ローカル駅セクション
国鉄24系24型あけぼの基本・増結




1973年に・・・溜めたお小遣いで購入した、関水製D51型蒸気機関車。
価格は5,500円でした。


当時はシール式ナンバープレート・4軸駆動のオールナイロン製ロッドだった。

当時小学生の自分にとって、
・すべてのパイピングが一体成型
・シール式のナンバープレート
・テンダー集電用リード線の露出
といった、後に不満に思う箇所も、購入時には全く関係無く、
玩具ではない「模型」というその固体は、完璧に思える宝でした。

そんな宝も、キャブから露出するモータだけは、如何に小学生の目からも違和感のある箇所でした。
しかし、改造等出来るわけも無く、「ここは仕方の無いことだ。」と思うようにしていました。

それから月日が経ち、1980年を迎えた頃だったか、
専門誌の製品の紹介の欄のひとつの記事が、自分の目を釘付けにしました。

「キドマイティーモーター Cタイプ」

A・B・Cとあるサイズの内、一番小さなCタイプであれば、
小さなN蒸機のキャブの中に入れることが出来るかもしれない。。。
東京の大手模型店でその製品を見るや否や、即購入していました。

*モータとの格闘
購入してきたキドマイティー。
そのままでは勿論取り付けられませんが、
モータを加工して押し込めば、小さなD51のキャブの中にも入ってくれそうです!!
ローター部の長さ、シャフト軸のセンターハイト、
まるで・・・「素材は作ったから、後はユーザーの皆さんのアイデア次第!」
とでも言われているかのように感じてしまうほど。。。スバラシイ!

エンジンドライブの形をとる製品に必要なモータは、長軸しかも片軸です。
一方キドマイティーは長軸かつ両軸。
つまりモータの片側の軸をカットすれば良いのですが、手持ちのペンチでは歯が立たず、
専門誌に載っていた「両軸モータの軸を叩いて片軸にさせる記事が」脳裏をかすめます。。。
そして何を考えたかというと。。。
1.2mmプラ板を何枚も重ね接着し、出来上がったプラの塊。
その真ん中に2mm位のドリルで2pの長さの穴を垂直に貫通させ、
そこにモータの片側の軸を差込み、
コンクリートの上で・・・露出している反対側のシャフト先端を、金槌でコンコンと叩いて、
片軸に強制改造したのでした。

*モーターを分解
キドマイティーモーター Cタイプを関水金属製D51に装着するにはどうすればよいか。
そのままではモータ集電部の黒いプラパーツが厚、はめることが出来ません。
D51の動力ダイカストを削る事も考えましたが、
よく見るとモーターのプラの部分を細くした方が、作業性を考えると得策と思えます。
本当は・・・失敗した場合、元の製品に戻せるという事が理由ですが。

今の製品がどうなのかはわかりませんが、
当時のキドマイティーは、当時の関水製モーターと同様、ブラシ部分が6画のネジになっていて、
(本来はやってはいけないことですが)分解が可能でした。
六角ネジを外し、スプリング・ブラシ・・・と紛失に注意しながら分解。
集電部分を形成する黒い部分のみを取り出しました。
D51の動力ダイカストに合わせて幅を切削し、再組み立てし、
通電・回転確認後・・・動力にはめ込んでみました。

ここで仮にボディを組んでみると、ボイラーの裏側にモーターの角がわずかに当たり
動力のボスとボディの穴がまだ0.5mmほど合いませんでしたが、
ほぼ面一にキャブ内に収まってくれる事が確認できました!
・・・この時点でかなり有頂天になったことを、まるで昨日の事のように思い出します。。。

切削完了したモーター(上)と、動力へ組み付けた状態(下)

*組み付け
ボイラー内にはまるダイカスト。
モーターの軸が切れない為、ダイカスト側に穴をあけ長くなったシャフトを逃がしています。

モータウォームギア。
確か・・・
元製品のモーターに付くウォームギアはきつくはまっていて、簡単には外れないと思います。
しかし幸いウォーム自体が金属製である為、
モータを溶かさぬようにライターの火であぶって熱すると、容易に取り外す事が出来たと思います。
そして外れたウォームギアをキドマイティーモーターに装着してみると・・・ゆるくて回転してしまいました。
仕方なく装着位置で瞬間接着剤を流し込んだと記憶しています。

ボディ
前述のように、モーターの角が当たる部分を彫刻等で削りました。
また、この改造の際、既に古くてぼろぼろになっていた車体に見切りを付け
デフレクターに点検窓が表現され、ナンバープレート別パーツ化された、当時の最新ロットに交換した為、
表面に貫通してしまうのでは?と手が振えてしまって充分な切削ができず、
未だに若干車体が浮いている感じです。
しかしこれ以上は自分には出来ません。。。


上:モータ軸を逃がすために開けたダイカストの穴
中心:いよいよボディを被せるだけ!
下:新しくあつらえたボディーの裏側。モーターの当たる部位をカット。

*テンダーとの間隔

どうにかこうにかキャブ内にモータが収まった我がD51。
こうなると、遠く離れたテンダーとの間隔を縮めなくてはなりません。
逸る気持ちは単純に従台車と合わせて成型されているドローバーの真中を切断し、
短縮した後に接着・・・と進めましたが、曲がり無く接着する事は難しく、
しかも材質は接着が効かない材質であったため、結局は3箇所を真鍮線で止めています。


上:キャブ内に収まったモータを側面から眺める。
下:焦ってしまったドローバー短縮。結局真鍮線で止める羽目に。。。

*モータの固定
当初はL字形に曲げた真鍮板をダイカストとモータにネジ止めする予定でしたが、
これはいまだに実施していません。
キャブ内の方向に力がかかるバック走行は実に快調です。
しかし前方に進行させようとすると、”ジッ”という音と共にモータがキャブから飛び出してしまいます。

まさに「ジーピタ」。

早く固定板を作らないとな〜〜・・・

固定どころかテンダー集電もまだジャン・・・

*その後の増備と、テンダーとの間隔2
そして2輌目のキャブ内モータ納め加工をしますが、
1輌目と同様にモータ片軸化の加工をすると・・・金槌を振り下ろす度にモータのブラシ部分がひしゃげ・・・
片軸化できたはずの真新しいキドマイティは、あっという間に壊れてしまいました。
この事実は、最初の改造がたまたま上手く行っただけであり、
たとえシャフトをカットできるようになったとしても、やはり、モーターを加工するのは無理があります。。。。。
購入したキドマイティーモーターの分解・切削による危険性と、製品モーターが余剰となるという不経済性・・・
等の理由から、あまり実用的でないという事を思い知らされます。

そして!KATO製D51は、その後金属ロッドへ変更され、
第一動輪は金属ロッドの駆動でギア駆動は三軸だけになり、
テンダー集電リード線が燐青銅線になり、ナンバーが別パーツ化されるなどの改良を受けました。
そのときだったか・・・モーターの形状も角型から丸型に変更になりました。
モーター変更後の製品を斜め前方から見ると、
角型モーター製品に比べてモーターが殆ど気にならないのに驚きます。
それよりもむしろ・・・遠く離れたテンダーとの間隔のほうが気になりはじめました。
これならテンダーの距離を縮めるだけでよいのでは?と言うことで、
1982年頃だったか・・・金属ロッド製品のドローバーを切らずに、テンダーとの間を短縮してみました。


写真左:ドローバー側、テンダー側の各加工。写真右:組み合わせたところ。

・テンダーの連結するドローバーの丸い穴4/5位までプラ板をはめ込み、瞬間接着剤で接着。
 接着効果を高めるため、ドローバーの丸い穴のプラ板をはめ込む面に
 ピンバイスで(貫通しないように)無数の穴をあけています。
 その後、丸やすりで1/5ほど残った隙間から、穴が前方に来るよう、開けなおしました。

・ドローバーの穴が前方に移動したことで、後方を逃がさなくてはなりませんが
 強度面から考えるとドローバーを削るわけには行かないので、テンダー側を削る事にしました。
 ドローバーと台車がはまるボスの後方に3mm程の穴を開け、丸やすりで
 テンダーフレームをドローバーの後方の形に合わせて丸くやすり、広げました。
 見た目が悪くなることを心配したのですが、
 ドローバーを包み込むように削った形はフレームの側面が残ったので、さほど気になりませんでした。


上:モーターを交換したもの。
中:ドローバーのみ短縮したもの・・・これだけでも十分
下:集電用リード線の太い初回ロット品(中古)。モーターが目立ちます。

*結論
モーターをキャブに収めた加工品と、従台車のドローバーを短縮した製品とを見比べると
やはりキャブ内に納まった加工品の姿態は素晴らしい!
しかし・・・本線を走らせるとどうでしょう?
キャブ内にモータを収めた加工品はバック運転しか出来ない理由もあるのでしょうが(苦笑)、
幾多もの二軸貨車を連ねゆっくりとその編成の先頭に立つ姿は、
キャブの後ろに突き出たモータ等、全く気にならなくなってしまうのです。

むしろやたらとデカイ、自身の縮尺(約1/140)の方が鼻に付いたりして。。。。


最近の製品はモータ後部全体を押さえ込むようになっているので、ドローバー短縮はあまり出来ないかも。
(奥はドローバーのみ短縮したもの)