「OITKY」
Written by 佐々木真史
雑談というものは、読んで字の如く「雑多な事柄について談笑すること」である。
平たく言えば何の気兼ねも無く会話することと捉えていい。というわけで、私、二条乃
梨子と志摩子さんは某ファーストフードの店内で、大絶賛雑談中なのです。
その一部を皆さんにもお裾分けしちゃいましょう。
「ねぇ志摩子さん。リリアンの生徒、卒業生もアリで、姉、妹、友達、彼女、嫁にするな
らば誰がいい? ちなみにここでいう姉や妹というのは血縁関係にあるっていう前提でお
願い」
「そうねぇ。乃梨子の回答から先に聞いてもいいかしら?」
おっと、これは。質問を質問で返されてしまった。が、しかし、断る理由も無いから私
から先に回答することにした。
「お姉ちゃんにするならば聖さまかな。悔しいけど頼りになることは否めないし」
「そんなこと無いわよ。乃梨子もとっても頼りになるもの。これからもよろしくね」
「そうかな? そうだと嬉しいけど」
たはぁ。そんなこと面と向かって言われると嬉し恥ずかしでどんな表情していいやら。
志摩子さんはそんな私を微笑ましいものを見るかのごとくで。
「えっと、妹ならば瞳子だね。なんていうか構ってやりたくなる」
「私も乃梨子のことを構ってあげたくなるから、その気持ちはとってもよく分かるわ」
「よ、よろしくお願いします」
あぁ、なんてちんぷんかんぷんな受け答えしてるんだ私は! くぅ不甲斐ない。
「友達にするならば由乃さま。きっと退屈はしないと思う」
「それは同感。私も乃梨子といれば全然退屈しないわ」
「え、あ、うん。ありがとう……」
もしかして口説かれてる? 私。そんな私と志摩子さんの仲なのに口説くだなんて、ア
グレッシブな志摩子さんも斬新で新鮮で素敵!!
「彼女にするならば……祐巳さまかなぁ」
「それはなぜ?」
あれ? あれれ? 声の表情が若干険しい。もしかしてちょっと怒ってる?
「えっと、それはですね、守ってあげたいなぁとか思わせておきながら意外な包容力を発
揮したりなんかしてすごい方でよねぇとか思ったわけでして」
「そうよね。祐巳さんはすごいよね」
怒ってる。顔は微笑んでるけど絶対怒ってる。最後の項目忘れたのかな?
「さて、締めはお嫁さんにするならば、だけど、これはもう即答で志摩子さん」
「あら? いやだ私ったら。ご免なさいね乃梨子」
やっぱり忘れてたみたい。
「志摩子さんは私の嫁」
「もう。乃梨子ったら。結納はいつぐらいがいいかしら。その前に乃梨子のご両親にご挨
拶に伺わないといけないわね。乃梨子の実家は千葉のどこだったかしら」
うわぁぁぁ。志摩子さんすごい暴走。でも正直そんな想ってもらえてすごく嬉しい。
「まぁまぁ落ち着いてよ。結婚はもう少し後でいいでしょ? まずは社会人になってから
でも遅くは……」
「学生結婚とか素敵じゃない?」
「あ、うん。そうだね。素敵だね」
志摩子さんの暴走はもうしばらく続くのでした。
作後贅言(いわゆるあとがき)
なんか志摩子さんキャラ違うくね? とか思いますけど、仕様です(笑
ちなみにタイトルは Oneecyann Imouto Tomodachi Kanojyo Yomeの頭文字を繋げただ
けです。
それでは、また。
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