日本のことわざ





































■ こ ■


 恋に師匠なし(こいにししょうなし)

恋は、べつに手引きをしてもらわなくても、当人が自然に覚えるものである。


 鯉の滝登り(こいのたきのぼり)

黄河の上流にある竜門の急流を登ったコイは竜に変身するという中国の伝説から、人の立身出世をたとえている。


 恋は思案の外(こいはしあんのほか)

恋をする人の心は常識では判断できない。


 紅一点(こういってん)

多くの男性の中にまじったただ一人の女性を、緑の草木の中に一輪の紅色の花がぽつんと咲いているのにたとえている。


 光陰矢の如し(こういんやのごとし)

月日が経つのはきわめて早いことのたとえ。


 後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)

事が終わってしまった後で失敗などをあれこれと残念がっても、手遅れで取り返しがつかない。


 巧言令色(こうげんれいしょく)

お世辞を言ったりして言葉をうまく飾り、顔色をつくろうこと。


 口耳の学(こうじのがく)

耳で聞いたことをそっくりそのまま口に出して説く、浅く薄っぺらな学問。


 好事魔多し(こうじまおおし)

良いことには、ともすると妨害、邪魔が入りやすい。


 孔子も時に会わず(こうしもときにあわず)

知徳がすぐれ、理想的な人物といわれた孔子(中国の学者)でさえ、それにふさわしい境遇を得られなかった時期もあるということから、才能・能力がある人でも、世間に才能を知られないままでいることがあるということ。


 郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)

人はその土地に入ったら、その土地の習慣に従うのがよい。


 好物に祟りなし(こうぶつにたたりなし)

好きなものは食べ過ぎてもそれほど害にはならない。


 弘法も筆の誤り(こうぼうもふでのあやまり)

弘法大師のような能筆家でも、時には書き損なうことがある。学問・技能に優れた人でも間違うことがあるということ。


 高木は風に折らる(こうぼくはかぜにおらる)

高い木は風当たりが強く、折れやすいことから、世間の評判、または信用が普通よりずっとすぐれている人は、とかくうらやみねたまれて難にあうということ。


 紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

紺屋(染め物屋)が布を染めるのはお手のものであるはずなのに、いつも自分がはいている袴は白い生地のままだった、ということから、他人のためにばかり忙しくて、自分のことをする暇がないことのたとえ。


 呉越同舟(ごえつどうしゅう)

仲の悪い者どうしが同じ場所にいて、行動をともにすること。(呉・越ともに中国春秋時代の国。たがいに長く争った)


 声なくして人を呼ぶ(こえなくしてひとをよぶ)

声をかけて呼ばなくても、徳のある人のまわりには自然に人が近づいて来る。


 故郷へ錦を飾る(こきょうへにしきをかざる)

故郷を離れた土地で苦労していた人が、出世して故郷に帰ること。


 虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこしをえず)

トラが住んでいる穴に乗り込んでトラの子をつかまえるくらいの危険を冒さなければ、素晴らしい成果は得られない。


 心内にあれば詞外にあらわる(こころうちにあればことばそとにあらわる)

心の中で思っていることは、必ず言葉に出る。


 心を以て心に伝える(こころをもってこころにつたえる)

言葉を使わずに、思っていることがたがいの心から心にすぐ通ずる。(以心伝心)


 乞食に氏なし(こじきにうじなし)

もともと乞食という家柄があるわけではなく、心がけの悪い者が落ちぶれて乞食になるということ。


 乞食に貧乏なし(こじきにびんぼうなし)

乞食にまで成り下がれば、それ以上貧乏になることはない。


 乞食も三日すれば止められぬ(こじきもみっかすればやめられぬ)

乞食を三日ほどして味をしめると、真面目に働かなくても暮らせるという安易な気持ちを持ってしまう。悪い習慣は去りにくいということ。


 五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)

少しの差はあるが大きな違いはなく、どちらも似たりよったりであるということ。(逃げた点ではどちらの同じなのに、50歩逃げた兵が100歩逃げた兵を臆病だと笑ったという、中国のたとえ話から)


 小姑一人は鬼千匹にむかう(こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう)

夫の兄弟・姉妹は嫁にとってはやっかいなもので、その一人は鬼千匹にも相当するということ。


 胡椒丸飲み(こしょうまるのみ)

コショウをそのまま飲み込んでは、その辛い味がわからないように、何ごとも早のみこみせずに、噛みしめてよく味わってみなければ、その正しい意義を知ることはできないということ。


 こそこそ三里(こそこそさんり)

ないしょ話がもれて、遠く三里も離れたところまで聞こえ、知られること。


 木端の火(こっぱのひ)

木の削りくずは、パッと燃えてすぐになくなることから、とりとめのない(他愛もない)ことのたとえ。


 言葉多ければ品少なし(ことばおおければしなすくなし)

口数が多い人は調子に乗って軽はずみなことをするので、どことなく気品がない。


 子供の喧嘩に親が出る(こどものけんかにおやがでる)

子供どうしのケンカに親が立ち入ってかかり合う。大人らしくないことのたとえ。


 枯木栄を発す(こぼくえいをはっす)

枯れ木に花が咲くように、すっかり衰えて希望を失った者が、思いもよらぬ幸運にめぐりあうこと。


 米を数えて炊ぐ(こめをかぞえてかしぐ)

米の粒を一つ二つと数えてから飯を炊くということで、何の役にも立たないことに労力をむだに使うことのたとえ。


 五里霧中(ごりむちゅう)

五里(約19.5キロ)四方にもわたる深い霧の中のように、心が迷ってまるっきり方針や見込みが立たないこと。


 転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)

失敗しないように、前もって準備をしておくこと。


 転んでもただでは起きぬ(ころんでもただではおきぬ)

欲が深く、さらに抜け目がなく、どんな場合にも利益をつかもうとすることのたとえ。


 子を持って知る親の恩(こをもってしるおやのおん)

子供を育てる立場になって、自分の親のありがたさを深く心にしみて感じる。

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