「Yes! パンツ!!」
Written by 佐々木真史
注意
この作品は対象年齢が15歳以上となっておりますので、閲覧の際はご注意ください。
あと、作中にはやたら”紐パン”という単語が乱れ飛ぶので、そういったものに抵抗がご
ざいます方も、閲覧にご注意くださいませ。
ごきげんよう。二条乃梨子です。五月半ばに行われるマリア祭。いわゆる新入生歓迎会
なのだけど、そのとき私はこんな映像を見せられた。
『リリアンでの過ごし方に関する説明』
エヴァンゲリオンに出てきそうな字体ででっかく表示されたタイトル。この学園に関す
るマナーやルールなんかを教授してくれるもののようだ。
『リリアン女学園に入学される新入生の方に、姉妹制度についての説明をいたします』
少しハスキーで柔らかい声色をしたナレーションが入る。というか志摩子さんの声なん
だけどね。
『上級生の”姉”が下級生の”妹”を指導するために生まれたこの制度は、まず、姉妹に
なるための契りを交わさなければ成立しません。その契りについてですが、ロザリオなん
てよく分からんものは授受しません。姉の”紐パン”を妹に授けることによってめでたく
姉妹が成立するのです』
なんだって!! 今何て言った志摩子さん!? ひ、紐パン?
『それでは、実際に姉妹の契りを交わす場面をご覧いただきましょう』
見せるのか? そんな意味不明な契約場面を百名からいる新入生に見せるって言うのか
志摩子さぁぁぁん!
そんな私の心の絶叫もむなしく、スクリーンに映し出されたるは小笠原祥子さまと、福
沢祐巳さまインフロントオブマリア様像。
「あら? 祐巳、紐が曲がっていてよ?」
なんでスカートの中が分かるんですか祥子さま!
少し頬を染め、恥じらいながらスカートを少し捲り上げる祐巳さま。え? マジで?
「よっこいしょういち」
祥子さまは、なんかものすごい台詞を呟きながらスカートの中にもぐりこんだ。
「はぁ……。お姉さまテクニシャンですね」
マジで紐の歪みを直したのかよ!
祐巳さまのスカートから出てきた祥子さまは、前髪を払って佇み、そして……
「祐巳、コレを受け取ってもらえるかしら」
雰囲気はバッチシなんだけど……なんで今穿いていた紐パンを差し出すんですか祥子さ
ま。めっちゃ生々しいよアレ。
「はい。お受けいたします」
恥らいつつも答える祐巳さま。あなたもノリノリですね。っていうか紐の歪み直したの
全く意味無いじゃん! ただ祥子さまがもぐりたかっただけ?
「よっこいしょういち」
スカートを捲り上げる祐巳さま、そして何か変な台詞を呟きながらもぐりこむ祥子さま。
そして、もぞもぞしてるよもぞもぞ。もしかして、祐巳さまが穿いているのを脱がせて、
祥子さまのを穿かせるっていうつもりなのか。ってそのつもりなんだろうなぁ。
スカートから祥子さまは出てきた。今しがた祐巳さまが穿いていたであろう紐パンを握
り締めながら。コラ! くんくん臭いを嗅ぐな。真性の変態にしか思えなくなるよ。
ん? この時点の祥子さまってパンツレス? だよね。きっとそうだよね。何が悲しく
てパンツを重ね穿きするっていうんだろうね。何だその露出プレイは!!
『このようにして、姉の穿いている紐パンを妹に穿かせることによって姉妹の契りが交わ
されるのです。正に身も心も一心同体となるのです』
ひゃぁ、なんてところに入学しちゃったんだろう私。……いやまてよ、もし、万が一志
摩子さんと姉妹になったとしたら……
『姉妹の間では、挨拶をするときに”ごきげんよう”ではなくて”Yes! パンツ!!”
となります。この挨拶の違いによって独身か否かの判断も付くことと思います』
「お姉さま。Yes! パンツ!!」
「Yes! パンツ!! 祐巳」
もうツッコミ切れないよ私では。あはは〜Yes! パンツ!! だって。なんかすご
い。あらゆる意味ですごい。
『以上、紐パン活用法についてでした。それではみなさんにYes! パンツ!! のご
加護があらんことをお祈りして、終わりとさせていただきます』
志摩子さん!? なんという締め方なんだろう。YES! パンツ!! のご加護って。
それからしばしの時を経て六月某日。
小雨振る中庭、私は薔薇の館を飛び出していった志摩子さんを追いかけてやって来た。
「志摩子さん……」
「乃梨子……」
この後、志摩子さんは欲張りだよねとか、祥子さまは嫌いじゃないよとかいう会話を交
わし……
「乃梨子、あなたにこれを穿かせてもいいかしら」
自らのスカートに手をいれ紐を解き、脱ぎ立てほやほやの青白の縞々紐パンを差し出す
志摩子さん。あ、鼻血が出そう。
「うん。いいよ」
私の前で屈みこみ、「よっこいしょういち」とかいいながらスカートをめくる志摩子さ
ん。その台詞は約束事か何かですか? それはともかく、いよいよ姉妹の契りの瞬間だ。
「片足ずつ上げて」
今、たった今、とうとう脱がされました。今の私はパンツレス。そしてもぞもぞと少し
こそばゆい感じがしたけれど、志摩子さんに紐パンを穿かせてもらいました。これが契り
を交わし、姉妹になれた瞬間。あなたの紐パンと合体できました!!
「もう一生側にくっついて離れないんだからぁ」
志摩子さんのふくよかな胸に顔をうずめ、スーハースーハーと思いっっっっきり深呼吸
した。う〜んブラボーなスメルがしますよ。ん? そういえば今の志摩子さんて……パン
ツレスだよね。
「うふふふ。乃梨子ったら。あら? もう雨が止んだようね。館に戻りましょうか」
「あ!! あんなところにギンナンが!!」
「え?」
私の指差すほうへ顔を向けたその刹那、私はさっと志摩子さんのスカートの中にもぐり
こみ……あとはもう分かるでしょ?
さぁ、みんなで叫ぼう「YES! パンツ!!」
それではまた。
作後贅言
アホだなぁこれ…… だがそこがいい!(爆
YES! パンツ!! と言えば何でも許されると思ってる佐々木でした。そいじゃまた。
この作品を勝手にフガーチェの沢渡じゅんじゅんさまに捧げます。
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