日本のことわざ





































■ い ■


 言いたいことは明日言え(いいたいことはあすいえ)

言いたいことがあったら、すぐに口に出さないで、明日にでもよく考えてから言ったほうがよい。急いで判断を誤るなということ。


 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)

言葉で言うのは簡単だが、実際におこなうとなるとなかなか簡単ではない。


 家貧しければ良妻を思う(いえまずしければりょうさいをおもう)

収入が少なくて生活に苦しむと、よい妻が家庭にいて夫の働きを助けることのありがたさが強く身にしみる。


 怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)

腹をたてることは、相手にうらみや怒りの気持を持たせるので、自分の身を滅ぼす恐ろしい敵であることを知らなければならない。


 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)

他人のすきに乗じて、すばやく行動するようす。


 生き恥かくより死ぬがまし(いきはじかくよりしぬがまし)

長くこの世に生きていて恥をかくよりは、いっそのこと死んでしまうほうがよい。進むか退くか、どちらかに態度を決めなければならないときは、さっぱりときれいにかたをつけて、処置を誤らぬことが大切だ、ということ。


 意見と餅はつくほど練れる(いけんともちはつくほどねれる)

モチはよくつけばつくほど粘って味が良くなる。同様に、人の意見もいろいろな面から考えることによって、しっかりしたものになる。


 いざ鎌倉(いざかまくら)

それっ、一大事。急いで鎌倉幕府にいかなくては・・・。ひとたび事が起こったならば、何がなんでもすぐさま駆けつける、という場合に用いる。


 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

冷え冷えとした石の上でも、三年も続けて座っていれば自然に暖かみを感じるようになる。辛くてもじっと我慢して根気強く続ければ、必ず成功するということ。


 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)

しっかりしていて壊れそうもない石造りの橋を叩いてみて、安全かどうかを確かめてから渡るように、注意の上に注意して用心深いことのたとえ。


 医者の不養生(いしゃのふようじょう)

他人に健康の増進をすすめる医者が、自分のからだには案外気をつけないことから、言うことと行うことが一致しないこと。


 急がば回れ(いそがばまわれ)

急ぐときには危険な近道を通るよりも、回り道をして行くほうが安全で結局早く着く。


 痛くもない腹を探られる(いたくもないはらをさぐられる)

痛みもしない腹をさすったり押されたりするかのように、やましいことがないのに疑われること。


 痛し痒し(いたしかゆし)

かけば痛いし、かかなければかゆい。どうしたらよいか迷うこと。


 一押二金三男(いちおしにかねさんおとこ)

女にもてるためには、ずうずうしいほど押しが強いことが第一で、金や男前は二の次だということ。


 一か八か(いちかばちか)

成功するかどうか予測がつかないまま、運を天にまかせて事をおこなう場合に用いる。


 一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)

ひとつの技能・芸能について、最高のところまで行き着いた者は、他の面でも物のすじみちがわかるようになる。


 一事が万事(いちじがばんじ)

一つのことがらを見れば、それをもとにして他の全てをおしはかることができる。


 一度は思案二度は不思案(いちどはしあんにどはふしあん)

はじめて事をおこなうときは色々と思いめぐらして考えるが、二度目ともなるととかく気がゆるんで注意が行き渡らず、いいかげんに扱うためにやりそこなう場合がある。


 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)

天災・病気・怪我などの災いが遠くへ去ったと思ったら、また次々と災難が身に降りかかってくること。


 一に看病二に薬(いちにかんびょうににくすり)

病気を早く治すには、薬の効き目を待つよりも、病人のためにゆきとどいた世話をすることが大切である。


 一枚の紙にも表裏あり(いちまいのかみにもひょうりあり)

ただ一枚の紙にも表と裏があるように、ちょっと見た感じでは簡単なようでも実際は思いのほか複雑である。人の心は見かけだけでは分からないということ。


 一目置く(いちもくおく)

囲碁で、弱いほうが先に石を一つ置いて始めることから、自分よりもすぐれた者や強い者に敬意をはらってひかえめにすること。


 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)

非常にケチで一文のわずかな金を出すのも惜しみ、あとで大損を招くことを知らない愚かさのこと。


 一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)

アオギリ(青桐)の葉は秋にもっとも早く落ちるので、それを見て秋がやってきたのがわかるということから、ちょっとした前ぶれによって将来の成り行きをおしはかること。


 一陽来復(いちようらいふく)

暗い冬が去って明るい春が来ること。苦しいこと、悪いことが続いたが、やっと運がよいほうに向いてくること。


 一粒万倍(いちりゅうまんばい)

一つぶの種をまけばそれが増えて一万倍もの収穫があるということ。わずかな元手から多くの利益を得ること。


 一蓮托生(いちれんたくしょう)

仏教で、極楽の同じ蓮華(ハスの花)の上に生まれ変わり、一緒に暮らすということから、同じ環境にある者が同じ行動をして運命をともにすること。


 一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)

物事の一部分を聞いただけで、すぐに全体のことを理解する。非常に利口で、のみこみが早いことのたとえ。


 一挙両得(いっきょりょうとく)

一つのことをやって、同時に二つの利益を得ること。


 一刻千金(いっこくせんきん)

わずかな時間が多額の金に相当するほど素晴らしいこと。大切な時や楽しい時があっと言う間に過ぎるのを惜しんでいう。


 一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)

一人の大将がてがらを立てることができたのは、多くの兵士が命を捨てて戦った結果である。下の者の努力が人目につかないことを、いきどおりなげくこと。


 一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)

少しの時間(光陰)でも有効に使って、無駄に過ごしてはいけない。


 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

虫のような弱くて小さいものにもそれなりの命があるから、ばかにはできない。


 一石二鳥(いっせきにちょう)

一つの石で同時に二羽の鳥をうち落とすということから、一つのことをして二つの利益を得ること。


 往に跡へ行くとも死に跡へ行くな(いにあとへいくともしにあとへいくな)

妻と生き別れした男のところへ後妻に行くのはよいが、死別したあとへ嫁ぐものではない。(夫が今は亡き先妻を思い出し、なんだかんだと言うからである)


 犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)

疑う余地もないほど、誰が考えてもあたりまえなこと、分かりきったこと。


 犬に論語(いぬにろんご)

犬に論語(儒教の書物の名)の教えを聞かせてもわかるはずがないことから、いっこうに感じないこと、利益がないことのたとえ。


 犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

気の弱い犬は遠くから人に吠えるくせがあることから、臆病で物事に恐れやすい人が、うわべだけ強そうにしたり大きな口をきいたりするようす。


 犬も歩けば棒にあたる(いぬもあるけばぼうにあたる)

犬も出歩くから棒で打たれることもあるという意味で、出しゃばると取り返しのつかないことになるということ。また、あてもなく歩き回っているうちに思いがけない幸運にぶつかるという意味もある。


 命あっての物種(いのちあってのものだね)

何ごとも命があってのうえのことである。命はかけがえのない、一番大事な物だ。


 命の洗濯(いのちのせんたく)

日ごろの苦労を忘れて、思う存分に楽しむこと。


 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)

井戸の中のカエルは広く大きい海(広い世界)があるのを知らないように、考えや知識がせまいこと。


 韋編三度絶つ(いへんみたびたつ)

昔、中国の孔子が「易経」を好んで読み、書物をとじてあるなめし皮(韋)が三回も切れたということから、何度も繰り返して本を読むことのたとえ。


 厭じゃ厭じゃは女の癖(いやじゃいやじゃはおんなのくせ)

女は心のうちでいやではないと思う場合にも、一応はいやだというくせがある。


 鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

イワシの頭のようなつまらないものでも、これを信じ尊ぶとありがたく思うようになる。


 言わぬが花(いわぬがはな)

はっきり言わないほうが趣が深い。露骨すぎて味わいも含みもない場合にいう。

↑このページの一番上へ↑

メニューに戻る

トップページ知識と心のDNA日本のことわざ・い