ローカル駅セクション

Birthday To Me・・・ED7543号機の製作





それは半年前、自分の誕生日の事。。。。。実に10輌目の永大製ED75を入手します。
ところどころに色入れがしてあるジャンクでしたが、その慎重なしっかりした色の入った状態を見ると、
前オーナーの方が大切にされていた事が想像できます。
ただ・・・前面パーツを外さずに行われた前面パノマニックウィンドウHゴムへの色入れは、
集中力が切れられてしまったのか、大変綺麗に仕上がった片側に対し、
もう片側はボディ部分にも色が入ってしまったようです。。。

でも、そんな1輌も走りは非常に良く、前面の修整を誓わされる1輌となりました。


高圧配線等大変綺麗に塗られていて、前オーナーの愛着を感じる。。。

この入手を知って、LM328iがメールにある一つの写真を添付してきます。
なんとそれは、ED7543号機の正面からの走行写真でした。
先日の落札品を、新しく迎えた歳と同じ番号の機関車にしてはどうか?
・・・・こいつはグッドタイミング?グッドアイデア!すぐに検討に入りました。

別項にも書いたように、永大製ロコは自分にとって、
KATOやTOMIXの旧製品同様に特別な物であるので(ED75EF60)、
機会があれば増備し、この後手にする1輌と合わせ、
2004年末には・・・ED75だけで11両!と、すっかり大所帯となってしまっていました。
うち1輌は、その昔大型模型店で売れ残り、特売されていた学研ブランドの品を新品で購入した物。
他は全て・・・・この1年で探した中古です。
新品で手にした1輌の改造はもう過去のこと・・・
「ED75に対する思いは深く。。。」で紹介させてもらいました。
この改造時に永大製の凄さを知ることになります。
同様にこの1年捜し続けた同社のEF65PFが、Nに対する情熱を現代にも感じさせてくれます。

いつかED75を増備して同じ改造がしたい。。。。そして捜し求めた中古品の数々。

1、使い込まれているが、かなり大事に扱われてきた綺麗な物
2、購入後全く手を付けられずに生涯を送っているもの
3、見栄えを良くしようと、色入れやカプラー交換等を試みられた物

と、その状態は様々です。
但し決して修繕不可能というような物は無く、一見酷く見えても、少しの工夫で修復できそうな物ばかり。

今回の改造に於いては、
ヒサシを削り、スカートはKATO製に多少手を入れることにしたものの、
他にする事は無いのか?・・・一向に開始しないのは、いつもどおり。

そんなとき、10輌目の8日後、ED75で11輌目となる、
ひさしが折れて床下機器、碍子、、高圧配線の無いジャンク品を入手してしまいます。
ヒサシをカットするには持って来いのこの1輌。
すぐにマイ・バースデー記念号のタネ車は、この1輌に変更、決定となった次第です。


車体をえぐるように折れたひさし!

しかし、いつもの癖が続き、なかなか加工に踏み切りません。
塗装はどうしようかな。。。。

そんな中、以前から自分も考えていた、永大EF65PFのグレードアップ改造を、LM328iが開始しました。
やはり永大製を久し振りに手に入れ、自分と同じ事を感じ取ったのでしょう。
聞くと・・・自分が考えていた構想と全く同じ!
彼のこの改造に尻を叩かれた感じで、いざこちらも改造開始!

では・・・実際の改造をご紹介しましょう。


*分解だ!!

永大製のロコの車体は、乗務員ドア裏側にある左右のボスでがっちりと組み込まれています。
片側ボス保持のKATO製同様、台車を持って片側ずつ外そうとしても、台車が取れてしまいます。
LM328iが紹介したように、爪楊枝を車体が割れないように注意し、
乗務員ドア前方の裏側に爪楊枝を差し込み、車体をつかんで下に振ると、
ボスがはずれ動力部が浮き上がってくれます。
同様に反対側も爪楊枝を差込み台車を掴み持ち上げると、動力は外れます。

側面ガラスは、乗務員ドア窓ガラスの後方にカッターの刃を差込み持ち上げ、
後方に後方にと・・・同じことを繰り返しました。
真ん中位まで行くと全体が弾けて取れます。
余計な力を入れ、折れ飛び散ったカッターの刃のかけらを、目玉で受けぬよう、注意です。


爪楊枝の差込具合と、外した側面パーツとライトパーツ。
Nの世界で側面窓のガラスを表現したのはこの製品が初だっけ?

前面窓ガラスには、今回の改造で一番「思い知らされ」ました。後述します。。。
続いて屋根板とライトを外しました。


*切削だ!!

いつかやって見たかった、永大製ED75の前面ヒサシカット。
そこは小面積で、平面が求められる。。。。
しかしNというサイズは、こんな面積でも少しの狂いが大変に目立ってしまう事は経験済み。
平面が出ずに斜めになったり、窓穴の角が丸く削れたりと。。。。。同様の加工で失敗は星の数!!

そこで今回はそれを極力防ぐ為に、窓の穴をプラ板の小片で塞ぎ、切り込み防止の治具としました。
この切り込み防止板の接着は、多量のマスキングゾルを裏から流し込んでいます。


この治具は中々重宝な物。良きヘルパーとして大活躍。

そして、他に傷をつけないよう、慎重にヒサシを削りました。
そしてほんの少し残ったひさしを、自家製ヤスリで仕上げようと考え、実行しました。


瞬間接着剤の威力。1.2mmプラ板を組み合わせ耐水ペーパーを貼り付ければ、
必要に応じた自家製やすりが、瞬時に出来上がります。

しかし・・・その結果、小面積を小さなやすりで削りだすには、歳のせいか目がついてこなかったのです。
老眼でも入ったのか?対象を30cm離さないと焦点が合いません!
完璧と思った作業も、確認の為に塗料を筆塗りし、その状態を確認すると・・・愕然とします。
ひさしの部分が斜めに残り、一番の見せ場のはずが、見られた状態では無いのです!


上から・大雑把にカット・塗料で確認し愕然。・再度彫刻刀で調整。

そこで急遽方針を変えました。彫刻刀で全てを削り出す!
そして塗料を塗って、プラ板による自家製ヤスリで仕上げました。
平面は、筆で塗った塗料の厚みが表現してくれました!
光に当ててよーく見ると不満な点も残りますが、まずは自分の腕では90点以上かな!?


2位側は彫刻刀のみで仕上げ。向かって右上は削りすぎてしまったので、
シャーペンの芯を使用して瞬間接着材を盛り、ヤスリ成型


*打痕修整だ!!

・乗務員室側面水きり
こういう打痕の修正は、タミヤの「ピンセットペンチ」というツールを使っています。
ぶつかったときの状況を想像し、曲がった過程とは逆の過程を。。。
曲がりきった先端から順々に根元まで、一気にやらずにじわりじわりと締めていくと、
塗装をしなくても目立たないくらいに直ってしまいます。

・側面から屋根に続く肩の一部
この打痕は少々深かったです。。。瞬間接着剤を盛り、やすりで修整しました。

・ランボード
ここにはピンセットペンチが入りません。
この製品にはランボードの足が無いので、1.5mmの彫刻刀の刃を使って持ち上げました。
ランボードの下面を真っ直ぐに整え、上面はやすりがけです。

・ヘッドライト
なんと!1位側のヘッドライトにも打痕が!!
一番の見せ場なので、なんとかせねば。。。
と言う事で、1.2mmのドリルの刃のない側の先端を使用しました。
KATOやTOMIXのようにライトパーツが一杯に入っているのであれば
ドリルの刃を差込み、ピンセットペンチで打昆箇所を締めていけば良いのですが、
この製品はライトの縁がレンズまでの間に2段になっています!
なのでドリルの刃と逆の先端を当て、直れ〜直れ〜!なおっちクリ〜!!と念じながら押し付けました。
・・・どうでしょう?まあまあ完治しているかと思いますが・・・


様々な打痕修正。ランボード大きな凹み。水切りの小さな凹み。
ヘッドライトは下の写真が修整塗装後。


*すっ、ステップだ!!

実機は「ステップの向かって右側が飛び出た異形状」ですが、
この製品はすっきりと省略されています。
そこで、飛び出た部分を追加しましたが・・・1,2位側とも形状を揃えたかったので、
ステップ追加部分と同じ幅の0.5mmのプラ板をステップ上面に合わせて接着。
ニッパーで切断後、形を整えています。


長い帯を先に接着してから形を修整。
元の形の出っ張りが短いから、なかなか修整しにくい!


*現在の標準仕様だ!!

・・・って、KATO製品に準じるのだけど、前面手摺りの別パーツ化を試みました。
KATO製に合わせてテール横の手摺りのみ削り落とします。。。
しかしこれがかなり悲惨な結果を生んでしまいました。

焦ってしまったんですね。

要は手摺りのモールドを完全に削ろうと、欲が出てしまったんです。
その気持ちはいいとして、早く塗装したいが為に、
短時間で仕上げようと自家製ヤスリの先端が、余計な部分まで掘っていました。


*塗装だ!!

まず今回の工作が、当初一向に進まなかった要因はこれです。
昔買った安いエアブラシが実家に行って探しても見つからなかった。。。
結局仕方なく、Mr.HOBBYの最単価製品を購入してみると、
過去に持っていた(今でもどこかにある?)エアブラシも同じ製品だったかも。
・・・ってこれが素晴らしい!
今回購入した製品は、0.2mmのノズルが付属していることもさる事ながら、
昔悩んだ「使用時のガスボンベからのガス漏れ」が全く無い事に驚嘆します。

そして塗料。。。

今回の改造で、モリタが発売していた赤2号の使用を考えていましたが、
すでに完売していて、過去に買って愕然とした思い出のある、GMの塗料を購入しました。

このときは、KATOのEF70の塗りなおし用に缶スプレーを使用。
しかしその色調は、あまりにも鮮やかな赤で、
車体を駄目にした記憶が強く、今回仕方なしに購入したのです。
ところが結果は永大の色に非常に良く似ていて、調色を必要としない程の酷似ぶり!!
夜見るとオレンジっぽく、昼見るとKATO製のように暗い赤に見える。(って実機は逆かな?)
結局ヒサシ部分の仕上げに塗ったのもこの塗料です。
エアブラシの0.2ノズルで前面側面を5周。屋根上を2回吹き付けました。
結果は塗料が薄すぎた感もありますが、自分としては上出来です!!

しかも何と!今回仮に試したんですが、元の車体表記も完全に残す事が出来るんです!!
しっかりマスキングしなかった為、風圧で3箇所のマスキングが飛び、
残ったのは1箇所でしたけど。。。


塗装完了後。試しにサイドのガラスをはめ込んでいます!!


*窓ガラスだ!!

まずはこのパーツ、組立時か成型時か。あるいはもともとの型の問題か、一部歪みがあります。
これは車両によって位置が違うのが不思議なのですが、
打痕修整時紹介したピンセットペンチで挟み、修整しました。


今回は挟み修正した後、微量の瞬間接着剤を流し上面を平らにするのを忘れました。。。

裏を黒く塗り、柱とワイパーはそのままにして、Hゴムのみに色を入れるのが、
我が鉄道が永大製ED75に対する常識!・・・・ってまだ2輌目だけど。

表のHゴムにラッカー系のレベル米海軍標準色グレーFS16440。
ED75のHゴムは白っぽい方がお似合い、と求めたこの色も、
奇しくも側面Hゴムに塗られている色調と同じ!何かを感じます。。。

そして窓ガラス裏面は、今回はクリアブラックなどで透明性を検討しましたが、最終的には黒くしました。
過去の加工時にはマットブラックを塗っただけでしたが、あまりにも黒々しくなるので、
今回はニュートラルグレーを少々混ぜています。
使った塗料はエナメル。
Hゴムにはみ出した黒は、専用シンナーを含ませた後ティッシュで余分なシンナーを吸い取った、
綿棒で拭き取りました。
こうすると綺麗なグレーのラインが現れます!!

この製品の一番凄いところがこの窓ガラスです。
ぴったりと車体の寸法にマッチしていて、Hゴムが車体から浮き出ている。
ここまではTOMIX製同様なんだけど、そこに表現された柱!!
この柱がさらに浮き出ていて、裏を黒く塗ると光輝き!非常に実感的になるんです。
自分はこれが表現したかった!

しかし。。。。

分解の項目に触れなかった事。。。
窓ガラスを外すには、裏から一度表方向に持ち上げる必要があります。
そして綿棒の柄を使うなどして、押込み、ずらす。
元々弾力性の無い材質の上、時が経ってより硬化が増しているのか、硬く、しかも欠けやすい。
欠けはお気に入りの部分に集中してしまいます。
慎重に分解したにも拘らず、一つの柱が欠けていました。。。。
そして、組み込み時、もう一つが欠けてしまうのです。。。。。
せっかく塗ったHゴムも剥がれてしまいました。。。。
その結果、今後は「折って取り外し、裏を黒く塗り左右折れたままはめ込もう」と方針を変えました。

安全を見て、折ってはめ入れた2次側は、目論見通り永大のよさがフルに出ました!!
これ、これ!!この見事なハメ合わせの成型+光る窓支柱!!
感動は気持ちを異次元の世界に持っていってしまうと共に、反対側の粗末な出来に涙します。。。。
しかしここで萎えてしまっては、ガキの頃と変わりありません。

保有11輌のうち1輌はオリジナルを保っておきたいけど、
この製品って全てワイパーが下から生えている。。。窓ガラスだけは上下逆に付け替えたいな〜・・・


2位側の失敗(写真右)を糧に、1位側(写真左は窓ガラスを折って)からはめ込みました。
一番のお気に入り部分である窓の柱が、無塗装なのに光って出っ張り、実感的!

トントン拍子にここまで来ましたが・・・・
窓ガラスの折れた柱をどうするか、高圧配線の碍子はどうするか、等。。。
またいつもの癖で、今後どんな加工をして完成させるのか、頭の中を案のみが先行してしまいます。
車体全体の塗装が完了し、全体の完成の姿が見えてしまったので満足してしまったのも事実で、
またズルズルと放置の期間が長くならぬように、早く碍子を求めねばならぬと焦ります。

以下PART2に続く。。。。

加工中のスカート。PART2へ・・・