日本のことわざ





































■ と ■


 頭角を顕わす(とうかくをあらわす)

学問・才能が、多くの人よりも目立って優れている。


 燈火親しむべし(とうかしたしむべし)

秋になると涼しさが気持ちよく感じられ、あかり(燈火)になじむようになる。読書に一番適した季節になること。


 冬瓜の花の百一(とうがんのはなのひゃくいち)

トウガン(ウリの一種)にはむだ花が多く、花が咲いてもほとんど実を結ばない。


 同気相求む(どうきあいもとむ)

同じ気風や心を持つもの、また、気のあった仲間はたがいに親しみを感じて自然に集まる。


 陶犬瓦鶏(とうけんがけい)

瀬戸物で作ったイヌと、素焼きのニワトリ。外見だけが良く見えて、何の役にも立たない人のたとえ。


 同工異曲(どうこういきょく)

音楽・詩などで、できばえは同じであるが、その趣や表現の方法が異なること。また見た感じは違うが、内容はだいたい同じであること。


 東西南北の人(とうざいなんぼくの人)

住所が一定しない人。あてもなく歩き回る(流浪する)人。


 東西を弁えず(とうざいをわきまえず)

東と西の区別も知らない。道理を知らず、物事を常識的に考え判断することができないこと。


 同日の論ではない(どうじつのろんではない)

まったく違っていて、同じに扱うことはできない。また、一方が優れていて比べものにならない。


 冬至冬中冬はじめ(とうじふゆなかふゆはじめ)

冬至(12月22、23日ごろ)は、暦の上では冬の中ほどだが、実際の気候はこれからが本格的な冬になる、ということ。


 同舟相救う(どうしゅうあいすくう)

利害を同じくする者は、普段は仲が悪くても危険なときにはともに助け合う。


 唐人の寝言(とうじんのねごと)

何を言っているのか全く分からない言葉のこと。


 燈台下暗し(とうだいもとくらし)

燈台(またはロウソクを立てる台)のすぐ下あたりが暗いように、手近なことがかえってわかりにくいということ。


 堂に入る(どうにいる)

文句のつけようがないほど、非常に優れている。


 問うに落ちず語るに落ちる(とうにおちずかたるにおちる)

他人に聞かれたときは秘密を漏らさないように用心するが、自分から話し出すときには、しゃべっているうちに言ってはいけないことまで、うっかり言ってしまうものだ。


 同病相憐れむ(どうびょうあいあわれむ)

同じ病気にかかっている人がいたわり合うことから、苦しい立場の人はたがいに思いやりがある、ということ。


 燈滅せんとして光を増す(とうめつせんとしてひかりをます)

ロウソクの火(ともしび)が消えるときに、その光がパッと明るくなる。物事が滅びようとするまぎわに、少しのあいだ勢いが盛んになることのたとえ。


 桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す(とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす)

モモやスモモは花も美しく実もおいしいので、招かなくても人がたくさん集まってきて下に自然と小道ができる、ということから、徳のある人は何も言わなくても、その徳をしたって自然に人が集まる。


 十日の菊、六日の菖蒲(とおかのきく、むいかのしょうぶ)

九月十日(菊の節句の翌日)のキク、五月六日(端午の節句の翌日)のショウブ、という意味で、時期に遅れて役に立たない物事のたとえ。


 遠き慮りなき者は必ず近き憂いあり(とおきおもんばかりなきものはかならずちかきうれいあり)

遠い将来のことをよく考えて対策を立てない者は、必ず近いうちに困ることが起きる。


 遠くて近きは男女の仲(とおくてちかきはだんじょのなか)

男女の仲は、思ったよりも結ばれやすいものだ。


 遠くの親類より近くの他人(とおくのしんるいよりちかくのたにん)

いざという時、遠い所にいる親類よりも近くに住む他人のほうが、なにかと頼りになる。


 時は得難く失い易し(ときはえがたくうしないやすし)

良い機会はなかなか得られず、時期を取り逃がしてしまう。また、好機をつかんでも、それをうまく役立たせることはむずかしい。


 時は金なり(ときはかねなり)

時というものはお金と同様に貴重であるから、無駄に使わないでよく励み努めなければいけない、ということ。


 時人を待たず(ときひとをまたず)

月日は誰に対しても関係なく、どんどん過ぎ去っていく。


 徳有る者は必ず言有り(とくあるものはかならずげんあり)

徳のある者は、心のうちにあるものが自然に言葉に表れる。


 読書三到(どくしょさんとう)

本を読むとき、よけいなことを言わず、他のものを見ず、他のことを考えず、精神を集中して読めばその内容がよくわかる。


 読書三余(どくしょさんよ)

冬・夜・長雨の三つの余暇は、読書をするのにはちょうどよいということ。


 読書百遍義自ら見る(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)

一つの書物を百回もくり返し読めば、理解しにくいところも自然にわかってくる。


 毒にも薬にもならぬ(どくにもくすりにもならぬ)

効能もなければ害もない。何の役にも立たないこと。


 徳を以て恨みに報ゆ(とくをもってうらみにむくゆ)

うらみのある者に、仕返しをするのではなく恩恵をもって報いる。


 毒を以て毒を制す(どくをもってどくをせいす)

毒を消すために他の毒を用いる。悪人(悪事)を取り除くために悪人(悪事)を使うことのたとえ。


 所変われば品変わる(ところかわればしなかわる)

土地によって言語や風習、習慣が違うこと。


 年問わんより世を問え(としとわんよりよをとえ)

年齢が多いか少ないかは問題ではなく、これまでにこの世で得た経験の数が問題である。


 年に不足はない(としにふそくはない)

長生きをしていて、もう死んでも心残りはない。


 年寄りの冷や水(としよりのひやみず)

老人が自分の歳も考えず、若い人には負けないつもりでハラハラするようなことをするたとえ。


 塗炭の苦しみ(とたんのくるしみ)

泥にまみれ炭火で焼かれるような、たいへんな苦しみ。


 隣の花は赤い(となりのはなはあかい)

他人の持っているものが自分のものより良いように見えて、うらやましいことのたとえ。


 鳶が鷹を産む(とびがたかをうむ)

とくに優れたところもない親が、立派な子供を産むこと。


 富は屋を潤し徳は身を潤す(とみはおくをうるおしとくはみをうるおす)

財産をたくさん持つようになると家が栄え、徳を持つようになれば自分が向上する。


 虎に翼(とらにつばさ)

凄まじい威力・勢いをふるうものに、さらに有力な地位を与えて、思う存分に勢力をふるわせること。


 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)

まだタヌキをつかまえないうちから、その皮がいくらで売れるだろうかなどと計算するかのように、結果が決まる前からあれこれ考えて、あてにして待つこと。


 虎を描いて狗に類す(とらをえがいていぬにるいす)

トラを描いたつもりなのに、結局はイヌに似てしまった、ということから、すぐれた物事を真似たのに成功せず、みっともない結果となること。また、強い人間ぶってかえって軽薄になることのたとえ。


 虎を野に放つ(とらをのにはなつ)

放し飼いのトラのように、危険なものを手をつけずに放っておいて、あとに災いを残すこと。


 鳥籠に鶴をいれたよう(とりかごにつるをいれたよう)

鳥カゴに背が高いツルを入れたら狭くて身動き一つできないことから、押さえつけられて、ノビノビとしていないようす。


 取り付く島もない(とりつくしまもない)

頼りとするものもなく、どうしてよいか分からない。また、相手の態度や言葉が穏やかでなく不親切で、話しかける手がかりが見つからない。


 泥棒を捕らえて縄をなう(どろぼうをとらえてなわをなう)

ふだん注意をおこたって、今にも事が起こりそうになってから慌てて準備すること。泥縄(どろなわ)ともいう。


 泥を塗る(どろをぬる)

名誉を傷つける。


 団栗の背比べ(どんぐりのせいくらべ)

これといって優れた点もなく、みな平凡で大した違いがないこと。


 呑舟の魚は支流に泳がず(どんしゅうのうおはしりゅうにおよがず)

舟を飲み込むほどの大きな魚は支流を泳がない。優れた大人物は大きな志を持っていて、つまらぬ事柄にはこだわらないということ。


 飛んで火にいる夏の虫(とんでひにいるなつのむし)

自分からすすんで、身を災いの中に投じることのたとえ。

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