以下に掲げる証言集はラマラのカリル・サカキニ・カルチャーセンターの所長から送られてきた
戦火のパレスチナに暮らす子供たちの証言集です。
私たちが暮らす日本から遠く離れたパレスチナの地で生きようとする子供たちの証言が、問題の解決にむけた国際世論、日本国内の世論の喚起の一助になればと思いここに掲載をするものです。
カリル・サカキニ・カルチャーセンターはラマラの古い家を改造した中にあります。このセンターは視覚芸術の育成と発展、パレスチナの文化的アイデンティティと伝承に関わるプロジェクトの組織化、定期的な文化イベントの開催(美術展、コンサート、文学イベント、映画上映会、講演会、子供の活動など)の3つの分野を中心に活動しています。サカキニは1996年に設立された。 Http://www.sakakini.org をご覧ください。

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子供たちの証言

 私はラマラのカリル・サカキニ・カルチャーセンターの所長です。私は今、自宅に閉じ込められており、自宅からこれを書いています。包囲下のラマラで生活しているパレスチナの子供たちの13編の短い証言を読んでください。今すぐこの証言を発表、配布してください。

 この証言は、このセンターの管理・財政担当のマナル・イッサさんが書き取ったもの(アラビア語)を英語に翻訳したものです[注:日本語版は英語からの翻訳です]。これをイスラエルの包囲攻撃下のパレスチナ人の苦しみの断片として発表してくださることを希望します。ありがとうございます。
Adila Laidi.

[2002年3月30日(土)]
☆アラヤーン・ザイードくん(9歳):裏庭であそべなくなった。「外出禁止令」が出てるから、家の外に出られないんだ。おもちゃは隠したよ。おもちゃの鉄砲やおもちゃの戦車なんか持ってると、イスラエルの兵隊に取られるからね。「外出禁止令」が出てるから、お店へお菓子を買いに行くのもダメなんだ。

☆ラナから世界中の人たちへ:今、私のお父さんは遠くへ行っています。お姉さんとお母さんがテレビを見ながら泣いていたので見たら、イスラエルの兵隊が捕まえた男の人たちを撃っていました。私はお父さんがその中の1人かも知れないと想像しました。私は泣き出しました。泣いて泣いて、しばらくして、なぜ泣いているんだろうと考えました。これは私たちの運命ではないのか。私のお父さんは警察官です。私たちは抵抗しなければならないのです。

☆レマ・ザイードさん(11歳):学校へ行きたい。今年は卒業です。夏は自由にしていたい。泳いだり、遊んだり。イスラエルの兵隊たちが、私たちのところから出て行って、占領をやめて、こんな重たい戦車を使うのをやめてほしい。私たちには抵抗する手段がない。学校を占領したり、破壊したりするのをやめてほしい。

☆アーメド・トゥカンくん(7歳):インティファーダが始まってから、僕たちは何回も家を引っ越した。毎週、家が変わるんだ。イスラエル人たちが家に入ってきて、みんなを脅している。イスラエル人がエルサレムに入ったとき、僕たちはラマラへ逃げた。イスラエル人がラマラに来ると、僕たちはエルサレムへ逃げるだ。

☆ムスタファ・ムルヘムくん(8歳):僕たちを助けてくれる外国の人たちに、お礼を言います。僕たちは今、すごく困っています。町が占領されました。僕はラマラにいます。僕たちはイスラエルの兵隊に完全に支配されています。町には戦車や軍隊の乗り物がいっぱいです。死んだ人やけがをした人はかわいそうですが、病院やお医者さんが僕たちを守ってくれると思います。

☆アラ・ジブリンさん(12歳):ラマラの古い、1部屋だけのお家に住んでいます。お家にはバスルームがないので、外のトイレを近所の人たちといっしょに使っています。家からトイレまでは30メートルありす。トイレに行きたくても、イスラエルの兵隊がじゃまをします。キッチンも家の外にあります。そこへ行くのもじゃまされます。食事の準備もできません。きょうだいは8人います。とても困っています。何がなんだかわかりません。何をしたらいいのかわかりません。外へ出ると撃たれるかも知れません。それに、兵隊たちは自分のゴミやウンチやおしっこを私たちの家の前に捨てるんです。昨日から電気が停まっています。私たちはイライラしています。気が滅入ってきます。神様や、人間の感情を持っているすべての人々に、助けてほしいとお願いしています。私たちの悪夢を早く終わらせてください。

☆ヤナル・ザイードくん(4歳):泳ぎに行きたい。お家がほしい。窓があって、外が見られるお家がほしい。

☆サラ・アトラッシュさん(5歳):私はママが大好き。

☆ヘバ・ブルカンさん(12歳):平和と安全がほしい。愛情がほしい。私たちに自由をください。

[2002年3月31日(日)]
☆アーメド・アトラッシュくん(8歳):とても辛い。退屈だ。パパとママは、裏庭で遊んだらダメって言うんだ。テレビも見せてくれない。ニュースを見るからって言って。死んだ人たちのことが悲しい。死んだ人の数がふえていくので、よけいに悲しい。だけど、僕は近所の友だちと遊んでいる。僕のたった1つの願いは、イスラエルの兵隊が出て行くこと。それが一番の願いだよ。

☆アラ・ジブリンさん(12歳):私たちが寝ていたら、ガラスが割れる音が聞こえたの。そおっと窓から覗いてみると、イスラエルの兵隊たちが自動車の窓を壊して、レコード・プレーヤーを盗んでいた。兵隊たちは私たちの自動車のガラスを壊したの。でも、神様のおかげで、レコーダーは盗まれなかった。朝、15人の兵隊が、わめきながら私たちに家に入ってきた。家の中をめちゃめちゃに荒らして、パパを逮捕した。私たちは家の外にある小さなキッチンに閉じ込められたの。パパはパレスチナの旗を持ってたから、連れて行かれたのだと思う。私たちは兵隊たちが逮捕した男の人たちをひどく殴っているのを見ました。それってテロリストのやることじゃないの!

☆ミゼル・ジブリンくん(15歳、アラさんの兄): イスラエルの兵隊は、僕たちが家の外にあるキッチンやトイレへ行くのも邪魔をしました。信じられない状況です。トイレは家から離れているので、妹はカラのゴミ箱を使っています。僕はそれを拒否して、外のトイレへ行っています。父と母は止めますが、僕が言い張るので、あきらめて、気をつけるようにと言います。トイレが終わると、兵隊たちが取り囲んで、手を上げるように言います。そのうちの1人が僕を押して、尋問を始めました。「何をしているんだ? 名前は? 歳は?」僕が答えた時、彼らは僕を殴ろうとしました。そこへ父が「やめろ、やめろ、子供がトイレに行っただけじゃないか」と叫びました。彼らは僕を放し、僕たちの家に突入しました。彼らは妹たちと弟たちと僕を小さなキッチンへ閉じ込め、家の中のものを壊しました。彼らは父を捕まえ、殴りました。ほかの男の人たちも捕まえられ、殴られました。そのあと、父やほかの男の人たちの頭にビニール袋をかぶせ、どこかへ連れ去りました。これが占領というものだということがわかりました。僕はこれを決して忘れません。僕は言います、占領を止めてください。威張るのをやめ、殺すのをやめてください、・・・やめてください!

☆アラヤーン・ザイードくん(9歳):イスラエルの兵隊が若い男の人たちを殺し、子供たちを脅している。パレスチナの兵隊を牢屋に入れて、新聞記者を殺している。僕たちを助けて、僕たちを守って!

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