日本のことわざ





































■ そ ■


 滄海の一粟(そうかいのいちぞく)

青く広々とした海に浮かぶ一つぶのアワ。大きいものに比べて極めて小さいもの。また、宇宙の中では人間はちっぽけな存在だということをたとえている。


 創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)

事業を新しく始めるときは、大きい夢や希望をえがいて様々な困難にうち勝っていけるが、やがて軌道に乗ると、この事業を守り固め維持することのほうがはるかに難しくなってくる。


 糟糠の妻(そうこうのつま)

米のカスとヌカの粗末な食事をしていた貧乏な時代から、苦労をともにしてきた妻。


 そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)

そんな安い値段では問屋でも卸売りをしないということから、考えていることを相手がそのまま受け入れてくれない場合にいう。


 総領の十五は貧乏の世盛り(そうりょうのじゅうごはびんぼうのよざかり)

長男が一人前になるまでは家計が苦しく、一家の暮らしにゆとりがない時期だということ。


 総領の甚六(そうりょうのじんろく)

最初に産まれた子は、他の兄弟にくらべて大らかで、ぼんやりしているということ。


 底をはたく(そこをはたく)

中に入っているものを全部すっかり出しつくす。


 俎上の魚(そじょうのうお)

まな板の上にのせた魚。死を待つしかない運命のこと。


 育ちははずかし(そだちははずかし)

成長期の環境や教育など、人がどのように育てられたかは自然に言葉や動作にあらわれ、隠すことができないということ。


 袖から手を出すも嫌い(そでからてをだすもきらい)

出すことは、金はおろか衣服の袖から手を出すのも嫌がる。極端にケチなことのたとえ。


 袖にする(そでにする)

人を、そこにいてもいないかのように軽くあつかう。


 袖引き煙草に押し付け茶(そでひきたばこにおしつけちゃ)

別れのあいさつをして立ちかけた客のそでを引いて誘い、客の都合を何も考えないで手厚くもてなすこと。好意がかえって迷惑なことのたとえ。


 袖触れ合うも他生の縁(そでふれあうもたしょうのえん)

道行く知らない人と袖をふれあう程度のわずかな関係も前世からの縁である、という考えから、ちょっとした出来事もすべて前の世からの因縁によるということ。


 備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)

もしもの場合に備えて日ごろから準備しておけば、事が起こっても慌てず、心配することもない。


 その一を知りてその二を知らず(そのいちをしりてそのにをしらず)

物事の一部分を知っているだけで、それ以上のことは全くわからない。物事に対する見方、考え方が狭いこと。


 その地に非ざれば之を樹うれども生ぜず(そのちにあらざればこれをううれどもしょうぜず)

その草木に適した土地でないと、種をまいても育たないことから、勉強をしようとする心構えがない者にいくら教えても、よい結果は得られないということ。


 その人を知らざればその友を視よ(そのひとをしらざればそのともをみよ)

その人の人がらについて判断・評価をするには、その人が付き合っている友達を見れば見当がつく。


 その身正しければ令せずして行なわる(そのみただしければれいせずしておこなわる)

政治をおこなう者が自分の身をつつしみ、日ごろのおこないが正しければ、とくに命令をしなくても国民は服従し、自然によい政治がおこなわれる。


 蕎麦の花見て密を取れ(そばのはなみてみつをとれ)

初秋にソバの花が咲いた後が、ハチミツを採取するのにちょうどいい時期である、ということ。


 染物屋と鍛冶屋を三年辛抱すれば出世する(そめものやとかじやをさんねんしんぼうすればしゅっせする)

水を使う染物屋は冬、火を使う鍛冶屋は夏がつらいけれど、これらの仕事を三年も勤めることができる人ならばきっと出世する。


 空飛ぶ鳥も落とす(そらとぶとりもおとす)

権力・勢力が非常に強くて大きいようす。


 空念仏も三合どまり(そらねんぶつもさんごうどまり)

信心の心もなく、ただ口だけで念仏を唱えても三回くらいでやめてしまう。にわか仕込みの物事は長続きしないということ。


 算盤が合う(そろばんがあう)

計算が合う。採算がとれる。


 添わぬ中が花(そわぬうちがはな)

夫婦として一緒に暮らす前の恋仲の時代のほうが、はなやかで美しいということ。


 損して得とる(そんしてとくとる)

目先のわずかな利益をすてて、将来もっと多くの利益を得る。


 損して恥かく(そんしてはじかく)

損をしたうえに、さらに恥をかく。(ひどい目にあったときに使う)

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