十二月三十一日午後十一時。今年も残すところあとわずかとなってしまった。

とりあえず、今年は激動の一年だったといえる。本当はもう少し穏やかな生活を送りたいのだが祐巳というファンキーな姉がいるかぎり、

それは望めそうにない。

ぼやいても仕方が無いのでテレビを見て気を紛らわせることにした。


「Mahoo!テレビショッピング4」

writtenn by ユラ


「ごきげんよう。Mahoo!テレビショッピング司会の支倉令です」

「皆さんごきげんよう。ミス黒いヒトの祐巳ちゃんですよ〜♪」

あれぇぇぇぇ!? さ、祥子さんはどうした!?

「残念ながらお姉さま諸事情により今回はお休みです。本当は今回もまた出演されるはずだったんですけど、ここだけの話実は…

                                カラスの肉で食あたり。

新宿にいるカラスね、あいつら妙に生き汚いから何でも食いよるんですわ。でね、お姉さまが食べたやつがなんか

すごいの持ってたらしいねんこれが。ですから皆さんもくれぐれも気を付けてくださいね」

うわぁ… なんか悲惨だな… 祥子さんご愁傷様でした。

「はぁ… だから今日いきなり家に電話かかってきて急遽私が出ることになったんだ… それは置いといて、今日はよろしくね祐巳ちゃん」

「はい。よろしくお願いします令さま」

この組み合わせもあり言えばありなのかもしれない。祥子さんと同格のいじられキャラだし。

「本日はテレビショッピングとなってるんですけど、残念ながら商品の紹介はありません。代わりに、今日は忘年会をやっちゃいます」

実は令さんと祐巳はこたつに入って番組を進行させている。こたつには鍋が置いてあって(しかもカニ鍋)、なんの断りもなしにさっきから

ぱくぱくと鍋をつつきながらの司会である。

「令さまこのカニ美味しいですね」

「そうだね。たしかこれって蟹名静さんからの差し入れだったよね」

蟹名静さんが送ってくれた蟹。今時そんなもの駄洒落にもならないだろ…

祐巳のやつ令さん「はい、あ〜ん」とかやってもらってるぞ! いいのかよそれ。

「令さまも、はい暗〜ん(あ〜ん)」

「あ〜ん」の字が違う!! 危ない令さん!!

「熱っ!! それ焼けた石だよ!!」

あいつ最近見境すら無くなったのかよ。いじりキャラなら誰でもOK。

「ご、ごめんなさい。てっきり硬くてごつごつした豆腐だと思ってしまって。あ、水飲んで冷やしてください」

「祐巳ちゃんこれ水あめだよ〜。ぬろぬろするよ〜」

涙目の令さん。お〜い。誰か祐巳を止めてやってくれ〜。

「今日は商品の紹介が無いということなので、今年一年を振り返って見ましょう」

何か全然脈絡のない展開の仕方だな。

「令さまは今年はどんな一年でしたか?」

「今年はね、そうだなぁ」

「あと二秒で答えてください」

「えっ?」

「ぶぶー。終了」

早いよそれじゃ!! あいつ全く聞く気ナッシングだな。

「私はですね、チェリーブロッサムの前半はほとんど出番が無くて『あれ? 年度が替わったら主人公交代?』って本気で心配しましたし、

レイニーブルー辺りでは傘持ってかれるわ、お姉さまは持っていかれるわ、聖さまは素敵で、志摩子×乃梨子のカップリングは萌えるわと

激しかった時期でしたし、子羊たちの休暇では金だけがとりえの雑種どもが愚かしくて笑いが止まりませんでしたし、涼風さつさつ辺りでは

ハリガネさんにストーキングされてちょっとびびってしまいましたし、レディGO!では…特に何も無くて、バラエティギフトではやっぱり

江利子さまはナイスキャラということを再認識できましたし、チャオ ソレッラではイタリア萌え〜でしたし、特別でないただの一日では

ドリルでラブアタックでしたし、真逆とりかえばやの部分の描写がほとんどゼロで激しく萎えましたし、インライブラリーでは眠るお姉さまに

イタズラできましたし、妹オーディションではハリガネさんが妹辞退を宣言してこれは何事かと驚きましたし、菜々ちゃんはキャラが江利子さま

量産型で来年が楽しみですし、薔薇のミルフィーユではギンナン王子に宣戦布告しましたし、と本当にふつ〜な一年でした」

台詞長いよ!! ユラ史上最長の台詞の長さだなこれ。

しかもこれだけの出来事をふつ〜で片付ける祐巳は一体何者なんだよ!! 器が大きいとかじゃないと思う。

「ハハハ。ソウダネユミチャン」

「そういえば、どうして人気投票ってやらないんでしょうか?」

多分誰が勝つか大方予想できるからやらないんじゃないのか? でも、一度ぐらいはやって欲しいよな。

「じゃあ、せっかくですから一位から五位順位をまでを予想してみましょうか令さま?」

「それはちょっと面白そうだね。じゃあやってみようか」

しばらくの間二人はあーでもないこーでもないと色々思案し、ようやく書き終えた。

「書けましたね。じゃあ令さまからどうぞ」

「一位 佐藤聖さま:これは多分誰も異論は挟めないと思う。なんしか格好いいし、要所要所で祐巳ちゃんの助けに現れるし。

二位 福沢祐巳ちゃん:みんなの妹祐巳ちゃん。しっかり主人公やってるしね。可愛らしいし。

三位 小笠原祥子:まぁ正ヒロインだし、お嬢様だし、ツンデレだしかなり強キャラだよね。

四位 二条乃梨子ちゃん:クールビューティーを地で行く真面目な子。でも志摩子のことになると結構熱くなるよね。そこがGOOD!

五位 島津由乃:けっこうあのはっちゃけキャラは受けてるかもしれない。ゴーゴーレッツゴー よ し の!」

結構順当な予想だな。でも志摩子さんも強キャラだと思う。ふわふわまふ〜んだし。

「次は私ですね。じゃあ、私の予想はこれです。じゃん!

一位 ギンナン王子:とりあえずこれはやめとけ。アウト。っていうか問題外。

二位 志摩子パパ:リリアンに坊主仕様で来るそのセンスがグッド。あとヤクザの親分。

三位 山之辺氏:熊ヒゲ男。マリみてキャラではかなりの変り種。希少種。レア物。

四位 小笠原融氏:ナイスダンディ。お父様と呼ばせて下さい。嘘ですけど。女たらしカッコ悪い。

五位 江利子パパとその兄貴達:おまいら妹萌えはほどほどにしとけよ〜」

おぃぃぃぃぃぃぃ!! 全員男じゃねぇか!! 何考えてるんだよ!! 柏木先輩が一位とか絶対有り得ないし。

「さて、お次のお題はこちらです。『ザ・当てはめまショー』」

祐巳の元気一杯なタイトルコール。でも、ネーミングセンスがえらいことになってるよな。

「はい。ザ・当てはめまショーでは、妹(いもうと)、姉(あね)、友人、恋人、嫁に当てはめるとしたら一体を誰にするのかを回答して

いただきます。ただし、対象は『マリア様がみてる』に登場しているキャラ限定です。ですから、「お隣の山田さん」とかは無しですよ?

あと、ここで言う妹や姉は『肉親の』ということですので、スール制度における妹や姉ではありません。注意してくださいね。

こちらのお題提供は奈良県にお住まいの「ANGRA」さんから頂きました。ありがとうございます。ANGRAさんにはカラスの肉を

お送りしてやりますから覚悟なさってくださいまし。では、制限時間は三分間です。よ〜い、はじめ」

回答するって言っても令さんと祐巳の二人だけなんだけどな。俺の場合は…


※読者の皆様も、よろしければ回答してみて下さい。考えてみると結構楽しいですよ?


三分が経過し、回答時間終了。

「は〜い終わりです。では、令さまの回答から見てみましょう」

令さんは書き終えたクリップを画面に映るように見せた。

令さんの回答は以下のとおり

妹:由乃

姉:由乃

友人:由乃

恋人:由乃

嫁:由乃

「こらぁぁぁぁ!! 令さま回答が全部由乃さんですよ! ダメ。書き直し」

「あはは。祐巳ちゃん今のは冗談だよ。本命はこっちだから」

令さんの回答(本命)は以下のとおり

妹:祐巳ちゃん(黒くない方)

姉:蟹名静さん

友人:祥子

恋人:江利子さま

嫁:由乃

祐巳という名前の後ろにはかっこして黒くない方と書いてあって、そこだけアンダ−ラインが引いてあった。

「令さま。各回答のコメントお願いできますか?」

「妹はねやっぱり祐巳ちゃんかな。でも純粋な方ね。姉は静さん。同い年なんだけど、どうも年上に見えるんだよね。祥子はやっぱ友人に

相応しいと思ったな。恋人は江利子さま。理由は…私も退屈せずに済みそうだから? 嫁はなんてったって由乃に決まり。朝、叩き起こして

欲しいから。こんなもんかな」

「次は私の回答です。じゃん」

あれ? 令さんのコメント素無視? スルーするのか?

祐巳の回答は以下のとおり。

妹:笙子ちゃん

姉:美冬さま

友人:アリス

恋人:祐巳(黒い方)

嫁:清子小母さま

これはすごいラインナップだなおい。意外性だけは抜群だけどちょっと笑えない… 恋人には黒祐巳ってそれ自分じゃんか!!

「私のコメント聞きたいですか?」

「いや〜遠慮しとくよ。またの機会にでも」

苦笑いする令さん。でも、祐巳はそれを無視してコメントを始めた。じゃあ始めから「聞きたいですか?」って聞くんじゃねぇよな。

「笙子ちゃんは見てくれだけで選びました。可愛いですよね? 美冬さまは名前だけで選びました。綺麗なお名前ですよね?

アリスは直感で選びました。直感で大事ですよね? 黒祐巳は遺伝子がそう叫ぶから選びました。本能って抑えられないですよね?

清子小母さまは… 以上がコメントです」

最後だけごまかしやがったぞ? 何を隠しているんだ?

「さて、もう間もなく今年も終わりですよ令さま。今年一年いろいろとお世話になりました。また、来年もよろしくお願いします」

「いやいや、こちらこそ来年もよろしくね」

時刻は十一時五十分。今年もあと十分弱。

「それでは皆さん。今年最後を締めくくるのはアレですよね。聴いてください。福沢祐巳プレゼンツ『赤白黄色』」

もはや恒例となってしまった祐巳の歌と三薔薇さまによる演奏。さて、今回はどんな感じだろうか?


前回はロックだったけど、今回はメタ〜ル。ヘヴィ〜メタ〜ル。やっぱ薔薇さまといえばメタルだね。

ってかいつにも増して演奏がすごい早い! 下手したら紅白より盛り上がるかも??


前奏三十二秒


今日は 皆さんに 我がリリアンが誇る 山百合会のメンバーを紹介しちゃいまぁぁぁすっ

ロサキネンシスこと おがさわらさっちゃんはね〜

桜がキライッ イッ イッ ウメボシキライッ イッ イッ 人込みキライッ イッ イッ 祐巳はスキッ キッ キッ 

ロサキネンシスアンブゥトンプティスール最有力候補のまつだいらとうこちゃんはね〜

ドリィィィル 壁を穿つぜっ 地面を穿つぜっ 何でも穿つぜっ ババンバンバンババババン

ロサギガンティアこと とうどうしまこさんさんはね〜

ギンナンスキッ キッ キッ 実家はお寺 ナン マイ ダ 百合根もスキッ キッ キッ 仏像は…

ロサギガンティアンブゥトンこと にじょ〜のりこちゃんはね〜

仏像スキィィィィ 志摩子さんスキィィィィ ギンナン微妙ぉぉぉぉ ドリルは友達ぃぃぃぃ

ロサフェティダこと はせくられいさまはね〜

ぶっちゃけヘタレッ レッ レッ 気が小っさいっ いっ いっ 扱い酷いっ いっ いっ でも それがあなたの いいところ

ロサフェティダアンブゥトンこと しまづよしのさんはね〜

改造人間 おいっちにぃ〜さんし〜

暴走特急 おいっちにぃ〜さんし〜

動く火山 おいっちにぃ〜さんし〜

猪突猛進 おいっちにぃ〜さんし〜

こんな愉快な仲間に囲まれて 今日も元気に ご き げ ん よぉぉぉぉぉぉぉ


「ご清聴ありがとうございました。でも、あともう一曲だけ演らせてください『お汁粉応援歌Another Version』」


お汁粉の準備はいいかぁ  いくぞっ! (オー!!) いくぞっ! (オー!!) いくとこまでいくぞぉぉぉぉ!! (オォォォ!!)

年末年始もお汁粉 (お汁粉!!)

新年あけましてお汁粉 (お汁粉!!)

お年玉にはお汁粉 (お汁粉!!)

おせち料理はお汁粉 (お汁粉!!)

せ〜のっ!!

一 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

二 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

一撃必殺お汁粉ボンバー!! (お汁粉ボンバー!!) お汁粉ファイヤー!! (お汁粉ファイヤー!!)

みんな大好きお汁粉マンセー!! (お汁粉マンセー!!) お汁粉ばんざ〜い!! (お汁粉ばんざ〜い!!)

  お汁粉バカにするやつは お汁粉パワーで粉砕だ 生かしちゃおけない キ〜ル ユ〜!!(オイオイ) キ〜ル ユ〜!! (オイオイ)

お汁粉飲み干せぐびぐびと お汁粉飲み干せ一万本 甘ったるいのがいいじゃないか〜

  お雑煮代わりにお汁粉 (お汁粉!!)

甘酒代わりにお汁粉 (お汁粉!!)

しめ縄代わりにお汁粉 (お汁粉!!)

年賀状の代わりにお汁粉 (お汁粉!!)

せ〜のっ!!

三 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

四 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

お汁粉ラヴリー!! (ラヴリー!!) お汁粉チャーミング!! (チャーミング!!) お汁粉愛してる!! (愛してる!!)

お汁粉無駄にするやつは お汁粉運動で排斥だ 生かしちゃおけない キ〜ル ユ〜!!(オイオイ) キ〜ル ユ〜!!(オイオイ)

みんなでやろうお汁粉パーティー 甘ったるいのがいいじゃな〜い

みなさ〜ん お汁粉飲んでますか〜 (は〜い!) サイコーですか〜 (サイコーで〜す!)

みなさ〜ん お汁粉抱き枕買いましたか〜 (は〜い!) サイコーですか〜 (サイコーで〜す!)

みなさ〜ん 家族全員甘党ですか〜 (は〜い!) サイコーですね〜 (サイコーで〜す!)

お〜し〜る〜こ お〜し〜る〜こ しつこいぐらいに お〜し〜る〜こ お〜し〜る〜こ…

まだまだお汁粉はおわらんぜよぉぉぉぉ!! せ〜のっ!!

今日の朝飯お汁粉 (お汁粉!!)

今日の昼飯お汁粉 (お汁粉!!)

今日のおやつはお汁粉 (お汁粉!!)

今日の晩飯お汁粉 (お汁粉!!)

せ〜のっ!!

五 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

六 二 三 四 五 六 七 お汁粉!!

お汁粉はサイコーだ!! (サイコーだ!!) お汁粉のためら命も惜しくない!! (惜しくない!!)

お汁粉結婚してくれ!! (結婚してくれ!!) お汁粉は人類を救う!! (オシルコマリアさま!!)

お汁粉飲まず嫌いするやつは 耳の穴から注入だ 生かしちゃおけない キ〜ル ユ〜!!(オイオイ) キ〜ル ユ〜!!(オイオイ)

お汁粉様に手を合わせ ごきげんようって言うじゃないってか言えっ!! 絶対言えっ!! とにかく言えばわかるさ!!

もうすぐラストだ まだまだお汁粉飲んでない奴は 絶対に許さぁぁぁぁぁん!!

せ〜のっ!!

今日から君も お汁粉マスター (ウオオオオオッ シャアア!!)

一日百本 飲み干すぜ (ウオオオオオッ シャアア!!)

飲まない奴は ギロチンドロップ (ウオオオオオッ シャアア!!)

全ては お汁粉様の名の下に (ウオオオオオッ シャアア!!)

花見の席でも 飲んでやれ (ウオオオオオッ シャアア!!)

真夏の夜でも 飲んでやれ (ウオオオオオッ シャアア!!)

秋の夜長も関係なく 飲んでやれ (ウオオオオオッ シャアア!!)

お汁粉ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!  ダイスキィィィィィィィィ!!!



「ご清聴ありがとうございました〜」

あっちい〜な。いや〜とにかくすごかった。

「祐巳ちゃん。今年もあと一分切ったよ」

「番組をご覧の皆さん。今年は本当にありがとうございました。また、来年もよろしくお願い申し上げます。これからもまた、素敵な商品を

ご紹介できるよう精一杯頑張ります。それでは、テレビの皆さんもカウントダウンをしますので一緒に大きな声でお願いしますね。

十 九 八 七 六 五 四 三 二 一   新年あけましておめでとうございます!!」

「あけましておめでとうございます」

あぁ。とうとう年が明けてしまったか。この番組と共に。全然感慨深いものが無いけどな。

「改めまして、新年明けましておめでとうございます。引き続き『Mahoo!テレビショッピング4』あらため『Mahoo!

テレビショッピングUnlimited』としてお送りいたします。さて、新年一発目のゲストは、皆さんお待ち兼ねのあの御方です。

では、佐藤聖さまどうぞ〜」

っていうかさっき祐巳の後ろでドラム叩いてたんだけどな。それはともかく、颯爽と聖さんのご登場だ。

「聖さま、あけましておめでとうございます」

「うん。あけましておめでとー」

「ゲストもお呼びしましたことです、ここで新年初笑い大会を開催しま〜す」

どういう理由でそうなるのか分からないけど、まぁ面白そうだからいいか。

「では、エントリーナンバー一番福沢祐巳、行きます。お題は『ザ・フェイカー』」

何処から取り出したのか、祐巳はアコースティックギターを肩から下げて、セットの中央に備え付けられたマイクの前に立った。

「拙者、ギター侍じゃ」

おい! 波田●区のぱくりじゃねーか!!

「あたし小笠原祥子 天下無敵のお嬢様 祐巳の大好きなお姉さまって 言うじゃな〜い

でも SSの数では佐藤聖さまや水野蓉子さまに負けてますから〜 ざんね〜ん 一番多い組み合わせは蓉子&聖斬り!!」

次は、ギターを床に置いて、懐から扇子を取り出した。ん? 扇子?

「ちゃんちゃちゃんちゃん ちゃららちゃんちゃんちゃん

大晦日〜に 聖さまと一緒にいちゃいちゃしていたら〜 『祐巳は渡さないから!!』っていう脅迫まがいの電話が掛かってきた〜

                            恐いぜチクショー!!

ちゃんちゃちゃんちゃん ちゃららちゃんちゃんちゃん

お正月の元旦〜に 年賀状を仕分けしていたら〜 『聖さまとは縁切りしなさい!!』っていう脅迫状みたいな年賀状がきた〜

                            しつこいぜチクショー!!

ちゃんちゃちゃんちゃん ちゃららちゃんちゃんちゃん

お父さんから〜 お年玉をもらったのはいいんだけど〜 折りたたんだ一万円札の間にこんなメモが挟んであった〜

                    『これを受け取ったからには祐巳は私のものですからね』

                            騙されたぜチクショー!!」

うわっちゃ〜。祐巳のやつ小梅●夫やっちゃったよ〜。何でもありだなほんと。

「エントリーナンバー二番佐藤聖。祐巳ちゃんと漫才やります」

えぇぇぇ漫才!? これは笑ってもらうの難しいぞ。下手したら激寒な新年になってしまうんだが。 まぁガンガレ。

「祐巳ちゃんで〜す」

「聖さまだよ〜」

「聖さま、もう早いもので今年も終わりですねぇ」

「祐巳ちゃんまだ新年になって二十二分しか経ってないよ!」

「お正月といったらやっぱりクリスマスケーキですよね〜」

「いや、違うでしょ! お正月はスイカだよー」

「それも違うでしょ! お正月と言えば初詣ですよね。初詣と言ったらはい聖さま」

「クリスマス?」

「違いますよ!! もう、これじゃあどっちがボケなのか分からないじゃないですか!」

「私ツッコミがいい」

「ツッコミがボケたらダメじゃないですか!!」

「えぇぇぇぇ。年功序列反対!!」

「それ関係ないですよ! 私がボケるんですから聖さまは『なんでやねん』ってツッコミ入れてくださいよ」

「なんでやねん」

「今ツッコんだら後が続かないでしょう!? とにかく初詣と言えば露天のお店じゃないですか」

「あぁ根性焼きとかね」

「そんなの売ってたら恐いですよ!!」

「じゃあクリスマスケーキ?」

「だからクリスマスから離れて下さいってば。りんごアメとか大判焼きとかあるじゃないですか」

「私このまえギンナン売ってる屋台見たよ」

「ギンナンネタも離れて下さいってば。一体ギンナンで何作品ボケる気ですか」

「志摩子が飽きるまで」

「志摩子さんは関係ないですよ! っていうか聖さまがボケちゃダメなんですってば」

「なんでやねん」

「それ使いどころがおかしいですよ!!」

「私がツッコミね」

「だからさっきからそう言ってるじゃないですか!!」

「りんごアメがどうしたの?」

「いきなり本題に戻らないで下さいよ。で、去年初詣に行ったときにりんごアメ買ったんですよ」

「いや、買ってないから。去年は私と一緒だったでしょ? もう祐巳ちゃんたらこんなときに呆け(ボケ)ちゃって」

「ネタですからそこにツッコミ入れたらダメでしょ!!」

「で、りんごアメがどうしたの?」

「スルーするならツッコまないで下さいよ。そこで売っていたのがちょっと変わったりんごアメだったんです」

「いらっしゃい。お嬢さん可愛らしいからこの拳銃アメあげちゃう」

「要りませんからそんなの!! 何でピストルをアメにしてるんですか!」

「趣味」

「それ違法ですから! 普通のないですか。普通のりんごアメ」

「残念だけど梨アメしか置いてないんだよ」

「微妙! そんなアメ聞いたことがないですよ。この小さいのはさくらんぼですよね?」

「あっ、それニンニクアメ」

「ニンニクアメ食べる人なんているんですか?」

「いないよ」

「じゃあ何で置いてるんですか?」

「趣味」

「また趣味かよ!! どんな趣味してるんですか?? じゃあ、これは何のアメですか?」

「これ? りんごアメだよ」

「りんごアメあるじゃないですか!!」

「でもそのりんご毒入ってるから」

「食べられないじゃないですか!! っていうかボケは私なんですよ!! チェンジ! ボケチェンジプリーズ!!」

「Vertrag……! Ein neuer Nagel Ein neues Gesetzl Ein neues Verbrechen―――!」

「他言語禁止ですから!! なに言ってるのか分からないじゃないですか!」

「モウシワケアリマセーン」

「あからさまに怪しい言葉遣いも止めてくださいよ!」

「ツッコミはどうなったの?」

「そうです。だ〜か〜ら〜私がボケ。いいですね私はボケですから」

「祐巳ちゃん痴呆症なの?」

「そのボケと違う!! もうやめさしてもらいますわ」


「令は何か面白いことやらないの?」

「私は遠慮しておきます」

「ふぅん。せっかく世の中の令評価が上向きになってるのに勿体無いな〜」

でも、真面目な令さんに無理に笑いを期待するのは酷なんじゃないのか?

「聖さま。あの申し訳ないんですけど、時間のほうが押してるんで」

「あっ、そうなの。残念」

「今年もまた、こんな感じでお送りいたしますので、皆様どうか今年もまたよろしくお願いいたします。では、ごきげんよう」

「じゃあね〜。ごきげんよう」

「ごきげんよう」






FIN

初版 2005年12月28日


作後贅言


みなさまごきげんよう。しがない物書きユラです。

今回は年末年始バージョンということでお送りいたしましたがいかがでしたでしょうか?

ほんの少しでも笑っていただければ本当にありがたいです。

今回では祥子の代わりに令がピンチヒッターとして登場しましたが、意味は特に無かったりします(汗

さらに、『お汁粉応援歌』がパワーアップして帰ってきました。()の部分は薔薇さまたちのコーラス部分になっています。

以前よりも熱く激しくなったので、笑っていただければと思います。

皆様はザ・当てはめまショーの回答考えられたでしょうか? 全然何の参考にもならないのですが私の回答は以下のとおりです。

ユラの回答

妹:祐巳。こればっかりははずせないと思います。やっぱ祐巳は妹王(イモキング)ですから。

姉:蓉子。賢い女性は好きです。こんなお姉さんがいたらいいですよね〜。

友人:乃梨子。困ったことがあれば頼りになりそうですし。こっちから相談しなくても裏で頑張ってくれますからね。

恋人:聖。畏れ多いのですが。(汗

嫁:志摩子。その存在自体が癒し系のような気がしますので。

どんな回答したかについて友人同士で盛り上がってみてはいかがでしょうか?

ついついMIグランプリに触発されて漫才ネタをやってしまいました。難しかったです…。

本当はもっと長いはずだったんですがこれがどうやら私の限界です…

ギャグは普通の小説書くよりある意味難しいのです(泣 下手なものだとひたすら寒いだけなので必死に考えてるんですよ、これでも…

さて、年末年始は皆様誰とお過ごしでしょうか。私は両親と弟、妹が実家に帰るので本当にひとりぼっちです。

こんな私ですが2006年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

では、また。