日本のことわざ





































■ ち ■


 知恵者一人馬鹿万人(ちえものいちにんばかまんにん)

ものの道理が分からない人が多いのにくらべて、すぐれた知恵の人は少ないということ。


 知恵は小出し(ちえはこだし)

ある限りの知恵を全部出すと行きづまってしまうことがある。だから知恵は必要に応じて少しずつ出すほうがよい。


 近い者に金は貸さぬもの(ちかいものにかねはかさぬもの)

親しい人や身内に貸した金は、催促して取り立てるのは気分が悪いし、わずらわしい問題が起こりがちなので貸し借りはしないほうがよい。


 近火で手をあぶる(ちかびでてをあぶる)

目先の小さな利益をはかる。


 力山を抜き気は世を蓋う(ちからやまをぬききはよをおおう)

一世を圧倒するほど力量があることのたとえ。


 畜生の浅ましさ(ちくしょうのあさましさ)

牛や馬など、人間に養われる生き物はどんなに利口のように見えても、やはり情けない畜類にすぎない。


 竹馬の友(ちくばのとも)

いっしょに竹馬にのって遊んだ、幼いころの友だち。


 知者は水を楽しむ(ちしゃはみずをたのしむ)

水がある一カ所にたまって滞ることがないのを、知者(賢い人)が物事の道理をよくわきまえていて、行きづまることがないのにたとえている。


 痴人夢を説く(ちじんゆめをとく)

愚かな者が自分の見た夢の話をする。言うことが要領を得ないこと。


 血で血を洗う(ちでちをあらう)

肉親どうしがたがいに悪事を暴いて争う。また、悪事の後始末をしようとしてさらに悪事をかさねる。


 血と汗(ちとあせ)

たいへんな努力をしたうえに、辛さや苦しさなどをじっと我慢することのたとえ。


 血の出るような金(ちのでるようなかね)

あれこれと苦労して、やっと都合をつけた貴重な金。


 血は水よりも濃し(ちはみずよりもこし)

血筋(血のつながり)はあらそえない(否定しようにも否定できない)。他人よりは血縁者のほうが親しいということ。


 血も涙もない(ちもなみだもない)

人間らしい感情を持たず、思いやりがない。


 茶腹も一時(ちゃばらもいっとき)

茶を飲んだだけでも、しばらくは空腹をしのげる。少しばかりのものでも、その場を切り抜けることができるということ。


 中原に鹿を逐う(ちゅうげんにしかをおう)

野原のなかでシカ狩りをする。多くの英雄たちが帝王の位をねらって権利を争う。また、実力者が競争して同じ目的を得ようとすること。


 忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)

まごころをもって戒める言葉が、とかく人の心に逆らって、聞き入れられないこと。


 忠臣は二君に事えず(ちゅうしんはにくんにつかえず)

忠義な家来は、ひとたび主君を定めてそのために仕えたうえは、どんなことがあっても、他の主君には仕えない。


 朝三暮四(ちょうさんぼし)

目の前の差別にばかりとらわれて、それが結局は同一であるのをしらないこと。また、うわべだけの巧みなことばで人をだまし、自分の思い通りにすること。


 張三李四(ちょうさんりし)

名も知れぬ、平凡な人物のこと。(張・李とも中国に多い姓で、張さんの三男と李さんの四男という意味)


 長者富に飽かず(ちょうじゃとみにあかず)

多くの財産がある人でも、もうこれで十分に満ち足りているということはなく、欲にはきりがないこと。


 長者に子なし(ちょうじゃにこなし)

貧乏人は暮らしが楽でないのに子供が多く、金持ちは後継ぎの子がなくて困る。世の中は思うようにいかないということのたとえ。


 長者の万燈より貧者の一燈(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)

貧しい人のわずかな志(厚意)は、誠意がこもっている点で、金持ちのたくさんの志よりもまさっている。


 長袖善く舞い多銭善く買う(ちょうしゅうよくまいたせんよくかう)

そでが長いとうまく舞いができるし、資金が多いと商売がしやすい。条件が良く、資金にゆとりがあると有利で成功しやすいということ。


 長所は短所(ちょうしょはたんしょ)

すぐれた点(美点)もそれに頼りすぎるとかえって失敗することがある。また、長所は見方によっては、それがその人の欠点である場合がある。


 長舌三寸(ちょうぜつさんずん)

人の前では調子のいいことを言って、見えないところで長い舌を出して笑うこと。


 長蛇を逸する(ちょうだをいっする)

惜しいところで、ちょうどよい機会を取り逃がすこと。


 提燈で餅をつく(ちょうちんでもちをつく)

思うように物事がはかどらないこと。


 提燈に釣鐘(ちょうちんにつりがね)

一方がたいへん優れていて、比べものにならない(つりあわない)ことのたとえ。


 提燈を持つ(ちょうちんをもつ)

提灯(ちょうちん)を持って先に立ち、足もとを照らしながら人々を案内することから、人の手先となって宣伝し、大げさに言いひろめること。


 重宝を懐く者は夜行かず(ちょうほうをいだくものはよるゆかず)

大切な宝を持った者は、危ない夜道を歩かない。責任の重い大事な任務を引き受けた者は、軽率にならないよう自分の行動に気をつけること。


 鳥目飛耳(ちょうもくひじ)

見たり聞いたりすることが古い時代や遠くのことにまで及ぶ、ということで、書物(書籍)のこと。


 頂門の一針(ちょうもんのいっしん)

頭のてっぺんに針を刺すような、急所(弱点)をつくきびしい戒め。


 長夜の飲(ちょうやのいん)

夜どおし寝ないで酒を飲み、夜明けになっても戸を閉めたまま、明かりをつけて酒盛りを続けること。


 蝶よ花よ(ちょうよはなよ)

子供を不自由なく可愛がり育てるありさまを言い表した言葉。


 朝令暮改(ちょうれいぼかい)

朝に出した命令をその日の夕方には改める。規則や命令がひっきりなしに変わって定まらないこと。


 塵塚に鶴(ちりづかにつる)

ごみために上品で美しいツルがいるかのように、つまらない(くだらない)所に優れたものが入り交じること。(掃き溜めに鶴)


 塵に同ず(ちりにどうず)

世間一般の人が住むこの世の中の人たちと打ち解けて交わる。


 塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)

極めてわずかなものでも、長い間にたくさん積み重なれば、山のように高くて大きなものになる。


 散るは桜、薫は梅(ちるはさくら、かおるはうめ)

サクラの花は散るときがさっぱりとして未練を残さず、ウメの花は香りが高いのが、とくに目立った点である。


 地を易うれば則ち皆然り(ちをかうればすなわちみなしかり)

たがいに立場が違うからおこなう事も違うわけで、その立場を取り替えればおこなうことは同一になる。


 珍客も長座に過ぎれば厭わる(ちんきゃくもちょうざにすぎればいとわる)

久しぶりに訪ねてきた珍しい客も、あまり長時間そこにすわり込んで帰ろうともしないと嫌がられる。


 沈黙は金(ちんもくはきん)

くだらないこと、余計なことをペチャクチャとしゃべらないで、落ち着いて黙っているほうが金のように値うちがある。

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