日本のことわざ





































■ う ■


 飢えに臨みて苗を植える(うえにのぞみてなえをうえる)

食べ物が不足し人々が飢え苦しんでいるのを見てから、急いで稲の苗を水田に植えても遅いということから、必要に迫られてから慌てて準備しても手遅れで間に合わないということ。


 上見ぬ鷲(うえみぬわし)

ワシが他の鳥を恐れず、上方を見ないのにたとえて、うぬぼれが強く何物も怖がらない態度のこと。


 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)

たとえば他人が親切にしてくれればこちらもそれに応えて親切にする、というように、相手の出方によってこちらにもそれ相応の出方があるということ。


 魚の水を離れたよう(うおのみずをはなれたよう)

水がないと魚は生きていられないことから、ただ一つのよりどころを失って、もう何も方法がないことのたとえ。


 浮き世渡らば豆腐で渡れ(うきよわたらばとうふでわたれ)

世渡りのコツは、豆腐のように四角四面(極めて真面目)で、あたり(応対)がやわらかいことである。


 有卦に入る(うけにいる)

幸運の年回りにあたる。運がひらけて幸運にめぐりあう。


 烏合の衆(うごうのしゅう)

カラスの群のように、規律も統制もない寄り集まった人々。


 雨後の筍(うごのたけのこ)

物事があとからあとからと続いて発生することを、雨上がりにタケノコが群がって生えることにたとえている。


 兎を見て犬を放つ(うさぎをみていぬをはなつ)

ウサギを見つけてから猟犬を放し、追い立てて捕まえる。気がついたら、悪いところは改めるのがよい、ということのたとえ。


 牛にひかれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

長野の善光寺の近くに住む老婆が、干しておいた布をとなりの牛が角に引っかけて走っていくのを見て追いかけ、思わず善光寺にやってきたのを機会にお参りし、それからもたびたび拝みに行ったという伝説から、本心からでなく他のものに誘われて、思いがけずに善事をすることのたとえ。


 氏よりも育ち(うじよりもそだち)

人は、家柄や血筋よりも環境や教育などのほうが大切である。


 後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)

後ろ姿はたいへん美しく心をひかれるが、前から見た顔だちは大したことはない。


 嘘から出た実(うそからでたまこと)

最初はうそ・偽りであったことが、思いがけず事実となって現れること。


 嘘も方便(うそもほうべん)

うそを言うのは好ましいことではないが、たとえば病人を心配させないようにするときなど、便宜の手段としてうそをつくほうがいい場合もある、ということ。


 内裸でも外錦(うちはだかでもそとにしき)

ひどい貧乏で自分のからだ以外に何一つ持っていなくても、世間に対してはある程度見た目をよくすることが世渡りの一つの方法である、ということ。


 内広がりの外すぼり(うちひろがりのそとすぼり)

家にいるときは偉そうにしたり強がっているが、外に出ると小さくなって意気地がないこと。


 独活の大木(うどのたいぼく)

ウドの茎は長く大きく伸びるが、いかにも弱々しいことから、外観は大きいが役に立たないもののこと。


 鰻の寝床(うなぎのねどこ)

細長いつくりの家などを、ウナギの家に見立てて言う。


 鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)

鵜が魚を、タカが鳥を探し求めるときのように、人が細かいところまで十分に注意して物を探しだそうとする様子。また、その鋭い目つき。


 馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)

馬の耳のそばで念仏を唱えても何とも感じないことから、いくら主張(説明)しても相手が心にとめず、効き目がないことのたとえ。


 海に千年河に千年(うみにせんねんかわにせんねん)

長い年月、さまざまな経験を積み重ねて、世間の表裏をよく知っていること。また、そのような者。


 瓜に爪あり爪に爪なし(うりにつめありつめにつめなし)

瓜(うり)と爪(つめ)の字は似ているが、引っかけるツメ(丶)があるかないかの違いである、ということ。


 瓜の蔓に茄子はならない(うりのつるになすびはならない)

ウリのつるにナスの実がなるはずはないことから、平凡な親からすぐれた子供は生まれない。つまり、親ゆずりの血筋は争えないということ。


 漆は剥げても生地は剥げぬ(うるしははげてもきじははげぬ)

にわか仕込みの知識や言葉つき、態度などはすぐにはげ落ちて欠点が目につくようになるが、身に備わった性質はそう簡単には変わらない。


 噂をすれば影がさす(うわさをすればかげがさす)

人の噂をすると、その人がひょっこりそこへ姿を見せる。


 運は天にあり(うんはてんにあり)

すべて運は天の神から授かるもので、人間の力ではどうすることもできない。

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