松下の音楽生活の記録です。
楽器のこと、音楽のこと、機材のこと、お気に入りの動画のこと、ふと考えたこと、感じたことなどを自由に書いていきます。
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Ivent Live

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8.11
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KHS 13th Live

福岡市中央区
ニューコンボ

前売2500
当日3000
学生2000

19:00

20:00

Jazz
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【KHS】
奥田 英理(Gt)
松下 一弘(Ba)
野口 真吾(Dr)

8.10
(木)

久保田浩
クァルテッ ト
ライブ&セッション

ファイブペニーズ

前売2500
当日3000

19:00

20:00

Jazz

久保田浩(p)
.田口 悌治(Gt)
松下 一弘(Ba)
中村 健(Dr)

8.6
(日)

AMG サマーライブ
2016

中州Gete'sビル7F
Gate's7

一般前売3500
一般当日4000
学生2500

16:30

17:30

Jazz
Bigband

Advanced Music Gallery

8.5
(土)

ブラジルフェスタ vol2

ベイサイドプレイス
博多ふ頭

Free

-

14:30

Ivan Lins

島塚 美智子(Vo)
Pepe伊藤(Gt)
松下 一弘(Ba)
宮吉 英彰(Pf/Dr)
野田 雅仁(Perc/Dr)

 

2014年10月

2014年10月4日(日)pagetop▲ VintageFaceによるカスタムモデル「Conductor」

いやぁ、長々と更新できませんでした。今年はたくさんの演奏依頼をいただきありがとうございます!まとまった時間が取れず今更になってしまいましてお待たせしました(^_^;)

カスタムプリアンプ「Conductor」。これらの徹底分析・製品紹介に行きたいと思います!
カスタム機なので、通常販売されているVintageFace製品のひとつひとつを1台にまとめたり、特別な仕様やデザインに仕上げてもらった世界で1台の機材です。
それゆえ、この「Conductor」の紹介をしたところで誰の役に立つのか…そこはまぁまぁ(^_^;)
VintageFaceさんはカスタムオーダーも受注してくれるので、VintageFace製品のカスタムに興味のある方の参考になれば幸いです。それにひとつひとつの製品も超優れものなので、それら機能紹介もお役に立てるのではと思います。

では、今回も長文!画像も多め!マニアック!覚悟してお読みください(笑)

外観・サイズ

外観です。メタリックカラーで左端にはVintageFaceのロゴ。「V」は鍵穴に、「F」は鍵に形を変えた素敵なデザインです!
右端には「Conductor」の文字と書かれている文字列は以下の通り。
「Refrect sound of only now. And will help find the origin of your music.」
「今」の音だけを反映させている。あなたの音楽の原点を見つけて欲しい。ということでしょうかね(´∀`) VintageFaceのコンセプトにとても合っていると思います!

ケースの大きさはラックタイプ2Uサイズ
天井板には何やらオシャレなタグが付いています!とてもセンスが良いですね(^^) ちなみにコレ、VintageFace製品を買うと必ず付いてきますよ。 僕は取り外すのがもったいなくて、丁寧にラックケースへと収納しています(笑)

■重量
重さは3.49kg。ものすごーく軽いです!
ちなみにこの計りは釣った魚の計量に使うものです(笑) フックをネジ穴に通して最善の注意を払って計測しました(^_^;)

■サイズ
ケースの奥行きは20cmです。ラックケースを購入するのでしたら「2Uのハーフラック」というのがピッタリのものになります。
大切な機材を収納するため、ラックケースは定番で頑丈な「ARMOR(アルモア)」を選びました。ケースと合わせても7kgほど

表パネル・機能

さて、表パネルにあるコントロール部分をひとつひとつ紹介していきますね!画像はこちらです↓

インプットセクション

■Input
写真左です。インプットは2つです。WBはウッドベース、EBはエレキベースを指し、それぞれを入力します。キャノン端子も見えますが、これは「VintageFace製品のSwitch」を使う場合、こちらに(マイク)キャノンケーブルを使って接続することになります。
通常エレキベースで使うフォンケーブルはフォン端子の方に入力させます。合計4つのインプット端子があることになりますが、同時に2つしか機能しません。

■INPUT SELECT (写真右)
EBとWBを入力したらそれらの切り替えは「INPUT SELECT」で行います。セレクト中にスイッチングノイズもなく切り替わってくれますし、片方のチャンネル(ch)が選択されていると、もう一方のchはミュートされますので安心です。

■表記
また、あえてEBとWBという表記にしていますが、2つのチャンネルがそれぞれエレキベースやウッドベースの入力に対してチューニング(調整)されているというわけではありません。厳密に言えばこの2chは全く同じものなので、どんな楽器を入力させても構いません。

■使える楽器
VintageFaceのプリアンプはレスポンスと過渡特性を一番に考えてつくられています。ベースにおける評価が高いのですが、アコースティックギターやジャズなどで使われるクリーンギターなどでも良い結果が生まれるかもしれません。そういった楽器の入力も可能です。

■BUFFER
バッファが内蔵されています。近年ではバッファは広く認知され、当たり前になってきた気がします。
少し難しく言えば「楽器から出力されたハイインピーダンスの信号をローインピーダンスに変換し、ノイズに強い信号に変えること」。
少し噛み砕いて言うとこうなりますかね。エフェクトボードを使用する際、多くのペダルは信号の障害物になります。楽器に最も近い位置にバッファを置き、それら障害物を乗り越えてもヘトヘトにならないよう、スタミナのある信号にする効果があります。特にパッシブベースのハイインピーダンス出力はノイズを拾い易かったりしますね。
話が逸れましたが、Conductorの機材側にバッファが内蔵されています。

■IMP (インピーダンス)
3種類の抵抗値でインピーダンスの切り替えスイッチが付いています。使用する楽器信号に合わせて選択します。
Normalはアクティブベースやエフェクトペダルを介した通常楽器に使います。ローインピーダンスです。
Piezoはピエゾピックアップの入力に適しています。超ハイインピーダンスですね。ウッドベースのピックアップの多くはピエゾピックアップですね。これらに適しているというわけです。
Highはハイインピーダンス。パッシブベースに適しています。

■インピーダンスについて
インピーダンスをマッチングさせると、ボリュームポッドや他のアナログつまみの効き方が適切になるとも言われているそうです。
いつかの記事でも書きましたが、あえてアンマッチさせることでトーン(音色)に変化をつけるということもできます。
しかしまぁ、この辺りのインピーダンス切り替えは、切り替えたところで違いを聴き分けるのは普通は困難です。周囲が静かでベース単体で鳴らす状況で、目を閉じてじっくり耳を傾けたところでようやく分かるかもしれません(笑)

EQ イコライザーセクション

■EQUALIZER
VintageFace製品でいうWabi-Sabiの機能であるEQセクションです。写真を見てみると機能全てにON/OFFスイッチが付いているのがわかりますね。つまり、使わない機能はOFFにしてスルーすることで出来る限り障害を作らずに鮮度の良い信号をスピーカーまで通してしまおうという意図もあります。
レスポンス感、つまり弾き手が弾いた感覚を極速で表現するのが大事なので、出来る限り素の信号をもっさりさせないように音色補正ができるように作られています。
BASSのツマミでは十分と重心の低い低音も得られます。TREBLEも序盤は上品です。
扱っていて不思議に思うのは、徐々に上げていくと色んな表情を見せるなと感じるのです。時にはエグく、硬くもなるし、エフェクティブにもなります。楽器やパワーアンプ・スピーカーといった環境にも左右されるでしょうが、きっと楽器の良さと奏者の感覚と演奏環境が一致する部分も見つかると思います。そういった意味で扱っていて楽しい部分ですね(^^)

■PALETTE (パレット)
Wabi-SabiのM-EQセクションにあるパラメトリックイコライザーです。
パラメトリックイコライザーは片方のつまみで周波数帯を選び、もう一方でブーストorカットするイコライザーです。 自分の好みの帯域を調整できるので周波数の知識がある方はパライコ好きな方が多い気がします。自分も大好きですね(笑)

一般的なEQと違って、フルブーストorフルカットしても、音色が激変するようには感じません。非常に緩やかなんですね。
それにネーミングは「パレット」です。絵の具でキャンパスに色を乗せていくような感覚。音色にも「カラー」という言葉を使いますし、このPALETTEで、楽器のキャラクター(個性)を決めてあげる部分になると思います。

■PALETTEの面白い使い方
ベーシストは経験があると思いますが、ステージ上のベースアンプで鳴っている自分の音と、フットモニター(ころがし)から返してもらった自分の音に大きな差が生まれることがあります。
VintageFaceのプリアンプは推奨されるPA用パワーアンプやSRスピーカーを使うことで、中音(なかおと)と外音の差を少なくすることもできます。しかし、状況は様々で、気に入った真空管アンプを使いたい場合もあるだろうし、会場やスタジオに常設してあるアンプを使うことも多いでしょう。そういった場合に、このPALETTEで音色のキャラクター傾向をアンプに寄せてあげることもできるんです。DIで送る信号を少しばかりかアンプに寄せることでも差を縮めることができます。言うなればDIのキャラも決められる部分ということになります。

■PALETTEのお気に入りセッティング
僕のエレキベースのメイン楽器はXotic XJ-1Tです。Fenderのスタンダードなジャズベースを基本に、ピックアップやプリアンプのおかげで多彩な音作りが出来て、ビンテージ系からモダン系まで、ジャンルも幅広くカバーできる楽器です。
ボディがアルダーで指板がローズウッド。指弾きはとても気持ちがよく、どちらかといえばミドルにピークが来ています。
そのちょっと耳につくミドルを少しカットしてあげるのがお気に入り。
ブースト方向にしてアグレッシブにしても良いですし、カットして少し引っ込ませながらバンドに混じらせるのも良いですね!

■PALETTE導入
実はこのPALETTE。僕がカスタム機の製作を依頼し仕様の打ち合わせをしている頃に、ちょうどVintageFaceさんの新製品として発表しようかとしているパライコがあると話を聞いていたものだったのです。話を聞いて対応力もありそうだったので導入をお願いしました。現在の通常販売のVintageFace製品ではM-EQの一部Wabi-SabiBashoにPALETTE機能が付いています。
PALETTEを使ったDIラインの微調整については、Bashoの製品ページに情報があります。ぜひご覧ください(´∀`)

■VintageFaceのEQ部分について
一般的なプリアンプやヘッドアンプならばEQ回路にON/OFFが付いていることはまずなく、スルーすることはできませんね。スルーする変わりにフラット(平らな位置)にしておくという程度でしょう。
回路を通ると音色変化は必ず見られます。それをスルーできるというのはVintageFaceが素材となる元音を大事にしている証拠です。

VintageFaceのEQについても、OFF時に比べ、ブーストしないフラットなON時でも若干の音色変化はあります。しかしそれは、バッファを通ったような感覚です。個人的には好きですね(^^) そのフラットなところからレスポンス感を損なわずに気持ちの良いBASSSとTREBLEが足される。そういうイコライザーです!

■LOW END CONTROL (ローエンドコントロール)
これは特に気に入っている機能です。低音まわりがコントロールできる部分になります。
会場によってはステージ上でスピーカーから鳴る楽器のサウンドが、妙に地面や壁・ガラスなどに低音が反響し、ぼやけてしまうことがあります。よく「音がまわる」という状況です。ベーシストが出す低音というのは特にシビアであり、地面に鳴り響くぼやけた雲のような低音が、他のプレイヤーや楽器の音を聴こえにくくしたりするものです。
このLOW END CONTROLは、ONにしてMINの状態から少しづつツマミをMAXの方へ上げていくと、ベースらしい低音はそのままに、低周波数帯を抑えてくれます

■LOW END CONTROL誕生
この機能が生まれたお話をしてみます。
僕がVintageFaceさんからWabi-Sabi(旧仕様)のデモ機をお借りしていた頃。そのWabi-SabiにはNarrowFilterという機能が付いていました。6段階のスイッチになっているのですが、徐々に、超高域と超低域を同時にカットしていき、6段階目になるとサウンドがMIDDLEに集約されるという面白いフィルターだったんですね。
1~3段階目は、特に音が回ってしまう部分などに有効だったので音場の補正に使えるなと感じておりました。ただ、個人的には高域は出ていて欲しい…。

僕はライブハウス、レストラン、ホテルの一室、酒蔵、学校体育館、コンサートホールなど、様々な会場で演奏することの多いので、その場その場で自分の出す低音をコントロールしてきました。
手段としてはベースアンプを、アンプスタンドに載せてみたり、角度をつけて置いてみたり、箱馬に載せて高さを出してみたり。できるだけクリアであり、心地良い低音で音楽を包めるような音場をつくりたいという気持ちは常日頃考えています。

そういった中で、Wabi-SabiのNarrowFilterを体感した僕は、ステージ上の低音まわりの対策に使えるよう調整をお願いしたのです。そこで生まれたのがこのLowEndControlなんです!
そしてさらに、このLowEndControlはDIラインには無効になるよう配線していただきました。あくまでステージ上で鳴る低音のみを調整できるものにし、PAエンジニアさんへ送る低音はカットされないものにしたかったのです。
結果は大満足。各現場でこの機能は大活躍してくれています!もちろん、これまでどおり、アンプの高さや角度、地面との設置面積なども考えながら、心地よい音場作りをしています(^^)

VintageFace製品ではM-EQWabi-SabiにLowEndControlの機能が付いています。

モノサシ セクション

■GAIN
モノサシセクションにあるGAINつまみです。ON/OFF機能が付いていますので、単純に2chインプットした2つの楽器の音量差を揃えるために使っても良いです。
また、PALETTEで楽器やアンプ・DIの個性付けした時、ブースト方向とカット方向に音量に差が出てくるので、それらの調整にも使えます。

■Mute
Muteスイッチ。これで2つの楽器のミュート、DI信号も遮断できるので安心です!
楽器の持ち替え時も一応安全のため、MuteをONにしてINPUTを切り替えています。休憩中や楽器のジャック抜き差しの際もミュート。一番操作をしている部分な気がしますね(笑)

■Volume
ひときわ目立つ赤いツマミです(笑)
推奨されるのは15時からMAX位置。この辺りが最もMONOSASHIプリアンプの良さが出てくるところと言われています。
このVolumeツマミは、このConductor以降に接続するパワーアンプ+スピーカー。またはパワードスピーカーへ送るレベルになります。DIラインへの影響はない部分です。

■Volumeツマミの位置
現在の僕が所持しているパワーアンプはQSC RMX1450や、CARVIN DCM200LART SLA-1です。これらはおよそ8Ωで200W~260W程度の出力です。このとき、MONOSASHIをMAXにすれば、パワーアンプ側のレベルツマミは12時~14時程度の位置が妥当になります。(もちろん、楽器編成の数や、楽器の出力、会場にあわせた必要な音量に差はあります)
また、YAMAHA DXR10というパワードスピーカーというのも持っています。こちらは脅威の1100W。スピーカー側のレベルは9時方向でもかなり大きいし、つまみをほんの少し動かすだけでかなり音量が変わってしまいます。調整がし難いので、パワードスピーカー側を8時~9時に固定して、MONOSASHI側のVolumeで必要な音量を決めています。推奨である15時~MAXが達成できなかったりしますがね(^_^;) 楽器の出力によると思います。

背面パネル

ようやく背面パネルの紹介です。こちらは電源とDI関係、アウトジャックがあります。

■AC IN
ACアダプタの接続部分です。過去の記事でも触れましたが、VintageFaceのプリアンプMONOSASHIやM-DIの性能が、レスポンスが速く、再生レンジも音量ダイナミックレンジも広いという特徴があります。
これらはエフェクターを駆動させる一般的な電圧9Vではなく、18Vよりももっと高い電圧で駆動させていることにあります。ヘッドルームという言葉もあるように、閉鎖感がなく余裕を持って音が鳴るイメージです。
ただの電源コードではなく、アダプタですので、大きさや重さもありますが、個人的には電源・電圧でこれらの特徴がサウンドに出ているんじゃないかと思います(^^)

■HALL MODE
ホールモードというスイッチです。これは、コンサートホールなどで、元々響くように作られている会場での演奏で、まわりやすい超低音と超高音を抑えてくれるスイッチです。LOW END CONTROLとの併用でさらに効果は出せると思います。
個人的には、LOW END CONTROLが表面にあるし扱い易いし、それで事足りることが多いので、なかなかこのスイッチに手が伸びることはありません(笑)

■DC OUT
このDC OUTは、高電圧駆動の必要な他のVintageFace製品を併用する場合に、ACアダプタを沢山使わずに済むよう、電源供給のために付けられています。
僕のConductorはすでに仕様テンコ盛りなため、すぐに必要なものではありません。しかし、今後面白い製品が発表され導入となれば、このDC OUTが使われることになるかもしれませんね!


■POST EQ SUB OUT
真ん中のM-DIセクションを一旦飛ばして、アウトプット関係の紹介です。
THRU OUTと同じようなアウトプットです。(もしONにした場合は)EQセクションも通った後の信号がラインアウトされます。他のDIを利用したい場合、一般的にはプリアンプ側でMute機能を利用した場合に、Tunerへ接続してMute状態でもチューナーが有効になる使い方をしたりしますが、僕の仕様はこちらもMuteされるようにしてもらいました。

このSUB OUTを利用した2つの信号をDI1台にまとめる方法は後述します。

■MAIN OUT
こちらのアウトプットから以降にパワーアンプ、もしくはパワードスピーカーへと接続することとなります。

M-DI セクション

■M-DI
M-DIは、MONOSASHIプリアンプの持つレスポンスの速さ、広いヘッドルームとダイナミックレンジをもったリアリティあるDIです。僕のConductorには2基のM-DIを搭載しました。こちらにもInputセクション同様にEBとWBという表記になっています。
これは、セッティングを手伝ってくれるローディさんやPAエンジニアさんが接続を間違わないように配慮したのです。Ch1やCh2、Ach、Bchという表記も良いかと思ったのですが、誤認識やトラブル防止のためです。

■PAD
PADというスイッチはミキサーなどに見かけますね。入力が大きい信号を受け取る場合に、数dB(デシベル:音量の単位)だけ落として受け取り、クリップ(音割れ)しないようにするためのものです。
M-DIは高電圧駆動であり、出力も一般的なDIに比べて高めです。受け取るミキサーのGainツマミを落としてもクリップしてしまう場合があれば、ONにすると良いでしょう。ミキサーが優秀であれば、マイクレベルよりもラインレベルで受け取ると問題ないと思います。
高出力である理由に、受け取り側のミキサーのプリアンプによるGain上げをできるだけさせないような考えがあると思います。出力が小さい場合は、ミキサー側のGainで入力レベルを引き上げますよね?そのため「ミキサーのプリアンプの癖」が出てしまうのです。クリップしないギリギリを狙うことで、できるだけミキサーのプリアンプの癖を出さないようにしているんですね。
とはいえ、クリップしてしまうと元も子もないのでPADは入れましょう(笑)

■GROUND
グランドリフトです。エフェクトボードを使っていたり、会場の電源や配線、他の楽器の信号環境によってはグランドループというノイズが発生する場合があります。それらを接地するか離すかでノイズが解消される場合があります。一般的なDIやDIアウトのついているヘッドアンプにはこの機能が付いていますね。

■POLARITY
極性・位相変換スイッチです。Normalと180°反転させることができます。信号と逆位相のものを同時に再生すると、それらが打ち消しあって音量が下がって聴こえるといった現象が起きることがあります。よくアンプの音量を上げていくのにどうも聴こえてこないという場合に解決するかもしれません。

■WB-DI DIRECT IN
何やらWB側にはダイレクトインというジャックが付いています。
これは製作途中に発案して、急遽取り付けていただいたモノなんです。単純に言えば、WB側のDIに直接インプットできる部分と考えられます。使い方の例を下に紹介したいと思います。

■DIRECT INを使った例 ①
Conductorは楽器の持ち替えをInputSelectスイッチで選択し、それと同時にDIの切り替えも行うので通常は2台のM-DIの同時使用はできません。EBのみを使う現場では、当然1chの入力で、EB側M-DIしか使用しません。つまりEBのみを使う場合は、WB側M-DIはいわゆる「死にDI」になってしまいます。
しかし、同じバンドメンバーでアコースティックギターを使う方がいたりすれば、その楽器の信号をこのDirectInに接続すればWB側M-DIを利用することができるんです。あるのに使えなかったDIを有効に活用することができるというわけですね(´∀`)

■DIRECT INを使った例 ②
写真右を見ていただくとわかりますが、POST EQ SUB OUTと、DirectInをパッチケーブルで接続させています。
これによって、2chの楽器の信号を選択しつつ、DIをWB-M-DIの1台にまとめることができるんです。
どういうことかというと、SUB OUTからは楽器を切り替えたりEQも通った後の信号が出力されます。その信号をDirectInに入力することで、EBもWBも使えるというわけ。
会場にあるミキサーが小型であり十分なチャンネル数がない場合に、WBとEBのために2チャンネルも確保できない場合などに有効になります!本来であれば、EBとWBは構造も出てくるサウンドの傾向もかなり異なるので、それぞれ別チャンネルにして受け取った信号をミキサーで調整するのが理想です。それが叶わない現場で有効な手段になりますね!

Conductorが完成して送られてきた時に、2日間だけM-DIのレンタル期間を伸ばしていただき、M-DIとのサウンドの違いなどを検証する時間をいただきました。その時に撮った写真です。
違いとしてはPADのスイッチがないことくらいでしょうか。M-DIとConductorの出力差は調整していただきました(^^)

■M-DIの効果
レスポンス感、レンジの広さ、クリアな抜けというサウンドをエンジニアへ送り、会場へ届けてもらうことができるのは嬉しいことです。ただ、それだけではないのが、そういったサウンドがステージ上の他のプレイヤーのモニタースピーカーからも再生されるということ!自分のプレイや想いが他のプレイヤーとも共有できる。これは素晴らしいことではないでしょうか。良い音楽作りに繋がる大切な部分だと思います。


これで、Conductor本体の機能紹介は終わりました。しかし、ここで終わらないのがVintageFaceのすごいところ!
新製品のSwitchとブレンダーボックス・センドリターンボックスの紹介です!

Switch

■Switch本体 (写真左)
Switchはバッファ内蔵プラグです。画像では確認できませんが、フォンとキャノン端子を変換するプラグに形状は似ています。その中にバッファアンプを内蔵したもの。
バッファについては前述しましたね(^^)バッファは、アウトバッファとしてペダルボード後段に設置する場合もありますが、ボードの最初に設置するのが基本です。このとき、楽器からバッファまでの距離というのも、効果に差が出てくるんですよね。3mケーブルを使うか5mケーブルでバッファに入っていくのか。そのケーブルの長さによって少なからず信号はノイズの影響を受けたり、高域痩せをしてしまいます。このSwitchはプラグ自体がバッファになっているので、楽器とバッファまでの距離は実質ゼロ距離!楽器信号を直にバッファで受け止めることができるのでSwitchを使わない場合と比べて、高域のレンジやレスポンス感、身の入り方にかなりの違いが出てきます。
アクティブベースはプリアンプが内蔵されているので、既にオンボードでバッファされているようなものです。このSwitchは特にパッシブベースに効果が大きく感じます。それにウッドベースなどで使うピエゾピックアップにも絶大です!

公式サイトのSwitchのページには、Switchを使う場合と使わない場合で、同じシステムで1つの楽器から2面性を取り出せることから、選択肢が増えるという説明もあります。おそらくSwitchを使ってみることで、今までに聴いたことがなかった自分の楽器の表情が感じられると思います

Switchを使うにはマイクケーブルを使います。受け止めるにはSwitchが利用可能なVintageFace製品が必要です。Monosashi、Wabi-Sabi、Bashoなどです。それら本体からマイクケーブルを使ってSwitchに電源を送る構造です。コンデンサーマイクを使う時にファンタム電源を送る構造と同じですね。

■ブレンダーボックス、Send&Returnボックス (写真右)
Conductorと併用することで、ウッドベースのサウンド向上を計ることができるボックスを開発していただきました!Conductorから電源供給される中継ボックスみたいなものです。
赤いツマミが付いているペダルが2chイン、2chSend、1chReturnのブレンダーボックス
もう一方のペダルは1chイン、1Send、1Return、1chアウトのSendReturnボックスです。説明は以下で(^^)

■ウッドベース向け2chブレンダーボックス
写真左が、Switchを使った写真です。僕のウッドベースには山彦ピックアップとMSPピックアップの2つが取り付けられています(2014年10月現在)。それぞれのアウトジャックにSwitchを使用。マイクケーブルは、再生レンジが広いとされるKOZYスタジオのPCOCCケーブルを選んでいます。ちなみにウッドベースのピックアップを固定しているクランプはこちらを使いました

■ブレンダーボックスへ接続
マイクケーブルをブレンダーボックスに入力させます(写真右)。AchとBchに入力させています。OutとConductorをマイクケーブルで接続することで、Conductorから良質な電源がブレンダーボックスを中継機としてSwitchに電源が送られる仕組みになっています。
ちなみにSend&Returnを使わない場合、赤いツマミでAchとBchをブレンドできるようになります。Aの方向へ回せばAchに接続しているピックアップがメインに聴こえてくるようになります。

■効果
実はこの状態でかなり素晴らしいサウンドが得られています!Switchはハイインピーダンスのパッシブベースにも効果ありと言いましたが、超ハイインピーダンスのピエゾピックアップには効果絶大であります。ゼロ距離バッファのおかげか、弦のアタック感、擦れ、硬さを感じない気持ちの良い高域、ノイズも曇りも無いサウンドです。

■他ブレンダー、プリアンプとの併用 (Send&Return)
時にはウッドベース向けのプリアンプやエフェクトペダルを使って音作りを追い込みたい場合もあるでしょう。そういう時にブレンダーボックスのSend&Returnを使います。

左の写真では、Switchを使った山彦ピックアップとコンデンサーマイクのDPA4099BをブレンダープリアンプのHEADWAY EDB-1を使ってブレンドさせた状態です。
山彦をBchにインさせて、SendBはEDB-1の1chへ。DPAのコンデンサーマイクは直接EDB-1の2chにイン。EDB-1でミックスレベルをとり、必要であればEQ調整して好みのサウンドに仕上げます。EDB-1で2つの信号はミックスされていますのでLineOutからブレンダーボックスのReturnへパッチケーブル1本を使って接続しています。ブレンダーボックスのOutはマイクケーブルを使ってConductorへインしています(写真右)。
コンデンサーマイクDPA 4099Bはファンタム電源を必要とするのでそれが送れるEDB-1を利用しているため、このような接続方法になっています。

メーカーのアフターケア

VintageFaceさんに作っていただきたカスタムプリアンプConductorとブレンダーボックスたちの紹介を終わります。いかがだったでしょうか?(^^)
製作期間は3ヶ月以上かかりました。それもそうですよね、機能テンコ盛りに合わせて新製品も導入して全体の調整までしていただいているんですから(笑)

VintageFace代表の深田さんとはたくさんのやり取りをさせていただきました。デザイナーの方からもパネルデザインや文字フォントのパターン、ブレンダーボックスのデザインなどを数種類の画像で送っていただいたり。
このやり取りの間に、本当にたくさんのことを勉強させてもらいました!疑問も投げかけたし、自分の理想を余すことなく伝えてしまいましたし、それら全てに応えてくださったチームの皆様にこれ以上ない感謝しかありません!
親切・親身・迅速・丁寧!あえて言えば、完成して手元に製品が届いて終了ではなく、使用感から仕様に手を加えたくなってもバージョンアップまでしてくださるメーカーさんなんです。(仕様に手を加えるのはカスタム機が対象だと思われます。一般販売の製品はできないと思われます)
実際に、先月に一度VintageFaceさんの元にConductorを送り返してました。LowEndControlの効き具合をもう少し過敏にしてもらったり、細かな部分に再調整だったり、出荷後から状態が変わっているところがないかチェックしていただいたり。
アフターケアもしっかりしていただけて、もう安心ですね!(´∀`)

Conductorが手元に来て5ヶ月くらい経とうとしていますが、実は頭の中でConductorをさらにこんな風にできないかなっと相談したい内容がいくつか出てきています。そのうちVintageFaceさんにお願いすることとなりそうですね(´∀`)

システム

プリアンプConductorを導入したことでスピーカーなどのシステム回りを変更しました。ここからはそれらの紹介です!

■Conductor + QSC RMX1450 + JBL JEX215
エレキベースを使う時の現在の本気セットです。
QSC RMX1450は本格的PA用パワーアンプ。トライダルトランスを積んだリニア電源。サウンドの重心も低く音も沈んでくれます。8Ωで260W、4Ωで400Wの十分な出力です。重量は18.2kgとかなり重いです(^_^;) 重さと音質は比例するのかな~と感じます(笑)

JBL JEX215は15インチのパッシブスピーカー。口径が15インチだと低音再生には向いていますね。なかなか良いと思います!ミドルが薄いかなと思わなくもありませんが、おおむね満足しています。ただ重量が27.4kgとかなり重いです(^_^;)エンクロージャー(スピーカーを包む箱)が木製なのも理由でしょうね。音も遠くへ飛んで行きます。プラスティックのようなものだと本体との共振によりサウンドがブレるという話もありますし。

かなり好みなサウンドです!
なぜPA向けパワーアンプやスピーカーが推奨されるのか、これでよくわかります。ヘッドルーム、ダイナミックレンジも広く、奏者の思いをありのままに表現するにも、出来る限り一般的なベースアンプの癖を無くしたシステムだと言えますね(^^)
パワーアンプが18.2kg。スピーカーが27.4kgともなると、かなり運搬が大変だということは覚悟しなければなりません(笑)

■Conductor + YAMAHA DXR10
こちらはリハーサルや小規模な演奏環境で使うセットです。

YAMAHA DXR10はパワードスピーカーです。スピーカー自体にパワーアンプが内蔵されているもので、電源コード(100V)が必要です。重量は14.2kgと持ち運べない重さではありません。
DSP(デジタル・サウンド・プロセッサ)の機能で低音カットモードなどがあります。使っていませんが、環境によっては有効かもしれませんね(^^)
出力は脅威の1100W。モノサシセクションのVolumeツマミの説明で紹介したとおり、爆音になりやすいので、レベル調整は丁寧にすべきです(笑) 音量不足なことはありません。
本気セットとは違い、スピーカーは10インチです。ふくよかな低音、というのはあまり期待できませんが、小さな口径だからこそ、音が鳴るスピード(レスポンス)は速いですね。引き締まって聴こえるので小規模には最適です。

軽量・運搬という目的で作ったシステムとなります。
それにパワーアンプを別に用意する必要はないので機材を1つ減らす事ができます。

■スピーカーを傾ける (写真右)
写真右は同じくYAMAHA DXR10を使用したシステムです。
これらスピーカーはフットモニター(ころがし)にも使えるように床に置いた時に角度がつけられるようになっています。
このおかげで床に置いても自分の顔や耳の方向に音が飛んでくるようにセッティングできるので、とてもクリアに聴きやすくなるんですね。
ホームセンターで買ってきたテーブル・箱馬・棚のようなものにConductorを載せれば場所も取らずにセッティングできます。

■Conductor + Carvin DCM200L + EV ELX112 (写真左)
こちらはやや軽量なシステムです。
Carvin DCM200Lは1Uのパワーアンプ(ブリッジ接続で200W)です。スイッチング電源なのでリニア電源ほど重心も勢いもない…のかもしれませんが、今のところ悪い印象はありません。1.8kgという脅威の軽さなのでどこまで信頼するかという問題はあるかもしれません(^_^;) 1Uラックで、奥行きが20cm以下なので、写真では3Uハーフラックに収納しています。

EV ELX112。エレクトロボイスのパッシブスピーカーです。こちらは12インチ。低音も10インチに比べて出てきます。このスピーカーの特性のせいか、やや低音は出るようなイメージですね。重量は15.8kg。持ち運べない重さではありません。

この組み合わせも好きです。27.4kgのJBLスピーカーを持ちこむ体力や環境がなければEVを選択しています。ウッドベースの再生にも適した大きさなのかなと感じています(^^)

■Conductor + QSC RMX1450 + EV ELX112 (写真右)
EVの12インチはそのままに、パワーアンプをQSCに変えてみたシステムです。やはり重心は低く感じられ、ベースには気持ちが良いですね!フットモニターのように傾けてスピーカーを設置。本当に心地良いサウンドです!

ビッグバンドで使用したシステムを紹介します。
僕の所属するビッグバンドAdvancedMusicGallery(通称AMG)←いいね!お願いします(笑)は、ウッドベースだけでなくエレキベースの出番も結構あるのです。
特にウッドベースは一般的なエレキベース向けアンプの増幅によるサウンドは期待できなかったのですが、PA向けのシステムに変えたことはとても良かったですね!

この日、ウッドベースのピックアップはMSPとのブレンドをやめ、山彦のみ使っています。もちろんSwitch併用です。
Send&Returnボックスを使って、Loop内にはInnerBambooErectronのDualBassPreamp(オリジナルカスタムカラー)を使用。独立した2chのEQが使えるため、ミドルもしっかりある伸びのあるモダンなサウンドと、古いビッグバンドサウンドに合うような、アタックのみ強調されてバンドに溶け込んでいくセッティングを用意し、スイッチで切り替えるという使い方です。
エレキベースはConductorのEBインへ。
楽器の切り替えはスイッチひとつです!2つの楽器の音量差はGainスイッチを上手く利用します。

あるライブで使用したペダルボードです。
ブレンダーボックス(上段右)とその隣のInnerBambooElectronのDualBassPreamp(上段中央)がウッドベース用のペダル。
OvaltoneのコンプレッサーTheAnchorII(下段右)→KORGチューナー(下段中央)→Ovaltone CreanBoost2forBass(下段左)→StrymonのリバーブblueSkyReverb。これらがエレキベース用です。

Conductorの良さをフルに活かすためのシステムが出来上がってきました!

レコーディング現場では

エレキベースでのレコーディングの仕事ではConductorのみ持ち込みです!軽い!(´∀`)
実際のレコーディングでは、PALETTEで雰囲気を出し、EQで補正。M-DIで送った信号はとても活き活きしており、ヘッドフォンから聴こえるサウンドも素晴らしいし、すでに録音されている他の楽器やオケとの混じりもとても良いと思います。存在感もあるし抜けてきますね!

ちなみにウッドベースのレコーディングではDPA4099Bのコンデンサーマイクとアンビエントマイクといった録音が多いです。

Conductor 名前の由来

このカスタムプリアンプには、自分の演奏環境に対応できる機能が集まりました。結果的にVintageFaceさんの製品のほぼ全て(2014年10月現在)の機能を詰め込んだものと言っていいかもしれません。
ディスクリートなので、各機能は独立して優秀です。ただそれら回路を詰め込んだだけではなく、お互いの機能が悪影響を及ぼしあわないよう、また効果的になるよう細かな調整がなされています。
2Uの本体だけでなく、Switchやブレンダーボックス・Send&Returnボックスといった外部システムも使うことで楽器・本体・スピーカーなど全てのバランスを調和させるものに仕上がりました!

音楽においてその全体を俯瞰して指揮・統括する役目「コンダクター(指揮者)」という名前をつけていただきました!
クラシック音楽も大好きな僕にはとても嬉しい名前でした!お前は指揮者じゃなくてベーシストだろう?と言われそうですが気持ちの話です(笑)

VintageFaceさんと対談

幅広い音楽スタイルに対応できること。←EQ、Palette
ウッドベース、エレキベースの持ち替えがスムーズにできること。またスピーカーが1台にまとめられること。
相対的な音質の向上
弾き手の意思や想いがストレスなく表現できること。←Monosashi Preamp
演奏現場の環境(音場)作りに対応できること。←LowEndControlなど
とりまく機材(ミキサーなど)やエンジニアのニーズに応えられること。←DI Direct In
他のプレイヤーにも聴きやすく想いの伝わる環境ができる。←M-DI
自身の使用楽器の新たな一面や刺激をもらいつづけることができる。←Conductor全体、Switch

これらが実現したのは本当に大きい事です。Conductorを作ってもらって、本当によかったと思っています(>_<)b

8月の記事にも上げましたが、VintageFaceさんとの対談が公式サイトに掲載されました。
http://vintage-face.com/conductor.html
こちらも読んでいただけると面白いかと思います(´∀`)

過去記事にVintageFaceさんの製品ひとつひとつについてのレビューとパワーアンプ選びについての記事があります。
さらに詳しく見たい方はそちらもどうぞ!(´∀`)→http://www.geocities.jp/lovebass_kaz/diary2014.html#d20140327

対談でも言っていますが「僕が音にこだわるのは音楽のためです」

素晴らしい演奏家や表現者の方と作れる時間や空間を楽しんでいます。幸せですね(´∀`)
このConductorを相棒にこれからも音楽やっていきますので、よろしくお願いします!

2014年08月

2014年8月4日(月)pagetop▲ VintageFace公式サイトに松下のインタビューが公開

あっという間に夏です!もう毎日がめまぐるしく進んでいます。それでも充実した日々でございます(´∀`)

5月の記事にあったConductorも数々の現場で期待以上の働きをしてくれておりまして、音楽作りや仕事がスムーズにやれています(´∀`)

そんな中、VintageFaceさんから、公式ページにカスタムオーダー製品レビューのひとつとして、僕のレビューをインタビュー(対談)形式で掲載したいというお話をいただきました!

このサイトでも、Conductorについて超マニアックな記事を書くつもりでありましたが、予想以上に忙しい日が続き、後回しになってしまっておりました(^_^;)
いつかはこのブログにも記事として残すつもりではありますが、一足先にVintageFaceさんのホームページにてインタビューが掲載されましたので、ご紹介します!

VintageFace製品に興味のある方はぜひぜひお読みください(´Д`)b

http://vintage-face.com/

2014年05月

2014年5月11日(月)pagetop▲ ついに到着!VintageFace、カスタムオーダー「Conductor」

先月に、VintageFaceの製品であるMONOSASHI、WABI-SABI、M-DIの記事を書きました。

MONOSASHI(プリアンプ)の性質や特徴や使い方。パワーアンプとの組み合わせなどの紹介が主でしたね。

その記事内でも予告しておりましたが、VintageFaceさんの製品に惚れこんだ僕が、僕の演奏環境に最適化した複合機をカスタムオーダーしていただいていました。

その製品がついに…完成しました!(゚∀゚)/

こちらの写真がそれ。命名までしていただいてしまいました(深田さんありがとうございます!)
名前は「Conductor(コンダクター)」です。
VintageFaceのこれまでの製品、MONOSASHI、EQ、NarrowFilter、M-DIを2機搭載に加え、この夏の新製品であるPALLETE(パライコ)とバッファシステムを複合させたテンコ盛りな仕様!
命名されたConductorは指揮者を表す言葉ですが、これら多様な機能をただ詰め込んだわけではなく、全体を調和させ、さらにひとつのシステムへ進化させたもの。統一感や調和という意味を持たせています。
クラシック音楽や大編成が好きな僕にとっても大好きな言葉で、とても気に入っています(´∀`)

サイズは2Uのラックタイプ。
(写真の下にあるCRESTのパワーアンプは僕の私物ではありません)
このツヤのあるメタリックシルバーがなんとも良い感じです!

表パネルは、Inputセクション。MONOSASHIセクション。EQセクション。LOW END CONTROLEセクション。PALLETEセクションから成っています。

背面パネルには、AC・DC電源部。HALL MODE。WB用M-DI、EB用M-DI。MAIN OUTに、THRU OUTがあります。

さっそく使ってみていますが、それはもう素晴らしすぎて…。こんなアンプ弾いたことがありません(^_^;)
レスポンスは極速!弾いた瞬間に音が出ます。ダイナミックレンジが広く、ppからffも奏者の気持ちそのままに表現されます。キレがよく十分な低音感!
ウッドベースとエレキベースなど持ち替えを想定したシステムと、演奏環境がライブハウス・ホール・レストラン・ホテルの一室など多彩な空間に対応できる機能も備えています。
もう…何も不満がない…そんな1台に仕上がりました!
VintageFace代表の深田さんと、チームの皆さんには感謝してもしきれません!本当にありがとうございました。

このカスタム機Conductorは、しばらく使用を続けてみてから改めて記事にしようと思っています。どうぞお楽しみに!(´∀`)b

(写真画像はVintageFaceさまよりいただきました)

2014年04月

2014年4月21日(月)pagetop▲ 日ごろの練習メニュー → 学校レッスン開始

僕が音楽講師を勤める福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校。
2月に学校レッスンが終わって、春休みでした。
平日の昼間に自分の時間が沢山取れるようになっていたので、今までやりたかった練習を繰り返ししていました(´∀`)

特にウッドベースの奏法の見直しです。
2月下旬に、北九州市遠賀のライブハウス「ドラム館」で、ベーシスト安ヵ川大樹さんの演奏を聴きにいきました。
演奏はそれはそれは素晴らしかったのです。音のトーンも抜けていて心地いいし、グルーブは安定しているし。演奏している姿勢を見ても無駄な力みを感じない脱力した感じ。

そのライブ終了後にジャムセッションの流れになったので、安ヵ川さんの楽器とセッティングそのままで数曲演奏させてもらったのですが…。全く思うとおりに弾けませんでした…(T.T)

楽器(ウッドベース)は、お店に置いてある他人の所有物。セッティングやモノ自体も決して良いものではないそう。
弦高も自分のスタイルよりもはるかに高く、左手の力もかなり必要で、音がプツプツと伸びきれずに切れてしまいます…。

思うように弾けなかったし、恥ずかしかった…。こういう経験から学ぶことも本当に多いですね…。

安ヵ川さんと色々なお話ができたので、質問やヒントをいただけました!
以下のまとめは、僕自身が安ヵ川さんの演奏をみて感じたことと、直接お話を聞いた内容が混合しています。




ウッドベースの奏法・フォームで学んだこと。

全体は自然体でいること。低音域演奏もリラックス。
リラックスしていても、自身の身体に向けて手(腕)を引くイメージ。
楽器に負けないよう「壁」になる。「岩」なイメージか。
重心は低く。足は折らない。
全音域を自在に渡り歩けるよう練習。
楽器と対話し「鳴り」を意識する。
ピッキング位置は指板エンド付近。駒に近ければ近いほどタイトで大きな音色が得られる。
そこからヘッドよりを弾けば柔らかくぼやけたトーンも得られる。
Swing時のE弦は指板エンドが良いか。ハイポジションでのピッキングは、音量を考慮し右手首も使って。
自身と楽器の関係。「勝手に自分から楽器を触りにいく」のでなく「まずそこに楽器があるということ」(弦高がどうだとか思うことがあろうとも)という自然を認め、自然に自身が楽器に寄り添っていく。

しばらく自分の課題とテーマにしていこうと思います。
エレキに比べ劣るところが多い僕のウッドベースの実力ですが、最近楽しい感触も増えてきてます。が、まだまだ足りないことだらけ…。
アルコも練習メニューに入りました。

昨日の安ヵ川さんの演奏…アプローチもアンサンブルも奏者との関係作りも素晴らしかったなぁ…。

FSM 新学期

さて、先週から学校レッスンも始まりました。
新入生も入ってきましたし、初めての授業も行いました。みんな良い顔していますね(´∀`)もちろん沢山の不安も抱えているでしょう。友達をたくさん作ってくださいね!

一緒に音楽を楽しみましょう(´∀`)b

2014年4月3日(木)pagetop▲ MSPピックアップ製作の123music

先日、長々と超文(超長文の意味)で、ウッドベースのピックアップやサウンドについて試行錯誤してきた内容を記事にしました。
(コチラです→http://www.geocities.jp/lovebass_kaz/diary2014.html#d20140307)

反響も多くありまして、TwitterやFacebookのメッセージ、E-mailでも相談やお礼などを数件いただきました。ありがとうございます(´∀`)

そんな中!

記事内で紹介していたMSPというピックアップ。
なんとこれを製作している製作者ご本人からメールをいただきまして、ぜひメーカーブログ内で紹介させて欲しいと。特に設置場所については、メーカー側でも想定せず試験していなかった部分であり興味がわいたともおっしゃってくださいました。

「安物と侮っていましたが~」といった表現で多少の失礼を書いてしまっているのですが、多くのMSPユーザーの方への参考や、ウッドベースのピックアップでのサウンド追求に何かしら役に立てればと思い、メーカーブログでも僕の記事を紹介してくださることになりました。

ウッドベースのピックアップ選びなどで悩んである方、まだお読みでない方は、ぜひ読んでみてください。

■123music.jp
http://ameblo.jp/one-more-time-yokoi/entry-11810846784.html

ブログを読んでみると面白いものです。
MSPをカホン、ウクレレ、アコースティックギター、コントラバスでの使用にとどまらず、タップダンサーのタップ用板に取り付けている方も!ピックアップ、ユーザーの使い方次第で可能性が無限大ですね(゚∀゚)

そのMSPも、新素材を使用し、外部ノイズの混入を抑えた新しいMSPも開発途中だとか。
金額もそこまで高くないとのことで、発表が待ち遠しいですね(´∀`)

2014年03月

2014年3月31日(月)pagetop▲ レコーディング

とあるレコーディング仕事の様子です。

今回はクライアントさんから、珍しくフレットレスベースの要望が!写真に写っている赤いベースがそれです。

MOON 5弦フレットレスベース

MOONの5弦フレットレスベース。EMGのピックアップが載っていますのでアクティブです。コントロール部分がダミーが多く、マスターボリュームとトーンのみ。スイッチによってフロント、フロント+リア、リアの3種類のピックアップを選べる程度です。

もう1点変わったところでいうと、5弦の並びがハイC仕様になっているというところです。
フレットレスはやわらかい立ち上がりやビブラートでメロディを歌うととても素敵です。そのため、一般的に低音域に拡張するローB仕様よりも、高音域に拡張したハイC仕様にしているというわけです。

弦は太い方からE-A-D-G-C。最高音はAです。24フレット仕様だったらCまで出せるんですがね(笑)

個人的にフレットレスは大好きなんです!
右手のタッチで音色が変わるのは当然ですが、左手の指がフレットの役目も果たしますし、指を立てて押さえるか、指の腹でたっぷり押さえるかで取り出せる音色や立ち上がりのスピードは変わります。
この日の作品でも、フレットレスらしいサウンドとベースのボトム感で、良いテイクが録れたと思います(゚∀゚)
途中に8小節のベースソロの部分もあったのでガンバリマシタ(笑)

使用したDIは、先日の記事にもあったVintageFaceのダイレクトボックス「M-DI」です。
ダイナミックレンジが広く、音量表現や、プレイヤーの思いをレスポンス速く表現してくれるお気に入りのDIです!
今まで聴こえてこなかった音まで聴こえてくるので、すごーくシビアになりますけどね(笑)

ちょっとこのフレットレスベースも、チューンナップしたいなと思ってきました(笑)

ウッドベース

今回はウッドベースでの録音曲もありました。
久しぶりのウッドでの録音です。先日のウッドベースピックアップ特集の記事の中でも紹介していたDPAのコンデンサーマイク 4099を使用しました。

このマイク、やっぱり素晴らしいですね!

ライブではないので、他の楽器の音被りを気にする必要はありません。ピンマイクなので、楽器とマイクの位置が完全に固定され、スタンドマイクに比べて、楽器の向きによる音量の変化がありません。

指向性のあるマイクなので、向きや音源(この場合楽器)との距離によって得られるサウンドは大幅に変わってきます。エンジニアさんといくつかのパターンでチェックして最終的にあるポイントで決めました。低音感もあり、輪郭もあり。
一応予備で、部屋の空気感を録るアンビエントマイクを立ててブレンドしてみます。とても雰囲気がいいですね!(´∀`)

気持ちよく演奏できました(´∀`) クライアントさんも喜んでくれました。

エンジニア

エンジニアは以前からケイタクの作品でも毎度お世話になっているTさん。何でも相談できて一緒に音楽を作れる頼れる方であります(´∀`) いつもありがとうございます!!

楽しい音楽制作の現場でした。どんどんやっていきたいですねー!

2014年3月27日(木)pagetop▲ Vintage Face

今回、自分の理想とするサウンドを求め、さらなる一歩となるであろうVintageFaceさんのMONOSASHI(モノサシ)というプリアンプに着目しました!
今回は、そのVintageFaceと製品紹介の記事としたいと思います(^^)

この画像が、VintageFaceのロゴマーク。鍵穴が「V」、鍵には「F」のデザインをあしらっています。むちゃくちゃセンスがいいと思いませんか?(゚∀゚) 音楽の扉、見たことのない世界への扉を開けんとする思いが感じられますね。

VintageFace(ヴィンテージフェイス)は、横浜にあるブランドです。
以前は、セルロイドのピックガード制作をされていたそうです。今も作ってらっしゃるのかな?

MONOSASHIというプリアンプを開発され、それがプロの間で評判となり、ひそかに広まりを見せておりました。国内では川崎哲平氏、森田悠介氏をはじめプロベーシストが。国外ではあのリチャードボナ氏がVintageFace製品を使用。先日は、ベースマガジン誌でも取り上げられて一気に注目のブランドとなりました!
MONOSASHIだけに限らず、どんどん新製品を発表しています。ラインナップはぜひサイトをチェックしてください!

VintageFace代表の深田さんは、ご自身もベーシストであり、以前はギタリストでもあったそうです。
一般的な機材とは一風変わっており、これまでになかった提案をされています。

この度、VintageFaceさんからWABI-SABIという機種と、M-DIという機種をデモ機としてお借りすることができました。
MONOSASHI単体は使用したことがありませんが、WABI-SABIはMONOSASHI単体にEQやNarrowフィルターを搭載したものとなりますので、十分説明は可能だと思いましたので、レビューさせていただこうかと思います。

いま注目のブランド、VintageFace製品のレビュー。いってみましょう!(゚∀゚)/
画像はVintageFaceさんの承諾を受けて、公式サイトより使わせていただいております。

プリアンプとは?

まずは基礎知識です。確認ですが、プリアンプとは何でしょう?

ギターやベースから出力されるエネルギーは微小な信号です。これをどう扱うかというのはとても大事であり、プリアンプの質でも音色や質に影響が出てきます。最終的にはスピーカーから大きな音で鳴らそうとしているわけですから、まずは扱いやすいレベルまで増幅しなければなりません。
アクティブベースは、プリアンプが楽器本体に内蔵されていますよね。オンボードプリアンプといいます。ローインピーダンス化されており、EQ(イコライザー)なんかもついています。音作りにも関わる場所です。
音作りに関わるからこそ、エフェクターボードにプリアンプを置いている人も多いんですよね。その増幅部分(Gain)やEQを使って音作りするためです。ペダル型のものをアウトボードプリアンプと呼んだりします。

パワーアンプというものがありますが、こちらはスピーカーに出力するまで増幅する出口の部分です。
会場の広さやシチュエーションに合わせて必要になってくる音量規模は異なります。それに合わせて音量を大きくするものがパワーアンプです。
よくアンプは100Wだ200Wだ500Wだ。なんて言いますが、これらはパワーアンプの出力を数値化したものなんです。

ヘッドアンプとは、プリアンプとパワーアンプが同じハコに搭載されているものを指しますね。それにスピーカーまで一体になっているものをコンボアンプと呼びます。
紛らわしいかもしれませんが、レコーディング業界でHA(ヘッドアンプ)といえばプリアンプのことを言ったりするようです。楽器を扱う側と少し違うんですね。
言葉があやふやになりがちですが、しっかり抑えておくべき知識かと思います(゚∀゚)

パワードスピーカーというものがありますが、パッシブタイプのスピーカーと違い、電源コードが必要だったり、Volumeのツマミがついてたりします。あれはパワーアンプが内蔵されているものです。プリアンプがあれば直挿しで演奏に十分な音量が出せます。

MONOSASHI モノサシ

こちらが、そのプリアンプ「MONOSASHI」です。ネーミングが面白いですよね。ものさし(定規)は当然尺度を計るものです。

公式サイトには、「楽器ビルダーやリペアマン、そして速いレスポンスと細かなニュアンスの追随性を必要とするプロミュージシャンのために、一般的なアンプでは表すことのできなかった楽器の素の状態を正確に把握するための”ものさし”として開発された業務用プリアンプ。」とあります。

業務用とありますが、プレイヤーがライブで使って悪いわけではありません。
説明にあるように、本当に楽器の音が素晴らしくピュアで解像度高く、極上のサウンドで飛び出してくるんですね!

このMONOSASHI。コントロール部分はとてもシンプル!無駄をなくしてます。
アンプタイプのものとラックタイプのものがあります。ラックタイプは特にスタイリッシュでかっこいいですね!
ちなみにラックタイプは奥行き20cmだそうです。

MONOSASHIの音色の特徴
特筆すべきはそのレスポンスの速さです!
パワーアンプとキャビネットとの組み合わせで効果も変わるのですが、起ち上がりが驚くほど違いますね。
増幅されるレベルは、ライン楽器に適した増幅量であり、歪み成分が限りなく少ないです!
それに、電源アダプタは大きいサイズで、電圧が高めです。通常は9Vで動くエフェクターが一般的です。高めでも12Vや18V。しかしこれはさらに高電圧で駆動するものなんです。

高電圧駆動の利点
それはやはり、ヘッドルームの広さ(高さ)でしょう。天井といいますか、部屋の広さと例えますか。
閉鎖感がなく、圧迫感、圧縮感がないんです。それゆえに、pやfといった音量ダイナミクスの表現にも向いています。

また、ベースマガジン誌でリチャードボナがインタビュー内で「チューブアンプだ」と言っていましたが、チューブ(真空管)ではないのに、太さがあり、ベースらしい気持ちの良い低音があります。自分もサウンドを聴いたときにチューブかと間違えるほどでしたね(゚∀゚) だからといって、ハッキリしないだとか、ぼやけているという感覚は全くありません。

パワーアンプとの相性もかかわりますが、押し出し感も圧倒的です。音が飛んでいくので、まずモニタリングがしやすいのです。スタジオやステージ上のベースアンプからの音が、太さを感じたまま飛んでいきます。
気持ちいいので、アンプの音量を上げていってもうるさくなりにくいようです。聴き取りやすい質の良いサウンドが広がります。

かなり低い周波数帯がズドーンと出るわけではないけれど、低音に太さを感じるので、聴覚上はローミッドに特徴があるように聴こえるかもしれません。しかし、設計上はピークを作らずに上から下まで幅広いレンジを再生できていると思います。
これまで聴こえてこなかった部分や、プレイヤーの思いがリアルタイムに音として表れてくる印象です。ここがすごい!

公式サイトにはMONOSASHIが生まれた経緯や考えが書かれています。こちらを読んで共感された方は、MONOSASHIがピッタリくるかもしれませんね。MONOSASHIのサウンドを聴いたら導入したくなりますよ(笑)
「動的な音」というキーワードはVintageFace製品を語る上で必要なものだと思います。MONOSASHIはプレイヤーの表現を「動的」に拾い上げてくれますね!

特にエレキベース用と謳っているわけではありません。ワイドレンジに増幅が可能なので、エレキベース・ウッドベース・アップライトベース・アコースティックギター・エレキギター。ラインを使った楽器ならどれも有効だそうです。
サイト内FAQでは「特に過渡特性がシビアで重要なベースとの相性が良いでしょう。」とあります。


コントロール部分や仕様です。まずは表パネルから↓
■インピーダンス選択スイッチ
Inputジャックの隣に、インピーダンスがあります。
「Normal」と「Piezo」と「High」の3種類。インピーダンスの知識は分かり難いと思いますが、直前にある機材までの信号にどれくらいの負荷をかけて受け取るかという話です。
難しいようでしたら、ウッドベースのピエゾピックアップなら「Piezo」、これは超ハイインピーダンスですね。パッシブベースを使っていたら「High」。その他アクティブベースやエフェクター多用したものは「Normal」を選びましょう。

インピーダンスの組み合わせがミスマッチしたからといって機材が壊れる、音が悪くなるということはありません。実際に切り替えながら試してみると良いと思います。大きな違いはわからないと思いますが、距離感、ダイレクト感に違いが感じられます。

■Gainスイッチとコントロールつまみ
VintageFace製品はI/Cオペアンプを利用しない完全ディスクリートです。高性能な専用機能が複数詰まっています。
Gain回路ひとつとっても、ON/OFFスイッチがありますので通らないという選択ができます。完全に無駄を省いて音質劣化を避けられるんですね。
Gainは下げる方向のコントロールです。つまり右全開状態(17時)がフラットです。

■Mute
ミュートスイッチです。消音できます。
MainOutへの信号が遮断されますので、楽器の抜き差しも可能です。

■Volumeツマミ
増幅部分です。VintageFaceが推奨するのは15時からMAX付近
MONOSASHIの信号はメインアウトからパワーアンプへ行くことになります。パワーアンプが最終的にスピーカーから出てくる音量となります。そのプリとパワーの2つのボリュームのバランスも大事なところです。一方が小さすぎても性能を発揮できないでしょうから。


つづいて背面パネルです。
■MainOut
パワーアンプやパワーアンプ内蔵のパワードスピーカー、後述する「スタジオ設備や所持するヘッドアンプのパワー部分を利用する」ためのReturnジャック、もしくはPowerAmpInに接続します。

■THRU OUT
スルーアウトです。DIを利用する場合に使います。チューナーアウトとしても利用できますね。

■電源On/Off
MONOSASHIは高電圧の専用アダプタを使用します。電源のON/OFFスイッチがあります。

電源について注意事項があります。
電源を入れて数分置いてからスイッチ関係を扱うことが大事です。電源を入れた直後だと、Muteスイッチなどを操作すると「バツッ」としたスイッチングノイズが出ます。使用する数分前に電源を入れておけば問題ありません。これは他のVintageFace機器にも言えることですね。

■AC
ACアダプタを接続します。

■DC OUT
他のVintageFace機器もアダプタを使用します。2つ以上のアダプタを持ち歩いたり、接続するのは大変です。
DCケーブルで電源が供給できるというわけなんですね!便利です。

■オプション DI機能
製品をオーダーする際にオプションでDI機能を付ける事ができます。(有料) 追加するDIも、パッシブDIとアクティブDIにもできるそうです。しかしアクティブDIの質は後に紹介するM-DIとは異なるものです。

WABI-SABI

WABI-SABI(侘び寂び)です。こちらもネーミングがいいですよね!^^
外国人にはないセンス。職人魂。四季のハッキリした叙情や粋。ワビサビという言葉もそんな日本人らしい表現がこのプリアンプで可能になるんです。

このWABI-SABIをデモ機としてお借りして、自宅チェック・本番ともに十分使わせていただきました。

WABI-SABIは、MONOSASHIのプリアンプにEQ(イコライザー)とNarrowFilterを搭載したものでで、より現場で使いやすくなったモデルです。

■EQ(イコライザー)
これにはON/OFFスイッチがついています。EQ回路を利用しない場合はOFFにしておくことができます。MONOSASHI状態(プリアンプ機能のみ)だけで十分な場合は、OFFにしておくことで無駄を省き、音質劣化も抑えることができます。

WABI-SABIのEQは、ブースト方向のみの操作です。深田さんにも伺いましたが、VintageFaceのEQは一般的なアンプについているEQとは雰囲気が異なります。
単なる決まった周波数を+○dB上げるというものではないようです。言い方が難しいのですが、上げていく量によって低音・高音に特徴ある雰囲気が出てきます。
TREBLEの方はブースト量を増やすと音が硬くなるわけではなく、高音成分の身がブリブリになっていく感じです。
BASSの方はブーストし始めは、ボトム感をさらに支えることもできます。

BASSもTREBLEもフラットの状態の場合、EQスイッチのONとOFF時の差は、回路を通ることで若干の音質変化はありますが、なんとなくバッファを通ったようなサウンドでした。センス良くサウンドを一段階あげるような雰囲気です。この状態でも使い道はあると感じましたよ!
MONOSASHIのサウンド再生・再現性能が良いので低音不足は感じないのですが、音色のキャラクター付けにはとても良い効果があります!

■Narrow
ナロウフィルターといいます。Narrowは辞書によると「長さに比べて幅が狭い・細い」という意味があるそうです。

スピーカーから出たサウンドがブーミーに聴こえる場合にそれを軽減させることができるフィルターです。
6段階に設定が可能で、徐々に低域と高域を抑えていくことができます。
1~3は現場に合わせて補正程度に使えますが、4~6はかなり低域と高域を抑えることになるので、結果的に中域サウンドになっていきます。これは何となくエフェクターのような感覚で使っていいと思います。

これにもON/OFFスイッチがついていますので、不必要な場合はこのフィルター回路を通らずに出力できるので、無駄な音質劣化は防ぐことができます。

使用上の注意点がサイトの方でも紹介されています。Narrowフィルターで抑えられたBASSやTREBLE。EQでブーストしようとすると、思った効果が出ない場合があると思います。バランスを取ると良いでしょうね!

使ってみた印象としては、Narrow1に設定程度で、LOWのまわりをスッキリさせることができました。TREBLEも落ちていくんでしょうけれども、Narrow1程度であれば特に影響はないなというところです。できるだけ元のサウンドを維持したければ1~2程度でも十分補正が可能でした。

■Gain
MONOSASHIにも付いていたGainコントロールです。ON/OFF付きです。
EQがブースト方向のため、音量は上がっていく一方です。そこをカット方向にだけに動作するGainスイッチを使うことで、音量をコントロールできます。

他のコントロールであるVolumeツマミや、背面パネルにある機能は基本的にMONOSASHIと同じです。
MONOSASHI同様に、オプションでDI機能を追加させることができます。M-DIとは質が異なります。

M-DI

M-DIです。MONOSASHIの持つレスポンスの速さ、ダイナミックレンジの広さを継承したアクティブDIです。

このM-DIもデモ機をお借りしましたので様々な現場で使ってみました。

電源を使用しないパッシブDIはトランスの質の影響をかなり受けますし、出力は低めなものが多いです。良いパッシブDIはサウンドがナチュラルですね!
変わってアクティブDIはレベルを十分に持ち上げることができますが、その持ち上げ方に癖があります。それがそのDIのキャラクター(個性)となるわけです。ベーシストはDIまでを音作りの範囲と考えている人もいるほどです。こだわって持ちこむ方も多いですよね、自分も同じです(笑)

このM-DIも同じアクティブDIですが、高電圧駆動なためヘッドルームが広いです。特に強力なバッファが内蔵されているために、よりリアルであります。さらに一般的なアクティブDIよりも出力は高めです。
信号の扱いが難しいかもしれないので、エンジニアさんには「マイクレベルで受け取らず、ラインレベルくらいで受け取ってください」と注文・相談してもいいでしょう。そうでなければ、ミキサー側でクリップ(音割れ)が起きてしまいます。

表面パネル
■2chインプット
AとBの2つのインプットを持ち、それらを切り替えることができます。
楽器の持ち替えがある人には良いですね。また、1つしか入力させなくても、ミュート機能として使えるので便利です。
誤解のないように確認しますが、2chのインプットがありますが、有効な回線は片側1つです。
MONOSASHIのMuteスイッチのところでもお話しましたが、電源を入れて数分経たぬうちに切り替えると、バツッとしたノイズが出てしまいます。時間を置いた以降は小さなノイズひとつなく綺麗に切り替わります。安心ですね!

■UNBALANCED OUT
アンバランストアウト。ここからMONOSASHIやベースアンプのInputなどに接続し、スピーカーを通してモニターとして使えます。一般的なDIに付いているTHRU OUT(スルーアウト)と同じです。

背面パネル
■BALANCED OUT
キャノンケーブルを使い、PAミキサーなどへ信号を送ります。

■位相
Normalと180°REVのスイッチ切り替えで、位相を反転させることができます。他の楽器との干渉で音が打ち消しあい音量が下がって聴こえたり、抜けてこなかったり、ミドルがないように聴こえる場合、改善されることがある…かもしれません。

■GroundLift
エフェクターボードなどを多く使っていたりで、常に「ジーー」といったノイズが走ってしまう場合、グランドループが発生している可能性があります。グランドループは現場によって起こるものなので、グランドを接地するか離すかによって、ノイズがなくなり改善することもあります。


■使用感
とにかく最高です!ちょうどデモ機をお借りした時期に、ミュージカルの現場もありました。アンプは使わずにラインのみ。ヘッドフォン・イヤフォンでのモニター環境です。こういう時ってライン信号の質が命ですよね。

ちょうど予備でもってきていたRadial J48のアクティブDIと比べてみました。Radialも高域がしっかり出て素晴らしいDIだということはわかっていました。しかし、M-DIを使った途端、もう全てが違うんですね!
レスポンスがとにかく速い。それに高解像度ダイナミックレンジがとてつもなく、pやmf、f、ffといった音量変化がそのまま出てきます。楽に弾けば楽に出るし、ここは聴かせたい!と思いをグッと乗せて弾くとその通りになる。もう、感動しまくりでしたよ。

このM-DIは「ありのまま」を表現するんですね。「今」起こっていること、起こしたことが癖もなく表れます。ということはミスタッチもバレバレなんですがね(笑) まさに「動的」「生」「ライブ」です!
ベーシストに人気なAVALON DESIGNのU5なんかは、音をカッコよくしてくれますね。それに似合う現場では活躍してくれることでしょう。しかしM-DIは決してカッコ良い音にしてくれるモノではありません。あくまで「ありのまま」です。

これを良しとするか悪しとするかはユーザー次第です。
僕のプレイスタイルでは特に右手のピッキングによるダイナミクスコントロールを意識します。思いがそのまま音として反応して欲しいので、このM-DIはまさに自分の理想通りのものだったのです!それに楽に弾いて楽に音が出るのは何より自然でありがたいのです。がんばって弾かないと思う音にならないというのは辛いのです(汗)

個人的に、PAオペレーターが入るライブハウスやホールなどの現場が多い方に特におすすめしたいDIです。

MONOSASHI Doppio

つい先日、沢山のユーザーの声もあって、MONOSASHIとM-DIを一体化したモデルが発表されました。

MONOSASHI Doppioというラックタイプです。
2chのインプットが切り替えできます。通常のプリアンプとしての利用とM-DIがありますので、この1台で、ライブにもレコーディングにもいけてしまう1台です!

さらに、PADスイッチが追加され、ミキサーなどで受け取る信号がクリップしにくく対応できるようになっています。
それにHALL MODEというスイッチも追加。EQやフィルターではない作用を使って超高音・超低音の存在感を変化させるものだそうです。音の回りやすいホールなどで効果を発揮します。

単にMONOSASHIとM-DIを合わせただけでなく、互いが1台として活かし合うようバランスも再調整されているそうです。
どんどん進化していっていますね!



ここまでで製品の説明は終わりです。次はシステム構築についてです。

組み合わせるパワーアンプ

プリアンプだけでは演奏できるほどスピーカーから音が出せません。
どんなパワーアンプを選ぶかで、MONOSASHIの良さを引き出せます。

VintageFaceのサイトでパワーアンプ選びについて書かれてあるので、じっくり読んでみると良いと思います。コチラ
サイトの説明文と重複しますが、①PA用パワーアンプと組み合わせる。②現場にあるorすでに所持しているヘッドアンプを活用する。の2つがあります。

① PA用パワーアンプ

ベースアンプであればパワーアンプもそれなりの癖もあるということで、癖の少ないPA用を推奨しています。
金額も3~5万円も出せば、十分なクオリティのパワーアンプが手に入ります。
選考基準としては、運搬にかかわる重量。音質にも影響があるスイッチング電源かリニア電源か。

傾向としてトロイダルトランスを積んだリニア電源で、重量の重いパワーアンプほど重心が低く良いサウンドがします。
左の画像中央にある丸型のパーツがトロイダルトランスです。グルグル巻きにして磁力・電力を高めているんですね。

近年のベースアンプは、軽量コンパクトでハイパワーの時代。PA用パワーアンプも同じようです。それらはこのトロイダルトランスを使わず、スイッチング電源を使っています。場所を取らないし、小型軽量で効率よく稼げるからなんですね。 小・中規模の野外ライブやイベントでPA屋さんが運搬するにもそういう小型ハイパワーという選択があるという世の中の流れにはなってますね。

そんな中、設備用ならともかく、運搬の問題もあるのに多少重くても良いサウンドを求めてしまうのはなぜでしょうね(笑)

左の写真は、僕が購入またはメーカーさんよりレンタルさせていただいたPA・スタジオ向けパワーアンプです。自宅で組み合わせによるサウンドの違いを検証してみました。

一番上にWABI-SABIが乗ってます。3つのパワーアンプを上から紹介しておきますね!

■ART SLA-1 (ブラック)
リニア電源です。ステレオ接続で130W(8Ω)ブリッジ接続で260W(8Ω)。ダンピングファクター200。出力は十分。ブリッジ出力でパワフルに聴こえます。低音感も好きです。6kgと軽量なためラックケースに入れたとしても十分運搬も可能。欠点は冷却ファンのうるささです(笑) 1Uサイズに入る冷却ファンのため小型で甲高く「ブィーーーン!」と言っておられます(笑)

■QSC GX-5 (シルバー)
2Uサイズのリニア電源。ステレオで700W(4Ω)500W(8Ω)。ブリッジ接続はできません。ダンピングファクター100。12.5kg。
クラスH。GXシリーズの中では真ん中のモデルです、ワット数は高いです。他の機種に比べて重心は低くは感じませんでした。12.5kgという重量や奥行きが25.7cmのため、小ぶりには感じます。後述するAguilarDB-751のパワー部分とサウンドの傾向は似ていました。

■QSC RMX1450 (ブラック)
2Uサイズ(奥行き40cm)のリニア電源。ステレオで400W(4Ω)260W(8Ω)。ブリッジ接続で1400W(4Ω)800W(8Ω)。出力は十分。ダンピングファクター300以上。クラスAB。18.2kg。重くて大きい。しかし、サウンドは断トツに良かったです。
この機種は、以前マーカスミラーがインターサウンドのプリアンプ、EVのスピーカーと組み合わせて使っていたパワーアンプです。そういう経緯もあって興味があった機種でもありました。重心は低く、音の密度、低音は心地よくMONOSASHIの性能を引き出せていると感じました。

左の写真は、ある現場でのアンプセッティングです。楽器をM-DIに接続。その後WABI-SABIのインプットへアンバランスアウトからの接続。
WABI-SABI背面パネルのMainOutからQSC GX-5に接続。QSCからスピコンコネクタでEpifaniのスピーカーへ接続しています。

この図がPA用パワーアンプを利用した接続例になります。
音量バランスですが、WABI-SABI側のVolumeは推奨されている15時。QSCのボリュームは12時~13時付近で良い音量でした。
Epifaniは4Ωと8Ωを切り替えられる仕様の500Wです。8Ωで受け取るよう設定していました。

パワーアンプの性能の中に、ダンピングファクターという言葉がありました。
深田さんに教えていただいたのですが、スピーカーコーンを振動させるだけでなく、「スピーカーコーンを止める働きの部分」だそうです。この数値が高ければ、その分、止める働きも強く出るため、楽器の音を止める動作・休符などがタイトに表現されるそうです。
リニア電源のものは100や200、300だったりするようですが、スイッチング電源モノだと、もっともっと高い数値のものがあるそうです。確かに最近の小型ハイパワーのベースアンプのキレは良いですもんね!


試してみた3つのパワーアンプのうち、QSC RMX1450がダントツに気持ち良かったし、MONOSASHIの性能を引き出せていましたので、これを選びました。大きくて重たいパワーアンプは設備用(ライブハウスやコンサート会場)として作られているので、生産数は少ないと聞きました。作った分だけ売れるというわけではないからです。
時代は小型軽量ハイパワーなので、そちらの方が沢山売れるんでしょうね^^

人生で初めてパワーアンプを選んだりしました。PAやスタジオエンジニアさんか、設備として経営者が選ぶものだろうと思ってましたが…(笑) それに加えてパワーアンプひとつでサウンドに違いが出るというのもわかりました。面白いですね!

② 現場にあるorすでに所持しているヘッドアンプを活用する

こちらの方がMONOSASHIを活用しやすいとは思います。

ヘッドアンプはプリアンプとパワーアンプが1台にまとめられたものがほとんどです。そのプリアンプ部分をスルーし、パワーアンプの部分だけを使う方法です。

■接続方法
アンプのSend&ReturnループのReturn端子にMONOSASHIから接続します。もしくはヘッドアンプにPowerAmpInという端子があればそこです。

ヘッドアンプやメーカーによって異なるのですが、ポイントとして、ヘッドアンプのプリ部分にあるGainやEQ関係をスルーできていればOKです。

■AguilarDB-751を利用
左の写真は僕のAguilarヘッドアンプDB-751と接続した状態です。Return端子に接続しています。
GainとEQ関係は無効です。MASTERはそのまま、パワーアンプのボリュームとして機能しています。

このDB-751にはSendにもReturnにもツマミが付いてました。こういうのって珍しいとは思いますね。
Sendには何も接続していないので意味はありませんが、ReturnはMONOSASHIからの信号が入っていきます。このツマミを十分上げておくことは大事でしょうね。MONOSASHI側の信号をどれだけAguilarパワーアンプに送り込むかというところでしょう。 画像では12時になっていますが、15時やMAXが良いと感じました。

最終的にスピーカーから出る音量はMASTER VOLUMEで調節ですね。

■Aguilar DB-751との相性
DB-751にも大きなトロイダルトランスが積まれてます。期待もしましたし、良いサウンドはしていました。
「MONOSASHIプリとAguilarプリ部分」のサウンドと、「Aguilar通常使用のAguilarプリ+パワー」のサウンドを弾き比べもしました。パワー部分は共通なので、プリのサウンドの違いがハッキリわかります。

僕の感想は、どちらも好きでした(笑) Aguilarはヘッドアンプとして完結していますので、3本の真空管プリアンプの部分とEQセクションを通ってできたサウンドが上手くパワーアンプ部分でも整えられているとも思えたからです。
真空管プリの良さもわかりましたが、チューブっぽいと言われたMONOSASHIプリも、やはり真空管とは違うと思えました。しかし、MONOSASHIのサウンドには太さをしっかり感じますし、上から下までの幅広いレンジがよく聴こえました。Aguilarには偏りがありましたね。どちらもアリだし、どちらも好きでした!

■プリ部分・EQ回路がスルーできない機種
ヘッドアンプによっては、EQ回路がスルーできないものがありました。MarkBassなんかがそうです。また、僕の所持しているコンボアンプROLANDのDB-500も、Return端子を使用しても、GainやEQ回路が有効であり、MONOSASHIだけで増幅している雰囲気が、思った効果として出ないことがありました。

プリ部EQ回路がスルーできたもの
Behringer(PowerAmpInあり)、EDEN(Return)、Aguilar(Return)、Ampeg
プリ部EQ回路がスルーできなかったもの
MarkBass、ROLAND(DB-500)

同メーカーでもスルーできるできないというモデルがあるでしょうし、まだ多くのヘッドアンプで試せているわけではありません。何とも言えませんのであくまで参考程度にお願いいたします!^^

■プリ部分・EQ回路がスルーできないと使えないのか。
使えないわけではありません。MONOSASHIによる純粋な増幅や意図が、使うベースヘッドアンプの癖が加わることで思った効果がでないかもしれない、ということです。もしヘッドアンプのプリ部の癖が加わるサウンドが好きであれば、それはそれで問題ないんですよ!


■組み合わせるパワーアンプ例
VintageFaceの公式サイトに、パワーアンプの選び方が紹介されていますので、こちらも熟読されると良いでしょう!
サイトでは写真と一緒に以下のパワーアンプが紹介されていました。
小型スイッチング電源→Vestax VDA1000
リニア電源→Alesis RA150 Crest Performance CPX900

ユーザーさんの中には、あのハイエンドアンプWalterWoodsのパワー部分を利用している方も多くいらっしゃいます。
至高のアンプで、あこがれますよね~^^ このWaltarWoods(WW)のパワー部分はスイッチングなはずです。しかし、作りとバランスがいいんでしょうね。やはりサウンドは素晴らしいと評判です。

導入について

VintageFace製品の導入について、個人的な考えを言ってみます^^

■MONOSASHIの導入
MONOSASHI (WABI-SABI含む)は、全てのミュージシャンにとって導入は容易ではないと感じています

「プリアンプ」という言葉を聞いて、MXRのM-80BassDI+や、TECH21のSANSAMP(まぁこれはシミュレータなのですが)などのアウトボードプリアンプを連想している方は、存在の位置づけが違うかもしれません。どちらかといえば、ヘッドアンプのプリアンプ部分だと思ったほうがいいです。
それにPA用パワーアンプを組み合わせていくわけですから、「エフェクター」という感覚ではなく「アンプシステム」のひとつとしてMONOSASHIがあるわけです。
同じプリアンプとはいえ、ペダル型はDI前までに音色を整えられたり、音作りや音色補正が目的でしょうし。

となると、Ampegのサウンドが好きだ、○○が好きだというように、一般に市販されているベースアンプのキャラクターを求めている人にはMONOSASHIは向かないかもしれません。

だからこそ、エフェクトペダルのような1~4万円程度で買えるプリアンプとは価格も全く違います。ペダル型は音作りや補正が目的とするなら、MONOSASHIは純粋な増幅が目的になるかもしれません。

現在のアンプや常識というものに不満がある方に、ぜひ試してもらいたい新しいアンプだと思います!

■M-DIの導入
しかしM-DIの導入は、個人的にオススメしたいところです。
どんなプレイヤーにも効果があり、使用する現場はライブハウス、レコーディングスタジオ、自宅レコーディングなど、DIが必要な現場では有効に使えるからです。

ちなみに、ライブ現場では各メンバーのフットモニターなどにベースの音を返してもらったりしますよね?あのサウンドがM-DIによるものになります。そのサウンドはとてもクリアで抜けてくるし、聴き取りやすいし、質がいいし、自身のプレイをレスポンス速く、ダイナミックレンジ豊かに表現してくれます。バンドメンバー全員でこれを共有できるというのは、とてもすごいことではないでしょうか?それに客席に届くサウンドも当然M-DIです。

理想的なのは、MONOSASHIを組み込んだアンプシステムで中音(なかおと)も共通化できることです。
しかし、これにはやはりお金も時間もかかると思います。こだわりだせば、パワーアンプの選定とスピーカーキャビネットも選ばなければなりません。アンプシステムを見直すことになるんですからね。

導入

VintageFaceさんからM-DIとWABI-SABIのデモ機をお借りし、体感してからは衝撃でした!
よく考えられて作られているし、今まで自分が「こんなものなんだな」と諦めていたことが表現できる素晴らしさに感動を覚えました。

「こんなもんなんだな」という要素には、DIを使ってラインを送ると「そういう音がするんだ」という常識だったり、大きな音を出そうと気持ちを込めて弾いた音は様々なポイントでコンプレッションされ、頭打ちされてそれが思ったように表現されないことなどです。

こんなに沢山の記事を書いているのに関わらず、実はVintageFace製品を持っていません。デモ機をお借りしている状態です。持ってもいないのにパワーアンプを選んでいたり、購入していたり…何やってるんでしょうね(笑)

はい、実はVintageFaceさんに僕だけのためのプリアンプの製作をお願いしているところなんです!自分の演奏活動にマッチしたプリアンプです。

深田さんと沢山のやり取りをさせていただいていますし、沢山のことを教えていただきました。その内容もこの記事に反映されていると思います。
また、自分の抱えている不満や、こんなことができたらいいのにといった要望も真剣に汲み取ってくださっています。
もう一切の妥協もなく、恐ろしいものが出来上がろうとしているんですよ!

ということで、カスタムMONOSASHIが完成したときには、必ずお披露目させてもらい、記事もたっぷり書かせてもらおうかと思っていますので、どうぞお楽しみに(´∀`)b

いま注目のブランドVintageFace。
送料負担でデモ機の貸し出しなどに対応してくださいます。ぜひコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか?^^

2014年3月24日(月)pagetop▲ ギタリスト山本安男

福岡で活動する超速神!ロックギタリスト山本安男くんです(^-^)b

彼とは世代も同じで、専門学校も同校。進んだ音楽スタイルは異なる方向だったため、一緒に演奏する機会というのはあまりなかったのです。
しかし、一昨年に始まった新プロジェクトJEMAYAで共演が叶い、それ以降はかなり親交が深まっています(笑)

JEMAYAについては過去記事をご覧ください。
2012年はコチラ。初めての舞台で、世界観はまだ見えていません。
2013年はコチラ。写真をご覧いただいたらわかりますが、かなりぶっ飛んでます(笑)
ちなみに、今年2014年も秋に公演を予定しており、また皆さんにイリュージョンな世界をお見せできると思います。こちらもお楽しみに(´∀`)/

彼とは、プレイヤーの実力が音楽作りに影響することはもちろんのこと、機材を如何に使うか。最善な音作りにこだわったシステム作りというのを話し合いつづけてきました。

お互いにNeotenicSoundやOvaltoneの製品を扱い、それらを作ってくださっているハットマンいっぺいさんや田中さんらとも交流を続け、中には製品開発に携わっているものがあります。僕も少なからず、Ovaltone CleanBoost for Bassについて協力させていただきました(^^)


この日は、僕の持っているNeotenicSoundの製品やOvaltoneの製品を持ち込み、彼がこだわりぬいて作ってきたギターサウンドをさらにチューンナップすべく試行錯誤するマニアックな時間…ギターサウンド研究会を行いました!

まずは、僕もまだ目にも耳にもしていなかったOvaltoneの新製品MERKAVAのサウンドを聴かせてもらいました。
ギターという楽器に向けた物なので、ベースの運用については考えませんでしたが、とても素晴らしい製品でした!
「そこがいじれるの?!」っていう。クリーンも歪みのサウンドをさらに追い込んで作れるものです。

このMERKAVAについては、山本くんが膨大な量の記事をブログに書いてくれていますので、ギタリストの方はぜひぜひチェックしてみてください!
山本安男ブログ MERKAVA Part1

僕があーだこーだ言うよりも詳しく書かれていますから(笑)

かなり理想的なブースターでした。テストはMarshallアンプ単体で聴いてもかなりカッコいい音です。
そのカッコ良い音をさらにチューンアップできないか…。ということでNeotenicSoundのMagicalForceをセット!

MagicalForceについては、たびたび僕の日記に登場するのでお分かりの方もいるかと思います。
リニアコンプの働きを利用した音質補正・音場作りに有効なツールです。
僕は楽器に近い位置において、楽器そのものの音質補正に使っています。過去記事はコチラです。

しかし、エフェクトを多用するギタリストの場合、MagicalForceはボードの後段・アンプの直前にセットするのが効果的だと思います。実際に、多くのプロギタリストに使ってもらったり、その効果などを自分でも確かめています。
意味合いとしては、歪み・揺れ・空間といった様々なエフェクトで加工された音をアンプから出力すると「音が散って」しまうんですね。
歪みなら「ジャー」。揺れなら「ワウワウワウ」。空間なら「パァァァァン」。そういったもので音の芯がぼやけ散ってしまうものを、MagicalForceのリニアコンプを使うことで、グッと中心に寄せることができます。
EdgeとPunchのツマミで使用するアンプやその場所(現場の空間・部屋やスタジオ・ホール)に合わせた補正が可能です。

山本くんは、MERKAVAを完全に使いこなしており、シチュエーションにあわせた対応ができるようになっていたのですが、MagicalForceを併用することで、任せられる部分が出てきたり、しかも散らず中心に寄せることで存在感も増しました。音量を下げても劣化せずに残るんだからすごい!

その他にも、NeotenicSoundのD-Buff(通称:電バフ)をアンプに使ってみたり、山本くんのエフェクトボード全体にも使ってみたり。
これは電源用のバッファであり、電圧の安定化はもちろんですが、2Aまで使えるため、タコ足分岐して複数の機材を同時に使うことができます。
アンプやエフェクトボード、PCだって大丈夫です。
音圧と音量が上がり、モニタリングもしやすくなります。エフェクトボードに使った場合、それらエフェクターの掛かり方も改善します。
NeotenicSound製品は「エフェクトしないエフェクト」と呼ばれることが多く、その信号自体の根本は変えず、かゆいところを上手く良い感じにしてくれるものばかりです。

しかし、これだけは確実に変わりますね。総合力が上がります。
たとえて言うなれば…もともとただのサイヤ人がスーパーサイヤ人になるというか…(笑) 筋肉ムキムキになります(^_^;)

この電バフをアンプだけに使ってみたり、ボードだけに使ってみたり、両方に使ってみたり。
色んなパターンでテストを繰り返し、導入により可能になることやシチュエーションに対応できる力を確認していきました。

いやぁ楽しい時間でしたね(´∀`)
僕はベースばかりでギターについては無知なことがばかり。この日は、色んなことを山本くんから教えてもらいました。勉強になったなぁ!
サウンド研究会は熱中したまま余裕で5時間(笑) 部屋でギター鳴らして男ふたりで「ウオー!」なんて言ってるんですから(笑)

最後は機材撮影~♪
カッコよく撮れているでしょ?
僕と山本君の持っているOvaltone製品たちです。

上の段左:Clean Boost2 for Bass
上の段右:Clean Boost2 for Guitar
下の段左:THE ANCHOR II (ベースコンプ)
下の段中:MERKAVA
下の段右:OD-FIVE 2 Xtreme

ハンドメイド工房です。ただいま人気が爆発的であり、受注生産なのですが、19週待ちという状況!(2014年3月現在)
Ovaltone ホームページ (http://ovaltone.net/)

そういえば、今年はベース向けのMERKAVAが発表される予定だそうです。(公表してよかったのかな?(^_^;)
どんな仕様と使い勝手になっているか、とても楽しみですね!

つづいてNeotenicSoundたち~!

上の段左:Junction Pro(ジャンクションボックス)
上の段中:Buff(バッファ赤)
上の段右:D-Buff(電源用バッファ青)
中の段左:Turnout Pro(ABラインセレクター)
中の段中:Magical Force(リニアコンプ紫)
中の段右:Buff(バッファ赤)
下の段左:楽器ケーブル
下の段右:電源ケーブル

大阪の「えふぇくたぁ工房」。製作者はハットマンいっぺい氏です。度々、福岡に音作りセミナーで来ていただいたりしました(´∀`) 過去記事はコチラ。セミナーの様子をあげた動画もあります→YouTube

いっぺいさんの作品たちは、ミュージシャンがこれまで持っている機材たち(アンプやエフェクター)を買いなおしたりする必要がなく、それらを使ってマイナス方向に出てしまう結果をプラスの方向へ持っていけるツールだと思って良いと思います。

ボード制作に必要な転換やセッティング時間の短縮にもってこいなジャンクションボックスやセレクター。
Buffを使えば、ノイズに強い信号になりますし、以降のペダルにも良い効果がでます。また弦楽器の場合、各弦のバランスが良くなります。
エフェクトサウンドによっては、バンドアンサンブルに埋もれるところをうまく補正できたり。
ヌケを良くしたいが、一般的にEQのHighを操作するくらいしか手がなかったため、Highを上げると音が硬くなってしまう。実際に変わって欲しくない部分が変わってしまうものをリニアコンプで補正できたり。
まぁ、そういった具合です。

いっぺいさんの製品ブログはとても勉強になりますし、読んでいたら「こういうの欲しかった!」と思える製品があるかもしれませんね(´∀`) FN社長の夢



日本には多くの素晴らしい職人さんたちがいます。
大手メーカーにしかできないこともありますが、ハンドメイドでしかできないこともあります。
その方々全てが音楽と人に対して熱い気持ちで向き合っておいでです。

数年前から、ハンドメイドブランドのペダルの使用が多くなっています。どうも自分の演奏する理想は大手のものだけでは満足しないようなんです(^_^;)

NeotenicSound、Ovaltone、VintageFace、Waxx、InnerBambooElectron。僕の音楽には欠かせない日本の誇る人たちです!

2014年3月12日(水)pagetop▲ 福岡スクールオブミュージック専門学校 卒業式

先日、僕が講師を勤める福岡スクールオブミュージック専門学校(FSM)の卒業式が行われました。

プロミュージシャン科の卒業生は約250人ほど。左の写真はそのベースコースの卒業生たちです!
みんな良い顔してるなぁ(´∀`)

彼らが入学してきた時のことも思い出します。
色々な思い出と友達ができた2~3年間だったでしょう。音楽が好きで通ったこの学校。きっと自分の中で音楽が一番勉強しただろうし、一番の得意になっただろうし、もっと音楽を好きになったでしょうね。
その自分の一番が社会での自分の武器になります。すぐに臨む結果がでるとは限らないけれど、止めず継続していけば、素敵な出会いも経験もできる。

僕は、音楽が繋いでくれた人たちと一緒に音楽をつくる仕事ができて幸せです。もうこれ以外できません(笑)
時間はかかるし、それぞれ事情もあるでしょうが、負けずに進んで欲しいと思います。

不安になったら家族や友達や先生を頼ればいい。宝物ですよ!人は迷惑かけてしか生きられないんです。感謝も忘れずいきましょう(゚∀゚)

最後に卒業生が色紙をくれました。こういうことされるの、久しぶりで照れました。嬉しかったです(^-^)

しかし…みんな字が汚ねぇ!(笑) 字は人をあらわ…これ以上言うまい!

これから一緒にがんばっていこうね!卒業おめでとうございました!

2014年3月11日(火)pagetop▲ カメリア吹奏楽団福津 第20回定期演奏会

毎年呼んでいただいています。年に1度の吹奏楽です。
僕は吹奏楽部出身で中学時代にホルンを。高校ではトランペットをやっていました。高校の途中からベースも始めて、卒業後はベースだけでやってきました。吹奏楽は青春でもあったし、僕の音楽作り・アンサンブルの基本ともなっています。「大編成のアンサンブル」「それぞれに役割がある」「一丸となる」というところですね(^-^)

今年のカメリア吹奏楽団福津は記念すべき20回目の定期演奏会。ゲストには有名なプロサックス奏者・須川展也(すがわのぶや)さんを迎えています。


第1部は吹奏楽・クラシックステージ。
アルヴァマー序曲
フィンランディア
オセロより第1・3・4楽章

第2部はカメリア吹奏楽団らしい楽しいポップスステージ。創設された20年前(1994年)を振り返ります。
第3部は須川展也さんとのジョイントステージ。

メンバーのみなさんも20回の大きなステージへの準備と気合いは十分。仕上がりも素晴らしかったです!

やはり今回の目玉は須川さんとの共演。
演奏曲目も難易度が高いものばかりです。須川さんとの合わせは前日の夜9時から1時間。初めて顔を合わせてからすぐさまリハーサル。バンドの緊張感と集中力。須川さんとの音楽作りが始まりました。もうここからはプレシャス(貴重)な時間ですよ!

バンドの音が変わった!

須川さんの音は、それはもう素晴らしく言葉に言い表せません。サックスの音じゃありませんね(^_^;) バラードナンバーでは団員はボロボロと泣き出しますし、自分も泣きました(汗)それほど、人の心を揺さぶる歌。

人柄も素晴らしいく、音楽総合力も底知れず深く、バンドへの要求は簡潔で的確。音楽が人との繋がりが大事なことを良くわかっていらっしゃる方。団員の緊張をほぐしつつも、団員の音を褒めてくださいます。
決してお世辞ではないと思うのですが、ここまで準備してきたこの楽団のサウンドは、一般の吹奏楽団の域を越えていたと思うんです。指揮者含め全員が手ごたえを感じ、短い時間の中でも最高のステージを作るべく一生懸命になりました。

あっという間のリハーサル1時間。須川さんとのジョイント全ての曲が終わりました。
このたった1時間の顔合わせとリハーサルで、本当の意味で団員全ての気持ちが一丸となり、翌日の本番を迎えることができたのでした。


本番です。有料チケットがすでに完売しており、満席!第1部2部ともにカメリアらしいステージができたんじゃないでしょうか。
松下は1部をお休みして、2部と3部で出演となります。

トランペットは10本いるしバンド総勢でもすごい数です。テューバは4本にコントラバス1本ですが、エレキベースで低音をさらに力強く押して、盛り上げ役です(^-^)

第3部の須川さんとの共演は、かなりベースの役目が重要であり、リズムキープはもちろんですが、須川さんの躍動しまくる音楽の支えになりたいと奮闘しました。須川さんを自由に吹かせる、バンドのみんなを心地よく吹かせるのは僕の役目だと思いましたしね。みなさんも僕を頼ってくれていますし(´∀`)

本番の演奏は、それはもう素晴らしい演奏でした。自分達のことを良く言うのはアレですが、会心の出来だったように思えます。須川さんがバンドのよさを引き出してくれたのは間違いありませんが、ただの伴奏バンドではなく、一緒に音楽を作るところまでいけたのは大きいのではないでしょうか。

といっても、あとで録音なんかを聴くと反省点が沢山…なんでしょうね(笑) いいんです、それで。
会場のみなさんも、本当に満足してくださったようです。第20回の公演も大成功!打ち上げでも美味しいお酒を飲めたと思います!(´∀`) ←自分は運転でノンアルコールビールでしたけどもっ。

今回の機材

機材コーナーです(笑) ブログではこういうマニアックなことも沢山書いていくことにしましたので遠慮なく。

今回は、吹奏楽のステージということもあり、かなり音量にシビアだということです。

そこで、今回はOvaltone CleanBoost2forBass(左下)からボリュームペダルを接続しました。
通常は基本ラインで楽器から前段にボリュームペダルを入れることが多いですが、OvaltoneのCleanBoostはその音質劣化・変化を抑えるための工夫が可能です。これら機能については過去記事をご覧ください。

CleanBoostは単体でボリュームコントロールが十分可能なのですが、吹奏楽の場合、スイッチをカチカチと鳴らすことができない状況が多いため、ボリュームペダルによる操作にしたわけです。p<ffというクレッシェンドもできますしね(^^)

pppからfffまで。楽器の数や種類も多いですし、ポップスやラテン、J-Pop、クラシックのアレンジもあります。 様々なシーン(情景)を描く音楽なだけに自分もかなり細かな操作をしました。

MagicalForceも基本的音質補正に使うつもりでしたが、今回は必要なかったです。OvaltoneのコンプレッサーTHE ANCHOR IIも踏むことはありませんでしたね。ミュートスイッチでチューニングに使ったくらいです。

吹奏楽のステージはPAを使うのはMCさんとソリストのマイク程度が一般的です。エレキベースもアンプの音だけで客席もカバーします。

特に僕は、どのような楽器として自分が居るべきかを考えています。それはエレキベースらしく、テューバらしく、コントラバスのピッチカートらしく、アルコ(弓)らしく、ティンパニーらしく、ユーフォニウムやトロンボーンの役目らしく、そういった具合です。

ポップスではエレキベースらしく弾きますが、大抵はテューバやコントラバスといった低音群と一体になるよう楽器側トーンのつまみを調節しています。

また、迫力やバンドの支えを演出するのには、コンサートホールの舞台を鳴らしています。意味が分かり難いかもしれませんが、床を揺らすのが役目だったりするんです。そのために楽器側のEQのLOWをコントロールして、自分の意識とともに音量を出しています。
音程として聴こえてくることが大事ではなく、ズーンと感じるだけでも良いところがありますからね!

そういう低音の響きの演出として、今回はエクステンダーキーも多用してみました。

僕のXotic XJ-1TにはB弦にこのエクステンダーキーが取り付けてあります。設定としてはキーを操作することで、BのチューニングがAのチューニングに落とせるもの。すぐにBに戻すこともできます。
つまりローAが出せるんですね。どんだけ低いんだー!って思うでしょう?(笑) とても低くて床が異常なくらい揺れます(笑)

吹奏楽器はフラット系が多く、BbやEbといった音が頻繁に出てきます。そこで、このエクステンダーキーでローBbを出したり。気持ちよかったですよ(笑) バンドに合わせたときもそれはもうすごいレンジ感とズッシリ感。ハマりそうです(´Д`)

今回はアンプセットが少し変わりました。
いつもならAguilarのDB-751のヘッドとEpifani DIST210です。

それに加えて追加されているAguilarの上に乗っている緑色の箱がそれ。
いま巷で評判のVintageFaceさんのプリアンプMONOSASHIです。
厳密には、これはそのVintageFaceさんのMONOSASHIにEQやNarrowフィルターを搭載したWABI-SABIという製品になります。
ただいま、デモ機をお借りしており、使わせていただいています(´∀`)

一般のペダル型アウトボードプリアンプと違い、エフェターとしてのカテゴリではありません。
楽器の持っているポテンシャルを存分に発揮できる増幅回路をもったプリアンプです。その音抜けと心地良い低音感。奏者の出す「今」を感じるレスポンスの速さが特徴です。

ベースをこのプリアンプにインプットさせ、プリアンプから、Aguilarのパワーアンプ部分にインプットさせます。
Aguilarの左のインプットに挿すとAguilarのプリアンプ部分を通ってしまうので、パワーアンプ部分にだけ入力させるためにReturnのところに接続しています。
こうすると、AguilarのGainやEQ関係は効果がなくなります。これらはプリアンプ部分ですから。
MasterVolumeはパワーアンプのレベルになりますので、これで音量を調節します。

このVintageFaceのプリアンプがとても気に入ってしまいまして。近々、ベースアンプのシステムを変えるつもりです。
現在、VintageFaceさんにアンプを製作してもらっているんです。
僕のスタイルにどこまでも対応した、もう不満や残念なところがない最強のアンプです(笑) ←あくまでも自分にとってですよ。



さて、1年に1度の吹奏楽でした。もっと呼んでくれないかなぁ、と思うほど楽しいです吹奏楽(笑)
今年は大物ゲストもあり、曲の難易度も高く、自分の実力が試されました。まだまだ対応できなかったところもありましたが、これは経験しかないなと。

また来年も呼んでくださるとのことですので、それまで力をつけておきましょう!!

2014年3月7日(金)pagetop▲ ウッドベースピックアップについて

エレキベースの方が演奏経験も研究も長いので、最近では自分の思うサウンドが作れていると思います。
ウッドベースでも演奏現場が増えているので、しっかりと対応できるシステムを模索しています。しかし、エレキベースと違って、生鳴り・箱鳴りのあるアコースティック感の再現(演出)というのはとても難しいですね(汗)

これまでやってきた実践と研究。理想と結果。問題点と改善策などを少し記事にしてまとめてみたいと思います。
自分もまだ答えの出ていない部分も多いですが、ウッドベース奏者の何かの助けになればと思います!(^_^)/

今回は特にピックアップ、ブレンド(MIX)、アンプなどの機材面が中心です。

ウッドベース ピックアップ

ウッドベースのピックアップは、基本的にピエゾピックアップです。
ロカビリースタイルの場合はGOLDのマグネットピックアップを付ける方(サイコロのあれです)が多いので、これには当てはまりませんが。
基本的に駒か胴体に取り付けるものが一般的です。

ちなみに、多くのピエゾピックアップはパッシブタイプ
ピックアップからジャックまでの間にボリュームやトーンのポッドはありません。

ピックアップで音を拾うのに電池などの電源は必要ではありませんが、それ自体で音量コントロールはできず、無駄なものは一切ないためとてもピュアであります。ハイインピーダンス出力です。

【ヒント】
ピックアップからプリアンプやベースアンプと繋ぐときに、できるだけ短いケーブルを使うことをオススメします。
ハイインピーダンスの信号はノイズに弱く、長いケーブルで引き回すと、空気中の電波ノイズや周辺にあるACアダプタ、エフェクターや電源ケーブルの動作の影響を受け易いのです。

ノイズだけではなく、信号の高域成分も落ちてきます。よく長いケーブルを使うとハイ落ちするという話を聞いたことはありませんか?3mを1.5mにするだけでも高域の聴こえ方は変わってきます。無論、ケーブルの種類やメーカーコンセプトにもよりますが。もしボヤボヤしたサウンドしか作れないようでしたら試してみてはいかがでしょう。
逆に、その高域の劣化がウッドベースの暖かさと適度な雰囲気と捕らえる方もいるかもしれませんね。それはそれでアリなのかもしれません。

ウッドベースはエレキベースに比べて動きによるパフォーマンスがないので、2mくらいでも十分だと思います。
気にせずに5m使っている方、見直したほうがいいかもしれませんよ?個人的には3mでも長いような気がします。

使用ケーブルとの相性

先日、ノイズ徹底撲滅キャンペーンと題して、信号に乗ってしまうノイズの検証やその対策をしていたことがありました。

ある本番では、エレキベースの回線は問題なかったものの、ウッドベースに「ジーッ」や「チリチリチリ」といった不要なノイズが乗ることがありました。その時は会場の電気容量の関係や電圧、他の原因も考えましたが、自宅でもう一度しっかりとテストをしてみたんです。

様々な実験の結果、原因はケーブルにあることが分かりました。作りの悪いケーブルや、断線気味の悪くなったケーブルを使っていたというわけではなく、相性といえるものがあるということがわかったのです。

ウッドベースのピエゾピックアップは、それぞれ独自のコンセプトで集音位置も様々です。アウトプットジャック本体の形状も統一化されているわけでなく、様々。例えばエレキだったらSwitchClaft製のジャックが多く使われているとか、そういった定番がありません。

それ故、シールドを繋ぐとプラグとジャックがカチっとしっかり固まるものと、そうでないものもありました。
ただ固定されたらいいというわけでもないし、ケーブル自体もシールド(ノイズ混入を防ぐ網)の作りや構造も異なりますからね。
数種類のケーブルで試してみましたが、シールドを変えるだけでノイズが取れて驚きました。

普段から僕は、安物や評判の悪いケーブルを使うことはありません。どれも信頼をおいているメーカーのものばかりを使っています。
もし読者さんの中でノイズに悩まされており、それをピックアップそのものの原因を疑っているとしたら…ただそれらスペックや信頼だけで使わずに、一度シールドの相性などを見直してみてはいかがでしょうか(^^)

ピックアップの種類

集音場所によって3種類
① 弦に近い位置に取り付けるタイプ。
② (駒の弦高調整を可能にした)アジャスターに取り付ける、またはアジャスター自体がピックアップになっているタイプ。
③ 楽器の胴に直接取り付ける、または駒と胴の間に挟むタイプ。

それぞれ
① 弦のアタック感、音程感、弦の擦れなどを拾いやすい。胴鳴りは拾い難い。
② 駒は弦の振動を胴に伝える大事な部分。胴にも近く、弦にも近いため、バランス型といえる。
③ 胴鳴りを中心に音を拾えるため、空気感やアコースティック感、箱鳴り感を拾える。その低音感ゆえに、弦によって得られる輪郭やクリアさ、音程感などは拾い難い。

① Carlo Giordano WP-100、Fishman BP-100、Wilson K-4 など
② 山彦、Fishman FullCircle、UnderWood、SCHERTLER STAT-B、Realist LifeLine など
③ Realist、SCHERTLER DYN-B(ダイナミックマイク) など

ピックアップ紹介 (松下所有)

松下がこれまで所有して使ってきたピックアップをその特徴も合わせて紹介しておきます。

UnderWood タイプ②
Realist タイプ③
Wilson K-4 タイプ①
山彦 タイプ②
MSP タイプ③
【番外】 DPA 4099B コンデンサーマイク

それぞれ■導入■取り付け■特徴■長所・短所・改善・扱い方についてまとめてみます。

UnderWood

■導入
僕がコントラバスを購入するより以前、YAMAHAのサイレントベースSLB-100を使っていました。
内蔵されていたピックアップの音色が好みでなく、別のピックアップを導入することにしました。駒の両側の溝(羽根とでもいうのかな)に取り付けられるこのアンダーウッドを使い始めました。音の伸びはよく感じました。
現在のYAMAHAサイレントベースはSLB-200。かなり内蔵ピックアップも改善されて良い感じだと聞いたことがあります(^^)
価格は当時3万円ちょっとで購入した気がします。4万円したかなぁ…。

■取り付け
駒や楽器に特別な加工が必要なく、駒の溝にハマれば問題なく使えます。隙間が空いて固定されないようなら、付属の薄い紙で厚さを微調整して、しっかり固定されるようにします。

■特徴
音色の特徴は、ミドルが前面に出てきます。生鳴り感はありません。音程感はハッキリしています。
いかにもピエゾピックアップといえるサウンドです。何と言いましょうか…エレキベースのような音の出方みたいなということです。
このピックアップが主流だった頃があり、昔の演奏ではこのピックアップで拾ったサウンド=ウッドベースの音と思っている方もいますので、需要はあるかと思います。

■長所・短所・改善・扱い方
出力は十分。目立ったノイズも無かったと記憶しています(なにせ遠い過去の話なので)。
ピエゾ臭さが強いのが難点でしたが、当時に導入したFishmanのアコースティックプリアンプPRO EQ PLATINUM BASSを通してみたところ、その嫌味のように出てきていた中音域の主張が和らぎましたね。このプリアンプの良い点かもしれません。
コントラバスを購入し、音作りのために様々なピックアップを試しているうちに、残念ながら使用しなくなってしまいました。

Realist

■導入
2009年9月にコントラバスを購入し、UnderWoodを取り付けてみましたが満足はしませんでした。何か別のピックアップをと思い調べてみたところ。定番でもあり、サウンドも生っぽいという評判で購入しました。金額は25000円くらいだったでしょうか。
現在では、メーカーから別のタイプ駒のクリップ式や、アジャスターのすき間に挟むもの(Realist Lifeline)も登場していますね。

■取り付け
画像にみえる銅箔部分を駒と胴体の間に挟んで設置します。
この銅箔部分に2個のボタン型チップが入っています。これがピックアップになっており、銅箔がシールドの役割をしているそうです。
このチップがあるおかげで、取り付け後の楽器には胴体や駒の足の裏が凹んでしまいます。高価な楽器をお使いの方は要注意です。必ず凹みます。また、片方の足(E線側)に挟むことになるので、もう片方の足と高さが微妙にズレます。アジャスターがついている駒の場合は調整が可能でしょうが、やや弦高が変わるということです。
初めて楽器に取り付た直後は、サウンドが安定しません。おそらく駒が胴体にしっかり密着しないので、正しく弦の振動を胴体に伝えられていないからです。数日~数週間もすれば楽器に馴染んで本来のサウンドが聴けます。

現在では銅箔ではなく、木製の板になっているバージョンも発売されています。

■特徴
ピックアップが駒の下の胴体にあるので、胴鳴りをよく拾ってくれます。 良い意味で、ウッドベースのもつ低音感と雰囲気があります。

■長所・短所・改善・扱い方
出力は十分ではありますが、他のピックアップに比べるとやや低め。
どうしても「ジーッ」といったノイズが入っており、出力の小ささを補おうとプリアンプやベースアンプで音量を上げるとノイズも一緒に上がるという…。不満はこのノイズでした。
TwitterなどでRealistユーザーに話を聞いてみたことがありますが、出力十分・ノイズなしという回答もあります。個体差なんでしょうかねぇ(汗) 今思えば、シールドが原因だとも考えられます。見直していればそういうことはなかったかもしれませんしね。

弦のピックングニュアンスや音程感、輪郭は出難いです。
導入当時、UnderWoodとRealistをブレンドしてみました。そのお互いが欠点を補え合う組み合わせとして良い結果が出ました。このときに、ピックアップ1つでは不満はあるが、ブレンドすると良い雰囲気がでるのだなと認識しました。

Wison K-4

■導入
Realistの低音の雰囲気は気に入りました。今度はUnderWoodを別のものに変えて、輪郭やピッキングのタッチを拾えるようなものを探したのがこのWilson(ウィルソン)です。
デンマーク製のピックアップです。価格は8万4000円。たっかいです(汗)
これはピックアップが4つあるK-4ですが、K-1やK-2というものもあります。
僕の導入時の過去記事はコチラです。

■取り付け
駒の加工が必要です。画像を見てわかるとおり、ひとつひとつの弦の真下9mmのところに穴を開けてピックアップを埋め込みます。製品購入時にドリルやリーマーなどが付属しています。自己責任か、不安な場合はコントラバスの修理を受け付けている工房に素直にお願いしましょう(笑) 僕の知り合いの工房さんでは5000円の加工費でお願いできました。

■特徴
画像を見てわかるとおり、弦にとても近いところにあるため、音程感や弦の擦れなどの表現はバッチリです。
どちらかというとサスティンは長め。エレキベース並の出力と音の伸び具合ですね。「ズィーー」っと伸びます。
埋め込んだピックアップは方向性を持っており、ピックアップ中央を弦に真っ直ぐ向けていれば音量をしっかり拾いますが、少し左右に回し中心をズラしてあげると音量が下がります。つまり、楽器によっては各弦の鳴りに音量のバラつきを揃えることができます。

■長所・短所・改善・扱い方
出力はとても高く、ノイズは皆無です。作りはとてもしっかりしています。
問題はやはり、費用が莫大にかかることでしょう。本体が8万円以上。さらに駒の加工費が必要なことからお金と度胸が必要です(笑)

UnderWoodの代わりにWilsonを導入したおかげで、WilsonとRealistのブレンドという形で落ち着きました。
ブレンドすると、それぞれのピックアップの音量バランスを採れるわけです。Realistの雰囲気をメインとし、Wilsonで音程感や輪郭を少し足すというバランスです。

山彦 CPS-DB型

■導入
WilsonとRealistのブレンドで落ち着いてブレンダーに使うプリアンプなんかもいくつか導入しました。それまではBOSS LS-2(waxx mod)でしたが、InnerBambooErectronのDUAL BASS PREAMP for AcousticBassistなどですね。ブレンドにこだわっていくと、どうしてもRealistのノイズが気になって…(汗)しょうがなくなりました。

この山彦はRealistに代わるものではないのですが、とても楽器の雰囲気があり、音とのバランスも良いと評判だったので導入してみました。

山彦は、アコースティック楽器(ピアノ・ギター・ベースなど)のピックアップを制作している日本の工房です。サイトではエディゴメス氏のデモ演奏が聴けます。

■取り付け
アジャスターそのものがピックアップになっているもので、片側だけか両方かで価格が違います。どちらにせよ、アジャスターのために駒の加工が必要です。アジャスターの取り付け工賃を含め6万円弱といったところでしょうか。
写真では分かり難いかもしれませんが、アジャスターを回すところに4方向の小さな突起があります。実はこれがセンサーのケーブルを差し込む場所。4方向どこから繋いでも構いません。

あまり知られていませんが、このピックアップのアウトプットジャック(シールドを挿してアンプと繋ぐ部分)は、数種類のタイプがあります。「ソフト」「ハード」「ダイレクト」言った具合です。山彦はそのセンサーとセンサーケーブル、アウトプットジャックの組み合わせやモデファイ(改造)で好みの音色を提供してくれます。すでに山彦をお使いの方も5000円+消費税くらいでジャックを購入できたりしますよ。

僕は、購入時に「ダイレクト」を選択しました。といっても、2013年現在の現行品は全て「ダイレクト」が標準になっているそうです。
さっそく使ってみたところ、かなり大きな出力。ダイレクトの名の通り直接感たっぷりでしたが、他のピックアップとブレンドするには、出力差がありすぎてブレンドするプリアンプで扱いにくかったのです(汗)
そこで、「ソフト」のアウトプットジャックを送っていただき試したところ、こちらの音色のほうが気に入ったので、こちらに乗り換えました。購入直後の返品交換依頼だったので、無償で交換していただきました。

■特徴
アジャスターのピックアップは他のメーカーにもFishmanのFullCircleなどもありますね。そちらは試したことがありませんが、バランス型と言えると思います。弦側のタッチとボディの胴鳴り感をどちらも拾えるものです。
この山彦の印象は、とても「フラット」。EQなどを使用せずにアンプでそのまま出すと良い意味でも悪い意味でも「平ら」です。
つまり、ピックアップにそもそも変な癖を持たせないように作られているんです。そこからEQで低音を足してふくよかさを出したり。タッチを出したければ中高音域を調整したり。加工して使うものかなと思います。
たしかに考えれば、もともと低音が大きく出ているものはハウリングした場合、EQでカットしたくてもピンポイントでとは行きません。いびつな音形になってしまいますよね。
音質は良いし、目立つノイズもないし、とても良くできています。あえていうなら少し高音域にノイズが乗ります。後述するノイズの除去を参考にしてください。

■長所・短所・改善・扱い方
EQでの調整を前提とするならば、ベースアンプや外部プリアンプなど、音作りをする部分が必要です。
もちろんEQなしでも使えますが、物足りなさを感じるかもしれません。

それまでWilsonK-4で弦のタッチや音程感を出していましたが、エレキベースっぽく音が伸びてしまうサスティンよりは山彦で輪郭が足せることで満足でしたのでWilsonを外し山彦にしました。

DPA VO4099B

ピエゾピックアップではありませんが、この時期にコンデンサーマイクを導入しました。

■導入
Realistのノイズ問題は自分の中で根強く残っていました(笑) 山彦というバランス型を導入しましたが、Wilsonの代わりになってしまいましたし。

今度はピエゾピックアップではなく、マイクを使って音を拾うのはどうかと考えました。レコーディングではマイクを使って録音するのが普通ですし、私たちが一般に耳にするスタジオレコーディングされたCDから聴こえるウッドベースの音は大抵マイク録音だからです。
そこでPA業界でも人気と信頼が高いDPAというデンマークのメーカーのコンデンサーマイクを導入しました。そういえばWilsonもデンマークでしたね!
高性能・高音質なマイクなので、若干高価です。約5万円。

■取り付け
取り付けはとても簡単。上の画像のように、ウッドベースに最適なゴム製のアタッチメントが付属していますので、これをG弦とE弦に内側から挟みます。マイク本体までのアームが自在に動かせるので、良い音が採れる場所をピンポイントで狙います。
通常のマイクと同様に、ケーブルは楽器用のアンバランスのフォーンケーブルではなく、キャノンケーブルです。キャノンコネクタまでの細いケーブルが長いので丸めてまとめ、コネクタは弓ケースにくっつけています。

■特徴
単一指向性ということで集音範囲が狭くなっており、マイクを向けている方向からの集音に長けています。つまり周囲の音の被りが少ないんですね。近くでドラムが鳴っていてもあまり干渉しないということです。しかし、楽器そのものは共鳴してしまうものですよね。近くでバスドラ踏むとコントラバスだって揺れますし響きます。この響きはマイクで拾われます。

高音から低音までバランス良い音を拾う場合、僕は駒の足元にマイクを向けています。コンデンサーマイクはとても敏感だし超単一指向性なので、少し角度が変わるだけでもサウンドは変わります。

もっと低音感が欲しい場合は、写真下のように、駒とf字孔の間を狙うようにしてみてます。f字孔そのものを狙った場合は、音量も上がりますが「ボフボフ」と空気圧感が大きすぎてクリアでないようです。

このDPA4099は、ピエゾピックアップと違い、直接的でなく空気を挟んだ間接的なサウンドなのでとても自然に聴こえます。

アタッチメントでマイク位置が確実に固定されているので、演奏パフォーマンスでマイクと楽器の距離が変わるということはありません。
床置きマイクスタンドの場合だとマイクとの距離や角度が変わってしまいますよね。
レコーディングでも大活躍です!特にアルコ(弓)奏法はピックアップよりも断然マイクですね。ピックアップだと「ギィィィー」と直接的に聴こえてしまいますから。

■長所・短所・改善・扱い方
DPA VO4099はコンデンサーマイクです。ダイナミックマイクと違い、48Vのファンタム電源が必要です。ということはPAミキサーなどからファンタム電源をマイクケーブル内に送ってもらうか、自身で小型のファンタム電源を用意します。アコースティック楽器向けのプリアンプの中にはファンタム電源が送れるようになっているものもあります。コンデンサーマイクを使う上での問題のひとつがこのファンタム電源です。
ARTの小型ファンタム電源を買ってみましたが常に「ウーン」という幕が入った状態に聴こえて気に入りませんでした。その後はMackieの4chミキサーを導入してファンタム電源送ることもしました。こちらはWilsonや山彦などの別ピックアップを別入力させてブレンダーとして使えるのも便利でしたね!

音質は空気感たっぷりで素晴らしい!どんな現場でもこのマイクを使っていきたい!と思えます。
ただ、出力が高いわけではないので、音量を稼ごうとするとやはり無理が出てハウリングにつながります。
使用するベースアンプやキャビネットの大きさ、必要な音量などにもよりますが、ビッグバンド編成でこのDPAをメインに使うのは厳しかったです。しかし、ジャズライブハウスで、デュオからカルテット・クインテットくらいまでなら十分に良さが出せます。
音質は良いけれど場所を選ぶ。そういった感じです。

MSP

■導入
DPAのコンデンサーマイクと山彦のブレンドで落ち着いていましたが、コンデンサーマイクが会場や編成規模を選ぶとなると、どうしても不満は残ってしまっていました。
そこで、ベース仲間から紹介を受けたのがこのMSPです。
写真では分かりませんが、ボディの胴体に直接設置します。f字孔から強力な磁石を使って磁力で胴に貼り付けるものです。
詳しくはMSPの販売サイトをご覧ください。ギターやウクレレ、カホンなどのパーカッションにも使えるピックアップです。
価格も本体8000円。コントラバス向けアタッチメントを含めても送料込み1万円。異常に安すぎます!存在は知っていたものの、半分信用していなかったんですよね…(笑) しかし、使ってみて驚き…。本当に素晴らしいピックアップです!
メーカーが国産ということもあって、とても丁寧な梱包です。作り手の方たちの自信も見られますし、日本人の持つ「気遣い」も多くみられます。安心しますね!

■取り付け
楽器の駒の加工や改造は不要。f字孔から磁石を入れて挟み込むだけ。簡単でリスクもありません。

■特徴
Realistと同じく胴鳴りを集音できるピックアップです。
出力十分。低ノイズです。若干、低い周波数でハムノイズ乗ります。後述するノイズ除去で激減させることができます。
磁石によって挟み込むので、設置位置は自在に変えることができます。好みサウンドがでる位置を選べます。こういうのは他のピックアップにない要素ですね。
磁石がかなり強力で、ウッドベースセットには計4つが付属されています。一度合わせると自力で外すのが大変なほど強力です(笑) ですから、運搬や通常使用でこのピックアップが簡単に取れてしまうことはありません。位置がズレてしまうことはあるかもしれませんね。この磁石をいくつ重ねるかによって磁力も変わりますし、それにより音量・音質も変わってきます。色々なパターンを試せますね。磁石の個数を増やすと、ピックアップがより胴体に近く張り付くようになるので、低音感・音量も上がる気がします。個数を少なくすれば、軽くなる印象です。ボディの内側に2個つけていますが、内側に3つ付けても良いですし、内側2個とピックアップ側からも1個重ねることもできます。

■長所・短所・改善・扱い方
安物と侮っておりましたが…ものすごく良いピックアップです。エレキベースのようなサウンドを求めず、アコースティック感・生鳴り感を求めるなら、これはコストパフォーマンスも良くオススメできます。
特に設置位置が自由に選べるので、チェックしながら良いポイントを探せるというのは長所ですね。

導入当初は、左の画像の位置に設置しました。重ねて言いますが、これは楽器の内側から入れた強力磁石のおかげでくっついています。
MSPはこういうサウンドなんだなと思ってそのままにしていました。位置はそのままで少し角度を変えるだけでも音色が変わりました。音量もガツっと大きく取れたり、やや固定力が小さい場合は小さめに出る場所もありました。コントラバスの胴板は設計上、波打っている(山のように盛り上がっている部分がある)というのも理由のひとつになるんでしょうか。
個人的には音量がズドーンと出る部分よりもバランスよく聴こえる小さめの音量の位置が好みでした。そういう場所と角度を探しましたよ。

ある日思い立って、思いっきり駒から遠い位置(27cmの距離)、どちらかというとボディの外枠に近い位置に取り付けてみました。
すると弦のあばれ具合や箱鳴り感も両立したとても生音をマイクで拾ったような音に近いサウンドが拾えました!バランスが良くこれには感激しましたね(笑)

推測ではありますが、胴の中心に行けば行くほど胴板の揺れは大きいはず。それに比べ外縁は振動が小さいはずです。
板が暴れすぎないのでそれなりにまとまったサウンドが拾えたのかなと思います。
メーカーサイトの説明では、駒に近ければタイトに。離れればぼやけたサウンドになるとありますが、ここまで離れているセッティングは紹介されていませんでした。
今のところとても気に入っている音色ですし、これならブレンドせずともMSPだけでもいけるかなと思えましたよ。

ラインチェックでの結果ですので、現時点ではアンプを使って実践では使っていません。しかし、ラインチェックでこれだけの質感とノイズの無さと出力が出ていますし、きっと上手くいくでしょうね(´∀`) アンプの癖が加味されてくると期待と変わってしまうかもしれないので、要調整です。

演奏中に常に振動する胴にピックアップがついていますので、②バランス型や①弦近辺集音のピックアップに比べれば、③はハウリングには強くはありません。

ピエゾピックアップにしてマイクのようなサウンドが拾えたので、こういったタイプのマイクは可能性があるのかもしれませんね。同タイプにシャートラーのDYN-Bというのもありますし。
ここでもう一度念をおしたいのが、金額です。送料込み1万円程度ですよ。他のピックアップなどは2万円越えが当たり前です。試してみる価値はあるかもしれません。

ラインチェック

僕はいつもラインチェックをしています。
良質なDIを使って画像のような小型ミキサーへ接続し、そこからヘッドフォンで確認しています。
エレキベースでエフェクターボードを作る際も同じようにチェックしています。

こうすることで、微量なノイズに気付いたり、音のクリップ(音の割れ・歪み)を感じたりもできます。

■位相の問題。逆相
2つのピックアップやマイクをブレンドする場合も、そのブレンド具合に位相の問題も出てきます。

位相関係が悪い場合、2つの信号がお互いを打ち消しあって、音量が下がったり、中音域が引っ込んで抜けてこない音になったりします。

ブレンドが可能なプリアンプ・ミキサーなどでPhase(フェイズ)というスイッチで位相を180°反転させることができます。
切り替えてみて、ブレンドしたときに自分の思ったサウンドで混ぜられるようにしましょう。

■ブレンド時の総音量
上の画像のようなミキサーで2つの信号をMIXさせた場合、総音量は上がっていきます。100+100=200です。
ミックスが可能なブレンダーやプリアンプの場合でMIXというツマミがある場合は、その2つの信号を割合でブレンドさせます。例えばツマミセンターで50:50。自由に可変させて80:20、45:55といった具合です。
このブレンド中に、音量が小さくなった感覚がするでしょうが、それは当然です。片方のピックアップを足そうと思えば、もう片方の音量は下がるのです。

■ラインチェックで整える意味
大きな会場ではこのとき確認できるサウンドがPAエンジニアさんのミキサーへ送られるわけですから、この信号が自分の納得のいくサウンドに整えておくと良いでしょうしね。
小さなライブハウスではアンプ込みのサウンドだけで事足りることもあるでしょう。ノイズがない良質な信号にしておくことは大事だと思います。

■DIを利用
DIはインピーダンス変換装置です。小型ミキサーといえども、ピエゾピックアップは直挿しよりもDIを使いましょう
DPAのコンデンサーマイクはお気に入りなので、小さなライブハウスであっても、PAミキサーが使用可能で、演奏者にもその返しなどが確認できるのであれば利用したりします。

■アンプで音作り
ラインチェックを行っておけば、ミキサーへ送られる音色は想像がついているはずです。
ベースアンプへ挿したら、アンプで演奏しやすく心地よい音を作ります。
低音が回ってしまうなら、アンプ自体を床から離すように、少し傾けてみたり、イスなどに上げてしまってもいいですね。

■PAエンジニアがいる現場
コロガシ(フットモニター)がある場合は、ハウリングの予防のために、フットモニターをメインに使うことが多いです。
大抵のベースアンプはエレキベース向けなものが多く、ブーミーになりがちです。PAスピーカーなどのほうがモニタリングしやすかったり、他のメンバーにも良い感じで聴いてもらえる場合が多いと思います。
背中にベースアンプを置いて、雰囲気やモニターの足しにする程度もいいですね!

アース

弦アースやハムノイズってご存知ですか?
弦アースは、エレキベースやウッドベースをアンプに接続して音が鳴る状態で、手を弦から離すと「ジーッ」というノイズが大きく。弦に手を触れるとその「ジーッ」というノイズは消えます。

ハムノイズというのは、電源環境でも起こりえます。プリアンプなどに使っている電源や、会場を含めた色んな電圧・電流が関係し、信号内に「ブーン」という音が含まれます。

効果がないものもありますが、「ワニくちクリップ」 を使ったノイズの除去方法をご紹介します。

写真には赤い糸が巻かれた弦とアウトプットジャックの金属部分に「ワニくちクリップ」が取り付けてあります。おわかりですか?

ワニくちクリップはホームセンターなどで数百円で数個手に入ります。みのむしクリップとも言うんですかね(笑) こんな感じのものです→Amazon.co

方法として、クリップの片方を弦に挟みます。金属部分でなくてはなりませんので、画像にある赤糸は少し削って弦をむき出しにしています。

アンプもしくはヘッドフォンで弦を弾けば音が鳴る状態にします。音量はかなり大きめのほうがノイズを確認しやすいです。
そしてクリップのもう片方を、ピックアップのジャックの金属部分などに当ててみます。ノイズが取れればアース処理が可能になる位置だということがわかります。他にシールドのプラグ部分でも効果があります。

ノイズが取れるとクリアで質の良い信号になりますね!
もしノイズ混じりだった場合、PAエンジニアさんがベースの音量を上げようと思ってもノイズも目立ってきてしまいますから上げられません…。どんなに優秀なエンジニアさんであっても、粗末な素材を高級食材に変えることはできないんですから、プレイヤーの出す素材はしっかり大事にしましょう(´∀`)

外部プリアンプの利用

ブレンドに使っているプリアンプもご紹介しましょう。

■InnerBambooElectron DUAL BASS PREAMP for Acoustic Bassist
福島県にあるハンドメイド工房インナーバンブーの製品です。
僕はカスタムオーダーとして塗装やツマミを変更していただいたオリジナル製品です。メーカーサイトにあるものとは若干異なりますが、仕様はほぼ同じです。

2chインプット(フォーンのみ)。それぞれのchにEQ装備。Muteスイッチで消音とチューナーアウト可能。Gainツマミで各chのレベル調整。
MIXモードと切り替えモードが選べます。MIXツマミは割合ブレンド。MasterVolumeあり。

とても質が良い、太く暖かいサウンドです。エレキベースでの使用もいいですしウッドベースにも素晴らしいです。Middleがパライコになっているので、周波数帯を指定してブーストカットできます。
位相変換・ファンタム電源はありません。ただしメーカーではSchetlerのSTAB-B用の9Vファンタム電源なら搭載できるオプションがあります。
9Vの電圧で動きますが18Vでも駆動します。アダプタやパワーサプライでうまくやるといいでしょう。ヘッドルームが広がり、閉鎖感・変なコンプ感がとれて良いサウンドになります。

僕のカスタムは塗装オプションなどがありましたので、金額は約4万円。導入時の過去記事はコチラです。


Headway EDB-1
アコースティックプリアンプという名目であり、ギター、バイオリン、ベースなどを想定して作られたプリアンプです。

こちらも2chインプットできますが、加えてマイク入力のためキャノンケーブルも使えます。それにコンデンサーマイクが使えるようファンタム電源も送ることができます。位相変換のPhaseスイッチもあります。

入力インピーダンスも切り替え設定できます。ピエゾピックアップの利用を見越してか、ハイインピ(Passive)とローインピ(Active)に加えて超ハイインピも選択できます。

このプリアンプは、専用アダプタ以外に9V電池2個でも運用できます。つまりは18V駆動なんですね。ヘッドルームが広めなので、アコースティック楽器でも閉鎖感を少しでも無くすのに良いと思います。
EQは5band。と言っても、周波数帯を調べてみると、高音域が3種類といった感じです。L-Midのツマミは590Hz。ベーシストからみればド真ん中(Mid)な周波数です。ちなみにLowツマミは120Hzです。

NotchFilter(ノッチフィルター)という機能もついています。ハウリング対策のもので、ハウリングが起こっている(または起こりやすい)周波数を選び、-20dBカットします。この-20dBという加減は変えられないところです。ごっそりいきますね(笑)
その選んだ周波数帯をピンポイントにもできるし、その周辺周波数も一緒にカットできるよう「Q値」で幅も決められます。
ONするだけで音色が大きく変わるので、できるだけ使いたくない機能ではあります。

本体にはXLRアウト(キャノン)もついているので、このプリアンプをDI代わりにしてミキサーなどに送ることもできます。同時にLineOutでアンプにも送れます。

現在は生産終了しているそうで、EDB-2という後継機が発売されています。後継機の方がさらにバージョンアップしています。
2chのどちらか、もしくは両方にEQが効くようになっていたり。ch1のほうに9Vファンタムも送れますのでSCHERTLER STAT-Bなんかのコンデンサーマイクも使えますね。
コントラバス関連製品の取り扱いでも有名な弦楽器の山本さんにあったEDB-2の仕様書はコチラ


今回は2つしか紹介しませんでしたが、他にもアコースティック向けのプリアンプはあるようです。
DPAのコンデンサーマイクを使いたい現場ではこのプリを使って、そうでない場合はInnerBambooも候補として使います。

ベースアンプの選択

多くのベースアンプはエレキベース向けに作られているため、ブーミーになりがちです。せっかくのアコースティック感が出ず、生音とは程遠いサウンドで再生されることが多いですね。

最近では、アコースティックベースでの使用も考えられた(もしくはそれ向けに開発された)アンプメーカーも出てきました。

僕の気に入っているPhilJonesBassのベースアンプは、オーディオ的であり、音量を上げてもできるだけ元々のサウンドが壊れないよう増幅するように設計されています。5インチのピラニアスピーカーの数で出力を上げているんですよね。

僕が所有しているものや、巷で評判のコントラバス向けベースアンプをいくつか紹介しておきます。

PhilJonesBass BASS CUB
6kgの重さでキャリングバッグ付きで持ち運び可能。出力100W。
とにかく音が良いと評判で、エレキベースつないでもウッドでも心地良いです 練習用アンプくらいの考えでも、小さなジャズライブハウスでモニター程度できれば良い、広い会場ならPAがいるし…という方には十分です。

独立2chのインプットがあります。1ch目にはMicレベルで入力できるので、マイクも使えます。48Vファンタム電源は装備していないので、ダイナミックマイクのみ使えますね。(外部ファンタム電源を使えば使用できます)

この2chインプットを使って、2つのピックアップをブレンドできたりもします。それぞれにEQが別々についていますので、音色の補正も。唯一できないのは位相反転です。2つの信号が打ち消しあう結果になった場合はどうしようもありませんが…。

AUXインプットはステレオミニプラグのケーブルを使うことで、iPad、iPhone、MP3プレイヤーなどの外部機器を入力できてボリュームもついています。楽器の音と音楽が同時にスピーカーから出るので練習にも最適です。
PhilJonesのLimiterはオマケだと思います、あまり使うことはありません。

ちなみに、PhilJonesBassのコンセプトに「音量を上げても音質が変わらない」というものがあります。全く変わらないというと誤解がありますが、可能な限り楽器の音を大事にそのまま増幅させたいというのがあるんですね。これが世のウッドベース奏者の共感を得ているんだと思えます。

低音感が欲しければ15インチなどの大きめなコーンのスピーカーで鳴らしたほうが音圧や押し出し感を感じやすいものです。コーンが大きければ大きいほど、レスポンス(反応)は遅れがちになるものです。逆に小さなコーンのほうが高音域に向いており、レスポンスも速いです。これは想像がつきますね。

PhilJonesは、5インチという小さなコーンを採用し、レスポンスの速さと音質のクリアさを生かしてベースアンプを設計しています。低音域の雰囲気を作るバスレフの存在も軽視してはいけません。
5インチスピーカーの数をどんどん増やして総面積を広げ、音圧感を出そうとしているんです。→このページをみるとわかります。
総合してPhilJonesBassのベースアンプは出力(○○W)の数字のわりには音圧を感じません。エレキベースで「ドーン」と沈んで背中を押される雰囲気が気持ち良い人もいると思いますが、それらは感じにくいということです。

※最近では、ただでさえ小さくて軽量だったこのBASS CUBのさらに小さい「Double Four」という70Wの安価なモデルも発表されています。こちらは使ったことがありませんが、ライブにはパワー不足なんじゃないかと思われます。練習用にはかなり良いかもしれませんね。

PhilJonesBass FlightCase
画期的なBASS CUBで活動しているジャズミュージシャンも、全てのライブハウスで満足しなくなっていくんですねぇ。というのはやはり100Wという出力。ちょっと大音量のドラマーが隣でドシャバシャやられると音量で完全に負けてしまいます。
もしくは環境の問題です。会場が少しだけ広くてPA設備がない場所では、持ち込んだアンプで客席まで十分な音を届けなければならない時です。

ただでさえ楽器の大きなコントラバス。それに加えてアンプも運ばなければならないとなると、持ち運びも楽でなければ(汗) 宿命ですね(^_^;)
音質・音量・運搬という条件をベースアンプに求めます

僕の使っているのは同社のFlightCaseです。こちらは150W。少し音量が出ますね。
面白いのが、スピーカーのレイアウトです。写真でわかると思いますが、客席に向かっているのは5インチスピーカー2発。底面に見える3つの穴はバスレフです。バスレフはただの穴ですが、オーディオ的には低音の雰囲気が出てくる大事な場所です。

このアンプには、なんと真上の方向にも2つの5インチスピーカーがついています。
ベース奏者は基本的に立って演奏します。その自分自身へ向けてもアンプの音がダイレクトに聴こえるんですね!これって良いアイデアだなっていつも感心します。前面方向だけでなく真上方向からも少し出ているので、(少しというのがキモです。爆音はしません)なんとなく演奏空間を包むように音が出るんですね。

こちらはBASS CUBと違って1ch仕様。
150Wといえども、PhilJonesの150Wです。音圧への過度な期待はしないでおきましょう。音色を優先させています。
しかし、InputGainのツマミもあるし、エレキベースでもそれなりの良音質で使えます。なかなか優れものだと思っています。

PhilJonesBass PB-300
PhilJonesBassはこんな製品も発売しています。これ、拡張スピーカーなんです。
BASS CUBや自分の使っているアンプの出力不足を補うために合わせて使うパワードスピーカーです。その出力250W!
重さは約16kgとのことですが、持ち運びできない重さではありません。車移動であれば問題ありませんね。
5インチスピーカーが6発とバスレフ。背面にコントロール部分がありますが、シンプルにボリュームのつまみのみ!
癖のない形で音量を増幅させるというPhilJonesのコンセプト通りの拡張アンプです。低音もリッチに聴こえますよ。

パワードスピーカーなので、電源が必要です。電源コードでコンセントから。
パワーアンプが内蔵されているということで、プリアンプ内蔵のアクティブベースなら、これに直挿しでも音が出ます。

このスピーカーも所持していたんですが、倉庫で眠っていることが多くなったので、ベース仲間の方にお譲りしました。今思えば、欲しい現場も…ありましたねぇ(笑)


■MarkBass Marckaccoustic AC101
本体を所持していませんが、これを使っている知り合いのベーシストがいましたのでご紹介です。
スペックを見る限り、2chインプットでEQもついているところはBASS CUBと同じです。
マイク入力に対応していて、さらに48Vファンタム電源付き。コンボタイプのベースアンプでファンタム電源が装備されているものってほとんどないんじゃないかなぁ。コンデンサーマイクを使いたい人にはいいですね。
重量10.5kg、200W。十分ですね!小型の台車(キャリー)でもあれば持ち運びはできそうです。

PhilJonesBassとはコンセプトが異なるので、音量は200WでもPhilJonesに比べて音圧や音量は大きく感じます。必要十分に聴こえるでしょうね。
この製品については、自分も現物を見たことがないので、単なる推測…程度にお考えください(^_^;)

スタジオ据え置きのベースアンプを使用する場合

いつでも自分の気に入ったアンプが使えるわけではないと思います。
エレキベースでの使用を考えられたスタジオにはアンペグの冷蔵庫があって当然かもしれませんしね(笑)

そんなときに使えるテクニックがひとつ。
プリアンプを通ることで癖が出るということを覚えていれば、パワーアンプ部分だけを使えば幾分は癖が抑えられます。もし、ウッドベースに外部プリアンプを使っている方は、「ベースアンプ側のReturn端子に接続してみましょう!」
ベースアンプ側のGainやEQが効かなくなっていれば、プリ部分をスルー(通過)できていることになります。
あとはパワーアンプの質や音色、キャビネットとの相性などによるのですが、マシなサウンドになる場合もあります。
Returnに接続した場合、プリ部分のGainで音量を増幅できないので、音量を上げるには外部プリアンプのGain増幅に頼るしか
ありません。期待する音量が出るかどうかは、場所やアンプによります。

【知識】 ベースアンプ = ヘッドアンプ(プリアンプ+パワーアンプ) + スピーカーキャビネット
プリアンプ…入力された信号を増幅する部分+EQなどの音色補正部分。
パワーアンプ…プリアンプで作られた信号を、スピーカーキャビネットで再生できるくらいまで増幅する出口の部分。出力○○Wというのはこのパワーアンプの性能の話。

総評 コラム?

多くのウッドベース奏者が、同じ悩みを抱えています。
「生で鳴っているこの音がそのまま客席に伝われば良いのに」

時代は追いついていないんですかねぇ。多くのベース奏者が多数のピックアップやその組み合わせによるブレンドを試したりしています。プリアンプも同じですね。
試している内に「これはいい!」と興奮して思うことはありますが、冷静に考えてみればそれは「生のサウンドじゃないこと」がわかります。 正直、「生の音に近づいてもどれも程遠い」のです。程遠いが、現状ではマシなサウンドがしている。程度なんですよね。

良くジャズのライブに来られたお客さんに言われることがあります。「(ウッド)ベースはやっぱり生だよね」。
わかっているんです…機材に頼らず自身の腕を上げて、楽器を効率よく鳴らす。ふくよかな低音を取り出す。楽器そのものの調整ひとつだって大事です。
会場が広くなればなるほど、そうはいかないこともわかっています。 この言葉は、長年自分を苦しめて悩ませています(笑)

楽器の音がスピーカーから鳴る時点で違うんでしょうね。音響機材の関係でプリアンプやパワーアンプ、キャビネット。会場の広さ、天井の高さ、壁の素材、プレイヤーの立ち位置、お客さんの数。いろんな要素が加わっていくんですから。

求める音色をどんな会場でも出したいと頑張るのもいいですが、その環境の違いを受け入れて楽しめるといいのかなと思えたりもしますね(´∀`)その方が気持ちも楽だし?(笑)

今日まで、たくさんのお金を使い、模索してきました(笑) 今回はそれまでのまとめをしてみましたが、これもまだ通過点であり、数ヶ月後には違うことを言っているかもしれません(笑)

「すべては良い音楽をお客さんと共有するため」
大事なのは、やはり「自分自身と向き合うこと」

僕の環境で求める音は以上でした。
読者の中にはスカバンドやロカビリースタイルの方。それにエレクトリックアップライトの方。生音再現よりもピエゾピックアップのサウンドが好きな方もいるでしょう。
今回の記事が多くの方の何かしらの参考になれば嬉しいです(^-^)

2014年3月2日(日)pagetop▲ ペダルボード

半年間の更新の穴を埋めるべく?最近の機材事情もご紹介しておきます。

定着してきたメイン回線です。
①NeotenicSoundのBuff(バッファ)で信号強化安定。(右上赤い箱)。
②同じくNeotenicSoundのリニアコンプMagicalForceで音色補正。(紫)
③OvaltoneのTHE ANCHOR IIはコンプレッサー+Mute+TunerOut。(右下)
④OvaltoneのCleanBoost2 forBassはアウトバッファとボリュームコントロールが役目.(左下黒)。
⑤KORGのチューナーPitchBlack

この5選手がスタメン。まず落ちること:はありませんねぇ。Pedaltrain.Jrという軽量アルミのボードを使用し、写真では見えませんが、裏面にはVooDooLabのパワーサプライPedalPower2Plusを取り付けており、各ペダルに電源を分配させています。
これら5選手を除けば、空いたスペースに2ペダルくらいは入ります。演奏するバンドやスタイル・アプローチに合わせて様々なペダルを投入します。
画像ではMXRのオクターバーwaxx mod(青:中央下)とDiditechのコーラス(青:左上)が追加されています。
他に出番が多いものはStrymonのリバーブBlueskyReverbですかね。

シールドはNeotenicSoundのケーブルをメインに。
L-Sタイプはカチッとタイトにキレ良く出したい音楽スタイルの場合に。例えばフュージョンや近代的音楽の場合に。

S-SタイプはL-Sに比べてほんのり柔らかいイメージ。あまりカチッとせず、ゆるさが似合うスタイルで使います。時代感が出るジャズやブルース・ロック・ソウル・R&B・歌謡曲などです。

電源周り

エフェクトボードの電源は前述したとおり、VooDooLabのPedalPower2Plusを使っています。

通常の小型パワーサプライと違い、それぞれのDCアウトがアイソレート(単離・分離・孤立)されています。
よくアナログエフェクターとデジタルエフェクターを同じパワーサプライで使用すると良くないという話、聞いたことはありませんか?
デジタルエフェクターの一瞬の電流などがアイソレートされていないパワーサプライで使用すると、アナログエフェクターにまで影響を及ぼし、ノイズや動作不良の原因になったりするんです。

このPedalPower2Plusはアイソレートされているパワーサプライなので、アナログとデジタルの併用に問題はありません。それに、デジタルディレイやリバーブなどは使用電流も250mAと言った具合にやや高めです。
本体5番6番はそれこそ250mAの高い電流を必要とするペダル向けに使えます。
また、専用DCケーブルを使うことで、12Vや18Vの電圧も作れるので、そういう機材への電源供給も可能です。

安定した電源供給。それにノイズを軽減する回路も入っているようで、モノによっては電池駆動よりもノイズが解消され、スッキリしたサウンドになります。

まだまだあります。ついでに背面に1口だけAC電源があります。アダプタを使用する機材も使えちゃいますね!携帯充電してもいいし…(笑)

金額は、パワーサプライにしてはやや高価ですが、ノイズに強いシステム作りをしたい方にはオススメします。
あまりにもこのペダルが気に入って、他の小型パワーサプライを使う気がなくなってしまいました。
そしてまさかの2台目購入(笑)
1台は、PedalTrainの裏面に固定設置させています。この2台目は、ウッドベース用ペダルや、別のボードを組む際に使っています。最高ですね!

パワーサプライに使っている電源ケーブルがこちら。NeotenicSoundのケーブルです。
特に味付けされるわけではないのですが、元々製品に付属していた電源ケーブルに比べたら安定感と音抜けは格段に上がります。安心安心(^^)

D-Buff

そしてさらに、D-Buffという製品について。これもNeotenicSoundのバッファシリーズの1つで、通称:電バフといいます。
これは電源用のバッファで、コンセントから来た電気を安定・集約し、アンプや機材のポテンシャルを引き出すアイテムです。

これの効果は一目瞭然いや一聴瞭然(?)です。
エフェクターに限らず、アンプもいけますし、パソコンなんかもいけます。
音圧が増し、パワーが上がり、それに音量も増します。
ベースの使用でいえば、音が散らばり部屋か会場を無駄に響かせる低音というのが、ぐっと床から離れて聴こえやすくなる印象です。しかも太く存在感はあります。
最大2A(アンペア)まで使用ができるとのことで、タコ足などを使って、アンプ・エフェクトボードその他を使ってます。

時々、バンドのギタリストにもおすそ分け(笑)して効果を試してもらいましたが、かなり好印象!
ある現場では、ロック系キーボーディストにも使ってもらいましたが、音量と音圧が増し、バンドサウンドの中にも埋もれず抜けてくる。小さな音量でも存在感は死なない。今までEQや音作りで苦労していたところが解消されたという感想ももらいました。

NeotenicSoundの製品が本当に多いですね(^^)
製作者であるハットマンいっぺいさん。彼については過去の僕のMagicalForceの記事などをご覧いただければよくわかるかと思います。
プレイヤーが持っている機材そのままに、さらに現場で起こるトラブルや不満を解消できる製品作りをされています。
現場主義である僕にとって「こんなのあったらいいのにな」が実現されているメーカーさんであります。
そのひとつひとつの製品の質は、ハイクオリティ!安心して使えますよ(´∀`)b

2014年3月1日(土)pagetop▲ 明けましておめでとうございます!?

なんとなんと…更新をサボり続けて数ヶ月…。もう3月ですよ!(゚д゚)!
みなさん、明けましておめでとうございます(汗)

最近は、TwitterやFaceBookでの投稿やフォロアー・お友達のみなさんが画像やライブレポなどを上げてくださるので、すっかり自分の情報発信は済んでしまったような気分になっています…(^_^;)だめだだめだ。

Twitterは全国の方がフォローしてくださっているので、自分の音楽意識や機材モノ、今日の現場の写真や機材回り。オススメ音楽紹介といった発言が多いです。

FaceBookは、身近な方。特に福岡を中心に知った顔の方が多いので、ライブの宣伝や今日の現場写真の投稿が多めです。機材関連の投稿は、あまり多くないと思います。

TwitterとFaceBookというソーシャルネットワークを活用しつつ、自身の演奏家としての活動を全国に一方的に発信できるのは、個人的に良いなぁと思い楽しんでいます(^^)

となると、このホームページの在り方は…。文字制限もなく、全国の方が検索でやってくる方が大半なので、やっぱり機材中心になっちゃうのかな?(笑) しかもとことん根深くマニアックに(゚д゚)!
「いいぞいいぞー」という声も聴こえてくるし、「何書いてるかサッパリ!」という声も…(笑)まぁ機材関連が多くなるとは思いますが、ぼちぼち書いて行こうと思います。

更新しなかったこの約半年間でも、多くの現場を経験をさせていただきましたし、音楽的にも成長したと思います。

2014年もどうぞ、よろしくお願いいたします!


あ、そうだ。毎年最初のブログ記事は「おみくじ」の話でスタートしてましたね(笑)

2011年には末吉
「大鳥の翼を収めて時を待つが如し」
つまり待ちの一年といったところ。

2012年にも末吉
「大鳥の翼を収めて時を待つが如し」
なんと2年連続で全く同じ内容のおみくじを引いたという(^_^;) しかし、この2年間は決して悪い年ではありませんでした。大空に飛び立つための力を蓄える年だったのでしょうが、良い出会いも成長もありました。

そして2013年。吉へと昇格!(笑)
「古木の枝を張りて繁るが如し」 どう解釈してよいかわかりませんが、小さな事を積み重ね、大きな木のように覆い繁らせるという意味でしょうか。
書かれてある内容に悪いものはほとんどありませんでした。「仕事は変えるな。現状維持。」は嬉しい言葉でした(^-^)
やはり、自分にやってくる流れには素直に乗れということかな。ずっとこんな生き方をしています。

そして2014年…ついに「大吉」!(´∀`)b
おおおお~!今年は飛躍するのか!休めていた羽根を広げて飛び立つのかー!期待してください(笑)

過去記事、2013年の記事はコチラです。
2014年を迎えたため、2013年分の過去記事をdiary2013.html、2012年分をdiary2012.htmlとまとめています。