日本のことわざ





































■ か ■


 飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

あれこれとめんどうをみてやった者から、かえって害を受けたり、裏切られたりすること。


 快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)

よく切れる刀で、もつれた麻を切るように、複雑な問題を手際よく処理すること。


 偕老同穴(かいろうどうけつ)

夫婦が共に長生きして、死んでからは同じ穴に一緒に葬られること。夫婦の仲がむつまじく、契りが堅いこと。


 蛙の面に水(かえるのつらにみず)

カエルは水をかけられても平気であることから、どんな仕打ちをされても少しも感じないことのたとえ。


 顔で笑って心で泣く(かおでわらってこころでなく)

悲しみや苦痛のあまり涙を流して泣きたいようなときでも、じっとこらえて、顔や態度に表さないこと。


 垣堅くして犬入らず(かきかたくしていぬいらず)

家庭が円満できちんと整っていれば、それを乱すような者が外部から押し入るスキがないから、番犬などの必要がないというたとえ。


 餓鬼も人数(がきもにんず)

とるに足りない者でも、その勢力が増えて多数になると、軽く見てあなどるわけにはいかないということ。


 籠で水汲む(かごでみずくむ)

カゴで水を汲んでもすきまから流れ出ることから、苦心して力をつくしても何の役にも立たないこと。苦労した甲斐がないことのたとえ。


 貸し借りは他人(かしかりはたにん)

金を貸したり借りたりするには、親兄弟のあいだでも他人に対するときのようにきちんとしなくてはいけない。


 佳人薄命(かじんはくめい)

美人はとかく短命(不幸)な者が多いということ。


 稼ぐに追いつく貧乏なし(かせぐにおいつくびんぼうなし)

日ごろ精を出して真面目に働いていれば、生活に苦しむことはない。


 風に柳(かぜにやなぎ)

ヤナギは風の動きにナヨナヨと従っているので、傷ついたり枝が折れたりすることがないことから、ほどよい程度にあしらって相手に逆らわないことのたとえ。


 火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)

他人の利益のために、失敗しやすいことを押し切っておこなう。


 瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)

ウリ畑でしゃがんで履き物をはき直すと、ウリを盗むのではないかと疑われることから、人に怪しまれるようなことはするなということ。


 我田引水(がでんいんすい)

自分の田んぼにだけ水を引く。自分に都合のよいように物事を進めること。


 叶わぬ時の神頼み(かなわぬときのかみだのみ)

普段は神を信仰しないのに、苦しいときや困ったときにだけ神に祈って助けを求めること。


 金があれば馬鹿も旦那(かねがあればばかもだんな)

くだらない人間でも金をたくさん持っていれば、世間の人が「大家(たいか)の旦那さん」とお世辞を言ったり、ほめたりするものだ。


 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)

どこで誰が聞いているか、見ているかわからない。隠して、人に知られないようにしても、秘密が外部にもれやすいこと。


 果報は寝て待て(かほうはねてまて)

幸運でありたいと思っても人間の力ではどうにもならないから、気をもまずにそのときが巡ってくるのを待っているのがよい。


 噛む馬は終いまで噛む(かむうまはしまいまでかむ)

食いつくクセのある馬は最後の最後まで食いつくものだ。悪いクセはそう簡単にはなおらないということ。


 亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

長老の多年の経験はねうちがあり、尊ぶべきである、ということのたとえ。


 鴨が葱をしょって来る(かもがねぎをしょってくる)

カモの肉にはネギが付きもの。この二つがそろえばカモ鍋にするのにちょうどいい、ということから、まるで注文したかのように、要求にピッタリ合っていること。


 痒い所に手が届く(かゆいところにてがとどく)

すみずみまで気がついて、すべてに手落ちがないこと。


 借り着より洗い着(かりぎよりあらいぎ)

たとえいいものでも、人から借りた着物はどうもしっくりこない。それよりも、何度も洗って色がさめてはいても自分の着物のほうがよい、というように、他人に頼ってぜいたくに暮らすくらいなら、自力でほそぼそと生活をしていくほうがよいということ。


 借りるときの地蔵顔(かりるときのじぞうがお)

金などを人から借りるときには、地蔵のようににこやかな顔をする。(逆のことは「返すときのえんま顔」という)


 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

山に風情を添えるのに、枯れた木も役に立つことから、つまらないものでも、時にはあったほうがよいということ。


 夏炉冬扇(かろとうせん)

夏の炉(いろり)と冬の扇(おうぎ)という意味。時期はずれで役に立たないこと、用がないことのたとえ。


 可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)

愛するわが子には旅のつらい思いをさせて、世の中の苦しみやつらさを経験させたほうが将来のためにはいい。(昔は交通が不便で、旅が苦しいものだったのでこう言った)


 可愛さ余って憎さ百倍(かわいさあまってにくさひゃくばい)

可愛いと思う心が強いほど、いったん憎いと思ったら、その憎しみの気持ちは一段と強くなるということ。


 川向こうの火事(かわむこうのかじ)

川をへだてた向こう岸の火事ならこちらが焼ける心配はないことから、自分にとっては何の関係もないことのたとえ。


 勘定合って銭足らず(かんじょうあってぜにたらず)

計算は合っているが現金が足らない。理論と実際とが食い違うことのたとえ。


 堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる)

怒りをおさえて我慢をしたが、もうこれ以上たえることはできないということ。


 間髪を容れず(かんぱつをいれず)

あいだに髪の毛一本入れる余地がない。今にも事が起こりそうで、少しも有余がないこと。

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