日本のことわざ





































■ さ ■


 菜園作りの野良荒らし(さいえんづくりののらあらし)

ただ野菜づくりに懸命になって、他の畑仕事には手がまわらず、穀物を栽培する耕地を荒れるがままにしておく。細かいことに労力を使いすぎて、全体に注意が行き届かないこと。


 細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)

器用な人は何かと役に立つのでみんなから宝物のように大切にされるが、自分にはあまり利益にならない。


 才子、才に倒れる(さいし、さいにたおれる)

頭がよく知恵のすぐれた人は、自分の才能に自信を持ちすぎてかえって失敗する。


 賽は投げられた(さいはなげられた)

賭事(かけごと)のサイコロは、ついに投げられてしまった。事態がこうなった以上、どんなことがあってもおこなうしかないということ。


 盃に推参なし(さかずきにすいさんなし)

酒をくみかわす時には、身分や地位を抜きにして楽しく振る舞うのがよい。(推参は、自分から押しかけていくとか、不作法な振る舞いという意味)


 魚は殿様に焼かせよ(さかなはとのさまにやかせよ)

魚を焼くには、たびたび手を魚に触れると身がくずれるから、殿様のようにゆったりとした人に任せておくのが一番よい。


 鷺を烏(さぎをからす)

その違いは一目で分かるのに、サギをカラスというように、わざと理屈に合わないことを言って反対すること。


 先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)

人より先に事をおこなえば、他人をおさえることによって自分のほうが有利になり、利益・勝利・成功を招くものである。


 酒買って尻切られる(さけかってしりきられる)

酒をごちそうしてあげた好意がかえって仇(あだ)になって、その人から乱暴されること。


 酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)

度を越さずちょうどよい程度に飲めば、どんなによく効く薬よりも酒が一番健康に良いということ。


 雑魚の魚まじり(ざこのととまじり)

勢力のある大物の中に小魚のような小物がまじっていて不相応なこと。


 囁き千里(ささやきせんり)

ないしょ話がすぐに千里もの遠いところまで知れわたる。秘密がもれやすいこと。


 坐して食えば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)

山のようにたくさんの財産があっても、働かずに暮らしていればすぐに使い果たしてしまう。


 砂上の楼閣(さじょうのろうかく)

砂の上に建てた高い建物は、基礎が不安定ですぐ倒れてしまうところから、あやふやで実現しそうもないことのたとえ。


 砂糖買いに茶を頼むな(さとうかいにちゃをたのむな)

砂糖と茶の葉をひとまとめにして持つと、砂糖の湿気で茶が湿ってしまう心配がある。


 猿に烏帽子(さるにえぼし)

サルに烏帽子(頭にかぶるもの)をかぶせたように、人がらに合わない言葉や行動のたとえ。


 去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)

死んだ人は月日が経つにつれてだんだん忘れられてゆく。親しかった人も遠く離れると、しだいに親しい付き合いの感覚が薄くなるということ。


 触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

関係しなければ災いを招くことはない。よけいな世話を焼かずに知らん顔をしているほうがましだ、ということ。


 三十六計逃ぐるにしかず(さんじゅうろっけいにぐるにしかず)

どうにもうまく処置ができないときは、その場から逃れて身の安全をはかるのが最上の策である。


 山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょはこつぶでもぴりりとからい)

からだは小さいが、気持ち、手腕、力量などは大したもので、侮ることができないということ。


 三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)

自分の不注意や考え違いから、もらしてはいけないことを他人に話し、または人を悪く言ったために身の破滅を招くこと。


 三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

とくに優れたところもない人間でも、三人も寄り集まって考えれば良い知恵が浮かぶものだ。(文殊は、知恵をつかさどる菩薩(ぼさつ))


 三年園を窺わず(さんねんそのをうかがわず)

三年ものあいだ庭に出て草木をのぞいて見るひまがないほど、勉強に打ち込むことを言ったもの。


 三面六臂(さんめんろっぴ)

一人で数人分もの働きをすることを、仏像の顔が三つ、ひじが六つあるのにたとえている。

↑このページの一番上へ↑

メニューに戻る

トップページ知識と心のDNA日本のことわざ・さ