日本のことわざ





































■ な ■


 無いが意見の総じまい(ないがいけんのそうじまい)

酒や女におぼれた者に、意見(悪いところを直すように忠告する)しても効き目がないが、いずれ多くの金をそのためにつぎ込んで無一文(金が少しもない)になれば、その時が最後の忠告と同じで、自然に品行がおさまるということ。


 無い袖は振れぬ(ないそではふれぬ)

親切な気持ちはあっても、現に自分のものとして持っているもの(金銭)がなくてはどうしようもない。


 泣いても笑っても(ないてもわらっても)

どんなに気をもんでも、これが最後であるということ。


 無いもの食おうが人の癖(ないものくおうがひとのくせ)

たくさんあるものは大して欲しいと思わないが、ほんの少ししかないものやまったくないものは、よけいに欲しがるのが人というものである。


 直きに曲がる枝(なおきにまがるえだ)

まっすぐな木にも曲がった枝が付いているように、おこないが正しい人にも欠点や弱点はあるということ。


 長い目で見る(ながいめでみる)

その時の状態だけで判断しないで、成りゆきを見守ってそのうえで判断する。


 長い物には巻かれよ(ながいものにはまかれよ)

力のある人や目上の人には反抗しないで、言われたとおりにするほうが得だ、ということ。


 鳴かず飛ばず(なかずとばず)

人目を引くような活動をさしひかえる。何もしないでいる。


 仲立ちより逆立ち(なかだちよりさかだち)

人のあいだに入って取引・交渉などを取り次いだり、まとめたりするのは難しい。それよりは逆立ちをするほうがよほど簡単で気楽だ。


 流れに棹(ながれにさお)

流れに乗って調子よく進んでいる舟で、さらに棹を操って進めることから、物事が具合良くはかどること。


 泣き面に蜂(なきつらにはち)

泣き顔をハチが刺す。不幸せのうえに不幸せがさらに加わること。


 泣く子と地頭には勝てぬ(なくことじとうにはかてぬ)

泣いて言うことをきかない子供と、権力を持つ横暴な地頭(昔の役人の職名)には、こちらがどんなに正しいことを言ってもちっとも認めてくれない。理屈の良し悪しに関係なく、勝つ見込みがないことのたとえ。


 無くて七癖(なくてななくせ)

人は誰でも多かれ少なかれクセがあるということ。


 なけなしの無駄遣い(なけなしのむだづかい)

わずかしか金を持っていない者に限って、金を惜しげもなく派手に使いがちである。


 仲人の嘘八百(なこうどのうそはっぴゃく)

結婚の仲立ちをする人はとかく嘘を並べ立て、実際以上に大げさに言うからあてにならない。


 情けが仇(なさけがあだ)

好意を持ってやったことが、かえって為にならない結果になること。


 情けは人のためならず(なさけはひとのためならず)

人に情けをかけておけば、自分にもそれにふさわしいだけの良い報いがある。人への情けは自分のためにもなる。


 鉈を振るう(なたをふるう)

人員・予算など、不必要なものを取り除いて大幅に減らす。


 夏歌う者は冬泣く(なつうたうものはふゆなく)

仕事ができるときにせっせと働かない者は、あとで生活に苦しむことになる。


 夏の風邪は犬も食わぬ(なつのかぜはいぬもくわぬ)

暑い夏に風邪をひくのは何ともばからしい、ということ。


 夏の小袖(なつのこそで)

小袖は寒い冬の季節に着ることから、時季はずれで役に立たないもの。


 七重の膝を八重に折る(ななえのひざをやえにおる)

できるだけへりくだって、心をこめて人に願う、または詫びる。


 七転び八起き(ななころびやおき)

七回転んで八回起きる。何度失敗してもくじけず、立ち上がって奮闘すること。(七転八起)


 七度尋ねて人疑え(ななたびたずねてひとうたがえ)

さがしものが見つからないときなど、あらゆる手だてを尽くして最後に人を疑うのはやむを得ないとしても、最初から人を疑うのはよくないことである。


 何事も縁(なにごともえん)

物事はすべて縁によってつながれ、関係が生じるもので、縁がなかったら親しい者どうしでも結ばれない。


 名のない星は宵から出る(なのないほしはよいからでる)

つまらない者は、自分から進んで他の者の先に立つものだ。


 なぶれば兎も食いつく(なぶればうさぎもくいつく)

ウサギのように穏やかなものでも、あまりにうるさく付きまとい虐めると、しまいには怒る。


 鍋釜売っても(なべかまうっても)

生活の必需品である、なべ・かまを思いきって売り払ってでも、という意味で、苦しいやりくりをして何とか融通すること。


 生壁の釘(なまかべのくぎ)

塗ったばかりでまだよく渇かない壁にクギを打つかのように、手応えがないこと。


 生木を裂く(なまきをさく)

たがいに愛し合う男女をむりやり別れさせる。


 生兵法は大怪我の基(なまびょうほうはおおけがのもと)

いいかげんな知識しか身についていない者が、それに自信を持ちすぎて大きな失敗をすること。


 生酔い本性違わず(なまよいほんしょうたがわず)

酒を飲んで少し酔った程度では、その身に元からそなわっている性質は変わらない。


 なめくじに塩(なめくじにしお)

ナメクジに塩をかけると、縮んで小さくなることから、非常に恐れて身をすくめること。また、失望したり予想に反する事に出会ったりして元気がなくなること。


 名より実(なよりじつ)

名声や名誉などよりも、現実の利益を取ること。


 習うより慣れよ(ならうよりなれよ)

教えを受けたり本を読んだりしても覚えられなかったことも、たびたび経験してそのことに慣れ親しめば、自然に理解して自分のものとすることができる、ということ。


 ならぬ堪忍するが堪忍(ならぬかんにんするがかんにん)

つらさ、苦しさをもうこれ以上がまんできないと思っても、ここががまんのしどころだと、じっと堪え忍ぶのが本当のがまんである。


 習わぬ経は読めぬ(ならわぬきょうはよめぬ)

よく理解して身についたことでないと、いざ「やれ」と言われてもできない。


 なる木は花から違う(なるきははなからちがう)

実がなる木は、すでに花が咲いたときから目に映る感じが違う、というように、すぐれた人物は最初から普通の人とどこか変わったところがあるということ。


 名を竹帛に垂れる(なをちくはくにたれる)

歴史上の人物として、名が後世にまで伝えられるような仕事をする。(昔は紙がなく、竹のふだや絹で織った布(帛)に文字を書いたことから転じた言葉。竹帛は、歴史という意味)


 名を釣る(なをつる)

良い評判を得ようと努力する。


 何でも来いに名人なし(なんでもこいにめいじんなし)

色々なことを何でもひととおりにできる人には、ある一つのことに優れた腕前を持つ者はいない。

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