「あなたのために異議ありと叫ぶ File3」


written by ユラ



9月15日 18:45 薔薇の館 ロビー


「やっ、祐巳ちゃん」

館のロビーには令と、保健室で休んでいたはずである由乃の姿があった。

倒れた後保健室のベッドで横になっていた由乃は、今ではすっかり落ち着きを取り戻せているようで顔色も悪くない。

「由乃さん……体の方は大丈夫?」

「裁判ではよくもやってくれたわね祐巳さん!!」

きっと目を細め左手を腰に、右手はびしっと祐巳を指しながら怒りをぶつける。

「あっ、う、ごめん……」

由乃の威嚇に小さく縮こまる祐巳の姿を見て彼女はからからと笑った。

「冗談よ祐巳さん。結局私が悪かったんだし」

「そうそう、由乃がとんだ勘違いをしていたせいで大変だったね」

眉をひそめ、申し訳なさそうな表情で祐巳に謝罪する令。

「令ちゃん! どうしてそんなことを今言うのかなぁ?」

言い合っている風でも本当は仲が良い姉妹の姿に、祐巳は少しばかりの羨望の眼差しでそれを眺めていた。

(私もこんな姉妹になれたら楽しいのになぁ)

「ところで祐巳さん、私達に何か話しでもあるの?」

「うん、そう。今度は真犯人を探さなきゃならないからね」


〜事件の真犯人〜


「由乃さん事件の真犯人らしい人物の情報って何か持ってるかな?」

「そうねぇ……」

由乃は三つ編みのお下げをいじくりながら何か知っていることはないかと思案する。

「特に無いわね」

(ちょっと訊き方がまずかったかな。まずは、祥子さまのロザリオを盗んだ犯人の情報から集めていこう)

「由乃さんは、昨日祥子さまのロザリオが盗まれたって知ってた?」

「私知らないよ。昨日の何処で盗られちゃったの?」

「それがね、祥子さまのお話では昨日の衣装合わせが終った後失くしたことに気が付いたって聴いているの」

祐巳の言葉に何か引っかかったのか、三つ編みのお下げをいじくる手が止まってしまっていた。

「衣装合わせの後に? 祥子さまってロザリオをいつも身に着けているから、失くすとすれば体育の授業でか、衣装を合わせた時かだよね。

ということは盗める可能性がある人物は祥子さまのクラスメイトか、昨日の衣装合わせに参加していた生徒のいづれかかな」

(昨日体育の授業ってあったのかな? 後で調べておこう)


〜心当たり〜


「由乃さん、昨日の参加者でだれか心当たりあるかな?」

「昨日は結構どたばたしてから誰が何をしていたのかよく分からないの。ごめんね」

これ以上この話題に関しては情報が引き出せないと判断した祐巳はいくつかの証拠品をつきつけてみた。

祐巳は『テニス部備品箱』をつきつけた。

「由乃さんこれ見覚えある?」

「あっ、これ見たよ。館の外で置いてあったと思う」

(やっぱりこれはあの窓の下に置いてあったんだ。まだハッキリとは言えないけど多分ロザリオの盗難と衣装の盗難は繋がるはず)

由乃の反応に感触を得た祐巳は続いて証拠品をつきつけてみる。

「実はこれなんだけど」

祐巳は『部屋の窓』をつきつけた。

「この窓泥で汚れているわね。でも、なんだろう。どうして何かで線を引いたような汚れ方をしてるの?」

「あくまで推測だけど、この汚れってさっきの備品箱を引っ張り上げた時に付いたんじゃないのかなと思うの。由乃さんはどう思う?」

三つ編みのお下げを指でくりくりといじりながら由乃は自身の考えを述べる。

「私も祐巳さんの言うとおりだと思うけど、一体誰が何のためにそんな物を引っ張り上げたんだろう?」

(やっぱり中に入れた衣装を……かな)


「ありがとう由乃さん。何かあったら悪いけれどお話訊くかせてね」

「うん。私はいつでもオッケーだからね」

(次は令さまに話を訊いてみよう)


〜気付いたこと〜


「あの、令さま。ちょっとお話を伺っていいですか?」

「どうぞ、私が知ってることでよかったら訊いてくれて構わないよ」

さすがミスターリリアンと誉れるだけあって令の態度には冷厳さを漂わせていた。

「衣装がどうやって盗まれたのか、令さまは何かご存知ですか?」

「そうね、事件と関係有るかどうかハッキリ言えないけど、事件が起こる二、三日前にあの部屋の窓ガラスを全て取り替えたんだよ。

窓枠が古くなっていて、建て付けも悪かったからちょうどいいと言えばいいけど、普通は一週間ぐらいかかるのに注文してたったの二日で

届いていたから変に手際がいいなって思ったの」

令の話を聴いた祐巳は、いま聴いたばかりの事実と、証拠品の事実とを頭の中で反芻していた。

(マネキンに最も近い場所の窓には、プラスチックの板をはめこむ細工がされていた。そしてその窓は事件のおよそ四、五日前に、

一斉に交換された。細工を施せる猶予はあったと考えられる。そしてその窓の発注をかけたのがあの人ならば事件は繋がるはず)

「令さま、その窓を発注されたの誰なのかご存知ですか?」

令は右手人差し指でこめかみをとんとんと叩きながら記憶を辿る。

「えっと、誰だったっけ。由乃は覚えてる?」

令の傍らで祐巳との会話を聞いていた由乃はうつむきながら、そして呟くように一言こう言った。

「……紅薔薇さま」

(やっぱり、繋がってしまった。紅薔薇さまが何故?)


〜被服室にて〜


「昨日の衣装合わせはどこでされたんですか?」

「昨日は、この館でしたの。私達は二階で、祥子と紅薔薇さまは……」

言葉を一旦止めた令は「一階でね」と、祥子と蓉子が衣装合わせを行った、そして事件が起こった一階の部屋のドアを指差して言った。

「祥子さまがハンカチやロザリオを盗まれてしまったことはご存知でしたか?」

「いや、それは知らなかったよ。どうして祥子のロザリオが盗まれたんだろうね」

令はこめかみをぽりぽりとかいた。

「おそらく、祥子さまをあの部屋へ向かわせるためだと思います。ハンカチだけでは諦めて探しに来ない可能性もありますが、

ロザリオはさすがに放っておけないでしょう」

「なるほどね。ということはロザリオを盗んだ犯人と衣装を盗んだ犯人は同じってことなのね」

「はい、そうだと思います」

祐巳は首を一回だけ縦に振った。


「私はこれからもうしばらく調査をしますので、これで失礼します」

「頑張ってね祐巳ちゃん」

「祐巳さん、何かあったら協力するから」

見送る令と由乃に祐巳は手を振って応え、館の扉を開きロビーを後にした。


同日 某時刻 三年椿組


祐巳が教室に着いた頃、蓉子は帰り支度の真っ最中であった。

他の生徒達は皆帰宅しているため、蓉子だけが教室に残っている。誰もいない教室に祐巳は少しばかり不安になりながらも、

それを抑えつつ挨拶を交わした。

「ごきげんよう紅薔薇さま」

「ごきげんよう祐巳ちゃん。私に何かご用なのかしら?」

蓉子は遠回りなやり取りを省き、率直に用件を訊ねる。

「……幾つかお訊ねしたいことがあるのですが、よろしいですか?」

「えぇ、それは構わないわ。私の方も祐巳ちゃんが何を知っているのか訊きたいところだったから」

余裕をたたえた蓉子は優雅に微笑み、祐巳はそれの裏に隠された真意をうっすら感じ取っていた。

(多分私から情報を引き出そうとしているけど、そうはさせませんから……)


〜ロザリオ盗難について〜


「紅薔薇さまは、祥子さまのロザリオが盗まれたことご存知でしたか?」

「いいえ、知らないわ」

蓉子は眉一ひとつ動かさず平然とした態度で答えた。

「実は、昨日祥子さまのハンカチと、ロザリオが盗まれてしまったんです」

「それはお気の毒に。それは昨日の何時のことなのかしら?」

前髪をさらっとかき上げながら祐巳に訊ねる。

「祥子さまは、衣装合わせが終った後しばらく経って無くなっていることに気が付かれたそうです」

「そうなの。祐巳ちゃん、立ちながら話すのもなんだから好きな席に座ったらどうかしら?」

蓉子に席を勧められた祐巳は自分が立っていた近くのイスに座り、蓉子は向かい合わせになるように座った。

「では、失礼します」

今、この二人は面接の様に面と向かい合って座っている。蓉子を前にした祐巳は緊張に身を強張らせつつ話を続けた。

「お話の続きですが、昨日祥子さまはロザリオ探しにあの部屋へ向かわれました。衣装が盗まれる直前のことです。

結局祥子さまはハンカチだけを見つけられ、ロザリオは発見できませんでした」

「そう、それで祥子のロザリオは見つかったの?」

組んでいた足を組み替え、蓉子は問いかけた。

「はい、見つかりました。あの事件があった部屋でです。マネキンの下敷きなっていました」

祐巳は『祥子のロザリオ』と『偽のロザリオ』をつきつけた。

「ロザリオが二つ? これはどういうことなの祐巳ちゃん」

「それは私がお訊ねしたいことです。昨日、祥子さまのロザリオは厳密に言えば盗まれたのではなく『すり替えら』れていたのです。

それを実行できた人物は極限られてきます。普段身に付けられているロザリオをすり替えるんですから、

実行に移せる状況はかなり少ないと言えます。昨日、紅薔薇さまは祥子さまと二人だけで衣装合わせを行ったそうですね?」

祐巳の発問に蓉子は口に手を当てて「ふふふ」っと微笑を浮べていた。

(うっ、なんか嫌な笑いだな。さて、紅薔薇さまはどう切り返してくるんだろう)

「祐巳ちゃん、あなたは私を疑っている、そうでしょう? では、逆に私から質問ね。私が祥子のロザリオをすり替える理由は何なの?」

「動機……ですか、それは今のところはっきりとは……」

(悔しいけれどはっきりとした証拠が無いからここは退くしかないか)

前髪をかき上げて、「ふぅ」と一つため息をつく蓉子。

「いい祐巳ちゃん、理由もなしに人を疑っちゃダメよ。どうしても私が犯人だと言うならば、それをカンペキに立証してご覧なさい。

祐巳ちゃんの挑戦ならば何時でも受けてあげるから。楽しみにしてるわよ」


〜衣装の盗難について〜


「紅薔薇さまは衣装が盗まれ方法についてどうお考えですか?」

「祥子が犯人ではないことが今日祐巳ちゃんが立証しちゃったから私には何とも言えないわ」

(じゃあいくつか証拠品でも見てもらおうかな)

祐巳は『細工された窓』をつきつけた。

つきつけた証拠品を見た蓉子は特に何の反応も示さずそれを眺めるだけであった。

「これ、どう思われますか? 衣装を着せていたマネキンに一番近い窓です」

「この窓、鍵の部分のガラスが無いわね。どういうことなのかしら?」

祐巳は蓉子の目をみて自身の考えを、大雑把に述べる。

「私は、この窓には何時でも鍵が開けることが出来るような細工が施されていたと思っています」

足を組み替えた蓉子も自身の考えを大雑把に述べた。

「つまり犯人は窓から侵入して衣装を盗んで行った、と」

「そうです」

祐巳は大きく一度だけ頷いた。

「衣装はどこにあるのかしらね? 祐巳ちゃんは何か知っているかしら?」

(何処にあるんだろう? 盗んだ方法は大体分かったんだけど、肝心の衣装が見つからない)

「まだ調査中で分からないです」

イスから立ち上がっ蓉子は、祐巳に優しく笑みを浮べながら言葉を投げかけた。

「何か分かったら何時でも教室か、館に来てくれて構わないからね」

(今日はこれぐらいで切り上げようかな)

「分かりました。今日はこれで失礼します。ごきげんよう」

「はい、ごきげんよう」


同日 某時刻 三年菊組


三年菊組の教室では、由乃は両手を後ろに付きながら机にもたれかかり、令は由乃の側に鞄を前に持ち、

江利子は自分の席に座って黄薔薇三人が談笑していた。

「あっ祐巳さん」

(私、お邪魔だったみたいだなぁ……)

「どうしたの祐巳ちゃん。私に何かお話でもあるの?」

常に何か面白いことを求めている江利子のアンテナに、祐巳が現れたことが反応しているようだ。

「祐巳さん、私達には気を使わなくていいから。なんだったら席を外してもいいわよ?」

(聞かれて困るような話でもないから、いてもらっていいかな)

「由乃さん達もここにいてくれていいよ。私が断りも無く押しかけてきただけだから」

令と由乃は遠慮して教室の隅のほうへ移動し、祐巳は江利子の机に前に立った。

「祐巳ちゃん今日の裁判素敵だったわ。あんなに楽しい裁判なんて始めてよ。よくあれだけ証拠集められたわね」

「いえそれほどでもありませんから」

両手離しに褒める江利子に祐巳は恐縮していた。

(あの裁判私は楽しんでいられるような余裕無かったんだけど、黄薔薇さまはすごい人だな)

「あの、私衣装の行方の調査をしているので、ちょっとお話訊かせてもらってよろしいですか」

「いいわよ。面白そうだから私何でも答えてあげちゃうわ」

江利子の目は「好奇心」という名の娯楽しか映っていないようだった。

(情報をくれるのはいいけど、黄薔薇さまは面白ければ本当に何でもいいのかな?)


〜衣装合わせについて〜


「昨日の衣装合わせのとき、紅薔薇さまと祥子さまは二人きりになってそうですが本当ですか?」

腕を組み、首を傾げながら江利子は言った。

「そう言えばあの二人は一階でやっていたわね」

(黄薔薇さまは何故二人きりになったのか、その理由を知っているのかな?)

「どうして紅薔薇さまは、祥子さまだけを連れてわざわざ一階で衣装合わせなんてしようと思ったんでしょうか?」

スカートのポケットからキャンディを取り出した江利子は包装紙をむいてそれを口にぽいと放り込む。

レモンの爽やかな香りが祐巳の周りに漂い始めた。

「言われてみるとちょっと変ね。どうしてなのかしら?」

(黄薔薇さまにも理由までは分からないか、ちょっと話題を変えてみようかな)

「ところで、昨日参加されていた人数は結構多かったですか?」

「山百合会のメンバーに手芸部や美術部の連中も出入りしていたから、はっきりとした人数は分からないわ。

でも、結構な人数があの館にはいたわね」

江利子は机に置いてあったクマのキーホルダーを手に取り、輪っか部分を指に通してくるくる回し始めた。

「黄薔薇さまも衣装合わせされたんですか?」

「したわよ。継母役の衣装で。そう言えば祐巳ちゃんは参加してなかったそうね。どうしてなの?」

本来ならば祐巳も参加するはずであったのだが、手芸部の好意でシンデレラ、姉の格二着づつ製作することになり、

祥子サイズの衣装は完成していたが祐巳サイズの衣装が昨日には間に合わず、学園祭前日に祐巳だけ別個行うことになったのである。

「どうやら私の衣装だけ間に合わなかったみたいです」

「残念ね。せっかく祐巳ちゃんのシンデレラ姿が見れたのにね」

「はぁ」と大きなため息をついた江利子にはありありと落胆の色が現れていた。

(そんなに見たかったのかな? 私のシンデレラ姿)


「お話ありがとうございました」

「いえいえ、こちらこそ何かお役に立ったかしら?」

江利子と、そして令と由乃にも頭を下げて会釈した後、祐巳は次の場所へ向かうことにした。


同日 某時刻 三年藤組


「やっ、祐巳ちゃん。調査の方ははかどってるかな?」

「ごきげんよう祐巳さん」

いつもの様に、気軽に話しかけてくる聖の横には、姉妹なのにも関わらず普段あまり行動を共にすることが少ない志摩子の姿があった。

「志摩子さんも一緒なんだ」

「祐巳ちゃん私達に話があるんでしょ?」

いきなり自身の意図を見抜かれ面食らった祐巳だが、話が早いということで早速本題を切り出すことにする。


〜蓉子と祥子〜


「聖さまは、昨日なぜ紅薔薇さまと祥子さまが二人だけで衣装合わせをされたのか、その理由をご存知ですか?」

イスにどっかと腰掛けた聖は左手でアゴをさすりながら蓉子の事情について話し出した。

「そういや昨日、『監督である私が直々に祥子の衣装を調整するわ』とか何とか言ってたっけ」

「他に誰か、それを聞いていた人はいませんでしたか。確か志摩子も聞いてたよね」

志摩子は「えぇ」と柔らかな笑みを伴いながら応える。

(取って付けたような理由に聞こえるなぁ。でも、一応筋は通ってそうだし突っ込みにくいな)

「一階には紅薔薇さまと祥子さま以外だれもいなかったんですか?」

「そう。他には誰もいなかった。そうそう、一応志摩子にも話訊いてみれば何か情報があるかも?」


〜情報〜


「無罪判決おめでとう祐巳さん」

「い、いえいえそんな……」

クラス一の美少女である志摩子ににっこりと微笑まれ露骨に照れる祐巳。

(うわわわ、顔が赤くなってるよ。は、恥かしいけど話を訊かないと)

「志摩子さんは、紅薔薇さまについて何か知ってるかな?」

志摩子は祈るように両手の指と指を胸の前で組みながら、語るように話を始めた。

「お姉さまがおっしゃったように、紅薔薇さまは祥子さまと二人だけで衣装を合わされたようです。シンデレラの衣装で王子様と踊るシーンは

劇の中で一番の見せ所だから、紅薔薇さまも一段と気を使われていたのではないかしら。でも……」

「でも?」

志摩子は、話を途中で止め、目を閉じて自分が見た光景を脳裏で再生する。

「私には悲しそうに見えたの。真剣な顔つきだったのだけれど、どこか悲しげな様子だったから印象に残っているわ」

(悲しそう? もしかしたらこれが紅薔薇さまの動機に繋がるかもしれない)


〜紅薔薇さまのようす〜


「確か、祥子さまの配役って勝手に決められたって本当なの?」

「勝手に、とまではいえないけれども祥子さまは劇の事に関しての会議はほとんど欠席されていましたから」

(逃げるのをすごく嫌っていそうな祥子さまがね。少し意外な一面かな)

壁に向かって歩き出した志摩子は両手を後ろにして、壁にもたれかかった。

そして、少し顔を下げうら悲しそうな表情で続きを話し始める。

「祥子さまをシンデレラ役に当てたのは紅薔薇さまだったの」

(じゃあ何故紅薔薇さまは祥子さまを陥れるようなマネをしたんだろう? もしかしたら他に犯人がいるのかな?)


会話が途切れた頃を見計らった聖は帰宅しようと提案する。

「祐巳ちゃん、もう時間遅いから帰ろうか?」

腕時計を見た祐巳は大慌てで自分の教室へ荷物を取りに戻り聖と志摩子の三人で帰路に着いた。

余談ではあるが、この日もまた帰りが遅くなる旨の連絡を家に入れ忘れたため、昨日より一層強く叱られていた。


9月15日 終了


続く

初版2006年2月21日


作後贅言

実はこの作品は、当初の予定では一本モノだったのですが、あまりにも長くなりすぎるため、四分割にしたのです。

四つ合わせて100kbオーバー(原稿用紙換算で120枚以上)と、かなり長くなってしまいましたので。

さて、物語の方も大詰めになってきました。

はたして、ロザリオと衣装の盗難犯は本当に蓉子なのか? もしそうだとすれば、その動機とは?

こういった全てのナゾが次で全て明らかになります。チャンネルはそのままでお待ち下さい。

では、また。


ユラ