日本のことわざ





































■ つ ■


 追従も世渡り(ついしょうもよわたり)

人の機嫌をとってお世辞を言うのも、世間で暮らしていくためにはやむを得ない手段である。


 搗いた餅より心持(ついたもちよりこころもち)

品物そのものよりは、まごころ込めて人のためにする親切な気持ちがありがたい、ということ。


 痛痒を感じない(つうようをかんじない)

痛くもかゆくもない。利害関係がないこと。何の影響も受けないこと。


 杖とも柱とも頼む(つえともはしらともたのむ)

非常にたよりにすることのたとえ。


 杖に縋るとも人に縋るな(つえにすがるともひとにすがるな)

歩行のために杖につかまって歩くのはしかたがないとしても、人の情にはむやみにすがる(他人をあてにする)ことのないようにしなさい。


 使い先で下駄を履く(つかいさきでげたをはく)

お金の使い道をごまかして、こっそり自分の利益にすること。


 使う者は使われる(つかうものはつかわれる)

人に用事をさせる(働かせる)者は、他人に使われる者より一段と気苦労が多い、ということ。


 使っている鍬は光る(つかっているくわはひかる)

日ごろ怠けず勤めに精を出している人は、その行動や姿がひときわ美しく輝いて見えるのを、いつも使って手入れの行き届いた鍬(田畑を耕す農具)がさびることもなく、光っていることにたとえている。


 月とすっぽん(つきとすっぽん)

比べものにならないほど違うことのたとえ。(スッポンとは背中のこうらが丸い、カメに似た動物)


 月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)

群れ集まった雲が月をさえぎり、吹く風に花が散るように、喜ばしいことや良いことにはとかく妨げが多く、思うようにならない。


 月雪花は一度に眺められぬ(つきゆきはなはいちどにながめられぬ)

四季折々の月と雪と花、これら自然の美しい風景を同時に楽しむことができないように、良いことが全部いっぺんにそろうことはあり得ない、ということ。


 月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)

月の明るい夜に釜(飯を炊くかま)を盗まれる。たいしたことがないと油断して、そのすきに付け入られること。


 月夜に提燈(つきよにちょうちん)

月が照る晩に提灯に火をともしても、ぼんやりしてハッキリしないところから、無駄なこと、または必要がないこと。


 月を指せば指を認む(つきをさせばゆびをみとむ)

月を指でさし示して教えると、その月を見ないで指のほうを見る。物事のすじみちを説明しても、その文字や言葉にこだわって、肝心な点をいっこうに理解しないこと。


 作り大言(つくりたいげん)

事実ではないのに、いかにも本当のように見せかけて、大げさなことを言うこと。


 付け焼き刃ははげ易い(つけやきばははげやすい)

切れ味がにぶい刀に鋼の焼き刃を付け加えたものは、付けた部分がすぐに取れて意外にもろいことから、その場だけつくろうため急いで憶えた事がらは身につかず、すぐに欠点があらわれる。


 土一升に金一升(つちいっしょうにかねいっしょう)

土地の位置が有利で、その土地の値段が標準よりもケタ外れに高いことのたとえ。


 土がつく(つちがつく)

相撲で負けること。また、失敗すること。


 土仏が夕立に逢ったよう(つちぼとけがゆうだちにあったよう)

ドロで作った仏像が夕立に出会ったかのように、力が抜けて元気が無く、みすぼらしいようす。


 突っ掛け者の人もたれ(つっかけもののひともたれ)

人を頼りにして、何ごともやりっぱなしにしておく者のこと。


 慎みを知って慎まざれば禍遠きにあらず(つつしみをしってつつしまざればわざわいとおきにあらず)

慎むべき場合に慎まなければ、やがて災難を招くことになる。(慎みは、過ちのないように気をつけること、控えめにすること、などの意味)


 綱渡りより世渡り(つなわたりよりよわたり)

世の中で暮らすことは、空中に張った綱の上を渡る曲芸よりも危険で、難しいことである。


 角を折る(つのをおる)

うぬぼれが強く、高ぶっている者を言い負かし、あるいは弱点を並べ立ててやりこめる。


 角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)

牛のツノの形をなおそうとして、思わず牛を死なせてしまう、ということから、少しの欠点や傷をなおそうとして、そのやり方が度を過ぎたためにかえってそれを駄目にしてしまうこと。


 唾万病の薬(つばきまんびょうのくすり)

口の中の唾液はすべての病気にきく薬である、という世間での言い伝え。


 罪なくして配所の月を見る(つみなくしてはいしょのつきをみる)

罪のために遠い所に追放された身で月を見るのではなく、罪のない自由の身で、配所(罪によって流される土地)のような、ひっそりとさびしい所で月をながめることができたら、さぞかししみじみとした味わいがあることだろう、という意味。


 爪が長い(つめがながい)

欲が深くて、どこまでも飽きることを知らないこと。


 爪に火をともす(つめにひをともす)

ロウソクの代わりにツメに火をつけるほどケチであること。


 爪の垢を煎じて飲む(つめのあかをせんじてのむ)

すぐれた人の影響で、自分もそうなりたいと努力することのたとえ。


 爪を研ぐ(つめをとぐ)

大きなたくらみ、または望みを果たそうとして機会を待つ。


 露の命(つゆのいのち)

はかない(長くもたない)命を、消えやすい露にたとえている。


 面から火が出る(つらからひがでる)

非常に恥ずかしくて顔を赤くすることのたとえ。


 面の皮千枚張り(つらのかわせんまいばり)

顔の表皮を何枚も重ねてはったように、恥知らずで厚かましいこと。


 面の皮を剥ぐ(つらのかわをはぐ)

厚かましく、恥知らずの者をひどい目にあわせる。


 釣り合わぬは不縁のもと(つりあわぬはふえんのもと)

結婚する男女の家がら・境遇などがあまりにかけ離れてつり合わないことは、離縁など思わしくない結果を招く原因となる。


 釣り落とした魚は大きい(つりおとしたうおはおおきい)

もう少しで手に入るというときに取り逃がした(失った)ものは、とても残念でなかなか諦めきれない。


 鶴の一声(つるのひとこえ)

大勢で議論し合ってもまとまらなかったのに、有力者の一声で物事に決まりがついて、多くの人がそれに従うことのたとえ。


 鶴は千年、亀は万年(つるはせんねん、かめはまんねん)

ツルとカメは寿命がたいへん長いことから、長寿を意味した言葉。

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