ、クークーのお話をして。
クーフリンだ。いってごらん。クー、フー、リン。ちゃんといえたら、話してやろう。ほら、クー、フー、リン。
                                                            フランク・マコート『アンジェラの灰』

     

このサイトはIE6で動作確認を行っています。リンクは自由です。