ダイレクトリールの小部屋

 ダイレクトリールは古い物であるという事がわかっていても、実際いつ作られたかということまではわからないことが多いと思います。
 Ambassadeurのようにシリアルナンバーでもあればいいのですが、ほとんどのものはリールを見ただけでは製造年はわかりません。
 しかし、Shakespeareのダイレクトリールについては、たとえば「MODEL GE」など末尾のアルファベットの組み合わせで製造年を表しています。

1.製造された年代について(Shakespeareの場合)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0

つまり、「MODEL GE」の場合は1946年製ということになります。

 ダイレクトリールはその古さゆえ、詳しい情報などが手に入りにくいものです。
 ここではリールに附属する説明書やオールドタックルに関する本などから得たマメ知識のほか、私がリールをオーバーホールする過程でわかったことや感じたことを載せていきたいと思います。

2.製造された年代によるパーツの違いついて(Langley 330の場合)

ハンドル側プレートを見たところ。
左が”330KC”で右が”330”
2つの相違点は、
@ ハンドル(これら以外のタイプも存在する)、
A プレートとフレームを接合するためのビスの位置、
B コントロールノブの材質と刻印の有無(”330KC”には矢印とON、OFFの刻印あり)、
C スプールの形状(”330KC”は「段」ありタイプ)、
D ピラーのクロームメッキの有無
反対側プレートを見ると
Eコントロールノブの材質と形状(”330KC”クロームメッキされており、レンチで回せるタイプ。”330”はアルミ地で溝が彫ってあり手で回せるタイプ)

 おそらく、330の後に330KCが作られたのだろうとは思いますが、今のところその事を示す資料は手元にありません。ご存知の方がおられましたらお知らせください。

3.製造された年代によるパーツの違いついて
    (Pflueger Summit 1993Lの場合)

 レリーフがカッコいいSummitですが、年代によって模様が異なっています。
 今のところ詳しいことは調べきれていませんが、おそらく左側の方が初期に作られた物で、サイドフレートに彫られた模様、レベルワインダー横に刻印の書体、リールフットの刻印などに違いが見られます。
 これらの違いの他にスプールの材質が真鍮にシルバーメッキ?の物やアルミ製の場合があります。

4.製造された年代によるパーツの違いついて
     (Langley 310 Aの場合)

 ブルーのボディーからがカッコよくて人気の310Aも製造時期の違いによるものだと思われるますがパーツ等に違いが見られます。

1.「MODEL 310-A」の刻印の違い
 小さくてわかりにくいですが、左側は1列で刻印されていますが、右側は「A」のみ2列目に刻印されています。

2.ハンドルを止めるスクリューの形状の違い。
 310−Aに関してはスクリュータイプのものだけでナットタイプのものは見たことがありません。

3.ボディーカラーの違い
 経年劣化によるところも大きいとは思いますが、この時代の電装塗装の技術力のせいであると思います。濃いブルー、薄いブルーの他パープルがかったものもあります。

5.ダイレクトリールのOEM供給ついて

 OEM供給というのはダイレクトリールに限らず、どんな工業製品にでも一般的に見られるものです。
 なので本来なら敢えてどうこういうような類のものではないのかもしれません。
 しかし、ダイレクトリールの場合は何10年も前に製造されたものであり、最近でこそ一部の愛好者に熱く支持されるようになりましたが、長い間、多くの人間が目を向けていなかったこともあり、メーカーカタログや製品の説明書以外には詳細が記されたいわゆる資料のようなものはほとんど存在しないようです。
 手持ちのダイレクトリールの氏素性を知りたいと思っておられる方も多いと思いますが、私もよくわからないことばかりで明確なことを言うことは出来なのでこの点についてはパスし、私が多くのダイレクトリールをいじくり倒して気が付いた共有のパーツについて触れたいと思います。
 皆さんもパーツがなくて困られた経験があるのではないでしょうか。また、今まではなくてもダイレクトリールをこれからも使い続ければ今後必ず必要に迫られることが出てくると思います。
 現在発売しているリールなら破損または紛失したパーツは釣具店や直接メーカーに問い合わせるなどして比較的簡単に入手できます。
 しかし、ダイレクトリールのパーツについては、生産がはるか昔に打ち切られてしまっていますからその入手は容易ではなく、たまにオークションに出てくるバカ高いパーツキットを買うかあるいは同じリールを部品取り用として数個入手して使いまわすしか方法がないと考えるのが一般的です。
 
 必要になることが多いダイレクトリールのパーツは、
1.ハンドル
2.スプールの左右のキャップ
3.ツメ
4.レベルワインダーの
 などであろうと思います。

 ハンドルについては、同じメーカーのリールでもワンメイク物が多く、他の物が適合しないがほとんどですが、LangleyやPfluegerに関してはすべてではないものの共通のものが使われている場合が多いので使い回しが可能です。また、Langleyに適合するものはバスポンドさんが販売されています。
 今回は「ダイレクトリールのOEM供給について」というタイトルで書き進めています